大問1(小問集合)
*15問の中から指示された8問を解答する。
(1)
-2×(4-7)
=-2×(-3)
=6
(2)
5a+2b-2(3a-b)
=5a+2b-6a+2b
=-a+4b
(3)
『より大きい』のでイコールはつかない。
y>2x+3
(4)
4a+5b=8
4a=-5b+8 ←÷4
a=-5/4b+2
(5)
√18-4/√2
=3√2-2√2
=√2
(6)
3x+y=5 …①
x-2y=11 …②
①×2+②をすると、7x=21
x=3
①に代入、9+y=5
y=-4
x=3、y=-4
(7)
3x2-x-1=0
解の公式より、x=(1±√13)/6
(8)
x2-2x-3
=(x-3)(x+1) ←代入
=(1+√5-3)(1+√5+1)
=(√5-2)(√5+2)
=(√5)2-22
=1
(9)
抽出した50個のうち、黒:白=⑦:㊸
四捨五入して十の位まで求める→一の位を四捨五入する。
黒全体は100個だから、白全体は100×㊸/⑦=614…≒610個
(10)
n/12が整数→nは12の倍数である。
360/nが整数→nは360の約数である。
つまり、360の約数で12の倍数を数えればいい。
360÷12=30=2×3×5
12に【2・3・5】それぞれの素因数を掛け合わせるか否か。
(*掛け合わせる→〇、掛け合わせない→×
2〇、3×、5〇であれば、12×2×5=120)
23=8個
(11)
Qを通る平行線をひく。
錯角で移していくと、x=60-25=35°
(12)
青の三角形で外角定理→∠DAC=80-44=36°
BCに補助線。弧DCに対する円周角で∠DBC=36°
半円の弧に対する円周角は90°だから、x=90-36=54°
(13)
DとFはそれぞれBC、ECの中点。
中点連結定理からBE//DF、BE=5×2=10cm
△AGE∽△ADFで、GE=5÷2=2.5cm
BG=10-2.5=7.5cm
(14)
△ABDと△CBDは3辺相等で合同→△ABDは直角二等辺。
Aから垂線をおろすと、底面BCDEとの交点HはBDの中点である。
△ABHも直角二等辺→1:1:√2より、AH=6×1/√2=3√2cm
正四角錐の体積は、6×6×3√2÷3=36√2cm3
(15)
水面の高さ上昇分…半径3cmの球4つの体積を円柱の底面積で割ればいい。
【球の体積V=4/3πr3】
4/3π×33×4÷(8×8×π)=9/4cm
水面の高さは、10+9/4=49/4cm
大問2(小問集合2)
(1)
一次方程式。
正解がx問、不正解は20-x問。
正解+10点、不正解-5点、合計155点だから、
10x-5(20-x)=155
a…10x-5(20-x)
(2)
連続する3つの整数はn、n+1、n+2。
ア…n+1、イ…n+2
ウ
n+(n+2)
=2n+2
=2(n+1)
n+1は真ん中の整数だから、2(n+1)は真ん中の整数の2倍である。
→したがって、最も小さい整数と最も大きい整数の和は真ん中の整数の2倍。
(4)①
右下がり→傾きaは負。
切片bは正。
負×負=正なので-aは正→b-a=b+(-a)は正。
ウ
②
y=12/xにx=4を代入してA(4、3)
B(0、1)→A(4、3)
右に4、上に2だから、傾きは2/4=1/2
切片はBのy座標1。
y=1/2x+1
大問3(平面図形)
(1)
折り返しから、∠PBE=(90-60)÷2=15°
錯角で、∠BEC=∠BEP=60+15=75°
(2)①
△ABG≡△AHFの証明。
長方形の対辺と折り返しで、AB=CD=AH
長方形の内角と折り返しで、∠B=∠D=∠H
∠BAD=∠HAG=90°だから、
∠BAG=90-∠FAG=∠HAF
1辺と両端角が等しいから合同。
a…ウ、b…1辺と両端角が等しい
②
△API∽△HFIの証明。
仮定から、∠A=∠H
対頂角で、∠AIP=∠HIF
2角相等で∽
(3)
HP=DC=AB=12cmなので、IP=12-4=8cm
●+×=90°で等角を記す。2角相等で△API∽△BGP
IP:AP=PG:BG=④:③
折り返しで、GC=④
△BGPの辺の比で三平方→PB=〇√7
BC=6×⑦/〇√7=6√7cm
大問4(確率・データの活用)
(1)
絶対値が1以下→-1~1の範囲。
●0…aとbが同数。(1、1)~(6、6)の6通り
