2025年度 西京高校(エンタープライジング科)過去問【数学】大問4解説

問題PDF
図のように長さが4cmである線分ABを直径とし、点Oを中心とする円がある。
点P、Q
はそれぞれ点A、Bを同時に出発し、時計回りに円周上を一定の速さで移動している。
点Pは1周するのに36秒、点Qは1周するのに18秒かかる。
点Pが1周して点Aに
ふたたび戻ってくるまでを考えることとする。

(1)
点Pが点Aを出発してから12秒後の△OPQの面積を求めよ。

(2)
∠POQが初めて90°となるのは、点Pが点Aを出発してから何秒後か求めよ。

(3)
△OPQの面積が1となるのは、点Pが点Aを出発してから何秒後か。
あてはまる
ものをすべて求めよ。


@解説@
(1)

Pは36秒で1周→12秒後は1/3周(120°)
Qは18秒で1周→Pの2倍動くから2/3周(240°)
∠POQ=60°
△OPQは1辺2cmの正三角形だから、√3/4×22=√3cm2

(2)
角速度を求める。
Pは1秒あたり360÷36=10°
Qの速さはPの2倍だから、1秒あたり20°

初期状態では、Pの後方180°からQが追いかける。
初めて∠POQ=90°となるのは、QとPの差が180-90=90°になるとき
1秒あたり10°ずつ差が縮まるので、90÷10=9秒後

(3)

横軸を時間、縦軸を面積としたグラフで整理する。
前問より、△OPQの面積は12秒が√3cm、9秒が2×2÷2=2cm
P・Qの位置関係は0秒が反対側18秒に一致36秒に反対側で、いずれも0cm

P・Qは一定の速さで動くので、一致する18秒から6秒後の24秒と、
18秒から6秒前に巻き戻した12秒は∠OPQの大きさが等しいから△OPQの面積も同じ。
18秒を起点に再生・逆再生で点を結ぶと、水色対称的な放物線になるはず。
面積が1となる瞬間は0秒後・18秒前後、36秒前の4ヵ所で起こる

いつ面積が1になるか。
OP=OQ=2cmは固定で、あいだの角POQをいじる。
中学の範囲であれば有名角を疑おう。
無理数の比でない2:1を使うと、2×1÷2=1cm
∠POQ=30°→(2)の角速度の差から、30÷10=3秒
対称性から0+3秒後、18±3秒後、36-3秒後
3、15、21、33秒後



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