2025年度(令和7年度)岩手県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均53.0点(前年比;-0.6点)
2025年岩手の数学の得点分布を示す度数分布表(平均53.0点)

大問1(計算)

(1) 94%
2+(-4

=2-4
=-2

(2) 81%
9×(x-2)/3
=3(x-2)
=3x-6

(3) 85%
4√3-√12
=4√3-2√3
2√3

(4) 88%
-3x-18
(x+3)(x-6)

(5) 53%
(x-2)=5
x-2=±√5
x=2±√5

大問2(整数)

35%
連続する2つの奇数を整数nで表す。
2で割れる偶数は2n
偶数2nの前後である2n-1、2n+1は連続する奇数
(解答例)2n-1、2n+1
差が2の奇数であれば何でもいい。
2n-5、2n-3でもいいし、2n+3、2n+5でもいい。

大問3(比例)

78%
xが1増加すると、yは3増加する。
原点Oを通過→比例
比例定数aは変化の割合3

y=3x

大問4(平面図形)

(1) 59%
△ABCと△DBAの相似関係の解説図
△ABC∽△DBAより、BD=6×6/10=18/5cm

(2) 59%
円Oの接線AP、円周角xや各角度が記された平面図形の数学問題の図
半径と接線は直交する→∠OAP=90°
△OAPの内角で、∠AOP=180-(90+24)=66°
xは弧ABに対する円周角だから、66÷2=
33°

(3) 81%

ベン図で関係性をあらわすと、このようになる。
長方形や菱形は特別な平行四辺形、正方形は特別な長方形・菱形

ア:台形は菱形ではない。×
イ:正方形が特別な長方形。×
ウ:菱形は特別な平行四辺形。〇
エ:長方形が特別な平行四辺形。×

@図形の性質@
●平行四辺形
【定義】
2組の対辺がそれぞれ平行である四角形。
【性質】
①2組の対辺は等しい。
②2組の対角も等しい。
③対角線はおのおのの中点で交わる。

以下の図形は、平行四辺形の性質を兼ね備える。
●長方形
【定義】4つの角が等しい四角形。
【性質】対角線の長さが等しい。
●菱形
【定義】4つの辺が等しい四角形。
【性質】対角線が垂直に交わる。
●正方形
【定義】4つの角と4つの辺が等しい四角形。
【性質】対角線の長さが等しく、垂直に交わる。

@平行四辺形は台形か@
これは台形の定義の仕方による。
台形は『1組の対辺だけが平行な四角形』なのか。
それとも、『少なくとも1組の対辺が平行な四角形』なのか。
日本の教科書は前者で書かれるが、後者によれば平行四辺形は特別な台形といえる。

大問5(作図)

70%
点Pを通る直線ℓに対する垂線の作図方法
対称の軸をℓとしたとき、Pと対応する点を作図する。
Pと対応する点●を結んだ線分は、直線ℓと直交する
→Pを通る垂線上に●がある。
また、Pと●は直線ℓからの距離がそれぞれ等しい→等しい半径の弧を描く。

①Pに針を合わせ、適当な弧を描く。
②直線ℓとの交点に針をあわせ、Pまでの距離を半径とする2円を描く。
P以外の交点が●

大問6(データの活用)

(1) 63%
令和2〜5年の電力代表値(四分位数・最小・最大・中央値)の推移を示す表と箱ひげ図
四分位範囲=第3四分位数(Q3)-第1四分位数(Q1)
516-366=150万kWh

(2) 46%
ア:範囲=最大値-最小値、範囲が最も大きいのは令和2年。×
イ:Q3が510→12個のQ3は上位6個の真ん中、上から3番目と4番目の平均が510
 (509,511)(508,512)など別の組み合わせも考えられる。×
ウ:Q3が523→上位3個は523以上が確定→520以上は少なくとも3個ある〇
エ:中央値(Q2)が最も大きいのは令和2年だが、平均値とは異なる。×
*12個のQ2は6番目と7番目の平均。×印などで平均値を示す箱ひげ図もある。

大問7(確率)

(1) 57%
5個から2個取り出す組み合わせ→
10通り

(2) 45%
答案では、確率を用いて理由を説明する。
数字は関係ないので、色だけを見る
赤2個、白3個
【A】1個目を戻さずに2個目を取る
1個目が赤→確率2/5
2個目も赤→残り4個で
赤は1個→確率は1/4
赤赤の確率は、2/5×1/4=1/10
同様に白白の確率は、3/5×2/4=3/10
同色の確率は、1/10+3/10=2/5

【B】1個目を戻して2個目を取る
赤赤の確率は、2/5×2/5=4/25
白白の確率は、3/5×3/5=9/25
同色の確率は、4/25+9/25=13/25
2/5<13/25だから、商品が当たりやすいのはB

大問8(方程式)

39%
答案では、用いる文字が何を表すか示したうえ、方程式をつくって過程も書く。
買う予定だった85円切手の枚数をxとおく。
買う予定だった110円切手は18-x
予定…85x+110(18-x)
実際…85(18-x)+110x

予定+200=実際
85x+110(18-x)+200=85(18-x)+110x ←共通因数(18-x)
25(18-x)-25x=-200 ←÷25
(18-x)-x=-8
2x=26

x=13
85円切手が13枚、110円切手は18-13=5枚
85円切手…13枚、110円切手…5枚

@余談@
答えだけを求めるのならば、こう考えることもできる。
1枚の値段の差は、110-85=25円
個数を取りかえたら200円高くなった→200÷25=8枚分の値段の差→8枚差
最初の予定では、85円切手の枚数は110円より8枚多かった。
85円切手…(18+8)÷2=13枚
110円切手…18-13=5枚

