2026年度(令和8年度)茨城県公立高校入試問題【数学】過去問解説

平均48.34点(前年比;-7.75点)
2026年茨城県の数学の得点分布を表す度数分布表
問題はこちら→産経新聞さん

大問1(計算)

(1)① 98.0%
-9+2
=-7

② 90.0%
3(2x-y)-(x-2y)
=6x-3y-x+2y
=5x-y

③ 80.4%
3a×4b÷(-4ab)
=-3ab

(2) 36.9%
絶対値は数直線上で原点0からの距離。
絶対値が3以下→±3、±2、±1、0の7個(0を含む)

(3) 93.4%
-2x-24
=(x+4)(x-6)

大問2(小問集合)

(1) 51.8%
①(-1)=-1×
②√5>√2、-√5<-√2〇
③25の平方根=2乗して25になる数→±5×
④√16-√9=4-3=1×

(2) 29.1%!
奇数-奇数=偶数の証明。
整数m、nを用いて2つの奇数を表すと、2m+1、2n+1
(2m+1)-(2n+1)
=2m-2n
=2(m-n

m-nは整数だから、2(m-n)は偶数である。
したがって、奇数-奇数=偶数となる。
①…2m+1、②…2n+1、③…m-n
(*採点上の留意点にもあるが、2m-1、2n-1といった別の表現でも正答)

(3) 58.9%

△ABEで外角定理→∠BAE=87-36=51°
これは弧BCに対する円周角であり、∠BOCはその中心角にあたるから、
∠BOC=51×2=102°

(4) 75.9%
和4以上より和3以下の方が少ない→余事象で攻める。
●和2→(1、1)
●和3→(1、2)(2、1)
和3以下は3通り
全体は6×6=36通り
和4以上の確率は、1-3/36=11
/12

大問3(関数)

(1) 31.5%!
y=6/xを通る格子点の個数を求める。
(1、6)(2、3)(3、2)(6、1)
反比例のグラフは双曲線。
(-1、-6)といった負のパターンを含めて8個

(2) 52.4%
y=2xにx=2を代入→交点の座標は(2、8)
これをy=a/xに代入。
a=2×8=16

(3) 11.9%!

y=36/xにそれぞれのx座標を代入。
A(2、18)B(12、3)C(-6、-6)
△ABP=△ABCを等積変形で考える。
Cを通るABに平行な線をひき、y軸との交点がPとなる
A→Bは右に10、下に15だから、傾きは-15/10=-3/2
Cから右に②=6、下に③=9移動して、Pのy座標は-6-9=-15

P(0、-15)

大問4(平面図形)

(1) 56.1%

正六角形を6分割→1辺6cmの正三角形が6つできる
直径は12cm

(2)Ⅰ…91.7%、Ⅱ…90.5%、Ⅲ…82.5%
△ABP∽△QCPの証明。

正六角形の内角より、∠ABP=∠QCP=120°
AB:QC=6:3=2:1
BP:CP=4:2=2:1
2辺の比とあいだの角が等しいから、△ABP∽△QCP
Ⅰ…イ、Ⅱ…ウ、Ⅲ…イ

(3) 15.6%!

軌跡の問題。先に正三角形を外側に並べておく。
Bを中心に正三角形を反時計回りに回転させると、RはCと接する。
中心角は120+60=180°

スタート地点まで回転させると、このようになる。
Rが動くのはB・D・E・Aを中心に正三角形を動かしたとき。
半径6cm、半円4つ=円2周分である。
6×2×π×2=24πcm

大問5(データの活用)

(1) 73.3%

30を仮の平均とする。
30との差の合計は、1+5+8+10+11+12+14+14+15=90点
実際の平均点は、30+90÷10=39点

(2) 33.5%

Dだけ7人である。
Ⅰ:Bの第1四分位数(Q1)は最も小さい。最も大きいのは第3四分位数(Q3)×
Ⅱ:10人の中央値(Q2)は5番目と6番目の平均。
 Q3は上位5人の真ん中、上から3番目。
 Cの上から3番目は42点だが、4番目と5番目も42点の可能性がある。×
Ⅲ:AとCのQ1(下から3番目)は35点。D7人のQ1(下から2番目)は37点。
BはQ2=40.5点、Q3(上から3番目)=45点なので、
(5番目、6番目)=(40、41)(39、42)(38、43)(37、44)(36、45)
どのチームにも35点以上40点以下は1人いる。〇

(3) 13.9%!

