2014年度 千葉県公立高校入試【後期】社会解説

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大問1(小問集合)

館山が房州ウチワの産地になったのは、日本橋にあった江戸ウチワの問屋街が関東大震災の大火で焼けてしまったので、多くの問屋が竹の産地であった房州に移住してきたからだそうです。
(Byチーバくんtwitter)

(1)ア
*1人あたりの製品出荷額と漁業生産量がダントツ1位のアが千葉。
東京湾の湾岸沿いでは、市原の石油化学コンビナートや君津・千葉の鉄鋼など京葉工業地域がある。漁業については銚子港が有名。海苔の養殖も行われている。
伝統工芸品の指定品目が多いウが京都。
平均降水量が年間を通じて少ないイは、瀬戸内海気候に属する香川県。
8月の平均降水量が多いエは、台風の通り道であるクマモン県。

(2)イ
*三大都市はいろいろと物議があるようですが、一般的には東京・大阪・名古屋。

(3)ウ→ア→イ
*菱川師宣と日蓮は千葉生まれだったらしい・・。
津田梅子は江戸生まれだが、父が佐倉藩出身らしい・・。
ウ:日蓮宗の日蓮や浄土真宗の親鸞など、様々な宗派が生まれたのは鎌倉初期~。
ア:菱川師宣は江戸前期、元禄文化
イ:津田梅子は明治初期の教育家。帰国後、女子英学塾(津田塾大学)を創設。

大問2(日本地理)

(1)D、E
*完答形式だが容易。日本の標準子午線は兵庫県明石市(東経135°北緯35°)
厳密にいうと東経135°と北緯35°の交点はお隣の西脇市だが

東京も北緯35度くらい。
男鹿半島の付け根辺りで東経140°北緯40°が交差することも覚えておこう。

(2)リアス(式)
*三陸海岸、若狭湾、志摩半島南部は代表的なリアス海岸。
海面が上昇したり、大陸が海に沈降すると出来上がる。
入り江が多いから普段は波が穏やかで、養殖業が盛んなところが多い。
しかし、津波がくると海水が入り江に集中するので波が高くなる。

(3)【1】イ 【2】ウ 【3】ア 【4】エ
*資料1から、大多数が田で占めるウは日本の穀倉地帯である日本海側の北陸~東北地方【2】富山。
果樹園の多いエは、みかん・いよかんの生産量1位である【4】愛媛。
また、林野率高い&牧草地が比較的多いイは【1】岩手。
牧草は北海道が圧倒的だが、鹿児島・岩手と次ぐ。
これがわからなくても林野率の低い【3】埼玉がアとわかる。
千葉と同様、近郊農業から畑の割合が多いのもヒント。

(4)ウ
前期よりわかりやすい。
*ア:浄化センター(南西)の周りは田んぼ。
イ:なかのまつかわ駅(北東)から南西方向に警察署がある。
1:25000なので1kmは4cm。
約2cmなので直線距離で500mくらい。
ウ:等高線を追う。下に向かうほど平地が続き、田畑が広がっている。
エ:市役所は◎。後半誤り。しんしゅうなかの駅から南東方向。

大問3(世界地理)

(1)4
*日本の反対側はブラジルとよくいわれる。
正確にいえばブラジルの下、ウルグアイ東の海。

(2)Aア Bウ Cエ Dイ
*わかりやすい熱帯・亜熱帯地方がないが、北半球・南半球で季節が逆になるので、
夏と冬の気温からアウが北半球、イエが南半球に属することがわかる。
北半球はフランスと北海道。北海道の1月の平均気温は氷点下になることからBがウ。
フランスやイギリスは北海道より高緯度だが季節風の影響から北海道より暖冬。Aがア
南半球はオーストラリア中央部とアルゼンチン。オーストラリア中央部は大鑚井(だいさんせい)盆地ウルル(エアーズロック)を想起すれば乾燥帯とわかりやすい。よって、平均降水量の少ないエがC。
Dアルゼンチンが難しい。Cから消去法で対処。

(3)アルプス・ヒマラヤ
*ヒラヤマではない。ヒマラヤ。
アルプス・ヒマラヤといっても、実際はスペイン~インドネシアまである。クソ長い。

(4)イ
*恒例の図表問題。1個ずつ丁寧に処理していけば必ず解けるが、情報整理力と忍耐力が求められる。また、細かい計算もあるのでやや難。
ア:資料1&2から前半OK。しかし、後半のコーヒーは熱帯、茶は熱帯と温帯。
イ:資料1&2&3から前半OK。後半、資料3から791÷1242=0.6368…ギリギリ60%超えている。
資料4から10284÷2493=0.2424…20%超えている。
計算力のある人は概算で対処。
ウ:資料4からナイジェリアの輸出額1位は原油。原油は鉱物資源。
ガーナ3368÷5233=0.6436…、ナイジェリア60905÷86568=0.7003・・
どちらも80%以上に達しない。
エ:資料4から前半OK。
後半、ガーナだけ輸出総額が輸入総額を下回るので貿易赤字。
*ガーナのチョコレートはブランドだが、生産量1位は隣国のコートジボワール。



大問4(中世史)

(1)ア
*班田収受法による口分田の貸借
→口分田不足解消のために土地を開墾した者に3代にわたって私有を認める三世(さんぜ)一身法
→4代以降は国に土地を返さなくてはならないため開墾が進まず。

