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2024年度 秋田県公立高校入試問題過去問【数学】解説

問題はコチラ→PDFファイル

大問1(小問集合)

*15問の中から指示された8問を解答する。
(1)
6-2×5
=6-10
=-4

(2)
5(x+2y)-2(4x-y)
=5x+10y-8x+2y
=-3x+12y

(3)
90=
2×32×5

(4)
1/3x23÷2xy
=1/6xy2 ←代入
=1/6×3×(-2)2 ←(-2)2=4
=2

(5)
√32-√50+√27
=4√2-5√2+3√3
=-√2+3√3

(6)
0.8x+4=1.5x-0.9
0.7x=4.9
x=7
(*10倍して整理してもいい)

(7)
2x-y=7 …①
5x+3y=1 …②
①×3+②をすると、11x=22
x=2
①に代入、2×2-y=7
y=-3
x=2、y=-3

(8)
2-2x=24
2-2x-24
=(x+4)(x-6)=0
x=-4、6

(9)
データを昇順にする。【5、9、9、13、14、15、16、17、20】
9人の中央値は5番目→14
第1四分位数は下位4人の真ん中、下から2番目と3番目の平均→9(a)
第3四分位数は上位4人の真ん中、上から2番目と3番目の平均→16.5(b)
a=9、b=16.5

(10)
最初は因数分解をしてみる。
2-20n+91
=(n-13)(n-7)=素数

素数は1と自身しか約数をもたない数。
(n-13)と(n-7)をかけあわせた数が素数になる→いずれかが1である
*1×素数=素数
●n-13=1
n=14を代入すると、(14-13)×(14-7)=7で素数〇
●n-7=1
n=8を代入すると、(8-13)×(8-7)=-5で素数にならない×
*素数は自然数だけである。

…ここで終わりたくなるが、(n-13)と(n-7)がともに負だと素数になる可能性がある
*-1×(-素数)=素数
●n-13=-1
n=12を代入すると、(12-13)×(12-7)=-5で×
●n-7=-1
n=6を代入すると、(6-13)×(6-7)=7で〇
n=6、14

(11)

68°を同位角でおろす。
赤線で外角定理→x=68-25=43°

(12)

弧ADの円周角より、∠ABD=53°
直径BDに対する円周角→∠BAD=90°
∠BAC=90-28=62°
赤線で外角定理→x=53+62=115°

(13)

CQを1辺とする△BCQと相似にある三角形が欲しい。
そこで、Pを通るCQに平行な線をひき、CDとの交点をRとする
同位角で∠QCR=∠PRD=60°
△PRDはすべての内角が60°で正三角形→1辺の長さは7-3=4cm
△BCQ∽△BRPより、CQ=4×7/10=14/5cm

(14)

回転体はアイスクリーム。
アイスは半径6cmの半球。【球の体積V=4/3πr3
△OBCで三平方→辺の比は3:4:5でOC=8cm
回転体の体積は、4/3π×63÷2+6×6×π×8÷3
=144π+96π=240πcm3

(15)
難しい。

まず、Pの位置を探る必要がある。最短距離なので展開図を作成。
△OABと△OCBは合同の二等辺。
OBを対称の軸とするとAとCは対応する点だからOB⊥AC
(線対称)

B=xとすると、OP=9-x
△OPCと△BPCに三平方の定理を適用すると、
OC2-OP2=CP2=CB2-PB2
2-(9-x)2=62-x2
81-81+18x-x2=36-x2
18x=36
x=2
PB=2cm
三角錐O―ABCの体積を2/9倍すると三角錐P―ABCになる

問題は三角錐の高さがどこなのか。
底面の直角二等辺ABCを正方形ABCDにして、合同な三角錐を後ろにつけると正四角錘になる。
Oの真下をHとすると、OHが三角錐に高さにあたる
△ABCの辺の比は1:1:√2→AC=6√2cm
Hは正方形の対角線ACの中点だから、HC=6√2÷2=3√2cm
△OHCで三平方→OH=3√7cm
三角錐P―ABCの体積は、6×6÷2×3√7÷3×2/9=4√7cm3

大問2(小問集合2)