情報を整理する。
7人のとき、1番23点、2番37点、4番40点、6番43点、7番49点。
26点と50点ともう1人を追加すると、四分位範囲=Q3-Q1=7点で中央値は40.5点になった。
追加前に40点がいるので、5番=40点、6番=41点と分離しておく

26点が追加されたことで、追加前の4番(40点)は順位が1つ上昇する。
追加後の5番=40点、6番=41点ということは、この40点は同一人物である
(追加前4番の順位が2つ上昇したら、追加後の6番は40点になってしまう)
つまり、残り1人は40点以下ではなく、41点以上にいる
追加前2番は追加後3番となり、10人のQ1が37点
10人のQ3は、37+7=44点
44点は追加前にはいなかったから、残りの1人は44点である。

大問6(空間図形)

(1) 52.9%

Pは秒速1cmでAEを往復。
Qは秒速2cmで底面を周回。
△PFKが正三角形→3辺の長さが等しくなる。
KFは1辺3cmの正方形の対角線
PF・PKが同じようになるのはPがIにいるときである。
10cmの移動ではIに2回止まる。

(2) 4.0%!!

Pは4cm、Qは8cm進む。
内部の三角形の3辺を調べる。
△PEFと△QGFで三平方→PF=QF=√13cm

PQを対角線とする直方体を想像する。
1辺がa、b、cの直方体の対角線→√(a+b+c
PQ=√(1+2+3)=√14cm

△PFQは二等辺三角形
Fから垂線をひき、足をMとする。MP=√14/2cm
△PFMで三平方→FM=√19/√2cm
△PFQの面積は、√14×√19/√2÷2=√133/2cm

(3) 1.4%!!

Pは5cm、Qは10cm進む。
三角錐A―EGQの体積をとすると、
底面共通→
高さの比から、三角錐P―EGQ=
三角錐A―PGQ=となる。

さらに、平面IJKLで切断する。
三角錐A―EGQの体積をとする。
IはAEの中点→相似比1:2→体積比1:8より、2階部分の体積は
求積すべき立体の体積は、三角錐A―EGQを/倍した三角錐A―PGQから、
三角錐A―EGQを/倍した2階部分を引けばいい。
2×3÷2×6÷3×/-2×3÷2×6÷3×/
=2×3÷2×6÷3×(5/6-1/8)
=6×17/24
17/4cm

講評

高得点を狙うには、前半でなるべく時間を費やさない。
大問1
満点を狙いたい。
(2)絶対値50以下の整数は、50×2+1=101個
大問2
(2)採点上の留意点にもあるが、2m-1、2n-1といった別の表現でも正答。
誘導なしでも書けるようにしたい。
連続する奇数は2m-1、2m+1と同じ文字で表すが、
2つの奇数の場合は2種類の文字を設定する。
(3)36°と87°の位置関係から、外角定理で∠BAEがすぐ求まる。
∠BAEと∠BOCの関係性で弧BCが見えてくる。
(4)和4以上、和3以下のどちらが少ないか。6×6の表を想像する。
大問3
(3)等積変形と察しやすい。
大問4
(2)全体を通じて、ここまでは得点を積み上げておきたい。
(3)公立高校入試では軌跡の問題が少なく、経験差が出やすい。
2021年茨城大問3(3)では直角二等辺の回転で出題されている(正答率5.1%)
軌跡の設問は作図で決まる。正三角形が止まる6ヵ所に、あらかじめ正三角形を書いておく。
すると、正六角形の各辺を延長した六芒星ろくぼうせいの形になる。
頭の中で正三角形を転がし、Rの移動先を丁寧に調べる。中心角は一直線=180°
大問5
(1)仮の平均を使うと、処理がやや楽になる。
(2)必ずしも正しいとはいえないものは×になる。
Ⅱ42点→CのQ3→上位3人は42点以上、で満足したくなるが4番目も同じ可能性がある。
ⅢBが厄介。本当に確実に言えるのか?Q2より5番目は40点以下。
6番目が8番目と同じ45点であっても、Bは36点で35点以上が確実。
(3)推論問題としてクオリティが高い。
試験で解けなかったとしても、家でじっくり向き合い、
挑戦したい。
〇番目=〇点と整理。中央値を40点・41点に分離しておくことがカギ。
追加前4番(40点)の順位の繰り上がりは1つだけ。
ここから10人のQ1確定→四分位範囲→Q3確定。追加前にないデータが現れる。
大問6
(1)△PFKの頂点のなかで、位置が固定なのはFとK。
辺FKは一定だから、これとPK・PFが同じ長さになればいい。
立方体IJKL―EFGHを描くと、辺の長さが見えてくる。
(2)高校受験では立体内部の面は二等辺になりやすい。
PQは直方体の対角線で対処。計算途中は有理化しない方が計算しやすい
(3)公立入試では出題例が少ない2回切断。
三角錐A―EGQを基準に不要な部分を引く。
2025年大分大問5(2)では四角錐の2回切断が出題されている。

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