平均55.4点(前年比;-3.7点)

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大問1(小問集合)
(1)エ 90.3%
*ドイツの物理学者レントゲンが発見した放射線はX線。

*富士フィルムより、電磁波の種類。
我々の目で見える『光』は可視光線といい、電磁波の一種である。
波長の違いで見える色が異なり、短波長だと紫、長波長だと赤に見える。
紫色の光より波長が短いと、目に見えない紫外線になる。
紫外線はエネルギーが強いため、肌にダメージを与える一方、強い殺菌作用をもつ。
紫外線よりエネルギーが強いX線は、1895年にレントゲンが真空放電の実験から発見した。
陰極線の研究中にたまたま近くにあった蛍光板がぼんやりと光り、
未知を示すXを冠してX線と名付けた。発見の功績からレントゲンは第1回ノーベル物理学賞を受賞する。
X線は皮膚や筋肉、臓器を通過して骨で多く吸収されることで、体内にある骨を写真で捉えられるので、
レントゲン検査やCT検査に使われる。
他の用途では、がん細胞の放射線治療、空港の手荷物検査、物質の非破壊検査が挙げられる。
赤色の可視光線より波長が長いと赤外線、さらに長いと電波(上図のマイクロ波)になる。
(2)ア 88.7%
*鉄(Fe)と酸素(O2)が結びついて酸化すると酸化鉄になる。
中学レベルでこの化学反応式は出ない。
鉄の酸化は発熱反応。カイロが温まるのは、中に含まれる鉄粉が酸素と反応して発熱するから。
使い捨てカイロの中身である粉(主に鉄粉)にウズラの卵を入れておくと、
温度が約90度に達してゆで卵になっています!
動画後半の生石灰(酸化カルシウム)+水の発熱は、糸を引っ張ると加熱する弁当に使われる。
(3)イ 90.6%
*遺伝の法則で名高いメンデルは、遺伝子の伝わり方に規則性があることを発見するが、
遺伝子そのものが何なのかは後世の研究によって明らかになる。
【各細胞の核→染色体→DNA(二重螺旋構造)→塩基:塩基配列の一部=遺伝子】

多くの生物は各細胞のなかに核があり、核の中に染色体がある。
染色体は絡み合った糸くずのような状態で、ヒストンとよばれるタンパク質に巻きつけられている。
このヒモがDNAである〔染色体=DNA+ヒストン〕
DNAは2本の鎖が螺旋状にねじれており(二重螺旋構造)、
1950年代にワトソンとクリックによって発見された。
DNAはデオキシリボ核酸という物質で、これに刻まれる遺伝”情報”が遺伝子である。

受験のミカタより。DNAの二重螺旋構造をさらにピックアップした図。
それぞれの青枠はDNAの構成要素でヌクレオチドという。
ヌクレオチドはリン酸(P)、糖(デオキシリボース;S)と4種類の塩基ATGCからなる。
塩基の名はA(アデニン)・T(チミン)・G(グアニン)・C(シトシン)
AとT、GとCがつながる性質を相補性といい、相補的な結合をした2つの塩基を塩基対という。
この塩基の並び順である塩基配列の一部が遺伝子の正体であり、生物の設計図となる。
ア:BTB…正式名称はブロモチモールブルー。
水溶液の性質を調べる指示薬の1つ。酸性⇒黄、中性⇒緑、アルカリ性⇒青
ウ:形質…形や色、行動といった、生物の特徴や性質。
エ:染色体…Xの形になるのは細胞分裂の途中だけ。
(4)イ 88.6%
*地層が堆積した当時の環境を教えてくれる化石を示相化石という。
①特定の環境に②長期にわたって生息した生物の化石が示相化石になりうる。
サンゴの化石が見つかると、かつてそこは暖かい遠浅の海であったとわかる。
サンゴは褐虫藻とよばれる藻類と共生しており、光合成をする褐虫藻から酸素や有機物をもらうことで、
サンゴは生きられる。褐虫藻は温暖な海を好み、太陽光が届く範囲でないと光合成ができないから、
サンゴのいた海は暖かい遠浅の海だったことになる。
大問2(動物の分類)
(1)ア 96.1%
*背骨のある脊椎動物は、哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類。
魚類は口から水をふくみ、エラを通して水中に溶けている酸素を取り込むエラ呼吸をする。
鳥類と哺乳類は肺呼吸。両生類は子供がえら呼吸⇒大人が肺呼吸(+皮膚呼吸)
(2)ア 82.8%
*無脊椎動物の一種である節足動物は、昆虫類・甲殻類・クモ類・多足類にわかれる。
節足動物は体の外部にある外骨格で体を支える。ヒトは内部に骨がある内骨格をもつ。
また、節足動物の体や足には節がある。節が関節の役割を果たすことで、
硬い外骨格をもつ節足動物は体を柔軟に動かすことができる。
@巨大化しにくい外骨格生物@
水中に住むカニやエビは、水の浮力を受けてある程度大きい種もいるが、
全生物種のなかで最も多様な昆虫類は、人間の手のひらに乗るサイズがほとんどである。
昆虫が大きくなれない理由の1つが外骨格である。
外骨格生物は成長するために脱皮を繰り返さなくてはならない。
脱皮は大きなエネルギーを消耗し、新しい殻が固まるまで身体が傷つくこともある。
脱皮の回数が増えるほど失敗しやすくなり、死んでしまうこともしばしば。。
もう1つは呼吸システムの不備。
昆虫は気門から酸素を取り込むが、各細胞に酸素を運搬する役割をもつ循環器がない。
昆虫類以外の陸上節足動物も同様の理由で巨大化が図りにくい。

