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2023年度 東京学芸大学附属高校過去問【数学】大問3解説

問題PDF

 上の図のように、点O(0、0)点A(2、0)点B(1、0)がある。また、直線lと直線mがあり、直線lの式はx=2、直線mの式はx=1である。点Oから点(1、0)までの距離、および点Oから点(0、1)までの距離をそれぞれ1cmとする。
点Pは点Oを出発し、x軸上をx座標が増加する方向に毎秒1cmの速さで動く。点Qは、点Pが出発するのと同時に点Aを出発し、直線l上をy座標が増加する方向に毎秒1cmの速さで動く。点Rは、点Pが出発してから3/10秒後に点Bを出発し、直線m上をy座標が増加する方向に毎秒1cmの速さで動く。
点Pが点Oを出発してからt秒後について、次の各問いに答えなさい。ただし、3/10<t<1とする。

(1)
t=1/2のときの直線QRの傾きを求めなさい。

(2)
3点P,Q,Rが1つの直線上にあるときのtの値を求めなさい。

(3)
△PQRの面積が1/10cm2になるときのtの値をすべて求めなさい。


@解説@
(1)

Rが出発するt=3/10のとき、QRの傾きは3/10。
これ以降はQRが上に平行移動するので傾きは常に3/10である
t=1/2は3/10秒より後だから、QRの傾きは3/10。

(2)

3点が一直線となるのは、QR上にPが乗っかればいい。
両端のPとQだけをみる
P→Qは右に2-t、上にt
この傾きは3/10だから、2-t:t=10:3
内項と外項の積で、10t=3(2-t)
t=6/13

(3)

先ほどの一直線(t=6/13
)のときは△PQR=0cm2
ここから3点を動かすと上図のようになる。
QRの長さは変わらないことに目を向ける。
QRを底辺とすると高さだけが長くなるので、△PQRの面積は一次関数で増加する

一直線となるt=6/13の前後で1/10cm2になるタイミングを探す。
△PQRの面積の変化の割合を求めたい。

求めやすい場所はt=2
(問題文では3/10<t<1だが、t≧1でも面積の変化の割合は同じ)
△PQR=2×1÷2=1cm2

6/13秒のとき→0cm2
2秒のとき→1cm2
2-6/13=20/13秒で1cm2の変化
1/10cm2になるのは、20/13×1/10=2/13秒
つまり、6/13秒から±2/13秒の経過で△PQR=1/10cm2になる
t=6/13±2/13=4/13、8/13
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