(1)ア
1次方程式。
2点シュートをx本とすると、3点シュートは10-x本。
10-x


連立方程式。
シュートの合計本数から、x+y=10
得点の合計から、2x+3y=23
2x+3y

(2)①
y=1/2x2は下に凸のグラフ。
x=-2のとき、y=2
x=a(a>0)のとき、最大値y=18になる
18=1/2a2
2=36
a>0より、a=6
原点を通過するので、x=0のとき、最小値y(b)=0
a=6、b=0



y=1/2x2にx=-4を代入→A(-4、8)
ABの傾きは-1。Aから右に4、下に4移動して、切片は8―4=4
△AOBの面積は、4×4÷2=8cm2

(3)①

累積相対度数…その階級以下の相対度数の合計。
イの累積相対度数が0.70以下。
20~25の累積相対度数-15~20の累積相対度数=20~25の相対度数
20~25の相対度数は、0.07以下-0.60=0.10以下
ア=20人×0.1以下=2人以下
アにあてはまる数は0、1、2。


説明問題。
『度数』を用いるので度数に着目する。
ア+ウ=20-(1+4+7+2)=6
ア・ウがどんな数であっても、最頻値は15m以下20m未満の階級の階級値である17.5mである。

(4)
∠ABP=30°の作図。

90-60=30°→正三角形をつくればいい
Bから適当な長さの弧を描き(BCの長さでもいい)、
それを1辺とする正三角形を作成。Bと頂点を結んだ直線とADの交点がP。


大問3(数量変化)

(1)①
B車は(1、4)を通る比例→y=4x
x=6を代入して、y=4×6=24


x軸に燃料の使用量、y軸に走行距離をとっている。
x座標が同じだから、同じ燃料量を使ったときの距離の差。

(2)

A車;y=-1/10x+70 …①
B車はフル燃料で400km走るから、燃料タンクの容量は400÷4=100L
B車;y=-1/4x+100 …②(a)

①、②の連立を解く。
-1/10x+70=-1/4x+100
3/20x=30
x=200(b)
これを②に代入すると、y=-1/4×200+100=50(c)
A車は10km走ると1L消費する。
A車が200km走ったときの燃料の使用量は、200×1/10=20L(d)
a…-1/4x+100、b…200、c…50、d…20

(3)
説明問題。
●守(図1)

x軸に燃料の使用量、y軸に走行距離をとる。
A車;y=10x
C車は150kmで、230-170=60L使用する。
傾きは150/60=5/2→C車;y=5/2x

各々の式にy=550を代入すると、Aが55L、Cが220L。
Aの残量が70-55=15L、Cの残量が230-220=10L
A車の方が5L多い。

●香(図2)

x軸に走行距離、y軸に燃料の残量をとる。
A車;y=-1/10x+70
C車は150kmで60L使うから、傾きは-60/150=-2/5
C車;y=-2/5x+230
x=550を代入すると、Aが15L、Cが10L。

A車の方が5L多い。

大問4(規則・確率)

(1)①

中央【1、10、19、28…】
初項1、等差9の等差数列。
5枚目の中央は、1+(5-1)×9=37

@別解@
4枚目の最後が9×4=36
その次が5枚目の中央なので37。


左上【5、14、23、32…

初項5、等差9の等差数列。
n枚目の左上は、5
+9(n-1)=9n-4

@別解@
n枚目の最後が9n、そこから4マス戻って左上は9n-4。

(2)①
a+3=4の倍数
a=1、5の2通り。
確率は2/6=1/3


分母のbで場合分け。
●b=1→c=1~6の6通り。
●b=2→c=2・4・6の3通り。
●b=3→c=3・6の2通り。
●b=4~6→cはbと同じ数しかない(1通りずつ、3通り)。
計14通り。全体は6×6=36通りだから、確率は14/36=7/18


大問5-Ⅰ(平面図形)

(1)
△FBC∽△FDEの証明。

対頂角やAD//BCの錯角で2角相等の∽

(2)①

直角+(錯角→同位角)の2角相等から△AEG∽△CBD
GA:AE=DC:CB=1:2
AG=1cm
△AEGで三平方→EG=√5cm



台形GBFEをBEで分割する
△AEGの面積を①とすると、AG:GB=から△GEB=②
AE:ED=から△EDB=△AEB×2=⑥

△BCF∽△DEFより、BF:FD=
△BEFの面積は、⑥×/=〇18/5

△ADBの面積は、6×3÷2=9cm2=⑨
〇がそのまま面積に値する。
台形GBFEの面積は、②+〇18/5=〇28/5=28/5cm2

大問5-Ⅱ(平面図形)