3億2000年前(古生代石炭紀)ではメガネウラという昆虫がいた。
全長は翼開長で70cm前後。厳密にいうと、現代のトンボとは少し異なる系統に属するらしい。
メガネウラが大型昆虫になれたのは、当時の地球環境は酸素濃度が高かったからだといわれる。
(3)イ・オ 48.6%

*昆虫類の体は頭・胸・腹に分かれ、胸から脚(6本)と翅が生える。
軟体動物…アサリ、イカ、タコなど。内臓を保護する外套膜とよばれる器官をもつ。
甲殻類…エビやカニが有名だが、ダンゴムシやミジンコも含まれる。
(4)X…ウ、y…オ、z…ア 48.8%
*先に選択肢の正誤判定をしておく。
ア:羽毛は鳥類。うろこは爬虫類と魚類。
イ:両生類は湿った皮膚に酸素を溶かし、皮膚呼吸で呼吸の効率性を補っている。
ウエ:えら呼吸は魚類と両生類の子供。”一生”なので魚類に限定される。
オ:胎生は哺乳類、それ以外は卵生。(カモノハシとハリモグラは哺乳類なのに卵を産む…)
カ:陸上で産む鳥類・爬虫類の卵には殻があり、その形状を保ち、乾燥から守る。
魚類や両生類の卵はゼリー状の膜に包まれている。

該当する選択肢が減るように並び替える。
xに〇の選択肢が入る。アだと鳥類が確定して質問が続かない。
カだと正解の鳥類をのぞいたら爬虫類しか残らない→x=ウ
残りは【哺乳類・鳥類・爬虫類】
yは×の選択肢が入る。
両生類は候補にないのでイは不要。魚類も弾かれたのでエは不要→y=オ
残りの鳥類・爬虫類で、z=アとすれば鳥類で確定。
大問3(光の屈折)
(1)イ 65.5%

*理科便覧ネットワークより。
〔水→空気〕に光が進むとき、入射角<屈折角
上図のa→b→cのように入射角を大きくしていくと、
cで屈折角が90°に達して光は境界面(水面)に沿って進む。cの角度を臨界角という。
臨界角を超えると光は屈折しなくなり、境界面で全反射する。
光ファイバーは光信号を石英ガラスで全反射させることで、高速かつ長距離の情報伝達を可能にする。

ダイヤモンドの輝きも全反射による。
ア:ガラスで光が屈折して、棒の位置がずれて見えた。
ウ:白色光は様々な色の光が混じっており、プリズムに通すと各波長の屈折率の違いで光が分かれる。
エ:虫眼鏡で拡大して見えるのは、凸レンズで拡大された虚像を見るため。
(2)ア 32.8%!

