スポンサーリンク

2025年度 神奈川県公立高校入試問題過去問【数学】解説

問題はコチラ→PDFファイル
2025年神奈川追検査(数学)の解説はコチラ

大問1(計算)

(ア)
-4+(-11)
=-4-11
=-15 【1】

(イ)
1/6-4/7
=-17/42 【2】

(ウ)
36a22×6b÷8a
=27ab3 【2】

(エ)
(2x+y)/3-(x-3y)/5
={5(2x+y)-3(x-3y)}/15
=(10x+5y-3x+9y)/15
=(7x+14y)/15 【4】

(オ)
(4+√3)(4-√3)-2(1-√3)
=16-3-2+2√3
=11+2√3 【3】

大問2(小問集合)

(ア)
(x-5)2-7(x-5)-18 ←(x-5)をXに置き換え
=X2-7X-18
=(X-9)(X+2) ←(x-5)に戻す
=(x-5-9)(x-5+2)
=(x-14)(x-3) 【2】

(イ)
5x2+7x+1=0
解の公式を適用して、x=(-7±√29
)/10 【1】

(ウ)
y=ax2において、xの値がp→qに増加するときの変化の割合はa(p+q)
-4×(-5-1)=24 
【4】

(エ)
先週を⑩とすると今週は⑪
合計㉑=567個だから、567×⑪/㉑=297個 【4】

(オ)
4<√n<5 ←2乗して根号外す
16<n<25
n=17~24(選択肢では18か24)
√2nが整数→2nが平方数
n=18のとき、2×18=36で平方数。【2】

(カ)

回転体は円錐台になる。
円錐の頂点をOとすると、相似比は△OAD:△OBC=2:3だから、
OD=DC×2=6cm
体積比は相似比の3乗→23:33=⑧:㉗→円錐台は⑲
3×3×π×9÷3×⑲/㉗=19πcm3 【3】


大問3(小問集合2)

(ア)ⅰ
△ACE∽△AGDの証明。

弧ADに対する円周角で、∠ACE=∠AGD(×
弧BDに対する円周角+二等辺FCDの底角+弧CGに対する円周角をつなげて、
∠BAD=∠BCD=∠CDG=∠CAG(
∠CAE=-∠BAG=∠GAD
2角相等により∽
aは弧BDに対する円周角→∠BAD=∠BCD
bは弧CGに対する円周角→∠CAG=∠CDG
a…【4】、b…【3】


パス推奨。

前問の等角を活用する。
四角形CDGBは円に内接する四角形だから、
内角はその対角の外角に等しいので、∠CDG=∠GBF
二等辺GBFの底角で、∠GFB=

∠BCD=∠FBG
に着目すると、同位角が等しいからCD//BG
∠CDG=∠BGF=より、△BGFは正三角形である


BからGFに垂線、足をIとする。
△BGIは辺の比が1:2:√3→GI=1cm、BI=√3cm
△BDIで三平方→2√7cm
半円の弧に対する円周角より、∠ADB=90°
△BADと△BGIは2角相当により∽→△BADも1:2:√3
AD=2√7×1/√3=2√21/3cm

これで△ADBの面積が求まる。問題はHの処理。
Hに関わる三角形で使えそうなところを探す。

AGとCDの交点をJとし、△BGHと△DJHに着目する。
BG//CDの錯角で、∠DJH=90°
△GJDは内角がと90°→1:2:√3より、DJ=4÷2=2cm
錯角とDJ=BGから一辺両端角が等しいので合同
BH=DHより、HはBDの中点である。
△ADHの面積は、2√7×2√21/3÷2÷2=7√3/3cm2

(イ)
情報を簡単にメモしておく。
3年100人、A21位、重複なし
2年110人、B28位、1つ上が5人の23位
1年120人、C5位、100回超・全学年49位