大問9(平面図形)

50%
△DBC≡△ECBの証明。
二等辺三角形ABCと辺・角の相等関係を示す幾何学の証明図
二等辺三角形ABCの底角から、∠DBC=∠ECB
共通辺BC
AB=AC、AD=AEより、
AB-AD=AC-AE
DB=EC
2辺とあいだの角が等しいから、△DBC≡△ECB

大問10(数量変化)

(1) 56%
0≦x≦25は傾き4、切片2
y=4x+2
x=25を代入。
y=4×25+2=102m

(2) 22%!
時間(秒)と距離(m)の関係を表すグラフ。傾き4で増加し102mで一定、傾き-2で減少する台形型。
グラフとy=50との交点が
yの値が以上の時間を求める。
最初のは、y=4x+2にy=50を代入。
50=4x+2
x=12

後半の傾きは、(yの増加量)÷(xの増加量)
=(18-102)÷(367-325)=-2
時間と距離の関係を表す一次関数の台形グラフ(傾き4と-2)
(12、50)からy=102に達するまでの時間は、25-12=13秒
上昇は秒速4mで13秒間。
同じ高さを下降は秒速2m→速さが半分だから時間は2倍→13×2=26秒
2個目のは、325+26=351秒後
高さ50m以上の飛行時間は、12秒後から351秒後まで

大問11(関数)

(1) 48%
x=0のとき、最小値y=0
x=-2のとき、最大値y=4
0≦y≦4

(2) 13%!
y=xにおいて、y≦10の格子点の個数。
原点O、(±1、1)(±2、4)(±3、9)の
7個

(3) 2%!!
二次関数y=x²のグラフと点A(-1,1)、点B(t,t²)を図示した座標平面上の幾何図形
Bのx座標をtとする。B(t、t
1つはBがAの右側。t>-1
青線の長方形の周の長さが12
赤線の長方形の周の長さは、12+2=14
は縦t、横t-(-1)=t+1だから、
2(t+t+1)=14 ←÷2
+t+1=7
+t-6
=(t+3)(t-2)=0
t>-1より、t=2
放物線y=x²上の点A(-1,1)と点B(t,t²)を頂点とする長方形を示した図
もう1つは、BがAの左側、t<-1
は縦t、横-t-1、周の長さは14
2(t-t-1)=14 ←÷2
-t-1=7
-t-8=0
解の公式を適用。t<-1より、t=(1-√33)/2

(1-√33)/2、2

大問12(空間図形)

(1) 70%
△ABCは直角二等辺三角形。
1:1:√2より、AC=
4√2cm

(2) 24%!
直方体を分割して柱や錐の形を示す幾何学図形の解説図
最も小さい三角錐G―JKLの体積比をとする。
三角錐C―JKLは高さ2倍だから
四角錐G―IJKLは底面積2倍だから
錐の3倍が柱→立方体1個は×3=
直方体ABCD-IJKL(立方体2個)は12

直方体ABCD-IJKLは、三角錐C―JKLの12÷=6倍

(3) 1%!!!
AGは1辺4cmの立方体の対角線。
AG=√(4+4+4)=4√3cm
AP:PGが知りたい。
直方体と断面図を用いた図形問題の解説図。三角形の相似を用いる。
Pを含む線分AGは面AIKC上にある面AIKCで切り取る。
CPを延長し、IKとの交点をOとする。
面AIKCは直方体を2等分する対称面で、上から見るとJとLは対応する点。
→Oは正方形IJKLの中心→IO=OK

AIとCOを延長して交点をQとする。
△IQO∽△KCOより、IQ=KC
△AQP∽△GCPより、AQ:GC=AP:PG=④:①
AP=4√3×④/⑤=
16√3/5cm

講評

大問1
配点20点。死守
大問2
奇数は偶数2nを基準に示す。
大問3
変化の割合が3で一定、かつ原点を通過するので比例。
大問4
(1)対応する辺に困ったら、2つの三角形を同じ向きで描いてみよう。
(3)先のベン図で示した関係性はおさえておきたい。
大問5
すべて同じ長さの弧で描くといい。
大問6
標準レベル。
大問7
(1)は数字、(2)は色に着目する。
記述はそれぞれの確率の大小を比較すればいい。
1個目の色と2個目の色が連続して起こる→積の法則
大問8
個数を逆にして立式する。
200円高くなったということは、予定では安い85円切手の方が多かった。
大問9
等しい長さから等しい長さを引いたら、等しい長さ。
大問10
活用問題。
時間との闘いのなかで、上昇と下降の数値設定から焦りやすい。
(2)高度50~102m間の(上昇→下降)のスピードが半分である点に着目すると計算しやすい。
大問11
(2)原点を含む。
(3)対角線をABとする長方形を描く。
求めたいBのx座標をtとおいて、方程式を立てる。
長方形の高さをx軸まで伸ばすと、式が少しスッキリする。
大問12
(2)解説では比を用いたが、それぞれの体積を直接求めてもいい。
(3)残り時間との兼ね合いで厳しいか。
直方体を真っ二つにする面上にA・P・Gがある。
CPの延長線が底面の正方形の中心を通るとわかれば、外側延長でAP:PGが求まる。
2025年岩手の数学の階層別得点率
岩手県教育委員会より、階層ごとの正答率です。

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