知的好奇心の源泉

知的好奇心をあげるには?

成績を上げるには知的好奇心を上げればいい、という話を聞いたことがあります。
確かにそうです。
学びたい意志が学びの基本姿勢ですから。
でも、知的好奇心を上げるにはどうすればいいのか?
よくでてくる例がサイエンス
不思議な自然現象のメカニズム、神秘な数学のトリビア。
教科書や問題集より子供の注意を惹きつけることでしょう。

ただ、多くの場合はそれだけで「さあ、勉強しよう!」にはならない場合が多いと思います。
聞いているときは、「へぇー」というリアクションになりますが、
知識として記憶に残っても、翌日になれば忘れていたり・・。
子供の脳みそには何がひっかかるかわからないので、
数打ちゃ当たる戦法で、とりあえずやってみる程度に思っていた方がいいと思います。

サボが思うに、知的好奇心の育成も言葉が関係すると思います。
知識も言葉。多方面の言葉に触れさせる。

年のわりに語彙力がある子は、好奇心や向上心も高い傾向があります。
知識欲にあふれている子ほど語彙力も高いと。
特定分野の知識だけでなく、一般的で普遍的な知識(言葉)の重要性です。

人は言葉というツールで他者に情報を伝達しますが、
内心でも言葉で情報を識別し、言葉で思慮します。
英語ではreading(読む)・listening(聞く)・writing(書く)・speaking(話す)
の4技能がよく言われますが、これにthinking(考える)を加えるイメージです。

周りのものごとに注意を向けて、はじめて『これはどういう仕組みなのか』と考える。
社会の出来事に関心を持つことで、『皆はどう感じているのか』。
漫画やゲーム、話題のトレンドや部活動など、自分の趣味嗜好への関心も大事ですが、
広く物事について『知りたい』と思える子は、
もとから物事をそれなりに知っていて、言葉の数が多い子です

言葉を知るということは、その言葉が示す物事に関心を寄せるということ。
知らなければ関心を持つきっかけもつかめていませんから。

とめどなくいろんなことを知っている物知りを「生き字引」といいますよね。
英語だと「walking dictionary」。歩く辞書ですね。
言葉が豊富だからこそ、いろんな言葉(知識)に貪欲になれるような人。

何が頭のなかにひっかかるかわからない人間の脳に少しでも多くの事柄をひっかけるには
いろんな言葉・知識を地道に増やしていくことが近道だと思います。
一般的な言葉を蓄えるほど、特定分野への興味も引っかかりやすくなるということです。

知的好奇心を一朝一夕で醸成できる怠惰なワザがあったら、それはまやかし。
言葉の学習についてはこちらを参照してください。→学習の基礎は言葉

社会への関心

もう1つ、好奇心で思うのは、『社会への関心』です。
大人でも日頃ニュースを読む方は、社会を知りたい欲求のある方だと思います。
社会に目を向けるということは、周囲の出来事に注意力を飛ばす一歩です。

子供の視野は身の回りの狭い範囲が多かったりしますが、
自分とは遠い大人の世界にも興味があるものです。

仕事の話や大人が抱える悩み事など、自分の知らないものごとであふれているわけですから。

たとえば、『公務員』と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
(一概に『公務員』とっても、官僚、戸籍窓口、警察官、自衛隊、公立学校の教師と
さまざまな種類がありますが・・ここではまとめて公務員で)


真面目、堅い、身分が安定している、民間と比べて信頼が高い(or 高くなきゃいけない)、
九時五時、事なかれ主義、融通の利かない、縦割り行政、自己保身、税金の無駄使い・・

いろいろ連想するワードがでてくると思います。

一方、同様の質問を生徒にしたとき、答られる子は限られます。
『公務員』は国語の文章や公民分野でちょこっと出てくる程度。
そもそも『公務員』という言葉の意味をあまり知らない生徒もいます。
憲法では「公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」とでてきますが、
そもそも公務員って誰?とよく知りもしないまま、憲法の条文だけを覚えている子もいます。

