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2024年度 鳥取県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均23.8点(前年比;-3.1点)

問題はコチラ→PDFファイル

大問1(小問集合)

(1)① 92.7%
-2-(-4)+5
=-2+4+5
=7

② 94.0%
-2/3×(-9/4)
=3/2

③ 90.0%
3√3-√12
=3√3-2√3
=√3

④ 88.0%
3(2x-1)-(x-2)
=6x-3-x+2
=5x-1

⑤ 80.7%
-3xy×2x32÷(-x2y)
=6x22

(2) 87.3%
2-8x+7
=(x-1)(x-7)

(3) 68.7%
5x2-x-1=0
解の公式を適用して、x=(1±√21)/10

(4) 61.3%
梨は7a円、長いもは4000b円。
合計が15000円では足りなかった(不足)→支払
代金より15000円の方が小さい。
7a+4000b>15000
(*梨と長いもは鳥取で栽培されている)

(5) 85.3%

弧CDに対する円周角より、∠CAD=20°
対頂角で、∠AMB=80°
ブーメラン型から、x=80-20×2=40°

(6) 68.7%
少なくとも1枚表=全体-すべて裏(余事象
全体は23=8通り、すべて裏は1通り。
少なくとも1枚表=1-1/8=
7/8

(7) 63.3%(部分正答2.7%)
8/√2=4√2
2乗して大小関係を調べる。
2=36、(√31)2=31、(4√2)2=32

√31<8/√2<6

(8)① 35.3%

部品の数と対応する中段がn個、上段と下段がn+1個ずつ。
2(n+1)…上段と下段における飾りの数の合計

② 15.3%!
( ア )-2( イ )=3n+2
アは全体、イは重複する飾り。2倍からペアの片割れである。

部品1個に5個の飾り。
部品n個で全体の飾りは5n個。
重複は赤いところで、あいだの数に相当する
下段がn-1個、上段も同数だから、重複は2(n-1)個

ア…5n、イ…n-1

(9) 34.7%(部分正答0.7%)

角の二等分線の定理より、∠BACの二等分線とBCの交点をPとすると、
PはBCをa:bに内分する。
@@
角の二等分線の定理は中学数学では発展事項として扱われますが、
公立高校入試対策でもおさえておいた方がベターです。

Cを通るAPに平行な線を引き、BAの延長との交点をDとする。
AP//DCより、2つの等角を同位角と錯角で移動させると、△ACDが二等辺三角形
AC=AD …①
△BAP∽△BDCより、BA:AD=BP:PC …②
①、②より、AB:AC=BP:PCが導ける。

(10)ア…73.3%、イ…28.7%!(部分正答7.3%)
△DBC≡△EADの証明

仮定より、DC=ED
平行四辺形の対辺は等しいから、BC=AD(ア)
(イ)
2辺が等しいので、そのあいだの角を狙う。
△DCEは二等辺三角形だから2つの底角が等しいので、∠DCB=∠DEC
AD//BCの錯角より、∠DEC=∠EDA
@@
(問題文)
したがって、∠DCB=∠EDA
2辺とあいだの角が等しいから合同。


大問2(データの活用)

(1) 57.3%
母集団…調査対象となる集団全体。
ここではすべての参加者。
標本…母集団から抽出した一部のデータ。
ここでは母集団から取り出した参加者150人。

(2) 79.3%
標本の取り出し方。
母集団から『無作為(ランダム)』に抽出する。
知りたいのは特定の年齢層だが男女で区別しない。

(3) 48.7%

表から46歳以上51歳未満は150人中21人。
母集団が4000人だから、4000×21/150=
560人

(4) 46.0%
累積相対度数…その階級以下の相対度数の和。
31~36歳未満までの累積度数は、6+12+24=42人
累積相対度数は、42÷150=42/150=14/50=28/100=
0.28

(5) 32.0%!
150人の中央値の求め方を述べる。
150は偶数、150÷2=75

75番目と76番目の値の平均が中央値である。

(6) 27.3%!(部分正答66.7%)

ア:四分位範囲=第3四分位数(Q3)-第1四分位数(Q1)
 箱の長さが最も大きいのはA。〇
イ:平均値を×印などで表す箱ひげ図もあるが、本問はなし。×
ウ:A以外はQ1が40歳を超えている→40歳未満は4分の1もいない。
Aが最も40歳未満が多い。×(150人のQ1は下から38番目の値)
エ:Q1が一番小さいのはA。×
オ:150人のQ3は上から38番目。
A~DすべてQ3が50歳以上→50歳以上は少なくとも38人以上いる。〇
ア・オ

大問3(方程式)

(1)① 60.0%
1km÷時速3km=1/3時間=
20分

②ⅰ 20.0%!

右辺の1/4は、15分=1/4時間
左辺は時間の合計
歩いた区間…akm÷時速3km=a/3時間
走った区間…(1-a)km÷時速10km=(1-a)/10時間

a/3+(1-a)/10

ⅱ 6.0%!!

右辺の1は1km。
左辺は道のりの合計(km
留意点はbの時間がだから、【時速km÷60=分速km】に変換する
歩いた区間…時速3km÷60×b分=3×b/60km
走った区間…時速10km÷60×(15-b)分=10×(15-b)/60

3×b/60+10×(15-b)/60

(2)①ア 15.3%!

A―C間とC―ホテル間が20km。
徒歩…時速xkm、列車…時速ykm
右辺は道のり20kmだから、左辺は道のりの合計で方程式を立てる。
B―C間…15分=15/60時間、A―B間…20分=20/60時間
15/60x+20/60y

イ 8.7%!!
【列車の速さy=バスの速さ+時速21km】→バス…時速(y-21)km
C―D間…10/60時間、D―E間…20/60時間、E―ホテル間…30/60時間

10/60x+20/60x+30/60(y-21)

② 4.7%!!
15/60x+20/60y=20
1/4x+1/3y=20 ←×12
3x+4y=240 …①

10/60x+20/60x+30/60(y-21)=20
1/2x+1/2(y-21)=20 ←2倍
x+y-21=40
x+y=61 …②
①-②×3より、y=57
②に代入、x=61-57=4
歩く速さ…時速4km、列車の速さ…時速57km


大問4(関数)

(1) 70.7%
反比例の比例定数aは積xyで一定。
A座標より、
a=2×4=8

(2) 38.7%(部分正答0.7%)

t=1→P(1、1)
Qのx座標は1-3=-2→Q(-2、4)

Q(-2、4)→P(1、1)
右に3、下に3だから、傾きは-3/3=-1
Pから右に1、上に1移動して、切片は1+1=2
y=-x+2

(3)tの値…16.0%!、y座標…13.3%!

PQ//x軸より、PとQはy軸について対称関係
PQ=t-(t-3)=3
Pのx座標t=3÷2=3/2
y=8/xにx=3/2を代入。
Rのy座標…8÷3/2=
16/3

(4)① 2.0%!!

グラフ上の格子点を意識する。周上もカウントする。
t=0→原点Oの1個。
t=1→y=1までの2個。
t=2→y=4までの5個。
t=3→y=8/xに代入してy=8/3までの3個。
t=4→y=2までの3個。

n=1+2+5+3+3=14

② 0.0%!!!
t=4まではn=14だった。
y=8/xの次の格子点は(8、1)
5≦t≦8の格子点はy=0、1の2個ずつ
t=8までは、n=14+2×4=22

残りのn=50-22=28
格子点を28個追加したい。t≧9はy=0だけで1個ずつだから、

t=8+28=36

大問5(空間図形)

(1) 70.7%

ねじれの位置…延長しても交わらない、かつ平行でもない(同一平面上にない)
ABとネジレなのは、CG・DH・EH・FGの4本。

イ・オ

(2) 40.7%

三角錐B―FGPの体積は、5×10÷2×10÷3=250/3cm3

(3) 16.7%!

DPを対角線とする直方体に注目する。
EP=xとすると、√(102+102+x2)=√(6√6)2
2+200=216
2=16
x>0だから、x=4

t=10-4=6

(4) 6.7%!!

最短距離→展開図を作成。
留意点はルートが2通り考えられること
ABを通る青線とAEを通る赤線を比べる。
2…202+82=464
2…102+182=424
短いのはだから、DP()=√424=
2√106cm

(5) 2.0%!!

切断面でACとPQは平行。△PFQも△ABCと同様に直角二等辺。

AP・BF・CQを延長、交点をOとする。
三角錐O―PFQ:三角錐O―ABCの相似比は4:5。
FO:BO=4:5→BF:FO=1:4だから、FO=40cm
体積比は相似比の3乗→三角錐O―PFQ:三角錐O―ABC=43:53=【64】:【125】
角錐台PFQ―ABCは、【125】-【64】=【61】
求積すべき立体の体積は、10×10÷2×50÷3×【61】/【125】=1220/3cm3


小問数が多く、大問3で精神崩壊する生徒が多そう。
大問1
(1)計算問題の正答率が高い。死守!
(4)aは梨の値段、bは長いもの箱の数。
わかりやすい日本語に言い換えると不等式が書きやすい。
(8)①部品の個数と対応するのは中段。+1すると上下段。
2倍している→同じ数のペアはどこか。
②それぞれをXに分けているので、全体のXから重複をのぞく。
アは全体。重複は上下段でペアだから、イは片方のみの重複。
(9)数学が苦手でなければ、角の二等分線の定理は習っておきましょう!
他県でもこの定理を使うと処理がぐっと楽になる設問が出題済み。
大問2
(5)素直な問いだが正答率が悪い。何番目を平均するか。
(6)すべて式だが、内容は選びやすい。ヒゲの部分は全体の4分の1。
大問3
速さの連立方程式。
分数を含む立式に慣れていないと、似たような設問が続くので辛い。
(1)ホテル~A間。行程表は使わない。
①ここは当てよう。
②先に右辺が何を示すかを見極める。
迷ったら線分図で情報を整理してみよう。
ⅱはあいまいな単位換算をしないように!
右辺の1は1km。時間はb分だから、速さは分速kmに変換する。
(2)行程表に情報を書き込む。
道のりはkm、速さは時速kmだから、分を時間に変える。
バスの速さをyで表す。最後は処理能力も問われる。
どこかで間違えるとドミノ式で落としてしまう。
大問4
(2)2点P・Qの座標を確定する。
(3)PQ//x軸であれば何がいえるか。
PQの距離は3である。
(4)①グラフ上の格子点を頼りに1個ずつ調べる。
②t≧5を足していく。(8、1)までは2個ずつ、それを過ぎると1個ずつ足される。
大問5
(4)油断しないように。
(5)ラストは典型題であったが、計算処理がやや煩雑で残り時間との戦いでもあった。

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