〔空気→ガラス〕入射角>屈折角
〔ガラス→空気〕入射角<屈折角

迷ったら、台風の目戦法がオススメ。
光は気体の空気中で速く、固体のガラスで遅くなる。
光を帯状で捉える。
〔空気→ガラス〕では左側のAが、いち早く速度の遅いガラスの世界に入る。
右側は速い空気の世界だから、左をインコース、右をアウトコースとして曲がる。
〔ガラス→空気〕では右側のBが、いち早く速度の速い空気の世界に出る。
左側は遅いガラスの世界なので、左をインコース、右をアウトコースとして曲がる。
(3)ウ 47.1%

*〔液体→空気〕に光が進むとき、入射角<屈折角
(屈折なので反射角ではない)
図4でも解ける。
光が点Aに置いた物体で反射し、その物体から発せられた光がO(目)に届くことで、
視線上になかった物体がA’にあるように見える。
Aから発せられた光は、液面と視線OPの交点で屈折し、OP上を進んで目に届く。
このときの入射角と屈折角の大小関係を調べればいい。
(4) 15.2%!
*前図を手がかりにする。

Bにある物体が視界に入るには、Bから発せられた光が屈折後に視線OP上を進めばいい。
つまり、液面で屈折後、物体Aのときと屈折角が等しくなる=入射角も等しくなる→入射光は平行。

Aから右に3マス、上に4マスの傾き。
同じ傾きをBから伸ばし、直線OPとの交点で屈折すればBが視線上に入る。
光の道筋はBから観測者の目に向かう。
屈折する場所に液面がある。
大問4(水蒸気)
(1)ウ 77.5%
*水蒸気(気体)→水(液体)に状態変化(凝結)する現象を選ぶ。
ア:①雨上がり→水蒸気が空気中に多く含まれている②早朝→夜間の放射冷却で空気が冷えている。
③風がない→空気が拡散しない。以上の条件が揃うと、水蒸気が水になって霧が発生する。
イ:実験と同じ。ペットボトル付近の空気が冷やされて飽和状態になると、
溶け切れなくなった水蒸気が水滴(結露)となって付着する。水滴の表面で光が乱反射して、
いろんな光が混ざった状態で目に入ると白く曇って見える。
エ:水蒸気は目に見えない。湯気が見えるのは、水蒸気が冷やされて水に変わった姿だから。
ウ:水たまりがなくなるのは、水が蒸発して水蒸気に気化したから。
ちなみに、地面が濡れると土の色が濃く、乾くと色が薄く見えるのは、
地表面の凹凸に水分子が入り込んで平らになると乱反射が抑えられ、
光が一定方向に反射して物質本来の色が目に届き、鮮やかに見えるから。
(2) 20.0%!
*10℃でコップの表面が曇り始めた。
→結露が出始める温度=飽和状態(湿度100%)となる露点が10℃

表より10℃の飽和水蒸気量は9.4g/m3で、このときに部屋の湿度が100%になる。
10℃以上の空気中の水蒸気量は9.4g/m3
10℃⇒9.4g/m3、22℃⇒9.4g/m3
露点を下回ると、飽和水蒸気量の減少から含み切れなくなった水蒸気が水に変わる。
湿度100%を維持して(飽和水蒸気量=空気中の水蒸気量)となるから、6℃⇒7.3g/m3
(3)オ 29.5%!
*室温を22℃から24℃に上げても、空気中の水蒸気量9.4g/m3は同じ条件なので、
飽和状態になる露点(コップの表面が曇り始める水温)は10℃で変わらない。
@@@
湿度=(空気中の水蒸気量)/(その温度の飽和水蒸気量)×100
分子は9.4g/m3で一定。
22℃→24℃にすると分母の飽和水蒸気量が大きくなるので、湿度は小さくなる。
温度をあげると水分子がよく運動するようになり、凝結しづらくなる(水分子がくっつきづらくなる)
その結果、気体の状態を維持しやすくなり、飽和水蒸気量が大きくなる。
(4)183g 9.7%!!
*26℃の飽和水蒸気量は24.4g/m3
湿度が25%→50%に上昇した。
(空気中の水蒸気量)=(その温度の飽和水蒸気量)×湿度
上昇した25%分の水蒸気量は、24.4g/m3×25%=6.1g/m3
求める水蒸気量の単位がgである点に注意!

