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2025年度 京都府公立高校入試問題過去問・前期【数学】解説

問題はコチラ→PDFファイル

大問1(小問集合)

(1)
1-82÷(4/3)2
=1-64÷16/9
=1-36
=-35

(2)
18(1/6x+7/9)-4(5-x)
=3x+14-20+4x
=7x-6

(3)
(2√7+2)(2√7-2)
=28-4
=24

(4)
絶対値…数直線上で原点0からの距離。
-7/2=-3.5と小数に統一しておく
0 → -2.9 → 3 → -3.5
エ→ウ→ア→イ

(5)
5x-3y=3x+7=-5y+8
5x-3y=3x+7
2x-3y=7 …①
3x+7=-5y+8
3x+5y=1 …②

①×3-②×2をすると、-19y=19
y=-1
①に代入、x=2
x=2、y=-1

(6)
n角形の内角の和→180(n-2)
180(n-2)=5040
n=30
正30角形の内角の1つは、5040÷30=168°

(7)
2-(a+2)x+2a+5=0
x=-3を代入。
9+3a+6+2a+5=0
5a=-20
a=-4

もとの式にa=-4を代入する。
2+2x-8+5
=x2+2x-3
=(x+3)(x-1)=0
もう1つの解はx=1
a=-4、もう1つの解…x=1

(8)

a>0だからグラフは下に凸。xの変域から原点Oを通過しない
x=p(p<0)のとき、y=1

y=9x2に(x、y)=(p、1)を代入。
1=9p2
2=1/9
p<0だから、p=-1/3

(9)

累積度数…その階級までの度数の合計。
差をとって各階級の度数を求める。
最頻値は20~30分の階級値である25分

大問2(確率)

(1)
16の約数で場合分け。
●1…(1、1)
●2…(1、2)(2、1)
●4…(1、4)(4、1)(2、2)
●8…(2、4)(4、2)
●16…(4、4)
計9通り
全体は6×6=36通りだから、確率は9/36=
1/4

(2)
最大公約数の求め方を描いてみる。

〇が最大公約数。
〇は30の約数のうち10以上だから、〇=10、15、30
aも〇で割り切れるから(a÷〇=△)、10の倍数(30の倍数)か15の倍数である
●a=10…(2、5)(5、2)
●a=15…(3、5)(5、3)
●a=20…(4、5)(5、4)
●a=30…(5、6)(6、5)
計8通りだから、確率は8/36=2/9


大問3(関数)

(1)
y=-15/xにx=5を代入→A(5、-3)
これをy=ax2に代入。
-3=25a
a=-3/25

(2)
y=-3/25x2にx=-10を代入→B(-10、-12)
B(-10、-12)→A(5、-3)
右に15、上に9だから、傾きは9/15=3/5
Bから右に10、上に10×3/5=6移動して、切片は-12+6=-6
y=3/5x-6

(3)

y=3/5x-6にy=0を代入C(10、0)
回転体は大きな円錐から小さな円錐2つをひいた立体になる
BCの切片をDとすると、AはDCの中点である。

下の円錐(△DAE)の体積を①とする。
体積比は相似比の3乗だから、全体の円錐(△DCF)の体積は⑧
真ん中の円錐(△OAE)はEAを軸として下の円錐と対称的だから①
求積すべき立体の体積は、10×10×π×6÷3×⑥/⑧=150π

@別解@

パップス・ギュルダンの定理;回転体の体積=断面積×重心の移動距離
断面積…△OAC=10×3÷2=15
重心の距離…△OACは二等辺だから、重心はAの真上にある。5×2×π=10π
回転体の体積は、15×10=150π

大問4(空間図形)

(1)

Gは正六角形の対角線の交点=正六角形の中心
OはGの真上。∠OGA=90°
OG=AGから、△OAGは直角二等辺
辺の比は1:1:√2だから、OG=14√2×1/√2=14cm
@@
OH=14×3/7=6cm
△ODGも直角二等辺→∠AOD=45+45=90°
OD//IHより、同位角で、∠AIH=90°
△OAGと△OHIは直角と共通角より2角相等で∽
△OHIも直角二等辺なので、HI=6×1/√2=3√2cm

(2)

HI=14√2-3√2=11√2cm
留意点は∠HIA=90°に引っ張られて、底面△IAB、高さHIにしないこと
HI⊥OAだが、Hから面OABに下ろした垂線は二等辺OABの真ん中の線を通る。
底面を△AIHで捉える。
△ABGは正六角形の6分の1で正三角形。
BからAGに垂線を下した足をJとすると、三角錐B―AIHの高さはBJにあたる。(面OAG⊥BJ
△ABJは1:2:√3の直角三角形→BJ=7√3
求積すべき立体の体積は、11√2×3√2÷2×7√3÷3=
77√3cm3


