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*50分で終わるワケない。
大問1(計算)
(ア)
-10+(-2)
=-10-2
=-12 【1】
(イ)
-4/5+5/8
=-7/40 【2】
(ウ)
(4x+2y)/3-(5x-y)/4
={4(4x+2y)-3(5x-y)}/12
=(16x+8y-15x+3y)/12
=(x+11y)/12 【4】
(エ)
21/√7-√28
=3√7-2√7
=√7 【3】
(オ)
(x+8)(x-4)-(x-3)2
=(x2+4x-32)-(x2-6x+9)
=x2+4x-32-x2+6x-9
=10x-41 【3】
大問2(小問集合)
(ア)
0.2x-0.4y=1 ←5倍
x-2y=5 …①
5x+6y=9 …②
②+①×3をすると、8x=24
x=3
①に代入、3-2y=5
y=-1 【4】
(イ)
2x2-5x+1=0
解の公式を適用して、x=(5±√17)/4 【3】
(ウ)
y=3x→変化の割合は3で一定。
y=ax2において、xの値がp→qに増加するときの変化の割合はa(p+q)
(2+5)a=3
a=3/7 【1】
(エ)
時間の和が13分、差が5分。
線分図で表すと、分速70mの時間は(13+5)÷2=9分
分速90mの時間は9-5=4分
距離は、70×9+90×4=990m 【2】
(オ)
2646=2×33×72
平方数になる→各素因数を偶数個にする。
できるだけ小さい数で割って(約分して)素因数を減らす。
2と3を1個ずつ減らすと、32×72=212で平方数になる。
最小のn=2×3=6 【1】
(カ)
正四面体は4つの合同な正三角形からなる多面体。
1辺8cmの正三角形が4面。
表面積は、√3/4×82×4=64√3cm2 【4】
大問3(小問集合2)
(ア)ⅰ
△ACE∽△GFDの証明
AC//OFの錯角で、∠ACE=∠GFD(●)
対頂角→AB//DGの同位角で、∠AEC=∠GDF(×)
2角が等しいから∽
a…【1】、b…【4】
ⅱ
ここからです。
半円の弧に対する円周角で、∠ACB=90°
∠ACD=90-68=22°
中心角は円周角の2倍だから、弧ADに対する中心角AOD=22×2=44°
∠OAIがわかれば、△AOIの外角定理で∠AIDが求まる。
∠OAIは弧BHに対する円周角。この中心角にあたる●が知りたい。
BC=DCをどう使うべきか。
OCに補助線をひくと半径と仮定で3辺が等しく、△OCB≡△OCD
底角がいずれも▲で等しい。∠OBC=68÷2=34°
FOを延長、BCとの交点をJとする。
AC//FJの同位角で、∠OJB=90°
△BOJで外角定理→●●=34+90=124°
●=124÷2=62°
弧BHに対する円周角より、∠BAH=62÷2=31°
最後に△AOIで外角定理→∠AID=31+44=75°
(イ)
時間内ではほぼ無理。
最小値…2日
第1四分位数(Q1)…5と6番目の平均が3日
中央値(Q2)…10と11番目が3.5日→10番目が3日、11番目が4日
第3四分位数(Q3)…15と16番目の平均が5日
最大値…8日
すべての内訳がわかる。
最小値2日は1~2番目。中央値から11~12番目が4日。
あいだの3~10番目の8人が3日。
13番目が5日→少なくとも13~16番目の4人が5日
17~19番目の3人が7日とすると、20番目は8日でちょうど決まる。
↑まとめるとこうなる。
最後の条件からAとBを修正したら平均0.1日×20人=2日多くなった。
A+B=8
AとBの組み合わせは(0、8)(1、7)(2、6)(3、5)(4、4)
0日はいなく、4日と7日は人数の変動がないので(2、6)(3、5)に絞られる。
修正前のA・Bの組み合わせから考える。
●修正後(2、6)
修正前で変えられる日数は2・3・5・8日。
+1ずつして(1、5)→(2、6)だと、修正前に1日がないから×。
片方を+2して(2、4)→(2、6)もない。
4が変えられないのもあるが、AとBは両方修正されるので片方が変わらない場合は×。
片方がマイナス、他方がプラスの場合がありうることに注意!
