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下図のように、1辺の長さが15cmの正方形ABCDの角にPQ=6cm、QR=5cmの折れ線PQRが重なっています。次の①と②を続けて行い、折れ線PQRのどの部分も正方形の外にはみ出ないように移動させます。
①線PQと平行に、Pのほうへ真っすぐ移動させる。
②点Qを中心として、時計回りにできるだけ回転させる。
(1)
図1は①で5cmだけ移動させたものです。
①、②で折れ線PQRが通過した部分をXとします。Xの面積は何cm2ですか。
(2)
①で移動する長さをいろいろ変えるとき、①、②で折れ線PQRが通過できる部分の面積は何cm2ですか。
図2は①で2cmだけ移動させたものです。②で図3のように点Rが辺AB上にきます。そこで、さらに次の③と④を続けて行い、折れ線PQRのどの部分も正方形の外にはみ出ないように移動させます。
③線PQと平行に、Pのほうへ真っすぐ移動させる。
④点Qを中心として、線PQが辺ABと初めて平行になるまで時計回りに回転させる。
図3の状態から、③で図4のように線PQと平行に、Pのほうへ何cmか真っすぐ移動させると、
④で図5のように線PQが辺ABと初めて平行になります。
(3)
図6は①で3cmだけ移動させたものです。②で点Rが辺AB上にきます。③と④で線PQが辺ABと初めて平行になるまで移動できるためには、③で少なくとも〔 ア 〕cm移動させなければなりません。アにあてはまる数は何ですか。
(4)
(3)において、③で〔 ア 〕cm移動したときを考えます。①から④で折れ線PQRが通過した部分をYとします。(1)のXとYの面積の差は何cm2ですか。下図は自由に用いてよい。
@解説@
(1)
求積すべきエリアは、5×5+6×6×3.14×1/4=53.26cm2
(2)
6cmを横に倒せるところを探す。
下5cmは不可、上6cmは扇形。
あいだの4cm×6=24cm2が(1)と比べて増加する。
53.26+24=77.26cm2
(3)
Rが下に着く。
△ARQは3:4:5の直角三角形。
Qが真上方向に2cm移動すれば、折れ線が時計回りに90°回り切れる。
Qの移動先をQ’、Q’の左をEとする。
EQ=2cm
●+×=90°より、△ARQと△EQQ’が相似。
Qの移動距離QQ’=2×⑤/④=5/2
(4)
すんごく大変:;(∩´_`∩);:
本番では捨ててOKです。
手順に従って通過した領域を記す。QRが回転する軌跡は四角形の内部に収まる。
Q’は右方向に2×3/4=1.5cm移動するので、Rの移動先R’はADから5.5cm→長方形①から出る(③)
3:4:5からQ’R’は①の右上の頂点を通過しない。
Xの②とYの②+④は等積だから相殺。
狙いを定める。
XとYの差は、赤+水色-緑である。
3:4:5を使って長さを求める。
★★…5/2×4/3=10/3cm、2×5-5/2×10/3÷2=35/6cm2
★…1×5/3=5/3cm、5/2-5/3=5/6cm、5/6×3/4=5/8cm
5/6×5/8÷2=25/96cm2
したがって、X-Y=★★-★=35/6-25/96=535/96cm2
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