2026年度(令和8年度)京都府公立高校入試問題・中期【数学】過去問解説

問題はこちら→京都府教育委員会
2026年度・京都(前期)数学の解説はこちら。

大問1(小問集合)

(1)
42+(-9/5+1)×(-25)
=16+(-4/5)×(-25)
=16+20
=36

(2)
(5a-1)/2-(7a-5)/6
={3(5a-1)-(7a-5)}/6
=(15a-3-7a+5)/6
=(8a+2)/6 ←2で約分
=(4a+1)/3

(3)
(√6-√3)2
=9-2√18
=9-6√2

(4)
x=3y-14 …①
2x-y=-8 …②
①を②に代入、2(3y-14)-y=-8
5y=20
y=4
①に代入、x=3×4-14=-2
x=-2、y=4

(5)
x(y-5)-10+2y ←後半を+2y-10に入れ替え、2でくくる
=x(y-5)+2(y-5) ←共通因数y-5
=(x+2)(y-5)

(6)
y=ax2において、xの値がp→qに増加するときの変化の割合はa(p+q)
a(-7-1)=5
a=-5/8

(7)
平行線l・mと錯角の性質を用いて角xの大きさを求める数学図形問題の解説図
錯角を使う。
対頂角より、●=54°
●=180-(82+61)=37°
x=●+●=54+37=91°

(8)
Aが当たる確率…6本中1本→確率は1/6
Bが当たるにはAがハズレ、Bが当たりをひく。
Aのハズレは6本中5本、Bの当たりは残りの5本中1本。
Bが当たる確率…5/6×1/5=1/6
当たる確率は等しい。
1/6、ウ

@余談@
当たりの確率は1/6
この事実は3人目のC、4人目のD…でも変わらない。
先に引いた人は勝率が良くなり、後に引いた人は悪くなることはない。
特殊な条件をつけない限り、順番で勝率は変動しない。

大問2(データの活用)

(1)
A班27人の50m走の記録データと、その度数分布を示すヒストグラム
階級は、〇秒以上~〇秒未満
斜線で区切るといい。

(2)
B班24人の50m走の記録を表した、階級の幅が異なる2種類のヒストグラム。
ア:資料よりAの7.5~9.1秒は12人、割合は12/27=4/9
 Ⅰ図は6.5~が共通。(右)よりBの6.5~9.1秒は13人、(左)より6.5~7.5秒は5人。
 Bの7.5~9.1秒は13-5=8人で割合は8/24=1/3。4/9>1/3→Aの方が大きい。〇
6.5〜9.1(13人)と9.1〜10.5(9人)、全体6.5〜10.5(22人)の数値区間を表す図
イ:●はその数を含む、〇は含まない。
 資料よりAの6.5~7.8秒は8人。
 アと同様に累積度数で考える。(右)よりBの6.5~9.1秒は、6+7=13人
(左)よりBの6.5~10.5秒は、全体-(10.5~11.5の階級)=24-2=22人 
 Bの9.1~10.5秒は、22-13=9人×
ウ:Aの下から7番目が7.6秒。Bは(左)より6.5~7.5秒に5人いる。
 しかし、7.5~7.6秒がいる場合、7.6秒の順位が繰り上がって12番目にならない。×
エ:Aの10.4~11.5秒は3人、Bは(右)より10.4~11.7秒後が5人、
(左)より11.5秒以上はいないので、10.4~11.5秒は5人→計8人。〇
ア・エ

大問3(空間図形)

(1)
四角錐と、その正しい展開図を選択肢(ア〜エ)から選ぶ問題の数学図形
OA(青)上にE、OB(赤)上にFがあるのはウ
消去法が有効である。
ア:OAにE,Fがくる。OB上にFがないから×
イ:頂点A・Bを記すと、E,Fが逆である。×
エ:OAにEがない。×

(2)
四角錐O-ABCDの各辺の長さや高さOHが記載された立体図形の数学問題用図形
まずは正四角錐の体積を求める。高さが知りたい。
Oからひいた垂線の足をHとする。
△ABCは直角二等辺→1:1:√2より、AC=6√2cm
Hは正方形ABCDの真ん中→ACの中点だから、HC=3√2cm
△OHCで三平方→OH=√7cm
四角錐O-ABCDの断面と比率が記載された立体図形の解説図
体積比は相似比の3乗。
小さい正四角錐:大きい正四角錐=8:27
立体Xの体積比は27-8=19だから、
Xの体積は、6×6×√7÷3×19/27=76√7/9cm3

