2025年度 早稲田大学本庄高等学院過去問【数学】大問1解説

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(1)

3x2+12y2+12xy+2x+4y-8を因数分解せよ。

(2)
のとき、aをbの式で表せ。
ただし、0<b<a<2とする。

(3)
下図のように、1辺の長さが4の正三角形ABCと半径2の円Oがあり、
線分ABと円Oの交点をDとする。線分BCと線分ODは垂直であり、
OB=BDであるとき、三角形ABCと円Oの重なった斜線部分の面積Sを求めよ。
ただし、円周率はπを用いよ。

(4)
次の2つの等式を同時に満たす整数の組(m、n)をすべて求めよ。

(m-2n+20)(m+n)=-12
(3n-25)(m+n)=6


@解説@
(1)
数Ⅰでは長い式の因数分解は『最も次数の低い文字について整理するのがポイント』と習うが、
12xyの処置が難しい…。前半の3つの項でなんとかすると、
3x2+12y2+12xy+2x+4y-8
3(x2+4xy+4y2+2x+4y-8
=3(x+2y)2+2x+4y-8
=3(x+2y)+2(x+2y)-8 ←x+2y=Aとする
=3A+2A-8
=(3A-4)(A+2) ←戻す
=(3x+6y-4)(x+2y+2)

(2)
重い…。適当にやると混乱する。

x=√(a+b)、y=√(a-b)とすると、
0<b<aから両者は実数なので、
=a+b、y=a-b
x+y=2 …①

、yを意識する。①を2乗して、
(x+y

=x2+y2+2xy
=(a+b)+(a-b)+2xy
=2a+2xy=4 ←÷2
a+xy=2
xy=2-a

(xy)2=(2-a)=4-4a+a …②
(xy)222=(a+b)(a-b)=a-b2 …③
②=③より、4-4a+a=a2-b
4a=b+4
a=b2/4+1

(3)

BCとOD、円Oとの交点をそれぞれE、Fとする。
△BODは二等辺、BE⊥OD→OE=ED=1cm
OFに補助線。
弧DFに付き合わなければならないので、中心角DOFが知りたい

正三角形ABCの内角から、∠ABC=60°
△BDEは1:2:√3の直角三角形→BE=√3/3cm
OE:OF=1:2に着目して、△OEFは1:2:√3の直角三角形
EF=√3cm、∠EOF=60°

△OBE:△OEF=BE:EC=√3/3/√3:√3=①:③
対称性から、△BDE=△BOE=①
求積すべき図形は、半径2cm中心角60°の扇形から-③+①=-②の面積を引く
S=2×2×π×1/6-1×√3/3÷2×②=2/3π-√3/3cm

@余談@

∠OBC=∠ACBで錯角が等しいから、BO//AC
Dの真下にFがある。

(4)

共通する(m+n)を無視すると、下の式を-2倍すれば上の式になるから、
-2(3n-25)
=-6n+50=m-2n+20
m=-4n+30

これをmが1つしかない下の式に代入する。
(3n-25)(m+n)
=(3n-25)(30-3n)=6

正負の組み合わせは、正×正負×負
●正×正

3nが2回登場する
(3n-25)と(30-3n)が共に正となるのは、25<3n<30
nは整数なので、3n=27しかない。
n=9

●負×負
先ほどの数直線でいうと、3n-25が負となるのは3nが25未満、
30-3nが負となるのは3nが30を超えるが、そのような3nは存在しない。

数学的に記述すると、連立不等式を用いる。
3n-25<0
n<25/3 …①
30-3n<0
n>10 …②
①と②は共通部分がないので解なし。

n=9
m=-4n+30=-6
(m、n)=(-6、9)



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