Aが-1、Bが+3⇒+2
(3、3)→(2、6)はありえる。〇
他の修正前は(4、2)(5、1)でいずれも×。
●修正後(3、5)
+1ずつ(2、4)×
マイナスのパターンでも(4、2)(5、1)…いずれも×
(3、3)→(2、6)しかない。
最小値…2日、Q1…3日、Q2…4日、Q3…5.5日、最大値…8日
【5】
(ウ)
AD//BCの錯角●と90°の2角相等で△ADF∽△DBC
AF:FD=DC:CB=1:2だから、FD=4cm
△ADFで三平方→AD=2√5cm
DC=2√5cm、BC=4√5cm
AF:AD=DC:DBなので、DB=2√5×2√5/2=10cm
BF=10-4=6cm
△ADF∽△EBFの相似比は2:3だから、
FE=3cm、BE=3√5cm
EC=4√5-3√5=√5cm
∠DCE=∠DFE=90°に着目する。
半円の弧に対する円周角は直角だから、
DEを直径とする円を描くと4点D・C・E・Fは同一円周上にある。
△DFE:△DCE=(3×4):(√5×2√5)=6:5
2つの三角形はDEで底辺共通→高さの比であるFG:GCが面積比に当たる。
FG:GC=⑥:⑤
方針【△DBC→△DFC→△DFG】
4√5×2√5÷2×2/5×⑥/⑪=48/11cm2
@別解@
円に内接する四角形の対角の和は180°
∠FDC+∠FEC=180°
和が180°の場合でも隣辺比が使える。
DG:GE=△DFC:△EFC=(4×2√5):(3×√5)=⑧:③
方針【△DFE→△DFG】
3×4÷2×⑧/⑪=48/11cm2
(エ)
変更の前後で人数の和は変わらない。③=⑤
最小公倍数⑮で比を統一する。
変更前の差⑤、変更後の差③
差の差の②が34人に相当する。
全体は⑮だから、34×⑮/②=255人 【6】
大問4(関数)
(ア)
y=-xにx=-4を代入→A(-4、4)
これをy=ax2に代入。
4=16a
a=1/4 【3】
(イ)
Bはy軸についてAと対称→B(4、4)
y=-1/6x2にx=-4を代入→D(-4、-8/3)
Eのy座標はAとDの平均→(4-8/3)÷2=2/3→E(-4、2/3)
4= 4m+n …①
-)2/3=-4m+n …②
10/3= 8m
m=5/12
①に代入、4=4×5/12+n
n=7/3
ⅰ…【1】、ⅱ…【5】
(ウ)
処理に忙殺。。
↑邪魔な線を消しています。
GはBFとx軸の交点。まずはGよりF座標を目指す。
△OCD=△ODFを用いる。
Cをy=-x上に移して、2つの三角形の底辺を一直線上に並べる。
DOの傾きは-8/3÷(-4)=2/3→DO;y=2/3x
Cを通るDOに平行な直線の式は、y=2/3x+b
これにC(-2、4)を代入する。
4=2/3×(-2)+b
b=16/3
Cの移動先をC’とする。
C’はy=-xとy=2/3x+16/3の交点。
-x=2/3x+16/3
x=-16/5
△OC’D=△ODFは高さ一定→底辺C’O=OF→F(16/5、-16/5)
FG:GB=16/5:4=④:⑤
Gのx座標は、16/5+(4-16/5)×④/⑨=32/9
*内分点の公式…ABをm:nに内分する点は(nA+mB)/(m+n)で求められる。
(16/5×⑤+4×④)/(④+⑤)=32/9
Dを通るy=-xに平行な線を引き、x軸との交点をD’とする。
Dから上に8/3、左に8/3移動して、D’のx座標は-4-8/3=-20/3
△ODF:△OFG=D’O:OG=20/3:32/9=15:8
@別解@
へーべさんから素晴らしいヒントを頂きました。
|は絶対値を示します。
三角形の頂点の1つが原点にある場合、残りの2つの頂点のx・y座標をクロスにかけた積のうち、
大きい方から小さい方を引いた差を÷2すると三角形の面積が求まるテクニックがあるようです。
私は知らなかったのですが、別の方からも教えて頂きました。
以下、面積比なので÷2を省略。
△OCDの面積は、-2×(-8/3)-{4×(-4)}=64/3
F(t、-t)とする。
△ODFの面積は、-4×(-t)-(-8/3t)=4t+8/3t=20/3t=64/3
t=16/5
F(16/5、-16/5)が求まります。
大問5(確率)
(ア)
aでどんな目を出しても、7~9は必ず黒になる。
bが2以上だと7~9を2個以上ひっくり返せない→黒は2個残ってしまう。
b=1しかない。
b=1ですべてを黒にして、a=2で2以上を白にすれば白が8個。
a=2、b=1の1通り、全体は6×6=36通りだから確率は1/36
(イ)
頭が混乱する。
サボはbが厄介だったので、ここも操作2→操作1の順で考えた。
あらかじめbを基準に1~9の結果を記しておく。
