2026年度(令和8年度)奈良県公立高校入試問題【数学】過去問解説

平均20.5点(前年比;-5.5点)
2026年奈良の数学の得点分布を示す折れ線グラフ
問題はこちら→東進ハイスクールさん解答

大問1(小問集合)-64.2%

(1)① 98.2%
4+(-6)
=4-6
=-2

② 91.2%
2×(-3)
=2×9
=18

③ 74.4%
18a÷(-6ab)×2a
=-6a

④ 77.7%
(x-4)-4(x+2)
=x-8x+16-4x-8
=x-12x+8

(2) 71.3%
-6x+4=0
解の公式を適用して、x=3±√5

(3) 59.3%
+3x-10
=(x-2)(x+5) ←代入
=(√3+2-2)(√3+2+5)
=√3(√3+7)
=3+7√3

(4) 66.4%
ア:y=x
イ:y=5πx(y=ax、a=5π)
ウ:y=180-90-x=-x+90
エ:y=80x

(5) 84.5%

72°を錯角で下ろす。
青線で外角定理→x=131-72=59°

(6) 30.5%!

ア:35人の中央値は18番目の値。160~180cmの階級に含まれる。×
イ:190cmが0人の可能性もある。×
ウ:階級の幅は20cm×
エ:最頻値は最も現れている値で、140~160cmの階級値である150cm〇
オ:累積相対度数は、その階級までの相対度数の和。
140cm未満の累積相対度数は、(1+6)÷35=7/35=1/5=0.20〇
エ・オ
(*誤答例はイエオ)

(7) 63.3%
a/bが整数になる→a÷bが割り切れる→bはaの約数
aで場合分け。
a=1→b=1
a=2→b=2・1
a=3→b=3・1
a=4→b=4・2・1
a=5→b=5・1
a=6→b=6・3・2・1
計14通り
全体は6×6=36通りだから、確率は14/36=7/18

(8) 42.8%

AP=CP→PはA・Cから等距離にある→PはACの垂直二等分線上にある。
具体的な角が与えられたので、適当なPを描いて角度を調査する
△APCは二等辺→∠PAC=∠PCA=(180-110)÷2=35°
70÷2=35°だから、∠ACBの二等分線上にPがある。

①ACの垂直二等分線
②∠ACBの二等分線、交点がP
(*誤答例…角の二等分線か垂直二等分線の一方のみ作図)

大問2(平面図形)-23.8%

(1)①あ…65.2%、い…67.9%

Mの下をNとする。
半径OB=ON=r
MはONの中点→OM=1/2r
△BOMは辺の比が1:2:√3の直角三角形だから、∠BOM=60°
対称性から∠AOB=60×2=120°、中心角120°が3つなので円が3等分される。
あ…1/2、い…60

② 3.9%!!

3つのエリアが等積。それぞれの面積を①とすると、
面積比は△ADE:△AFG:△ABC=①:②:③
相似比はAD:AF:AB=√2√3
AD=、FB=√3-√2だから、√3-√2倍
(*誤答例…1/2)

(2)①う…61.2%、え…31.2%!
長方形ABCDの縦AB=9cm、横BC=12cm
周の長さは、2×(9+12)=42cm
これを3等分して、EC+CF=42÷3=14cm(う)


四角形PECFの面積は長方形の1/3だから、12×9÷3=36cm
台形PECFの上底PE=36×2÷6-8=4cm(え)
う…14、え…4
(*えの誤答例…4.5)

② 0.2%!!!