大問4(数量変化)

(1)
直線l上に配置された二等辺三角形ABCと長方形DEFGの数学問題
Aから下ろした垂線の足をHとする。
△ABCは二等辺→HC=16÷2=8cm
AC:HC=8√5:8=√5:1
△AHCの辺の比で三平方→AH=2
辺の比は1:2:√5
直線l上の三角形ABCと長方形DEFGが重なった数学の問題の図(x=3のとき)
x=3のとき、EC(①)=3cm
高さ(②)は6cm
y=3×6÷2=9

(2)
●0≦x≦4
直線ℓ上の三角形ABCと長方形DEFGが交差する問題の解説画像
x=4のとき、三角形の高さは4(EC)×2=8→DEに等しい→DがAC上にくる。
EC=x→高さ=2x
y=x×2x÷2=x2
●4≦x≦12
三角形と四角形が重なる図形問題と解法(x=12)を示す幾何学の解説図
x=12のとき、BE=16-12=4
x=4のときと対称的だから、DはAB上にくる。
重複部分の台形の上底はx-4だから、
y=(x-4+x)×8÷2=8x-16

0≦x≦4…y=x2、4≦x≦12…y=8x-16

(3)
x=2のとき、y=x2に代入して、y=4
y=
4×7=28となるxを求める。これは4≦x≦12のとき。

y=8x-16にy=28を代入。
8x-16=28
x=11/2
11/2秒後

大問5(平面図形)

(1)
辺の長さや比率、補助線が書き込まれた三角形ABCの幾何学問題の解説図
AH:HEを求めたい。
HはFを通るBCに平行な線分をひいてできた点→Fの位置に着目する。
角の二等分線の定理より、AF:FB=EA:EB=9:6=③:②
辺の長さや比率が書き込まれた三角形と平行線の幾何学図形問題の解説図
FH//BEより、AF:FB=AH:HE=③:②
HE=9×②/⑤=18/5cm

(2)
三角形の辺の比率と補助線、線分の比を示す数学の図形問題解説図
FG//BCより、AF:FB=AG:GC=③:②
AI:IC=③:①
⑤=④。青を4倍、赤を5倍して最小公倍数⑳で比を合成する。
AD=⑳÷2=⑩
DG=⑫-⑩=②
GI=⑧-⑤=③

DG:GI=2:3

(3)
三角形ABCの幾何学図形。辺の比率や長さ(6)、交点や平行線が描かれた図形問題の解説図。
△GHIと△AFEは離れている。
面積比=底辺の比×高さの比
△GHIでGIの比を求めたので、横方向のHGに着目してみる。
FG//BCより、BE:EC=FH:HG=1:1
(*EはBCの中点、AE上にあるHはFGの中点。
BE:EC=3/5BE:3/5EC=FH:HG)
三角形ABCと補助線・比率が描かれた平面図形の解説図
FHとHGを底辺に見立てる。
底辺共通→面積比は高さの比に相当する。
HG//EC→AH:AE=AG:AC
点Aから進んだ距離の比が高さの比になる→高さの比をAEからACに切り替えて捉える。
前問の図より、△GHI:△AFE=GI:AC=3:20
3/20倍

@余談@
高さの比をAE→ACに切り替える考えは、変形して捉えても良い。
三角形の図形問題で線分比や面積比を求める手順を示す図解
底辺FH=HG、高さの比AEが共通→△AFE=△AGE
等積変形で、△HEG→△HCGに変える。
△AHC(△AFE):△GHI=AC:GI=20:3

大問6(整数)

(1)
1番目から9番目のマスに6, 2, 8, 10…120と数字が並ぶ数列の図
前2項の和が連なるフィボナッチ数列。
6+2=8
2+8=10
8+10=18…
9番目は120

(2)
1番目をa、2番目をbとすると、
3番目…a+b
4番目…a+2b
5番目…2a+3b
6番目…3a+5b
7番目…5a+8b
8番目…8a+13b
9番目…13a+21b

