平均点57.1点
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大問1(小問集合)-72.6%
(1)ヘモグロビン 75.6%
*血が赤い理由。酸素の含有率が高いほど真っ赤、低いと暗赤色になる。
(2)エ 73.9%
*岩石は様々な鉱物から構成されており、各々の膨張率が異なることから、
昼夜の温度差から隙間 が生じ、その中に水が入り込んで岩石を崩壊させていく。
このように岩石が崩壊していく作用を風化とよぶ。
(3)0.15A 74.5%
*オームの法則。I=E/R=3V÷20Ω=3/20=0.15A
AVΩは単位。公式はI(電流)・E(電圧)・R(抵抗)で使いこなせるようにしよう。
高校物理で苦労するよ!
(4)ア 66.2%
*燃料電池は社会にもでてくる。
エコカー普及のため、国が水素ステーションの設置に尽力している。
大問2(惑星)-44.9%
(1)エ 59.5%
*太陽系の惑星は、小さいけど密度が高い地球型惑星と、大きいけど密度が小さい木星型惑星に分類される。
太陽に近い水金地火は地球型。
(2)図2…ウ 図3…エ 50.2%・59.0%
*ア、イは太陽の向こう側にあるため明らかな誤り。観察から図2→図3の順で見えたので、金星の公転の向きからウ→エ。金星の満ち欠け具合を判定するまでもなく秒殺。
(3)ア 10.7%!
*おそらく一番てこずるであろう問題。金星の方が公転速度が速い。
金星が地球に迫ってくるときに宵の明星→太陽にかぶって見えない(図3)
→金星が地球を抜き去って距離を離していくときに明けの明星→太陽の反対側に隠れて見えなくなる。
6月で金星と太陽がダブり、7月から明けの明星が見え始める。
金星が地球を追い越してから、太陽の反対側にくるのは何日後かを求める。
金星は1日で360/225°、地球は1日で360/365°同じ方向へ公転するので、
1日あたり(360/225°-360/365°)ずつ開いていく。
これを半周180°で割る。180÷(360/225-360/365)=293.3日・・約300日(約10ヶ月)後に見えなくなる。
イは5ヵ月後に金星が見えなくなる→アしかない。
テストでは概算で対処。360/225≒360/210=12/7、360/365≒360/360=1と変換。
これでだいぶ楽チンに。
概算なので正確な結果とズレが生じるが、7ヶ月以上の結果であればアと絞れる。
(計算してみたら360÷225=1.6 とキリ良かった。180÷(1.6-1)=300日と計算できる)
大問3(物質の変化)-55.4%
(1)エ 61.2%
*下にあるガス調節ねじ→上にある空気調節ねじ。反時計回りで開く。
(2)イ 91.2%
*溶解は均一。
(3)イ 56.3%
*ワインはアルコール飲料。手の甲にこすりつけると冷たく感じたのは、
蒸発しやすいアルコールの気化熱によるもの。
(気体として浮かぶには熱が必要。周りの熱を吸収するので冷える)
アルコールはヒドロキシ基(-OH)を持つ化合物なのでア×。
(4)解答例:水より沸点の低いアルコールが先に蒸発して、次第になくなっていくから。
4点―13.0%! 1~3点―5.8% 無答―8.8%
*解答例を見れば、そういうことか~と納得できるが、
いざ現場で書けといわれたら、”沸点”をどう使うか迷った方もいたのでは?
ワインの沸騰を理科の授業風にいえば、“アルコールと水の混合物を沸騰させる実験”。
沸点の低いアルコールが先に気体になり、その後、水蒸気が多くなる。
大問4(力学的エネルギー)-48.2%
(1)140cm/s 53.8%
*8~13間は0.5秒で70cm。1秒間では2倍の140cm進む。
(2)h、i、j、k 77.6%
*完答式だが容易。運動エネルギー+位置エネルギー=一定である。
これを力学的エネルギー保存の法則という。
位置エネルギーが最小となるのは、高さが一番低いところ。
(3)B、ア 40.5%
*Bの方がストロボに写る金属球の数が少ない→Bが先にゴールへ着く。
グラフのエはひっかけ。縦軸が運動エネルギーだと正しいが、
前述の通り、力学的エネルギー保存の法則から力学的エネルギーは常に一定。
間違えると完答式なので、Bの正答が点数に反映されない悲劇。
(4)3/2倍 20.9%!