2年のQ3(第3四分位数)は上位55人の真ん中、上から28番目。
図2より、28位のBは95回である
Cは100回超だからC>B。問題はA。
全学年でCの上に48人いる』ことから、48人の内訳に注目する
1年でC超えは多くて4人。
2年はBの1つ上の23位が96回で100を超えない→C超えは多くて22人。
ということは、3年でC超えは少なくとも48-(4+22)=22人いる
(3年の上位22位まではCより多い)
Aは3年の21位。重複はなかったからCより回数が多いといえる。
A>C>B【2】

(ウ)ⅰ

縦x、横2x。
真ん中4cmは圧縮で消せるが、左右は消せないので注意

直角三角形と平行四辺形に分ける
直角三角形の面積は、3×4÷2=6cm2
黒の面積は、x(2x-4)-{4(x-8)+6+4(x-7)+6}
=2x2-4x-4x+32-6-4x+28-6
=2x2-12x+48 【4】


2x2-12x+48=480
2x2-12x-432=0 ←÷2
2-6x-216
=(x+12)(x-18)=0
x>0だから、x=18
横の長さは、2x=36cm 【3】

(エ)

AE//BFより、同位角で90°を移す。
180-(90+27
)=63°
AD//BCの同位角で、∠GBC=63°

△BCGと△DCGに注目する
ACは正方形の対角線→∠BCG=∠DCG=45°
正方形よりBC=DC、共通辺GCから、2辺とあいだの角が等しく合同
∠CGD=∠CGB=180-(63+45)=72°


大問4(関数)

(ア)
y=-xにx=-8を代入→A(-8、8)
これをy=ax2に代入。
8=64a
a=1/8 【1】

(イ)

AO:OF=④:③から、F(6、-6)
y=4/xにx=-6を代入して、E(-6、-2/3)
    -6=6m+n
-)-2/3=-6m+n
   -16/3=12m
m=-4/9
上の式に代入、-6=6×(-4/9)+n
n=-10/3
ⅰ…【6】、ⅱ…【5】

(ウ)

y=4/xにx=8を代入して、D(8、0.5)

OGとFDは平行にみえて平行ではない…(;´Д`)
CG=GDをうまく使いたい。

底辺(CG=GD)と高さ共通より、△CFG=△DGF
底辺をCGに集約して、高さの比から面積比の算出も試みる
A→O→Fの順に追うと、各頂点は底辺CGから一定の割合で離れていくので、
△CAG△COGの面積の差を④とすると、△COG△CFGの差は③となる

BD=0.57.5
△BCD∽△HCGより、HG=7.5÷2=3.75
△BCD∽△ICJより、CI:CB=1:3だから、IJ=7.5÷3=2.5
JO=2.55.5
△CAG…AC×HG=×3.75=3.75
△COG…CH×JO=〇1.5×5.5=8.25
△CAG:△COG=3.75:8.25(4倍)=1533

331518=④だから、③=18×③/④=13.5
△CFG3313.546.5
△COG:△DGF(CFG)=3346.5(2倍)=66:93=22:31

@別解@
カラカンさんより素晴らしい別解をいただきました。

△COGと△DGFは幅がCG=GDなので、
高さであるIO:KFが△COG:△DGFの面積比にあたります

BD=8-1/2=15/2
△BCD∽△HCIより、HI=15/2×4/12=5/2
IO=8-5/2=11/2
△BCD∽△JCKより、JK=15/2×10/12=25/4
KF=(8+6)-25/4=31/4
△COG:△DGF=11/2:31/4=22:31
受験生に馴染みのある解法を軸としつつ、処理量を軽減するベスト解だと個人的に思いました。


大問5(確率)

(ア)
もし、Kに+80gがない場合。
Kの方がおもりの個数が多い→15の過半数である8個は必要。
最低でも、30×6+50×2=280gなので必ず200g以上になる。×

Kのおもりの個数を少なくして、最後に+80gする。
200g未満→80gを除いて120g未満にする
30+50=80g
30×2+50=110g
この2通りしかない。
全体は6×6=36通りだから、確率は2/36=
1/18

