2026年度 都立日比谷高校過去問【数学】大問4解説

赤坂さんと永田さんは山間部でのみかん栽培において、
収穫した
みかんを農業用モノレールで運搬するためのレールをどのように
敷くかについて、下の図1のような山の模型をもとに話をしている。
正四角錐O-ABCD(図1)
図1に示した立体O―ABCDは、底面ABCDが1辺の長さxcmの正方形で、
OA=OB=OC=OD=10cmの正四角すいであり、∠BOC=y°
とする。
ただし、山の地面からレールを敷く際の高さについては考えないことにする。
2人の会話文を読んであとの問いに答えよ。

永田さん:まずは山の高さに相当する線分の長さについて考えてみようか。
赤坂さん:そうだね。それは大切なことだね。四角形ABCDの2つの対角線の交点をHとし、
     頂点Oと点Hを結んだ場合を考えると、線分OHの長さが山の高さに相当するね。
永田さん:線分OHの長さはxを用いた式で【1】cmと表すことができるね。
赤坂さん:線分OHの長さがだんだん短くなると、【2】なり、【3】なるね。
永田さん:なるほどね。次にレールの長さが最短となるルートについて考えてみようか。
赤坂さん:ルートを考えるうえでは途中通過しないといけない集積場所があるよ。
     図1の模型を用いて考えてみようか。
問題文:赤坂さんが考えたルート(図2)
赤坂さん:y=60のとき、BE+EFの最小の長さが14cmになったよ。
永田さん:BE+EFの長さが最小で、かつFGの長さが最小となるとき、
     線分OFの長さは【4】cmとなるね。

赤坂さん:ところで、農業用モノレールは、どれくらい急な斜面を運搬することができるのかな。
     図1の模型を用いて考えてみようか。
問題文、赤坂さんが考えたルート(図3)
赤坂さん:傾斜角度が45°のときが農業用モノレールがみかんを運搬できる最大の角度のようだよ。
永田さん:傾斜角度が45°で、BJ:JC=3:1のとき、JI+IKの長さは【5】cmとなるね。
赤坂さん:頂点Bと点Iを結んだときのB→Iというルートの距離より、J→Iというルートの距離の方が
     短いけど、J→Iというルートがみかんを運搬できる最大の傾斜角度ということだね。

(1)①
【1】に当てはまるxの式として正しいものを次の中から1つ選びなさい。
正四角錐の高さOH(問題文の【1】にあてはまるxの式)を求める選択肢ア~エ

②
【2】と【3】に当てはまる言葉として最も適切な組み合わせを次の中から1つ選びなさい。
xとyの値は小さくなるか、大きくなるかの選択肢ア~エ

(2)
【4】に当てはまる数を答えよ。

(3)
【5】に当てはまる数を答えよ。


@解説@
(1)①
正四角錐の高さを三平方の定理で求める
△BCDは直角二等辺、HはBDの中点だから、BH=√2/2xcm
△OBHで三平方。
OH=√(100-x2/2
)cm
イ

②
OHを短くする→
√(100-x2/2)の値を小さくする。
→根号の中のx2/2が大きくなる→xの値は大きくなる。
@@
正四角錐O-ABCDの高さを低くした図
高さは低くなり、底面積は拡大する。
ピラミッドが平たくなるので、∠BOC(y)は大きくなる。
エ

(2)
正四角錐の側面を通る線分の最短距離を展開図で示す
最短距離なので展開図を作成。
BFは直線だが、GはGF⊥OD
3つの正三角形、長さや角度、補助線が記載された図形
BFを斜辺とする直角三角形で三平方をする。
DOを延長し、Bから垂線をひいた交点をHとすると、
△BOHは1:2:√3→OH=5cm、HB=5√3cm
△BFHで三平方→HF=11cm
OF=11-5=6cm

(3)
四角錐O-ABCDと直角二等辺三角形OMNを示す数学の幾何図形
わかっているのは、10cmと45°しかない。
10cmを斜辺とする直角三角形に目をつける。
BCとADの中点をそれぞれM、Nとすると、
△OMNは正四角錐O―ABCDを2等分する対称面で、
OM//IJ、MN//JLより、面OMN//面IJLK、∠OMN=∠IJL=45°
対称性から△OMNは直角二等辺である。
四角錐と直角二等辺三角形OMNの辺の長さや角度が記された数学の幾何図形。
BM=xとする。
正方形の1辺と等しいMN=2x
直角二等辺OMNより、OM=2x×1/√2=√2x
△OBMで三平方→x2+2x2=100
x>0より、x=10√3/3cm
四角錐の側面である三角形で相似を描いた図
△OMC∽△IJCより、JI=√2×10√3/3÷2=5√6/3cm
△OCD∽△OIKより、IK=2×10√3/3÷2=10√3/3cm
JI+IK=5√6/3+10√3/3=(5√6+10√3)/3cm

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