*ゴール時のAとBの運動エネルギーを求める。
スタート地点のグラフから運動エネ(0)+位置エネ(4)=4
ゴール時のAの位置エネは2なので、運動エネは4-2=2
ゴール時のBの位置エネは、高さ5cmなのでグラフから位置エネは1。
運動エネは4-1=3
よって、3/2倍。 2/3と凡ミスしないこと。
大問5(光合成)-68.2%
(1)葉緑体 92.3%
*光合成が行われるところ。クロロフィルとよばれる緑色の色素を含む。
(2)ウ 87.6%
*問題文を飛ばし読みしても解ける。
(3)解答例:光合成により二酸化炭素が減らず、呼吸によりかえって二酸化炭素が増えたから。
4点―24.4%! 1~3点―29.5% 無答―6.1%
*BTB溶液が黄色→二酸化炭素の増加で酸性。
青色→二酸化炭素が減少してアルカリ性。
CO2 が減少しなかった理由を、オオカナダモのはたらきと関連して書けばOK。
大問6(物質の反応)-63.2%
(1)H2O 72.1%
*水。
(2)イ 88.2%
*酸素+有機物→(光・熱エネルギー)→二酸化炭素+水
燃焼の反応は覚えておこう。アウは酸素、エは硫化水素など。
(3)エ 34.2%
*3回目までは二酸化炭素が発生した分、全体の量も減るが、4回目以降は1.00gずつ増えている。
つまり、4回目以降は塩酸が全て中和反応でなくなったので、二酸化炭素が発生しない。
炭酸水素ナトリウムは弱アルカリ性。pH値>7でアルカリ性。
(4)ア 58.2%
*計算せずに即答可。
大問7(消化)-71.9%
(1)イ 58.9%
*デンプンは大きく、ブドウ糖は小さい。デンプンをアミラーゼという酵素で麦芽糖に分解し、
麦芽糖はマルターゼでブドウ糖に分解され、小さくなっていく。
セロハンは半透膜で、ブドウ糖は通過できるが、デンプンは粒子が大きいので通過できない。
(2)エ 84.9%
*ビーカーにはデンプンがたんまり残っているのでヨウ素反応がおきる。
(3)エ 34.2%
*実験結果を見なくても、だ液に含まれるアミラーゼの内容そのもの。
(4)酵素 58.2%
*ペプシンはタンパク質、リパーゼは脂肪を分解する酵素。
大問8(水蒸気)-48.0%
(1)ア 31.4%!
*気温から室温→イは×。露点計だから水温のほう。
(2)ウ 41.0%
*気温が高くなるほど飽和水蒸気量が上がり、湿度は下がる。
16時に温度がMAXなので、湿度も16時まで下がる。
細かい計算抜きで解けてしまう。
ちなみに、温度が高くなると飽和水蒸気量が上がる理由は、
〔温度上昇→空気膨張→溶け込める水蒸気量が増える〕ではない。
飽和水蒸気量は1m3あたりに含まれる水蒸気量をgにした数値。
膨張しても1m3あたりにひきなおされてしまうので、体積が増えたところで飽和水蒸気量とは関係ない。
高校化学の話になるが、分子は分子同士で微量に引き合う力(分子間力)がある。
これを水素結合といい、この結びつきで分子が結合すると液体・固体となる。
一方で、H2O分子が熱エネルギーをもつと高い運動エネルギーを有し、活発に動くようになる。
つまり、温度が上がれば、水蒸気は水素結合を振り切るほどの運動エネルギーを持ち、
凝結せずに気体の状態を維持できるので、飽和水蒸気量も増えることになる。
(3)【1】露点 【2】ウ 76.3%、49.3%
【3】解答例:気圧が下がることで、空気の内側から外側に向かう力が、
外側から内側に押す力より大きくなるため。
4点―41.9% 1~3点―4.7% 無答―11.7%
*【2】入試にでてくる空気が上昇する原因は、
A:太陽光などによる温度の上昇、B:低気圧、C:前線(冷たい気団が上に暖かい気団を押し上げる)
D:風が山の斜面に沿って吹き上がる、のどれかか。
【3】公式の解答をみると、「気圧が下がる」を書ければOKらしい。
厳密にいうと、気圧が下がると、外から空気を押す力が弱まる一方で、
空気内部から押す力は変化しないので膨張する。
高校入試ではここまで問われないとのことだが、内側から外側に向かう力が働くからこそ、物体が膨張するので覚えておこう。気圧の低下から空気が膨張すると、いわゆる断熱膨張で(外部と熱のやり取りなしでに、膨張による運動エネルギーの消費で熱エネルギーが消耗されて)気温が下がり、露点に達すると雲が形成される。
大問9(光)-53.3%
(1)焦点 82.8%
*焦点距離は12cm。
(2)解説参照 4点―9.2%! 1~3点―5.3% 無答―9.6%
*作図問題。でも易しい。Bは焦点距離の2倍なので、実像も同じ大きさ。
(実像は4マス分)
【1】光源から凸レンズに向かって横線、そこから焦点に向かって直線をひく。
【2】光源から凸レンズの中心を通るように直線をひく。
【3】光源から焦点に向かって凸レンズへ、そこから横線をひく。
3本の線が1点に交わるので、その交点にPの道筋と、実像の頂点がくる。
(3)ウ 44.9%
(4)虚像 76.1%
*ルーペの原理。 鏡に映る像も虚像です。
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