問題はコチラ→PDFファイル
2025年度埼玉(学校選択)数学の解説はコチラ。
大問1(小問集合)
(1)
-4x+7x
=3x
(2)
(-2)×(-5)-6
=10-6
=4
(3)
48xy2÷3x÷8y
=2y
(4)
2x+12=-3x-8
5x=-20
x=-4
(5)
21/√7-√28
=3√7-2√7
=√7
(6)
x2-13x+40
=(x-5)(x-8)
(7)
3x-7y=5 …①
5x-2y=-11 …②
①×5-②×3をすると、-29y=58
y=-2
②に代入、5x+4=-11
x=-3
x=-3、y=-2
(8)
2x2-x-9=0
解の公式を適用して、x=(1±√73)/4
(9)
反比例の比例定数aは積xy
a=3×4=12
y=12/x
(10)
弧CDに対する円周角より、∠CBD=22°
△BPDで外角定理→x=57-22=35°
(11)
ア:21人の中央値は(21+1)÷2=11番目の値で66。〇
イ:第1四分位数は下位10人の真ん中、下から5番目と6番目の平均で54。〇
ウ:第3四分位数は上位10人の真ん中、上から5番目と6番目の平均で76。×
エ:範囲=最大値-最小値=90-45=45。〇
ウ
(12)
Oの真下をHとすると、Hは正方形ABCDの対角線の交点である。
直角二等辺ABCの辺の比は1:1:√2→AC=6√2cm
HはACの中点→AH=3√2cm
OA:AH=12:3√2=④:〇√2
△OAHの辺の比で三平方→OH=〇√14
OH=12×〇√14/④=3√14cm
正四角錘の体積は、6×6×3√14÷3=36√14cm3
(13)
全体は5×4=20通り
x/y≦2/3となる組み合わせを求める。
分母のyで場合分け。
●y=2→x=1
●y=3→x=1~2
●y=4→x=1~2
●y=5→x=1~3
(*通分して大小を比較すればいい。
サボは2/3=66.6…%と百分率に換算して、3/4=75%×、3/5=60%〇と判断した)
計8通り、確率は8/20=2/5
(14)
Bから垂線をおろし、OAとの交点をHとする。
△OBHは直角二等辺→BH=4×1/√2=2√2cm
求積すべき図形の面積は、扇形から△OABをひく。
4×4×π×1/8-4×2√2÷2=2π-4√2cm2
(15)
連続する2つの自然数をn、n+1とする。
n2+(n+1)2
=2n2+2n+1=365
2n2+2n-364=0 ←÷2
n2+n-182
=(n-13)(n+14)=0
n>0より、n=13
連続する2つの自然数は13と14
(16)
B中の54~56回の相対度数は、21/60=7/20=35/100=0.35
ア…0.35
@@
54回以上とんだ生徒の割合が大きい→54回以上の階級の相対度数の合計が大きい。
A中…0.25+0.35+0.20=0.8
B中…0.35+0.15+0.05=0.55
A中の方が54回以上とんだ生徒の割合が大きい。
大問2(平面図形)
(1)
円の接線の作図。
半径と接線は接点で直交する。
半直線OAをひき、Aを通る接線をひく。
(2)
四角形EDCFが平行四辺形である証明。
BD=②、DC=①
EとFが中点であることに着目する。
△ABDにおいて中点連結定理より、EF//BD、EF=①
EF//DC、EF=DC
1組の対辺が平行かつ長さが等しいから、四角形EDCFは平行四辺形である。
大問3(規則)
(1)
最大値【2、3、5、8…】
2+3=5
3+5=8
前の2項の和が連なるフィボナッチ数列である。
5+8=13(図から確認してもいい)
@@
値の合計【3、9、27、81…】
3の累乗が連なる。81×3=243
ア…13、イ…243
@余談@
なぜ値の合計は3倍になるのか?