7番目+9番目
=(5a+8b)+(13a+21b)
=18a+29b=253

29が30弱。
30×8=240を手掛かりに、29×8<253<29×9
bは自然数だから、1~8のどれか。
18a+29b=253の式の偶奇判定
偶奇判定。
18aは偶数、253は奇数
奇数-偶数=奇数→29bは奇数
29が奇数で、奇×奇=奇→bは奇数
bは1~8の奇数、すなわち、b=1、3、5、7

●b=1
18a=253-29×1=224
18aは18の倍数=3の倍数
3の倍数は位の和が3の倍数だから、224は3の倍数ではない=18の倍数ではない×
●b=3
前よりbが2増える。
18a=224-29×2=224-58=166
166は3の倍数ではない=18の倍数ではない。×
●b=5
18a=166-58=108
108は3の倍数→a=108÷18=6〇
●b=7
18a=108-58=50
50は18の倍数ではない。×
(a、b)=(6、5)
1番目…6、2番目…5

 

@余談@
他にもないか、考えてみました。
253=11×23
18a+29b=11×23

18と29のあいだにある、大きい素数23に着目する。
23で割った余りを求める計算表。18と29の倍数における余りの関係を説明する図。
18が1個のとき、÷23をすると余り18だが、23を基準にして-5とする。
29が1個のとき、余りは+6
18と29の個数を増やして-5と+6をそれぞれ何個かつくり、
合計して±0になれば余りがなくなって23の倍数になる。

5と6は互いに素→個数を逆にする。
18×6個で余りは、-5×6=-30
29×5個で余りは、+6×5=+30
合計すると余りが相殺され、全体で23の倍数。
さらに、5+6=11…(11×23)
数値(29, 18, 23)や辺の長さが記載された長方形の面積計算に関する図形問題の解説画像
図で示すとこうなる。
赤の部分の余りが相殺されて、23×11の長方形になる。
18×6+29×5=253
1番目…6、2番目…5

@@
2026年度・京都(前期)数学の解説はこちら。


講評

大問1・3・4は比較的取りやすい。残った時間を2に費やすのもアリ。
大問1
(4)代入法の形。
(7)基本の錯角を用いる。分割した角はそれぞれどこに相当するか。
(8)理屈で対処できたが、記述であれば積の法則が良い。
大問2
(2)具体的な範囲に属するデータを問う選択肢が複数あり、他県よりやや難度が高い。
左右のヒストグラムは階級の幅と最後にズレはあるが、最初は6.5秒から始まる。
〇~△秒の範囲の人数は、(6.5~△秒)-(6.5~〇秒)で求まる。
大問3
(1)消去法で時間をかけないようにしたい。
(2)オーソドックスな流れであった。体積比の扱いに慣れておく。
大問4
(1)斜面が攻まる変化の問題は、すぐに底辺(横)と高さ(縦)の比を調べる。
(2)x=4,12のときはどういう状況か。
(3)式さえ求まれば、標準的な問い。
大問5
(1)ここから差がついてしまう。
角の二等分線の定理は中学数学では発展事項であるが、
公立入試の世界で有効な設問が少なくない。上位層はぜひ覚えておきたい。
三角形の比率や長さ、二等辺三角形が描かれた幾何学図形の問題図
角の二等分線の定理を使わない場合、錯角で∠FEB=∠EFHより、
△HFEが二等辺三角形である点に着目する。
△AFH∽△ABEより、△AFHの辺の比は⑧:⑥:⑨
二等辺HFEより、HE=⑥
HE=9×⑥/⑮=18/5cm
(2)連比処理。いったんDは後回しで良い。
(3)わかってしまえば計算は楽だが、発想が難しい。
わざわざ前問でGIの比を求めた。HGを底辺として面積比を算出する。
三角形ABCの中線AEと平行線および線分比の関係を示す図形解説図
Aと対辺BCの中点Eを結んだAEは中線。
底辺BCと平行な線分をひくと、中線上の点は線分の中点にあたる。
A→HとA→Eの長さの比が、A→GとA→Cの長さの比に相当するから、
高さの比はGIを含むAC上で統一して捉える。
大問6
(1)フィボナッチ数列は題材に見かけ
る。
(2)整数問題で詰まったら、必ず偶奇判定をよぎらせる。
判定しやすい3の倍数をクッションにするといい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました