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2024年度 愛知県公立高校入試問題過去問【数学】解説

問題はコチラ→PDFファイル

大問1(小問集合)

(1)
4×(-3)-(-6)÷3
=-12+2
=-10 【イ】

(2)
(-2x+1)/4-(x-3)/3
={3(-2x+1)-4(x-3)}/12
=(-6x+3-4x+12)/12
=(-10x+15)/12 【ウ】

(3)
(6a2b-12ab2
)÷2/3ab ←分配法則
=6a2b÷2/3ab-12ab2÷2/3ab
=9a-18b 【エ】

(4)
2+xy-y2
=(x2-y2)+xy
=(x+y)(x-y)+xy ←ここで代入
={(√3+√2)+(√3-√2)}{(√3+√2)-(√3-√2)}+(√3+√2)(√3-√2)
=2√3×2√2+(3-2)
=4√6+1 【ウ】

(5)
(x+3)2-11=5(x+2)
2+6x+9-11=5x+10
2+x-12
=(x+4)(x-3)=0
x=-4、3 【イ】

(6)
トマト…3ag、きゅうり…2bg
これらの合計が900gより軽いから、3a+2b<900 【イ】

(7)
a=4×3=12
y=12/x
x<yである『整数』→負の整数も含む点に注意!
(x、y)=(1、12)(2、6)(3、4)
(-12、-1)(-6、-2)(-4、-3)の6個。 【エ】

(8)
ア:64の平方根=2乗すると64になる数だから±8。〇
イ:√16=4×(*-√16=-4)
ウ:√(-6)2=√36=6×
エ:√16-√9=4-3=1×
オ:√3×5=5√3×
カ:√21÷√7=√3〇
【ア】【カ】

(9)

わかりやすい最小値・最大値から判断すると、イは最小値が違う。
40人の中央値(Q2)は20番目と21番目の平均。
第1四分位数(Q1)は下位20人の真ん中、下から10番目と11番目の平均。
15~20mの階級に含まれるので、アは誤り。
第3四分位数(Q3)は上位20人の真ん中、上から10番目と11番目の平均。
30~35mに含まれるので、ウは誤り。 【エ】

(10)

DE:EC=→平行四辺形の対辺は等しいのでAB=
△ABF∽△CEFより、AF:FC=

△ABC∽△FGCより、FG=10×/=15/4cm 【ウ】


大問2(小問集合2)

(1)
それぞれの場合の数を調べる。
①a+bが偶数
a、bがいずれも偶数か奇数
偶数は3枚、うち2枚を選ぶ→3×2=6通り
(a・bと順番をつけて並べるので順列)
奇数も3枚で同様に6通り。計12通り。
②a-bが正の数
a>bになればいい。
同じ数はないので、a>bとa<bのパターンは同数ある
全体は6×5=30通りだから、30÷2=15通り
③abが奇数
積が奇数となるには奇数だけをかける。
奇数3枚から2枚選ぶ→3×2=6通り
④aがbの約数
(a、b)=(2、4)(2、6)(3、6)の3通り
⑤aとbが素数
素数は2、3、5、7の4枚。2枚選ぶ→4×3=12通り
場合の数が同じ=確率が同じなのは①と⑤。 
【エ】

(2)

y=ax2にx座標を代入して、A(2、4a)B(-3、9a)
△DOAの面積を求めるために、D座標を調べる。
AとBのx座標から、BD:DA=
AとBのy座標の差がちょうど5a→=5aだから=2a
Dのy座標は、4a+2a=6a

△DOAの面積は、6a×2÷2=6a
△CBDの面積は仮定より、6a×2=12a
CDの長さは、12a×2÷3=8a

Cのy座標で方程式を立てると、
6a+8a=14a=21/2
a=3/4 【ウ】

(3)①
6分間で弟は、120×6=720m走っている。
B地点から、720-600=120mの場所。
A地点との距離は、600-120=480m 【オ】



兄は1分遅れで出発、1分前に到着するから、18分間走っている
3往復するので、片道の時間は18÷3÷2=3分
グラフを描くと、すれ違うところは4回。【イ】
(*追い抜く場合は含めない)

大問3(図形)

(1)

BC//FEの錯角から、∠EBC=21°

△BCDで外角定理→∠DCB=90-21=69°
△ABCは二等辺なので、∠ABC=69°
∠ABD=69-21=48°

(2)①

△BCEで三平方→BE=2√5
cm
FはBEの中点だから、EF=2√5÷2=√5cm


本試験最大の鬼問。

奇妙な等角が気持ち悪い(;´・ω・)
直接、GとHの位置を探りにいくのは難しそうなので、初手はFに着目する

Fから垂線をひき、それぞれをI・Jとする。
△FBJ∽△EBCより、FJ=2÷2=1cm
IF=4-1=3cm
IはADの中点だから、AI=2cm
△AFI∽△FGHより、AI:IF=FH:HG=
(内角にを含む直角三角形の辺の比は2:3)

Hの位置を特定するには∠GHE=90°に触れる必要があるので、
GHを1辺とする直角三角形と∽にあたる図形を考える

そこで、ADとBEを延長し、交点をKとする。
△ABK∽△DEKより、AB:DE=2:1からDK=4cm
△ABK
∽△HGKより、BA:AK=GH:HK=1:2→HK=

AFを延長、BCとの交点をLとする。
AD//BCの錯角で、∠ALB=
△ABLは内角にを含む直角三角形だから、AB:BL=3:2
BL=4×2/3
=8/3cm
△AFK∽△LFBより、AK:LB=8:8/3=3:1だから、
KB=×4/3=〇32/3
EはBKの中点なので、EB=〇32/3÷2=〇16/3
したがって、HF:EB=〇16/3=3:8
HFはEBの3/8倍。
*良い解法を見つけた方は、コメント欄かお問い合せよりお知らせ願います。

@別解@
お助けマンさんから素晴らしい別解を頂きました。

外側延長は同じです。交点をIとします。
前問より、FE=√5cm、EI=BE=2√5cmなので、FI=3√5cm
△AFI∽△FGIより、FI:AI=GI:FI
3√5:8=GI:3√5→GI=45/8cm

今度は△GHI∽EDIで、GI:EI=IH:ID
45/8:2√5=IH:4→IH=9√5/4cm
HF=IF-IH=3√5-9√5/4=3√5/4cm
HF÷EB=3√5/4÷2√5=3/8
*計算がやや大変ですが、前問の流れからこちらが想定解かと思われます。

(3)①

直径に対する円周角より、∠ACB=∠ADB=90°
CA=CBから、△ABCは直角二等辺三角形
辺の比は1:1:√2→AB=6√2cm

BD=xとすると、AD=3x
△DABで三平方→x2+(3x)2=(6√2)2
10x2=72
2=36/5 (←あとで使います)
x>0より、x=6√5/5

△DABの面積は、x×3x÷2
=3/2x2
=3/2×36/5
=54/5cm2



回転体の高さはAB=6√2cmとわかっている。
Eから垂線をおろし、足をHとする。EHが知りたい。

△BDA∽EHAより、BD:DA=EH:HA=
△EHBは内角より直角二等辺→HB=
EH=6√2×/=3√2/2cm
回転体の体積は、(3√2/2)2π×6√2÷3=9√2πcm3


大問1
22満点のうち配点10点。
(3)式を変形してからx=(〇+△)、y=(〇-△)を代入する。
(7)条件に注意!x>y、整数→負の数を含む。
(8)2つの指定がありがたい。
(10)相似を1回乗り換える。
大問2
(1)
全体はどれも6×5=30通りで同じなので、場合の数を比較すればいい。
5つも調べなければならないので、時間短縮をするには思考で乗り越えたい。
組み合わせCではなく、順列Pで計算する。
①③偶奇の組み合わせ。
②2~7は連続する6つの整数。a、bは必ず異なる→a>b、a<bしかない。
(2)グラフ上のA・Bの座標をaで表す。
三角形の高さはx座標からわかる。底辺(y軸上の線分)を求めるにはD座標を必要。
x座標の差とy座標の差が5と5aに着目する。
(3)グラフ問題は取りやすかった。
大問3
(1)正解したい。
(2)②難問。等角の利用が思いつきにくい。
配置変えかなと思いきや、くっつきそうな等辺も見当たらない。
△GFHと相似にあたる直角三角形を∠FAGを使って作る。
右上に外側延長。ここまできても見えづらい。。
錯角でをおろすと3:2を再利用してチョウチョにつながる。
(3)①長さの短いBDをxとおこう。
②方針は立てやすい。軸との距離をどう求めるか。
3:1の直角三角形と直角二等辺から、直径の6√2を用いて直接、軸を求めにいける。
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コメント

  1. お助けマン より:

    [大問3(2)の②]の別解
    GK=Xとする。
    △AFK∽△FGKより、
    FK:AK=GK:FK
    3√5:8=X:3√5→X=45/8よってGK=45/8
    △GHK∽△EDKより
    GK:EK=KH:KD
    45/8:2√5=KH:4
    KH=9√5/4
    HF=KF−KH=3√5−9√5/4=12√5/4−9√5/4=3√5/4
    HF÷EB=3√5/4÷2√5=3÷8=3/8
    よって答えは、3/8(倍)である。
    以上ですが、サボ先生の図形の記号を用いて、相似の関係を2回用いて解いてみました。間違いがあるかもしれませんので、ご確認を宜しくお願いします。お助けマンより。

    • 家庭教師サボ より:

      別解ありがとうございます。
      前問でEF=√5cmと出したので、おそらくお助けマンさんの解法が想定解かもしれません。
      外側延長、相似を切り替えてEFの長さを求めにいく。計算力も問われますね。
      45分でこなすには、前半の軽めの小問をいかに早く処理できたかがポイントになったと思われます。

  2. お助けマン より:

    サボ先生へ
     おはようございます。早速のご返事、ありがとうございます。先生のご教示の通りかと思います。今回の問題で(2)の②で時間を使い過ぎると、時間切れになる受検生が増えるかと思います。もし宜しければ、先生のこの本文に別解として私の解法も掲載いただけますと、嬉しく思います。今年度の受検生と来年度公立高校入試を受ける人の参考になるかと思います。
     今回の私の解法ですが、2つの相似の関係に着目して解いてみました。(2)の②の問題は、解く糸口が見つからないと時間をかなり要するかと推察します。これからも宜しくお願いします。お助けマンより。

  3. お助けマン より:

     おはようございます。早速の私の解法の本文への掲載を賜わり、ありがとうございます。とても嬉しく思います。先生のおっしゃるように、計算はやや大変ですが、相似比の関係式を正しく計算しますと、答えはHF=KF−KH、HF/BEから求まりますので、やはり想定解かと思います。
     このように、私は、難しい図形の問題では、相似関係に着目して解く事が多いです。サボ先生の入試解説の本文への掲載は、本文に嬉しいです。これからも宜しくお願いします。お助けマンより。

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