(1)
△FBC∽△FDEの証明。
大問5-Ⅰの証明と同様、対頂角や錯角で2角が等しい点を指摘する。

(2)①

60°を錯角であげ、同位角で∠DEF=∠EAHに移す。
∠EAH=180-(60+a)=(120-a)°



AE:ED=②:③とおく。
BG:GC=3:1から、BG=⑥
四角形EHIFの面積比は△BHIと△BEFの隣辺比から算出する

△BGH∽△EAHより、BH:HE=
IG//FCから、BI:IF=BG:GC=

隣辺比で
△BHI:△BEF=BH×BI:BE×BF××=⑨:⑯
四角形EHIF=⑯-⑨=⑦

次に、四角形ABCDの面積比を求める。

△BCF∽△DEFより、BF:FD=→△BED=△BEF(⑯)×11/=㉒

四角形ABCD=㉒×/=〇286/3
四角形ABCD:四角形EHIF=〇286/3:⑦=286:21
→21/286倍
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コメント

  1. お助けマン より:

     こんにちは。先ほど、サボ先生に投稿しようとしましたが、画像認証が間違いとの表示が何度も出て、送れませんでした。この画像認証文字を減らしてもらえますと嬉しく思います。宜しくお願いします。
     これより、秋田県の公立高校の最後の図形の問題について、連比を用いた別解を考えました。ご教示いただけますと嬉しく思います。
    [別解]
    △FDE=3Sとすると、EF:FC=3:8より、△FCD=8Sである。また、DF:FB=3:8より、8S:△FBC=3:8→△FBC=64S/3である。次に、AH:HIの比を連比を用いて求めたい。線分AG上に、左から順に点H、点Iをとる。AI:IG=5:6=5✕8:6✕8=40:48 
    また、AH:HG=2:6=2✕11:6✕11=22:66
    よって、AH:HI:IG=22:18:48である。‥‥① また、線分BD上に、左から順に点I、点Fをとる。BI:ID=6:5、
    BF:FD=8:3より、BI:IF:FD=6:2:3である。よって、IF:FD=2:3より、△FDE=3Sより、△EIF=2Sとなる。また、△IDE:△IEA=3:2より、5S:△IEA=3:2
    よって、△IEA=10S/3である。ここで、①より、AH:HI=22:18より、
    △EHI=10S/3✕18/40=6S/4=3S/2
    ここで、□HIFE=△IFE+△EHIより、
    □HIFE=2S+3S/2=7S/2である。
    また、△IDA=5S+10S/3=25S/3である。また、BI:ID=6:5より、△IAB:△IDA=6:5→△IAB:25S/3=6:5
    よって、△IAB=10Sである。
    □HIFE÷台形ABCを
    =7S/2÷(8S+64S/3+25S/3+10S)
    =7S/2÷(24S+64S+25S+30S/3)
    7/S/2÷143S/3=7S/2✕3/143S
    =21/286(倍)  答え 21/286倍
     以上ですが、サボ先生の解法は素晴らしく、私の別解は、連比の使い方を知る上での参考になればと思い、投稿させていただきました。最後の問題は、あとにして、他の問題を確実に解く方が良いかと思います。この問題の正答率は、かなり低いのではと思います。尚、私の解法について、サボ先生のご教示をいただけますと有り難く存じます。これからも宜しくお願いします。お助けマンより。

    • 家庭教師サボ より:

      コメントありがとうございます。

      画像認証は仕様なのです。お手数かけますが、本文をテキストファイルに一時保存してください。
      チョウチョウが複数みえるので連比でも解けますね。いろいろな持ち込み方がある問題だと思います。

  2. お助けマン より:

     おはようございます。早速のご教示、ありがとうございます。画像認証の件、了解しました。ありがとうございます。
     それと、サボ先生のおっしゃるように、チョウチョウが見えた時に、私はよく「連比」を用いて、図形の面積比の問題を解いています。らららら学習室でも、生徒の質問に対して、この連比の活用も話題にしています。中学受験では、この連比は、定番の問題も多く、今回の秋田県の公立高校入試数学の面積比にも使えるかと思い、解いてみました。比較的短時間で解けました。これからも宜しくお願いします。お助けマンより。

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