2026年度(令和8年度)千葉県公立高校入試問題【思考力を問う問題】過去問解説

今年は東葛飾高校で実施されました。
来年度から思考力を問う問題はなくなりますが、数学力を測る
良問が詰まっております。
また、代わりに東葛飾高校で実施される独自問題に関して当該学校から、
『本校を志願する皆さんは、昨年度まで実施していた「思考力を問う問題」の過去の問題等を参考にしながら、
これまでどおりの学習を継続してください』とのアナウンスがあります。独自問題対策に活用してください。

*数学のみです。国語と英語はありません。
問題文は原文ママではなく、導出に必要な限りで要約しています。

(1)
√(420n-560)が自然数となる、最小の自然数nを求める。

 

@解説@
√420n-560=√70(6n-8)と因数分解し、根号内を70×平方数にする数学の解法解説
ルートの中を70でくくる。
6n-8=70×(平方数)であれば、ルートが外れて自然数になる。
(*自然数なので0は含まない)
6n-8=70×12
n=13 ←nが自然数
あ…1、い…3


(2)
1、2、6、8が書かれた4枚のカードを並べ、4の倍数となる場合の数を求める。

 

@解説@
4の倍数→下2桁が4の倍数
一・十の位の組み合わせは【12・16・28・68】の4通り。
それぞれの百・千の位をひっくり返す。
(*たとえば、6812だったら8612)
4×2=8通り
う…8


(3)①
xy平面上の原点O、y軸上の点A、点Bを結ぶ三角形OABの図
y軸上にy座標が3の点Aがあり、△OABは正三角形。
Aを通り、OBに平行な直線上に、∠APO=30°となるような点Pをとる。
このときのPの座標を求める。ただし、Pのx座標は正とする。

 

@解説@
座標平面と円上の点P、三角形OABを描いた図形問題の解説図
BからAOにひいた垂線の足をHとする。
△OBHは有名三角形→HO=3/2、HB=3√3/2
B(3√3/2、3/2)

Pのx座標は正。
Bを中心とする円を描く。
この周上にPがあると、弧AOに対する円周角より∠APO=30°になる。
座標平面上の円・ひし形と角度・錯角・点Bの座標を表す解説図
BPに補助線。半径より、BP=3
AP//OBの錯角で、∠PAB=60°
AB⊥OP、有名三角形が複数登場する。
△AOPは底角30°の二等辺→AP=3
四角形AOBPは1辺3の菱形である。
AO//PBから、Pのx座標はBと同じ3√3/2
y座標はBから真上に+3なので、3/2+3=9/2
P(3√3/2、9/2)
え…3、お…3、か…2、き…9、く…2


②
xy座標平面上に配置された三角形OABと直線y=mのグラフ
直線y=m上を動くQがある。ただし、mは負の数とする。
常に∠AQO≦30°となるmの範囲を求める。

 

@解説@
座標平面上の円と三角形、点Bの座標(3/2√3, 3/2)を示す数学の図形問題の解説図
∠AQO=30°となるQの位置を調べる。
前問の円を見る。
この周上にQがあれば、弧AOに対する円周角から∠AQO=30°が維持される。
(円の内部にQがあると∠AQO>30°、円の外部にあると∠AQO<30°)
常に∠AQO≦30°になる→直線y=mは円の内部を通過しない(円周上の1点だけを通過=円に接するのはOK)

x軸より下にあるy=m上にQがあるので、Qは下方向にある。
y=mが円の最下点で接する状態、すなわち、Qが中心Bの真下にあるときから下で条件を満たす。
Qのy座標はBから真下に-3だから、3/2-3=-3/2

よって、常に∠AQO≦30°となるmの範囲は、m≦-3/2
け…3、こ…2

@余談@
xy座標平面上に描かれた2つの円と領域判定(SAFE/OUT)を示す図形グラフ
Qはy=m上を自由に動くが、y軸より左側でも同様のことがいえる。
円の内部(周を含まない)を直線が通過するとOUT
仮にmが正の数である場合、Pのy座標以降のm≧9/2で常にSAFEとなる。


(4)①
大きな円Oと小さな円O'、直線AC・PQが交差する幾何学図形(点A,B,C,D,P,Q)
ABを直径とする円Oと、AOを直径とする円O’があり、
∠CAO=45°となるCをとる。
ACと弧AOとの交点で、Aとは異なる点をD、
COとCを含まない弧ABとの交点をPとする。
さらに、PDとPを含まない弧ACとの交点をQとする。
AB=4cmのとき、PQの長さを求める。

 

@解説@
円に内接する円や三角形、交点(A, B, C, P, Q)が描かれた数学の幾何学図形
円Oの半径は2cm
QCに補助線。半円の弧に対する円周角より、∠CQP=90°
斜辺CP=4cmがわかっているので、直角三角形QPCの辺の比がわかればいい。
半径OA=OC、∠CAO=45°から△AOCは直角二等辺→AB⊥CP
QPとABの交点をEとすると、共通角●と90°から2角相等で△QPC∽△OPE
2つの円と三角形が交差する数学の幾何学図形(角度45度や長さの数値入り)
円O’の半径は1cm
DO’に補助線。△AO’Dも半径と45°から直角二等辺(O’の真上にD)
90°の同位角で
DO’//CP→△O’DE∽△OPEの相似比は1:2
O’E=1×1/3=1/3cm
円に内接する小円や三角形、線分の長さが描かれた図形問題の解説図、1:3:√10の記述
△O’DE∽△OPE∽△QCPより、
O’E:O’D=QC:QP=1/3:1=1
:3
△QCPの辺の比で三平方→CP=√10
PQ=4×3/√10=6√10/5cm
さ…6、し…1、す…0、せ…5


②
円Oに内接する円O’と直線が交差する数学の問題に線分OQとODを引いた図。
Oと2点D、Qをそれぞれ結ぶ。
このときの△OQDの面積を求める。

 

@解説@
2つの円と三角形、交点や長さの数値が描かれた数学問題の解説図
△OQDの3つの頂点のうち、Qの位置がはっきりしない。
QからCPに垂線をひき、交点をFとする。
共通角●と90°より、△QCP∽△FQP
△FQPの辺の比も1:3:√10だから、QF=6√10/5×1/√10=6/5cm
円や三角形、補助線と長さの比率が示された数学の問題の解説図
QP上にあるQDに関する比がほしい。
DからCPにひいた垂線の足をGとする。
DはO’の真上だから、DG=O’O=1cm
△FQP∽△GDPより、QP:DP=QF:DG=6/5:1=⑥:⑤
QD:DP=①:⑤

大きな円と接する小円、三角形や比率が描かれた数学の問題の解説図
△ODPは底辺OP=2cm、高さDG=1cm
高さ共通→面積比=底辺の比だから、
QD:DP=△OQD:△ODP=①:⑤
△OQDの面積は、2×1÷2×①/⑤=1/5cm2
そ…1、た…5

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