●1…a-b=1。(2、1)(3、2)…(6、5)の5通り
●-1…b-a=1。前の5通りのaとbをひっくり返せばいい。対称性から5通り
計16通り。全体は6×6=36通りだから、確率は16/36=4/9
(2)
ア:中央値(Q2)は等しくない。×
イ:最大値は等しい。〇
ウ:四分位範囲(箱の部分)=第3四分位数(Q3)-第1四分位数(Q1)
箱が短いAの方が四分位範囲は小さい。×
エ:四分位範囲は真ん中に集まる約半数のデータを示す。
3冊以上5冊以下に箱が収まるAは、全体の約50%がそれに該当する。×
オ:22人の中央値は11番目と12番目の平均。B組の6冊以上は少なくとも11人いる。
23人のQ3は上位11人の真ん中→上から6番目が5冊。A組の6冊以上は多くて5人。
よって、6冊以上の人数はB組がA組の2倍以上といえる。〇
イ・オ
大問5―Ⅰ(数量変化)
(2)
0≦x≦3のとき、底辺APと高さAQが伸びるから、△APQの面積はy=ax2で増加する。
3≦x≦6のとき、底辺APが伸びて高さは一定。面積は一次関数で増加する。
6≦x≦12のとき、底辺APが短くなり面積は一次関数で減少、x=12のときy=0になる。
ウ
(3)
答案では求める過程も書く。
6≦x≦12だから、PがBを折り返したあと。
AP=8×2÷6=8/3cm
Pが動いた距離は、2AB-AP=2×6-8/3=28/3cm
Pの速さは秒速1cmだから、x=28/3÷1=28/3
大問5―Ⅱ(数量変化)
(1)
0≦x≦2→PはAB上、QはAD上にいる。
AQ=xとすると、AP=3x
x×3x÷2=3/2x2=3
x2=2
0≦x≦2より、x=√2
(2)
答案では求める過程も書く。
PがBに着くx=2のとき、PQの長さは2√10cm
3<√10<4 ←2倍
6<2√10<8
PQの長さは8cm未満。
PQ=8cmとなるのは、PがQより右側にあるとき。
先にxの変域を確認しておく。
PがBC上にある→Pの移動距離は6~21cm→2≦x≦7
QからBCに垂線をおろし、足をHとする。
AB=QH=6cm
AQ=BH=xcm
HP=3x-(6+x)=2x-6cm
△AHPで三平方。
(2x-6)2+62=82
4x2-24x+36+36=64
4x2-24x+8=0 ←÷4
x2-6x+2=0
解の公式を適用。2≦x≦7より、x=3+√7
(3)
Dから垂線をおろす。
右は3:4:5の直角三角形→CD=10cm
台形ABCDの1周は、6+15+10+7=38cm
△APQの面積が△ACDの半分→高さ共通なので、底辺PQは底辺CDの半分の5cm。
PとQの移動距離の和は、38-5=33cm
PとQは1秒あたり3+1=4cmずつ近づくので、x=33÷4=33/4
●講評●
大問1
後半の小問も解きやすくなっている。
(8)とりあえず因数分解してみたあとに代入。
(10)nがどのような数かはわかりやすいが、360の約数が多いので工夫を凝らしたい。
360(23×32×5)÷12(22×3)=30(2×3×5)
12を除いた素因数の個数に着目する。
(11)反時計回りに周回してもいいが、
正方形の対辺とクの字がみえればいつもの手法が使える。
(13)BE//DFっぽい。中点に関する有名な定理。
(14)公立高校入試でちらほら見かける。
(15)方針が立てやすかった。
大問2
いずれも基本ゆえ失点に気を付けたい。
大問3
(2)までは取りたい。
(3)高校受験の折り返しは求めたい長さをxとおいて三平方を使うのが王道だが、
今回は折り返し前の長方形の横を求める。
△APIの辺の比を手掛かりにする。
上側でやってもいいが、下側だとIP:AP=④:③の整数比を利用できる。
大問4
(1)0は同数。±1はaとbに対称性がある。
(2)AとBは人数が1人違うが、いずれも判断しやすかった。
オ:Bは半分、Aは4分の1に満たない→Bが2倍以上いる。
大問5―Ⅰ
(2)紛らわしい選択肢はなかった。
(3)xの変域からどういったタイミングかつかむ。
底辺APの長さからPの移動距離がわかる。
大問5―Ⅱ
(2)PがQを追い越し、斜辺が右下がりになった状況で三平方を行う。
(3)△ACDの半分→P、Qが出会うゴール5cm手前。
中学受験の旅人算だと処理量が少ない。
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