g/m3は1m3あたりの水蒸気量gを示す。
体積m3をかけると、m3が約分で消えてgになる。
問題文より空気の体積は30m3だから、6.1g/m3×30m3=183g
大問5(物質の分離)
(1)イ 72.1%
*実験はエタノールと水の混合物の蒸留。
2015年千葉前期大問3ではワインで出題されている。
x:沸点…液体→気体に状態変化(気化)する温度。
エタノールの沸点は78℃、水の沸点は100℃
80℃ではエタノールだけが気化するので、エタノールを水から分離できる。
このように、沸点の違いを利用した物質の分離法を蒸留という。
y:1種類の物質⇒純物質(純粋な物質)、2種類以上の物質が混ざる⇒混合物
蒸留は混合物から目的の物質を分離して取り出す。
純物質は単体と化合物に分かれ、1種類の元素⇒単体、2種類以上の元素⇒化合物
水素(H2)や酸素(O2)は単体、水(H2O)は化合物。
(2)エ 32.4%!

*モノタロウより、高校化学で登場するリービッヒ冷却器。
温度計に目を向けると、枝付きフラスコの付け根に温度計の先端をあてている。
これは蒸気の温度を正確に測るために、できるだけ冷却前に近い場所で測定する。
リービッヒ冷却器はガラス管が二重になっており、冷却水が外側の管を流れる。
効率的に冷えるよう、冷却水は下から上に向かって流す。
(3)イ 86.3%

*最初はフラスコやガラス管内の空気が出てくる。
ア:エタノールの沸点78℃から、気体のエタノールが出てくる。
Aでエタノールの臭いがしたり、火が付いたのはそのため。×
イ:Bは火がついてすぐに消えた→水蒸気が出てきて、エタノールの濃度がAより下がった。〇
ウ:水は無臭。甘いにおいを発する物質を含んでいる。×
みりんの原料は米。米のデンプンが分解してできた糖が加熱で反応して甘い匂いを発する。
エ:Dにはエタノールがほぼない。×
(4)2.4g 40.1%
*みりんの質量…23g
みりんに含まれるエタノールの質量パーセント濃度…10.4%
エタノールの質量は、

分母の100は約分しない方がいい。
大問6(太陽の日周運動)
(1)ウ 59.3%
*x:取り違いやすい。

太陽は東から西に動いて見えるが、これは見かけの動き。
実際は太陽が止まっており、地球の自転で自分(観測者)が西から東に動いている。
(電車の中にいる人の視界では、車窓の景色が後ろに流れて見えるのと同じ)

別解。北極を中心に、地球は反時計回りで自転する。
観測地点★の方位を調べる。
北極が北なので、西→東に自転している。
y:日周運動…地球の自転で起こる、1日の天体の動き。
年周運動…地球の公転で起こる、1年の天体の動き。
(2)ア 53.6%

*東側のPが日の出。
1時間で2.4cm移動。
11.2cmは、11.2÷2.4=14/3時間=4時間40分
Pの時刻は、9時から4時間40分前の4時20分
(3)ウ 60.6%

*A・Bは同じ緯度→天球上の太陽の動き(経路)は同じ。
BはAより日の入り時刻が15分遅かった。
→南中時刻も日の出時刻もBはAより15分遅い。
南中時刻は太陽が真南にくるとき(上図の★)、AもBも南中高度は同じである。
@同経度の場合@

同じ経度の場合は、やや複雑になる。
同経度で低緯度を地点A、高緯度を地点Bとする。
北半球が夏至である地球の地軸を縦方向にそろえると、
明け方の日の出ラインは右下、反対側の夕方の日の入りラインは右上になる。
地球を自転方向にまわすと、最初に日の出ラインに着くのはB、日の入りラインに着くのはA。
すなわち、日の出時刻が早いのは高緯度B、日の入り時刻が早いのは低緯度Aとなる。
夏至は高緯度ほど昼の時間が長い。(北緯66.6度以北で白夜になる)
(4)12.6度 10.7%!
*【春分・秋分の南中高度=90°-緯度】
【夏至の南中高度=90°-緯度+23.4°】
【冬至の南中高度=90°-緯度-23.4°】
夏至の南中高度は、90-36+23.4=77.4°