(イ)
●Kに+80gなし

80gを除いて、おもりの合計は30×8+50×7=590g
80gをLが取る前に、KはLより80g超でなければならない。
①おもりの合計…(590+80)÷2=335g超
②おもりの個数…15個の過半数である8個以上
50gの個数を基準にして調べる。
50×6+30×(2~6)個
50×5+30×(3~6)個
50×4+30×(5~6)個
11通り

●Kに+80gあり
①おもりの合計…前出の線分図より、335-80=255g超
②おもりの個数…7個以下
50×6+30×(1)個
50×5+30×(1~2)個
50×4+30×(2~3)個
50×3+30×(4)個
6通り
計17通りだから、確率は17/36

大問6(空間図形)

(ア)

側面積は縦18cm、横10+13+13=36cmの長方形。
二等辺EDFでDFの中点をJとする。
△EJFで三平方→5:12:13よりEJ=12cm
三角柱の表面積は、18×36+10×12÷2×2=768cm2 
【5】

(イ)

HはEBの中点→EH=9cm
BG:GE=⑧:①→EG=18×①/⑨=2cm、GH=7cm
面EHJで切り取る
面EDF⊥EB→∠HEJ=90°
90°と共通角より、2角相等で△HEJ∽△HIG
HE:EJ=9:12=3:4→辺の比は③:④:⑤
GI=7×④/⑤=28/5cm


いつもながら50分で完走はほぼ無理。70分試験にしても8割を超えられる猛者は多くないだろう。
3はまともに相手すると大変なことになる。
大問1
配点15点
大問2
配点24点、ここまでの39点はとりたい。
(エ)小学生レベルの割合の問題だが、公立入試の正答率はあまり高くない。
(オ)初手はルートを外してnの範囲を確定する。選択肢で該当するのは2個しかない。
大問3
(ア)ⅰ時間が足りないので細かくは読めない。
空欄の前後読みで対処できるが、次の問題でここの等角を使う。
ⅱ正三角形とCD//BGの説明が最初の関門。
踏むべき段数もあるので、少し考えてダメそうなら後回しにしよう。
1辺2の正三角形を半分に割ると1:2:√3
前問の等角と直角を頼りに有名三角形をあぶりだす。Hの特定にはAGとCDの交点Jがいる。
△GJDの辺→合同からHはBDの中点と分かる。
(イ)ここだけで問題文が丸々1ページ…(;´Д`)
推論を含むのですぐ思いつける保障もない。ここも後回しがいい。
結論からいうと箱ひげ図で使うのは2年のQ3のみ。
C>Bがわかるので、あとはCより上位48人にAがいるかが鍵となる。
C超えを1・2年で多く見積り、3年で少なく見積もる。少なく見積もってもAはC超え確定。
サボがいままで解いたことのあるデータ問題ではトリッキーな出題の仕方であった。
(ウ)いつも通りの手法が使えない…。ここも正答率は低い。
圧縮できない部分は分割して求めるしかない。
ⅰを乗り越えればⅱは取りやすいが、なぜ216の約数は多いのか。。時間足りないのに。。
*配点みたら両方できて5点だった!
(エ)経験の差がでる。
正方形の対角線ACを対称の軸として、2つの三角形が合同である。
大問4
(ウ)諸悪の根源はD座標とCDの傾きはせめて整数値であれ
(ꐦ°᷄д°᷅)
イでいつもグチャぁとした計算をさせるのに、なぜウでもやらせるのか。
サボは面積の変化率で解きましたが、底辺一定→高さの比=面積比の発想で、
Fの真上にあるCD上の点を求めるのがいい。
大問5
(ア)個数少で+80か、個数多かで場合分け。
おもりの個数の過半数が8個とわかれば、個数を少なくするしかない。
(イ)+80の有無で、ぎりぎりKの方が重くなるラインを定める。線分図が整理しやすい。
時間をつぎ込んで調べれば乗り越えられなくもないので、
3を捨てる代わりにここの作業に集中して6点をもぎ取る戦略は大いにあり。
大問6
(イ)6点問題ではここが最もとりやすい。
GIが描ける断面で切り分ける。2角相等→3:4:5と処理もしやすい。
過去問もそうだが、設問の難易度は必ずしも順番通りではない。

