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2024年度 新潟県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均40.6点(前年比;+0.9点)

問題はコチラ→PDFファイル

大問1(小問集合)-64.3%

(1) 93.7%
3-12+7
=-2

(2) 90.4%
3(2a-b)-5(-a+2b)
=6a-3b+5a-10b
=11a-13b

(3) 91.2%
18xy2÷(-3y)2
=18xy2÷9y2
=2x

(4) 50.2%
すべてを2乗する。
(3/10)2=9/100
(√2/5)2=2/25=8/100
(1/√10)2=1/10=10/100
小さい順に示すと、√2/5<3/10<1/√10

(5) 56.8%
(x+5)2=13
x+5=±√13
x=-5±√13

(6) 51.3%
反比例→温まるまでの時間×レンジの出力=一定
(500W×3分)÷600W=2・1/2分=
2分30秒

(7) 33.3%

中心OとCに補助線をひく。
半径より△AOCは二等辺→∠C=x
△AOCで外角定理→∠COB=2x

直径10cmの円の円周は10πcm。
扇形OBCの中心角である∠COB=360×2π/10π=72°
2x=72°
x=36°
*誤答例、30°

(8) 47.8%
抽出した100個のうち、赤:白=10:90=①:⑨
赤全部が300個なので、白全部は300×⑨=2700個
*誤答例、3000個


大問2(小問集合2)-33.0%

(1) 64.7%
代表は7人中2人だから、Aが選ばれる確率は2/7。
*A以外が選ばれる確率も2/7。
@@
これで良いかなと思ったのですが、公式解答みたら説明問題でした(;´・ω・)
7人から2人選ぶ方法は、72=21通り
Aが含まれる代表2名の組み合わせは(AとA以外)の6通りで、確率は6/21=2/7
計算不要な問題だと思うんですけどね。

(2) 28.7%!
説明問題。
y=ax2において、xの値がp→qに増加するときに変化の割合はa(p+q)
a(1+5)=5a=2a2
a≠0だから、両辺をaで割ることが許される
2a=5
a=5/2

(3) 5.6%!!
どんな図形を描けばいいかはわかりやすいが、作図が難しい。

Dを通るACに平行な線(もしくはAを通るBDに平行な線)をひき、
BCの延長線との交点を結べば、等積変形から四角形ABCDと面積が等しい三角形が作れる。

公式解答はADの長さで弧を描き(青線が等しい)、さらに同じ長さで2点から弧を描く(赤線が等しい)。
青線赤線は等しいので、4辺が等しい菱形になる。
菱形の対辺は平行だからACに平行な直線がひける。最後に半直線BCとの交点とAを結ぶ。

@別解@

別のやり方として、教科書では習わないが角の移動で平行線をひく方法がある。
A→Dの順で青い弧を描く。交点に針を合わせて赤い弧を描く。Dと交点を結ぶ。
錯角が等しくなり、ACに平行な直線がひける。
角が等しい理由は、合同な二等辺三角形の対応する角だから。

大問3(平面図形)-38.8%

(1) 69.4%
正三角形で同じ形→△ABC∽△DEF
面積比は相似比の2乗だから、△ABC:△DEF=62:52=36:25
*誤答例、6:5

(2)① 59.3%
△AGL∽△DGHの証明。

正三角形の内角60°と対頂角より、2角相等で∽

② 1.2%!!
説明問題。記述が大変。

正三角形ABCやDEFの内角、BC//DFの錯角、対頂角から、
周囲の6つの三角形もすべて正三角形である。

LG=AG、HI=HB
LG+GH+HI=AG+GH+HB=6cm(ABの両端を折り曲げるイメージ)

同様に、IJ=EJ、KL=KFから、
IJ+JK+KL=EJ+JK+KF=5cm
六角形GHIJKLの周りの長さは、6+5=11cm


大問4(数量変化)-27.2%

(1) 71.2%
Aは引き戸を動かす長さに応じて増えていく。
15秒後は、15×100=1500cm2

(2) 49.3%

切片が4800ということは、x=0のときに4800cm2
ここからB・Cと判断できる。
その後の変化をみていくと、水色のラインが動くことでBとCは同じ割合で減少していく。
つまり、BとCは常に同じ面積である。
ア…B・C

(3) 22.2%!