青線の外角定理で、設置角度=90-77.4=12.6°
@理由@
なぜ、夏至の南中高度は、90°-緯度+23.4°になるのか。

P地点の緯度は●+●
●は公転面(地球が太陽を公転する軌道上の面)に垂直な線に対して自転軸が傾く角度。
値は夏至のとき+23.4°、左右反転する冬至のとき-23.4°になる。
遠くにある太陽光は公転面に対して平行に差す。同位角で●をP地点に移す。
P地点の南中高度=90-●
=90-●+●-●
=90-(●+●-●)
=90-緯度(●+●)+自転軸の傾き(●)
大問7(電池)
(1)イ 72.7%
*亜鉛がイオン化して溶け、電子を放出して亜鉛イオンになる。
Zn(亜鉛)→Zn2+(亜鉛イオン)+2e-(電子)
一方で、硫酸銅は水溶液中でこのように電離している。
CuSO4(硫酸銅)→Cu2+(銅イオン)+SO42-(硫酸イオン)
亜鉛イオンが放出した電子を銅イオンが受け取って銅ができる。
Cu2++2e-→Cu
まとめると、銅イオンが亜鉛から電子を受け取り、銅と亜鉛イオンが生じるため、
銅よりも亜鉛の方がイオンになりやすい(亜鉛の方がイオン化傾向が大きい)
銅イオンの影響で硫酸銅水溶液は青く見えるが、銅イオンの減少から青色が薄まっていく。
(2)ア 57.5%

*ダニエル電池の仕組み。
①亜鉛が電子を放出して、亜鉛イオンは溶液に溶け出す。
②電子は導線を伝って銅板に移動する。
③水溶液中の銅イオンが電子を受け取り、銅が析出する。
選択肢では、銅イオン〇が2個の電子-を受け取り、銅◎として銅板に付着する。
@余談@
電子の流れは〔亜鉛板→銅板〕
電流の流れは逆の〔銅板→亜鉛板〕となり、銅板が正極、亜鉛板が負極になる。
セロハンの役割もおさえておこう。
もし、セロハンがないと2つの水溶液は混ざってしまい、銅イオンが直接、
亜鉛板から電子を受け取ってしまい、電子が導線を伝わらなくなってしまう。
また、負極側では陽イオンのZn2+が増えて正(+)に帯電していき、
正極側では陽イオンのCu2+が減って負(-)に帯電していくので、電気的なバランスが失われる。
すると、電子の受け渡しがスムーズに行われにくくなり、電気が流れなくなってしまう。
電気的な偏りをなくすために、+に帯電した負極側に陰イオンの硫酸イオンが移動することで、
電池は安定して電流を流し続ける。
(3) 50.0%

*硫酸マグネシウムの電離式。
MgSO4(硫酸マグネシウム)→Mg2+(マグネシウムイオン)+SO42-
やり取りした電子の数を価数といい、+か-をつけて右上に記す。
1価のイオン→H+(水素イオン)、Cl-(塩化物イオン)、OH-(水酸化物イオン)
2価のイオン→Cu2+(銅イオン)、O2-(酸化物イオン)、S2-(硫化物イオン)
3価のイオン→Al3+(アルミニウムイオン)
マグネシウムイオンは2価の陽イオンである。書き方は図4を参照。
陰イオンは『〇〇化物イオン』との名称が多い。
(4)ウ 53.0%

*亜鉛板をマグネシウム板に、硫酸亜鉛水溶液を硫酸マグネシウム水溶液に変える。
プロペラが同じ向きに回転した→電子の流れは亜鉛板のときと同じ。
すなわち、マグネシウム板が負極で、銅板が正極になる。
実験2では亜鉛板(x)が-極になり、実験3ではマグネシウム板(z)が-極になる。
これは銅よりもマグネシウムの方が陽イオンになりやすいから(y)
中学レベルのイオン化傾向(イオンのなりやすさ)は、Mg>Zn>Cuがよく出てくる。
マグネシウムは亜鉛よりもイオンになりやすく、銅とのイオン化傾向の差が大きい。
亜鉛と銅の場合より電圧が高くなり、電子の流れ(電流量)が多くなる。
大問8(蒸散)
(1)オ 76.4%