◆menu◆ 公立高校入試…数学は全国。千葉だけ5教科あります。%は正答率。
国私立高校入試…数学科のみ。ハイレベルな問題をそろえてみました。
難関中算数科…中学受験の要。数学とは異次元の恐ろしさ(;´Д`)
難関中社会科…年度別。暗記だけじゃ無理な問題がいっぱい!
難関中理科…物化生地の分野別。初見の問題を現場思考でこなせるか。
難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ。ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
サボのツイッターはコチラ→

コメント

  1. ピヨ より:

    問4のウですが、それぞれの三角形でCG=GDより横幅が等しいので、縦幅の長さを比べるだけで答えが出るのではないでしょうか。

    CDの式を出して、切片の点をH,FからCDにy軸と平行に引いた線との交点をIとすれば、
    OHが切片より11/2
    FHが31/4
    あとはこの2つを整数の比に直せば答えではないでしょうか!

    • 家庭教師サボ より:

      コメントありがとうございます。

      その解き方も思いついたのですが、サボのヨコシマな感情といいますかCDの式がどうも受け付けなくて、
      もっと何とかならんのかッ!と頑張ったのですが、処理量は大して変わりませんでした(;^ω^)
      受験生には王道の解き方が良いですね。

      • ピヨ より:

        返信ありがとうございます

        確かにCD汚いですからね、、失礼いたしました。

        毎年、サボさんの解法楽しみにしてます。今後も頑張ってください!

        • 家庭教師サボ より:

          いえいえ!
          ときどき妙な解法を開陳するのでご了承ください(^^;
          そういって下さると本当に励みになります。3月いっぱいまでは公立高校入試を予定しております。
          20日の追試はどのレベルでくるのかガクブルです。

  2. うー より:

    問4のウは3点の座標から面積を出す方法でやりました。
    GはCDの中点なので(2,17/4)。
    △COG=|2×8-(-4)×17/4|=33(本来はこれに1/2をかけるが省略)
    △GFDはFを原点に平行移動させると、X座標が-6、Y座標が+6なので、Gの座標は(-4,41/4)、Dの座標は(2,13/2)より、
    △GFD=|-4×13/2-41/4×2|=|-26-41/2|=93/2(本来はこれに1/2をかけるが省略)
    よって
    33:93/2=11:31/2=22:31

    まぁこのやり方は王道ではないですが、ピヨさんのようにCDの式をだしてそれぞれの三角形の高さを出すやり方が作成者の意図なのですかね…どちらにせよ分数なのがちょっとめんどくさかったです。

    • 家庭教師サボ より:

      コメントありがとうございます。

      そのやり方は知りませんでした(ll゚д゚ll)ガーン
      (コメント見てわからない方用につけさせて頂きますと、三角形の頂点の1つが原点にある場合、
      残りの2つの頂点のx・y座標をクロスにかけた積の差を÷2すると面積が求まるようです。
      △GFDはFがOに重なるよう丸ごと移動します)
      いろいろな裏技があるのですね。勉強になります。
      神奈川はイでもウでも面倒なのが多くて勘弁してほしい‥。

      • うー より:

        十数年前ですが、私が中学生のころに塾の先生に教わってとても印象に残ったやり方です。
        座標をクロスして大きいほうから小さい方を引いて2で割れば面積が出るなんて、なんて画期的なんだと思った記憶で今年も解いていました。笑

        いえいえ、最近このサイトを拝見させて頂いており丁寧でとても分かりやすいのでありがたいですm(_ _)m

        追検査は毎年めんどくさい印象なので20日が怖いです(´ºωº`)

        • 家庭教師サボ より:

          驚きのワザです。塾の先生すごい!
          どうしてそんな芸当ができるのか考えてみますね。

          こちらこそありがとうございます。コメントまでしてもらえて私も嬉しいです。
          時折、変なやり方も交じってますが、体力が持つ限りつづけていこうと思います。
          追検査は↑より簡単なことはなさそうかなぁ。。3月上旬までにはアップしたいです。

タイトルとURLをコピーしました