Dが始まるのは10秒後
スタートはx=10のとき、y=0
Dの変化が終わるのは引き戸を完全に動かした70秒後。
x=70のとき、y=60×80=4800

(10、0)→(70、4800)
右に60、上に4800なので、傾きは4800/60=80
切片は(10、0)から左に10、下に10×80=800移動して-800。
y=80x-800
Dの面積yは
80x-800cm2

(4) 11.5%!
グラフの転換点を調べる。

Dが現れる前の0≦x≦10ではBとCが減少する。
xが1増加するたびに、BとCの面積はそれぞれ縦80cm2減っていく。
変化の割合:-80-80=-160

BとCが消えるまでの10≦x≦60ではBとCが-80ずつ減少、Dが+80増加する。
変化の割合:-80×2+80=-80

最後の10秒間の60≦x≦70ではBとCは0cm2、Dが+80増加する。
変化の割合:+80

縦軸は1目盛り800。
x=0、y=B+C=60×80×2=9600
x=10、y=9600-160×10=8000
x=60、y=8000-80×50=4000
x=70、y=4000+80×10=4800

(5) 3.8%!!
説明問題。

引き戸が1cm移動するたびに、Aは100cm2ずつ増加する。
A;y=100x
先ほどのグラフにAを描くと、10≦x≦60のときに交わる。
このときの直線の式は傾きが-80、切片は線分を延長して+8800
→y=-80x+8800
100x=-80x+8800
x=440/9
これは10≦x≦60に適する。

大問5(空間図形)-19.7%

(1) 73.9%

△ABEで三平方→辺の比は3:4:5だから、BE=5cm

(2) 60.4%
BCとEHは面ABFE、面DCGHに対して垂直
四角形BCHEの内角がすべて90°→長方形
面積は5×5=25cm2

(3)① 0.8%!!!
説明問題。

最短距離なので展開図を作成だが、面の傾きが普通じゃない(;´・ω・)
APとPHを含む、面ABCDと面BEHCを折り曲げて平面にする
四角形BEHCは前問より1辺5cmの正方形。
△ABP∽△AEHから、BP=5×3/8=15/8cm

② 0.2%!!!
説明問題。

前図でBP=③とすると、EH=AD=⑧、PC=⑤

AP・DC・HQを延長した交点をRとする。
三角錐R―PQC:三角錐R―AHD=⑤:⑧
体積比は相似比の3乗で【125】:【512】→求積すべき角錐台は差の【387】
RC:CD=5:3で、CD=3cmだからRD=8cm
角錐台の体積は、5×4÷2×8÷3×【387】/【512】=
645/32cm3


大問1
配点32点。
(5)カッコを展開しない。
(7)円の問題は中心から半径をひくと、なんとかなりやすい。2πから中心角を求める。
大問2
(1)樹形図で調べなくても正解になるはず。
(2)a≠0の言及を忘れないこと。
(3)等積変形がわかっても作図が困る。
ADを1辺とする菱形を描けばいいが、知らないと出しづらい。
大問3
(2)①この相似は他県でも見かける。
②数値だけでも正答率は低そうなのに、説明付きゆえ大変。
六角形GHIJKLは正六角形でなくても周の長さは一定である。
正三角形を利用して六角形の辺を移すと、5+6=11になる。
大問4
変わった設定で混乱しやすい。
(2)初期に4800&減少のみ、ポイントをおさえれば選べる。
(3)Dは10秒後から増加、70秒後で変化終了。
この2つのときの面積から変化の割合(傾き)を求め、代入して切片を調べる。
(4)減少2ヵ所、増加1ヵ所が同時に変化してパニック。
ここも変わるところの面積だけを調べる。
(5)ここまで到達するのが苦労なのに説明問題。
解法は2直線の式の交点を求めるオーソドックスなものであった。
大問5
(3)①折り曲げが直角ではない。解答では図を示そう。
②方針は立てやすい。やり方があっていれば計算ミスしても部分点はもらえる。
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