BH=4cm
反時計回りに長さを書いていく。
H~I、I~J、J~Hは前問(う)の14cm
AQ、BQ、CQ、DQに補助線
△QBHと△QHCは高さ共通だから、底辺の比が面積比にあたる。
△QBH:△QHC=
同様に、△QAJ:△QJD=11
△QID:△QCI=

1:2が2ヵ所あることに着目する
△QHCを3/2倍すると△QBC
△QCIを3/2倍すると△QCD
長方形の1/3である四角形QHCIを3/2倍すると
△QBC+△QCD=四角形BCDQ=1/3×3/2=1/2
一方で、△BCDは対角線BDより長方形の1/2で等積。
Qは対角線BD上にある

△QAD+△QBCは右図のように等積変形すると長方形の1/2→△BCDと等積。
重複部分である△QBCを除くと、△QAD=△QCD
12

灰色
を4倍してに統一する。
四角形QIDJ=四角形QHCI=15だから、△QHC=15
△QBH=÷2=3.5
  
底辺共通→高さの比は面積比に相当する。
△QAD:△QBC=1210.5=⑧:⑦
9×⑦/⑮=21/5cm
(*誤答例…4.5)

大問3(関数)-38.9%

(1) 85.2%
y=18/xにx=-9を代入。
y=18÷(-9)=-2

(2) 17.4%!

A(3、6)B(9、2)
AP+PBが最短→線対称を使って直線ABにする
x軸についてBを対称移動させたB’(9、-2)とAを結ぶと、
x軸との交点がPになる。
赤線は3:4:5の直角三角形。
AB’=AP+BP=10
(*誤答例…12)

(3) 58.5%
ア:Qのx座標が大きくなると、y座標は小さくなる。×

QとRの移動先をQ’、R’とする。
エ:QRの長さは小さくなる。×
イ:反比例の比例定数aは積xyで一定
長方形の縦はQのy座標、横はQのx座標だから、長方形の面積はxy=aで一定
その半分にあたる△OQRの面積も一定。×

ウ:QAの傾きは急になり、大きくなる。〇

(*誤答例…イ)

4) 2.7%!!

ACは原点Oを通る→反比例上のCはAと原点対称
C(-3、-6)→B(9、2)
右に12、上に8だから、傾きは8/12=2/3
BCとy軸との交点をDとすると、
Cから右に3、上に2移動して、D(0、-4)

ADに補助線
CD:DB=△ACD:△ADB=3:9=
△ACB=だから、ずつに分ければいい

Dを通る△ACBの2等分線はABと交わる。
交点をEとすると、△DEB=だから、△DAE=
AE:EB=△DAE:△DEB=①:②

AとBのx座標の差は6、y座標の差は4
Eのx座標…3+6×①/③=5
Eのy座標…6-4×①/③=14/3
D(0、-4)→E(5、14/3

傾きは、{14/3-(-4)}÷5=26/3÷5=26/15
切片はDのy座標だから、y=26/15x-4
(*誤答例…y=2x-4)

大問4(平面図形2)-15.9%

(1) 36.4%
△ABE∽△ACBの証明。

共通角より、∠BAE=∠CAB
二等辺ABDの底角+弧ABに対する円周角で、∠ABE=∠ACB
2角相等より△ABE∽△ACB

(2) 30.2%!

∠AEB=180-a°
前問の相似の対応する角で、∠ABC=180-a°
四角形ABCDは円に内接する四角形で、内角はその対角の外角に等しい
∠ADF=180-a°
(*誤答例…90-a)

(3)① 1.6%!!

2組の等辺と前問の∠ABC=∠ADFより、
2辺とあいだの角が等しく、△ABC≡△ADF
△ACF=△ACD+△ADF=△ACD+△ABC=四角形ABCD
四角形ABCDの面積を求めればいい。

角度を調べる。
∠ABD=とする。
弧ADに対する円周角で、∠ACD=
前問相似の対応する角+AD//BCの錯角で、∠CAD=
△ACDは二等辺だから、CD=8cm

四角形ABCDは等脚台形である。
6cmを下におろし、左右対称ゆえ両端は1cm
三平方より、等脚台形の高さは3√7cm
四角形ABCD(△ACF)の面積は、(6+8)×3√7÷2=21√7cm
(*誤答例…56)

② 0.3%!!!