*aは維管束を示す。
道管…根から吸い上げられた水や養分を運ぶ管。
師管…光合成により葉でつくられた栄養分を運ぶ管。
葉の断面では上が道管、下が師管。これらが束状になったものを維管束という。
主に葉の裏側にある気孔という穴から水蒸気を出したり(蒸散)、ガス交換を行う。
(2) 63.2%

*真ん中の穴の部分が気孔。
その周りの唇のようなところが孔辺細胞で、気孔の開閉を担う。
孔辺細胞にある粒は葉緑体である。
@蒸散@

地表に降った雨水の60%前後は、蒸散によって大気に戻されるという。
アマゾンの熱帯雨林では森林伐採が進んだことで蒸散量が減少し、
降水量の減少を招いているそうだ。
蒸散は陸と空を結ぶ、大切な水の循環経路。
(3)a イ 78.6%

*質量減少量が蒸散量にあたる。
A~Cの蒸散した場所を記しておく。
A(裏+茎)>B(表+茎)
裏>表
蒸散量は葉の裏側が多く、Cより葉以外(茎)からも蒸散している。
b 8.8倍 38.7%
*A-C=(裏+茎)-茎=裏
裏…12.4-1.0=11.4g
B-C=(表+茎)-茎=表
表…2.3-1.0=1.3g
11.4÷1.3=8.76…≒8.8倍
大問9(仕事・エネルギー)
(1)ア・エ 46.4%
*2つ選ぶことに注意!

力学的エネルギー=位置エネルギー+運動エネルギー
力学的エネルギー保存の法則により、摩擦や空気抵抗を無視すれば和は一定になる。
本問ではBを高さの基準とする。
A…位置エネルギー最大(運動エネルギー0)
位置エネルギーが運動エネルギーに変換されていく。
B…運動エネルギー最大(位置エネルギー0)
運動エネルギーが位置エネルギーに変換されていく。
C…位置エネルギー最大(運動エネルギー0)
(2)エ 48.0%
*Cの位置で小球は静止する。このとき、水平方向の運動はゼロ。
Cで糸を切ると、重力によって真下に自由落下する。
ちなみに、最下点のBで糸を切ると小球は水平方向に飛び出し、放物線を描いて落下する。
(3)イ 37.6%
*イ:『小球がもつ力学的エネルギーは、全て衝突によってものさしを動かす仕事に使われる』
小球がものさしに衝突した後、小球の力学的エネルギーの一部がものさしの運動エネルギーに移る。
このとき、(小球+ものさし)を一体的にとらえると力学的エネルギーの和は一定に保たれているが、
小球だけに限ると力学的エネルギーは減少する。
ア:斜面を転がる小球は、その位置エネルギーが運動エネルギーに変換している。〇
ウ:質量が同じ場合、高い位置から落とした方が仕事は大きくなる(衝突が強くなる)〇
エ:位置が同じ場合、質量が大きいほど位置エネルギーは大きくなる。〇
位置エネルギーU=mgh
m…質量、g…重力加速度(9.8m/s2)、h…高さ
位置(高さ)hが同じ、重力加速度gは定数なので、質量mが大きいほど位置エネルギーUが大きい。
@保存力@
力学的エネルギー保存の法則が成り立つには、物体に働く力が保存力である必要がある。
保存力とは、始点(スタート)と終点(ゴール)さえ決まれば、
物体がどんな経路を通っても仕事量が同じになる力で、重力は保存力の1つである。
パチンコ玉が垂直に落下する場合も、釘にガンガン当たりながら落ちる場合も、
重力がした仕事の合計は変わらない(現実は釘との衝突で熱や音が発生して保存されない)
(4)55g 44.5%

*高さ20cmのラインをみる。
【20gで8cm】【30gで12cm】【40gで16cm】ものさしが移動する。
差をとると【10gで4cm】移動する(比例)
ものさしが22cm移動するときの質量は、10×22/4=55g
@2025年度・千葉解説@
数学…平均52.0点 社会…平均51.7点 英語…平均47.1点
思考力を問う問題…国数英3教科60分。時間制限が厳しい。来年度の実施は東葛飾。


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