自身の分身が両サイドに移動して他の分身と合体する。
もとの2倍増えるから、すべての値を合わせると3倍になる。
(2)
aとbの和の9倍→9(a+b)を目指す。
すべての点をa、bで表す。
a+b+2(a+b)+2(2a+b)+2(a+2b)
=9(a+b)
(3)
前問の結果は、操作2回目で点の値の合計が最初の和a+bの9倍(=32)だった。
今度は最初の和が2+5=7だから、操作n回目は7×3n=1701
3n=243
n=5
最大値はフィボナッチをしていく。
2回目‥5+7=12、3回目‥7+12=19
4回目‥12+19=31、5回目‥19+31=50
n…5、最大値…50
大問4(関数)
(1)
y=3/4x2にx=-2、4を代入して、AとBの座標を求める。
A(-2、3)→B(4、12)
右に6、上に9だから、傾きは9/6=3/2
Aから右に2、上に3移動して、切片は3+3=6
y=3/2x+6
(2)
Pのx座標をtとすると、P(t、3/4t2)
Pの真上をQ、真下をRとする。Q(t、3/2t+6)
△BCPと△CDPは幅がCDで等しい。
面積が等しい→高さが等しい→QP=PR
2PR=QRで等式を立てる。
3/4t2×2=3/2t+6
3/2t2=3/2t+6
3t2-3t-12=0 ←÷3
t2-t-4=0
解の公式より、t=(1±√17)/2
0<t<4だから、t=(1+√17)/2
x=(1+√17)/2
前半の小問は稼ぎやすい。
大問1
配点65点。小問の連戦でバテないようにしたい。
(9)までは基本の計算問題。
(10)弧ABに対する円周角に着目して∠ACB=57°→△ACPの外角定理でもいける。
(12)正四角錐の高さを描いて三平方。
(13)百分率だときめ細かくなるので大小関係を判断しやすい。
(14)三角形の高さを描いて三平方。
(15)後半もオーソドックスな設問がつづく。
(16)記述も書きやすかった。
大問2
(1)学校選択では円外の点からひく接線の作図が出題されている。
(2)平行四辺形の定義・性質・平行四辺形になる条件を整理しておこう。
2つの中点を結ぶと有名な定理が使える。
大問3
本試験の目玉。すべて学校選択と同じラインナップである。
(1)ア:数列から判断できない場合は、操作3回目の図から5+8=13
(2)ゴールを9(a+b)に見定めて、各点をa、bで表して計算する。
(3)難所。前問の結果から類推する。
はじめの数が【1・2】のとき、点の値の合計は3の累乗であった。
はじめの数を【a・b】とおいたとき、操作2回目の合計は9(a+b)だった。
1回目:31(a+b)→2回目:32(a+b)…3回目は33(a+b)になるのでは?
すなわち、はじめの数の和に3の累乗(n回目の操作であれば3n)をかける。
はじめの数が【2・5】のときは7×3nになる。
操作の回数nを求めたあとで最大値を出す。ここはフィボナッチに気づかねばならない。
大問4
(2)幅一定→等積=高さが等しい。
求めたいx座標をtとして、高さをtで表す。
QPの長さがやらしいので、2PR=QRにすると式がスッキリする。
コメント
高1生です。すみません……理数科の友人から大問3(2)の規則性の証明について、操作が2回目ではなくn回目で、「n回操作した時全ての点の値の合計が3のn乗倍になることを証明せよ」だったらどうする?と言われてしまったのですが全然思い付きません(二項定理やパスカルの三角形を使うのかなとか思ってみたり……)。もし宜しければ何かヒントを頂けませんでしょうか?
コメントありがとうございます。
自分は中学受験と高校受験が専門でして、守備範囲は数ⅠAまでゆえ戦力不足です。申し訳ない…。
各数字が3つに細胞分裂して左右の2つが隣とくっつきあうのを繰り返すので、感覚的に3のn乗になるのはつかめますが、
数式で表すにはどうするのだろう…。
a+b→3(a+b)→9(a+b)→27(a+b)…等比数列の漸化式かな?(^^;