半径rを作図する。
中心Oから、どの円周上の点に半径を伸ばすべきか。
直角がないと三平方の定理が使えない
△ABDが二等辺であることに着目して、Aからおろした垂線の足をHとする。
半径AO=OD=r
こうすれば三平方が使えそう。どこかの長さが知りたい。

等脚台形ABCDの対角線は等しい
BD=AC=xとする。
∠ABD=∠ACF、∠BAD=∠CAFの2角相等より、△ABD∽△ACF
8:x=x:14
内項と外項の積から、x=112
x=4√7cm

HはBDの中点→4√7÷2=2√7cm
△AHDで三平方→AH=6cm
OD=r、OH=6-r
△ODHで三平方
(6-r)+(2√7)=r
36-12r+r+28=r
12r=64
r=16/3cm
(*誤答例…5)

@別解@
BDの算出についてです。

円に内接する四角形の性質にトレミーの定理というものがあります。
AB×CD+BC×AD=AC×BD
等脚台形の対角線より、AC=BDなので、
BD=8×8+6×8=112
BD=4√7cmと求まります。

@別解2@

△ACD:△ADF=CD:DF=
合同で、△ABC=
△ABCと△ACDはACで底辺共通→面積比は高さの比に相当する
BE:ED=③:④

HはBDの中点→BH=⑦÷2=〇3.5
EH=〇3.5-③=〇0.5
等脚台形ABCDの対称性からED=EA=④

EA:EH=4:0.5=⑧:①
二等辺AEDの底角(●×)-二等辺AODの底角(×)から、
∠EAH=∠ODH(
2角相等より、△EAH∽△ODH
対応する辺の比で、EA:EH=OD:OH=

△ODHの辺の比で三平方→HD=3√7
△ADHの辺の比で三平方→AD=12
半径AO=8×/12=16/3cm

講評

大問1
配点率38%
(7)bはaの約数だからaで整理する。分子a≧分母b
(8)良い問題。具体的な角がきたら、適当な点を描いて角度調査。
△APCが二等辺であることがポイント。どちらの底角が使えるか。
大問2
テーマは面積と周の長さを等分する。
(1)①角度の情報がない条件で、∠BOMの大きさを求めよということは、
どこかに有名三角形が潜んでいる。
②相似はわかりやすいが、比の処理を丁寧におこなえるか。
(2)①う…長方形の周の長さの1/3、え…長方形の面積の1/3を用いる。
②難しかった。独特な解法で申し訳ない。
本来は求めたい長さに文字を置き、四角形の面積で方程式を立てる。
前図のように四角形を三角形に分割して、Q―CD間の距離をyとして連立を組む。
面積比1/3を3/2倍すると、ちょうど1/2になることから、
Qは対角線上に位置するとわかったので、これをどうしても取り入れたかった…。
長方形の半分同士から共通部分を除くと、底辺が横と縦の三角形が等積とわかる。
時計回りに面積比を確定。縦9cmを△QAD:△QBCの面積比で案分すればいい。
大問3
(3)すべて選べではないので、ウと選びやすい。
(4)まず、BCとy軸の交点座標が必要。
Dを通るADでいったん区切ってみると、△ACB全体の面積比も表せるので、
ADより右側で1:2に分ければいいとわかる。
大問4
(2)円に内接する四角形の性質は、公立高校入試の対策でもおさえておきたい。
(3)①6cm、8cmの等辺の位置から、2辺とあいだの角をすぐ疑う。
合同より、円からはみ出る△ADFを△ABCに移して円内に収める。
等角を記してCD=8cm、等脚台形は公立入試によく出てくる。
②二等辺ABDの頂角Aから下ろした垂線上に円の中心がある。
ここから二等辺の垂線と半径を用いた三平方の構図を作ってみる。
HD=2√7cm、残りの2辺はrで表せるので方程式に持ち込める。

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