ある程度、社会に関する情報と接するパイプがない
子供には答えにくい質問ではないでしょうか。
そういったパイプの存在が『社会への関心』を植え付ける糸口です。

経験値のある大人は『公務員』1つの単語からいろんなことを連想できるのは
悪くいえば固定観念ですが、皆が想像するイメージを頭のなかでポンポン出せることで
『一般的に公務員は身分が良いと言われているが、実は・・』
次のステップに思考を飛ばすことができます
入口にすらいない者には、こういった思考の連鎖は起爆しません。

『公務員』から多くのワードを連想できる子は、
本やドラマ、映画、テレビ番組など、なんらかの作品で触れたことのある子でしょうか。
こういった媒体はなかなか馬鹿にはできません。
学校と家との往復が多い子供たちに、社会への窓口を広げてあげるきっかけ作りになるからです。

漫画や雑誌、インターネットも社会(自分の近くにある世界とは異なる世界)と接する窓口です。
もちろん、ご両親との会話のなかで子供と社会をつなぐ話題はあるはずです。

興味の端緒は物事を知ること。言葉を増やすこと
見聞きしたことのない、かつ勉強っぽくない知識に、
子どもは興味を示しやすいものです。

みんながスマホで見るホームページはHTMLというプログラミング言語からできている。
人間にはわかりにくい文字の羅列が、
ブラウザというものを通すと
馴染みのあるページに浮かび上がる。
Webデザイナーという職業がある。
CMプランナーという職業もある。
CMをつくるには高額なお金が必要である。電通などの広告代理店を通して作る。
芸能人にとってCMの仕事は短時間で高収入が得られるおいしい仕事。
でも、CMをだしているときに不祥事を起こすと多額の賠償金を支払うはめになる(ゲス不倫)。
それは「この商品は不倫したあの人がCMにでてたヤツね」と思われると、
広告塔となった芸能人の悪いイメージが商品や企業に対するイメージの悪化につながるから。
不倫報道の過熱には懸念の声もある。それは…

受験勉強っぽくない知識や意見。
子供自身が勝手に社会に興味を示してくれたら楽なことこの上ないですけど、
多くの場合はそうではありません。
だったら、大人がパイプを作ってあげる。

書店では小中学生にもわかる脳科学や株式といった図解付きの専門書が売られています。
国語の教科書からでは受けられない、新鮮な刺激を得られる(かもしれません)。

子供が読まなければ、大人が読んでみせる。
もし、ニュースや新聞のハードルが高かったら、
ドラマや科学・動物番組といった大人でも楽しめるメディアを子供と一緒にみて、
感情や意見を共有するのもアリ。活字が苦手な子でも親しめますしね。
そして、ご両親との対話。大人の言語水準でお子さんと話してみるのも手です。
ときに大人の事情や世間の厳しさ、ブラックな社会の裏事情を
さりげなくほのめかすのも効果的(かもしれません)。
子供は感化されやすいので、バランス良く呈示することが大切ですよ(*’ω’*)

またネタが思いついたら追記していきます。

@追記@
開成校長「好奇心のスイッチ探しが親の役目」(東洋経済ONLINE)
開成高校の校長が執筆した記事です。
海外で出版された教育書の紹介文ですが(^^;
気になる点をピックアップしますと、
・小学校入学までに自己肯定感を育むことの大切さ。
・日本では学校へ行くことを義務として捉え、子供が学校に行かないと後ろめたさを感じるが、
 アメリカでは通学を権利と捉え、落第も子供に理解できるまで教えてもらう権利を考える。
・アメリカの教師は褒めることが多い。
・『何が好きで集中できるのか、その対象は人によって、また成長の段階によって違います。なので、できるだけいろいろなことを紹介してやり、何か1つに子どもが食いついてきたら、それを存分にやらせるのです。面白ければ集中でき、そうすれば人より上手になれます。それによって「これについては人には負けない」という自信が生まれます。』
やはり、いろんなことに触れさせてトライしてみることが大事なのですね( ̄人 ̄)

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