→新しく開墾した土地の永久私有を容認する墾田永年私財法
 (”墾田永年”とうたっているが、実際は条件付だったとか・・

→有力な貴族や寺社が付近の農民に開墾をおしすすめ、私有地である荘園を拡大。
公地公民制の崩壊。有力貴族や寺社が台頭する。
 
イ:幕府とあるように奈良時代ではない。
鎌倉時代末期から幕府や荘園領主に抵抗した集団を悪党とよぶ。
ウ:秀吉による兵農分離。太閤検地で荘園制崩壊。
エ:室町時代。加賀の一向一揆など。

(2)【1】源頼朝 【2】地頭
*漢字指定だが基本。
守護は御家人の監督や軍事・警察。地頭は土地や年貢の取立て管理。
資料を読まずともカードの内容だけでもわかってしまう。
資料に守護がでてしまっているので地頭と即決。

(3)エ、3番目
*完全解答。ウ:口分田の放棄は奈良時代からあった。山上憶良「貧窮問答歌」参照。
→イ:様々な宗派がでてくるのは鎌倉初期→エ:下剋上から戦国時代→ア:元禄文化から江戸前期。

(4)幕府の財政困難を再建するために、商人の力を利用(23字)
*わからなくても「再建」というワードから勘のイイ人は「財政」再建が思い浮かぶかもしれない。
田沼意次株仲間という一種の職業組合に特権を与える代わりに、
運上金や冥加金といった営業税を徴収した。
印旛沼や手賀沼の開拓に関与したのもこの方。
しかし、天明のききんが発生し、一揆の多発で失脚してしまう。

大問5(近代史~現代史)

鈴木貫太郎は終戦時の内閣総理大臣。二・二六事件で負傷する。
(1)X:廃藩置県 W:徴兵

*X:関宿→印旛から判明。中央集権への布石。
W:ちょっと迷うかもしれない。明治政府の富国強兵政策の一環として徴兵制がしかれ、
これにより組織された政府軍が旧幕府軍を倒す。

(2)イ
*下関条約の内容そのもの。のちに露仏独による三国干渉により遼東半島を清に返還する。他の選択肢も重要事項なので、もし忘れていたら調べておこう。

(3)エ
*第二次世界大戦の構図は連合国vs枢軸国
日独伊三国同盟の締結で、枢軸国の基盤を固める。
ア:三国協商は英仏露。第一次世界大戦期。 イ:第一次世界大戦の講和条約
ウ:日露戦争前

(4)ア
*1945年8月は終戦。即答。他の選択肢も重要。年号とともに覚えておこう。

(5)エ→ウ→イ→ア
*エ:1951年。サンフランシスコ平和条約も同時期。吉田茂内閣。
ウ:朝鮮戦争は1950年。日米安保条約で日本に駐留していた米軍が韓国へ。
1953年板門店で休戦協定調印。
イ:1965年からアメリカがベトナムに本格的に軍事介入する。若い米兵が現地民とのゲリラ戦に苦戦。邪魔な密林に枯葉剤を散布し、健康被害をこうむった人も…。
ア:ソ連解体は1991年。冷戦終結に貢献したゴルバチョフはノーベル平和賞を受賞。



大問6(企業・経済)

(1)株主総会
*株主は会社のオーナー(所有者)。
株主になると株主総会に出席できる(日本だとだいたい6月下旬頃に開催)。
所有と経営の分離から多くの経営方針は取締役会で決定されるが、基本事項については総会の決議による。

(2)ウ
*1$あたりの円の交換比率が上がっている。よって円の価値が安い→円安
円安は輸入が不利になるが、輸出が有利となる。昨今のアベノミクスによる円安傾向で、
自動車業などの輸出産業の利益が増大。食品業など輸入産業は大打撃。

(3)イ・オ
*図表グラフ問題2。資料が4つ。選択肢5つ。やはり面倒くさい。
ア・・資料1から前半OK。
後半、「ITを導入した」と答えた中小企業は46.7%なので×。
イ・・資料1から前半OK。後半も資料1からOK。
ウ・・資料2から小規模企業の自社ホームページ開設割合は中規模企業より低い。
また、大規模企業の95.6÷2=47.8%と半分以下である。前半○。
後半、資料3から開設していない企業の大幅増加0.2%、開設している企業3.7%で5倍以上。やや増加について開設していない企業8.5%、開設している企業34.1%で5倍未満。
エ・・資料4から前半OK。後半、「ITの導入の効果の算定が困難」と答えているのは情報通信業のみであり、また40%を超えていない。
オ・・資料4から前半OK。後半も資料4から情報通信業の3位に挙げられている。

大問7(憲法)

(1)解答例:政治のあり方を最終的に決定する権限が国民に帰属する(25字)
*国民主権の説明。指定されたワードから自ずと正解文はほぼ固定。
知名度のある言葉だが、意外と説明できない人は多いかもしれない。
明治憲法下では天皇主権(君主主権)で、人権ではなく臣民(しんみん)の権利とよばれていた。

(2)【1】ア 【2】エ
*【1】1人の選挙区から1人を当選させるのが小選挙区制。死票が多くなりやすいが小党分立になりにくく、政局が安定しやすい。
それぞれの選挙制度の意味・特徴はおさえておこう。
【2】憲法14条では「法の下の平等」が保障されており、1人1票の数の平等だけではなく、

1票あたりの 投票価値の平等まで保障されているとされる。
国政選挙があるたびに、弁護団が選挙無効訴訟を提起している。
一票の価値の較差を少なくさせるには選挙区間での有権者数をなるべく等しくさせればよい(人口比例原則
有権者数が一番多いA市と一番少ないD市で357人。

2番目に多いB市と3番目に多いC市で356人。

(3)公共の福祉
*5字なので漢字指定。
人権は最大限保障されるべきだが、「公共の福祉」による制約をうける。
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