2026年度 海陽中等教育学校・特別給費過去問【算数】大問3解説

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「三角形において、2辺それぞれの長さとその間の角の大きさを決めると、
その三角形の形は1種類に決まります。」…①
この事実は中学校の数学で学びます。この事実は以下の問題で使ってもかまいません。

一方、①に書かれた条件以外では三角形の形が1種類に決まらないこともあります。
例えば、三角形ABCにおいてABが5cm、BCが4cm、その2辺の間の∠Bの大きさが45°であるとき、三角形の形は図Ⅰの1種類に決まりますが、ABが5cm、BCが4cm、∠Aの大きさが45°のときは図Ⅱのように、形の違う2種類の三角形ができます。

(1)
三角形ABCにおいてABが5cm、BCが4cmとします。∠Aの大きさが45°のときは図Ⅱのように三角形の形は2種類できますが、∠Aの大きさをある大きさに決めると三角形の形は1種類に決まります。そのときの∠Cの大きさを求めなさい。

(2)
三角形ABCにおいてABが5cm、∠Aの大きさが45°とします。BCが4cmのときは図Ⅱのように三角形の形は2種類できますが、BCの長さを4cm以下のある長さに決めると三角形ABCの形は1種類に決まります。そのときの三角形ABCの面積を求めなさい。

(3)
三角形ABCにおいてABが5cmとします。BCの長さをある条件を満たす長さに決めたとき、∠Aの大きさを0°より大きく180°より小さいどのような角度に決めても、三角形ができる場合にはその形が1種類に決まります。そのようなBCの長さの条件について、「BCの長さが〔     〕が条件」の空欄に入るもっとも適切な語句を答えなさい。

 

AB、BC、CD、DAの長さがそれぞれ4cm、3cm、7cm、4cmの四角形ABCDにおいて、∠BCAと∠DCAの大きさが等しいとします。

(4)
このとき∠Bの大きさを求めなさい。また、求め方も書きなさい。

(5)
この四角形ABCDの面積は、1辺の長さが1cmである正六角形の面積の何倍か答えなさい。


@解説@
(1)

BとCの距離が4cm
Bを中心に半径4cmの円を描くと、直線ACと円は2点で交わる。交点がCになる。
上図は正確ではないが、二等辺三角形を折り返すとが重なって2種類の△ABCができる。
この状態から∠Aを大きくして、Aを中心に直線ACを反時計回りに回転移動させると…

直線ACと円は1点で交わり、折り返せなくなって△ABCが1つに決定する
折り返せなくなるのはACとBCが垂直で、折り目上にがきて二等辺が無くなる
から。
∠C=90°

@余談@
ACはCを接点とする円の接線で、接線ACと半径BCは垂直に交わる。

(2)

AB=5cm、∠A=45°(直線AC)は固定。
Cを直線上であげていくと、BCは4cmから短くなる。
Cが1ヵ所で確定するのは、BCがBとACの最短距離の場合である
最短距離の地点からCが同じ距離で上下にズレると、Cの候補が2点に増える。
∠ACB=90°より、△ABCは斜辺5cmの直角二等辺三角形
△ABCの面積は、5×5÷2÷2=
6.25cm

(3)

今度はAB=5cmが固定で、BCの長さをある条件にすると、
∠Aが0°より大きく180°より小さい範囲(0°<∠A<180°)のどんな角でも、
三角形ができればその形が1つに決定できる場合を考える。
BCはBを中心に動かせる→円を作図して、円周上のどこかにCがある。
Aから伸びる直線上にもCがあり、この直線が円と2点で交わるとCの位置が決定できない

●CがAよりBに近い場合(AB>BC)
Aから伸ばした直線を円に引くと、2点で交わる直線がある。
この2点がCの候補となり、三角形の形が1つに決まらない。

●CがAよりBから遠い場合(AB<BC)
Aから伸ばした直線は円と1点しか交わらない
Cの位置が確定なので、三角形が決定する。
●CとAがBから等距離にある場合(AB=BC)
これも円と1点しか交わらないので、三角形が確定。
答えは、BCの長さがABの長さ以上(5cm以上)

(4)

∠BCA=∠DCAが特徴的なので、これを活用する。
CD上で、CE=3cmとなるようなEを取る
△ABCと△AECは、BC=EC、共通辺AC
あいだの角が∠BCA=∠ECAより、問題文の最初の事実①にあてはまる。
つまり、2つの三角形は合同である。

合同より、AB=AE=4cm
ED=7-3=4cm
△AEDは3辺が等しい正三角形→∠AED=60°
∠AEC=180-60=120°
合同の対応する角より、∠ABC=120°

(5)

1辺1cmの正三角形の面積を①とおくと、1辺1cmの正六角形は⑥
△AED=4×4=⑯
CE:ED=3:4より、△AEC=⑯×3/4=⑫
合同で△ABC=⑫だから、四角形ABCDは⑫+⑫+⑯=㊵
㊵÷⑥=20/3倍

 

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