aはひっくり返す個数の少ない6から調べていく。
黒の右側でヒットすれば、その黒の左側でもヒットする。
白4個(黒5個)になるのは以上の11通り。確率は11/36
大問6(空間図形)
(ア)
表面積ではなく、側面積を求める。
赤い三角形は等辺6cmの直角二等辺→CB=6√2cm
側面積は広げると縦6cm、横12+6+6+6√2=24+6√2cmの長方形。
6×(24+6√2)
=144+36√2cm2 【5】
(イ)
AJ:JB=1:3→JB=9cm
DCとJKを延長、交点をLとする。
△BKJ∽△CKLより、CL=9×①/③=3cm
△IJLの面積を③/④倍すれば△IJKが求まる。
Iの真下をMとする。
IM=LM=JM=6cm、∠IML=∠IMJ=∠JML=90°
2辺とあいだの角が等しく、△IML≡△IMJ≡△JML
△IJLは1辺が6√2cmの正三角形である。
高さは3√6cmだから、6√2×3√6÷2×③/④=27√3/2cm2
本試験も厳しかったが、さらに苛烈を極める。
完走は無理なのでどこを攻めるべきか、事実上の選択問題。
大問1
配点15点。迅速に満点を狙いたい。
大問2
(ア)5倍でも小数点を外せる形。
(エ)変則的で最初に筆が止まりやすい。
普通は時間・道のり・速さのうち、いずれかの要素を残りの要素で等式を立てる。
(たとえば、道のり÷速さを並べて時間の合計で等式)
本問は道のりの情報が欠けているが、時間の和差がわかっている。
(オ)2646の素因数が多い(´Д`)
大問3
(ア)ⅱ:2組の平行線から迷子になりやすい。∠AOD=44°は早めに出しておく。
与えられた等角には意味があるはずだが、ブーメランで出そうとすると∠DOGが邪魔くさい。。
BC=DCはブーメランを2等分して先端の角を求めるのに使う。
最大のポイントはFOを延長して、90°を同位角で移すこと。
通常のブーメランとは違った形で外角定理を使うと意味深な等角が出せる。
(イ)一番時間がかかった。。ほぼ運。
まず修正前の箱ひげ図と情報から内訳がわかるのでは?と試行錯誤しなくてはならない。
そのうえで修正パターンを絞るが、一方が減る可能性に気づく必要があり、
気づいたら気づいたでパターンを絞れないのでは?と不安がよぎる。あけすけに過剰。
(ウ)ここも一筋縄にはいかない。AF=2cmしかわからないので情報収集。
△ADF∽△DBCを起点に長さを求めていく。
右下の四角形DFECまでたどり着けても、Gは対角線の交点‥。
2つの直角から直径をDEとする円を見る。
昨年の神奈川追検査大問3(エ)でも円を見る角度の問題がでている。
(エ)前3つと比べると難易度は下がるが易問ではない。
総和が変わらない点から比を統一する。テクニック系なので経験の差がでる。
おまけに修学旅行の体験学習と活用問題の要素があり、差の差に着眼する必要もあった。
2022年広島大問2(1)では比を統一して材料の量を求める(正答率13.0%)
2019年大阪C問題大問1(6)は一方が変わらない点から比を統一する(正答率29.0%)
大問4
(ウ)神奈川は是が非でも分数座標を出さねばならないドグマでもあるのか?
幾何的な発想が使えない。時間不足のなか、ゴリゴリ推し進めていく形になる。
Fが決まってGが定まるので、まずはF座標を目指す。
三角形の等積変形、y=-x上に移すとFに原点対称の座標が得られる。
FとBから内分点のGを求める。案の定、分数。。
まともに各々の面積比を算出すると汚い分数になる。
再度、等積変形をして底辺の比=面積比にすると多少は楽になる。
大問5
(ア)サイコロの出目は最大6なので、操作1で7~9は必ず裏返す。
操作2でその3枚を黒1個にできない→1~6の中で黒1個をつくる。
b=1が全裏返しと気づければ、最初の1だけを黒にする。
(イ)大変。
36通りの1~9の結果をすべて記すのは無謀。
白か黒かは裏返す回数が偶数回か奇数回で決まるので、操作の手順を変えても問題ない。
サボは操作2の結果から考えたが、操作1を基準にしてもいい。
大問6
(ア)側面積を求めるが、表面積の選択肢がないので気づける。
(イ)本試験よりも難易度が上がっている。切られた部分を復元する。
2020神奈川追検査大問6(ウ)で類題が出ている。
神奈川県民じゃないけれど、どうしてこうなったのか県議会で説明を求めたいレベル。
コメント
問4のウですが、原点を頂点とする三角形の面積は座標クロスで求められるっていうのを使えば割りと簡単に解けます
コメントありがとうございます。
その解法は知らなかったのですが、今年の神奈川本検査のコメント欄で別の方から教えて頂きました。
こちらでも使えそうですね。あとで追記させて頂きたいと思います。