大問5(平面図形)

(1)
△ABF∽△FEOの証明。

半円の弧に対する円周角で、∠AFB=90°
∠AFB=∠FOE
半径よりOA=OFだから、△OAFは二等辺
∠BAF=∠EFO
2角相等より∽。

(2)

Eが弦ODの中点である→CG⊥OD
(OE=DE、半径CO=CD、共通辺CE→3辺が等しいので△COE≡△CDE)

∠OEC=∠EOF=90°で錯角が等しい→CE//OF
同位角より、∠AEC=
△ACEは二等辺→CE=3cm

△CEOは3:4:5の直角三角形→EO=4cm
EO:OF=4:8=①:②
△EOFの辺の比で三平方→EF=〇√5
前問の△ABF∽△FEOより、AB:BF=〇√5:①だから、
BF=16×①/〇√5=
16√5/5cm

(3)

△BEFと△GEFに分ける
先ほどの△EOFの辺の比から、EF=4√5cm
△BEF…底辺EF・高さBF
△GEF…底辺GE・高さOE
4√5×16√5/5÷2+2×4÷2
=32+4
=36cm2

大問6(規則)

(1)

10秒周期でみていくが、留意点は1秒後の処理
初期状態は全部オフ。
Aの1周目【2秒後●→4秒後〇→5秒後●】だが、11秒後に〇が入る。
2周目以降【11秒後〇→12秒後●→14秒後〇→15秒後●】
Bの1周目【1秒後●→5秒後〇→7秒後●】だが、11秒後に●が入らない。
2周目以降【15秒後〇→17秒後●】

22秒÷10=2周…2秒
Dの●
【2秒後●→5秒後●→8秒後●】が2周目以降も続く。
1周3個、余り2秒に1個だから、3×2+1=7回
@@
Eの〇
Eの1周目【3秒後〇→7秒後〇→9秒後〇】
2周目以降は【11秒後〇→13秒後〇→17秒後〇→19秒後〇】
余りの2秒に1個あるので、3+4+1=8回

(2)

〇の数をまとめる。
500÷10=50周
〇が100回未満になる=1周あたりの平均が2個未満
Gはすべて〇2個→平均2個だから、合計は2×50周=100個になる。
Aは1周だけ〇1個だから平均2個未満→合計100未満になる。
このように考えれば、100回未満は
A・B・C・F

(3)

A~Dの●、E~Gの〇をまとめる。
(10n-2)秒後と中途半端なので、2秒足して10n秒後(n周)にする
表の9~10秒後のE〇、G〇を追加して合計回数は686回
A~Dの●1周目…9個、2周目以降…7個ずつ
E~Gの〇1周目…5個、2周目以降…7個ずつ
2周目以降は1周目を除いて(n-1)周。
9+7(n-1)+5+7(n-1)=686
14(n-1)=672
n-1=48
n=49

@別解@

1周目を2周目以降と同じ個数に合わせてもできる
Bで-1個、Cで-1個、Eで+1個、Fで+1個。
686-1-1+1+1=686
1周14個(●7個〇7個)がn周だから、14n=686
n=49


大問1
(4)小数と分数、どちらに統一すべきか見極める。
(5)5x-3yだけ定数項がない。これを他の式と組み合わせる。
(6)まずは何角形かを求める。
(8)グラフに描いた方が間違いにくい。
大問2
(2)思考力が問われる。
最大公約数は30の約数。ここから10・15・30に絞られる。
aはこれらの倍数である→a=10・15・20・30。40以上は2個のサイコロでは出せない。
大問3
(3)回転体の問題では取りづらい部類にある。
円錐全体⑧、小さい円錐①、中の小さい円錐①→求めたい立体⑥
体積比の扱いに慣れておきたい。
ギュルダンの定理が光る問題でもあった。
*2024年埼玉大問1(8)で似た回転体がでている。
学校選択という上位層の試験で正答率は37.1%。本問は10%ないと思う。
大問4
(1)HIから差が出る。
HI→△OHIと相似にあたる三角形はどこか。
HIを含む断面で切り取ると、△OAGは△OHIとの共通角がある。
∠OIH=90°を導く際にOD//IHを活用する。
2)難しい。どこを底面に定めるか。
∠HIA=90°に引きずられて高さHIにしないこと!
面OAG⊥面BAGより、△AIHを底面とすると正三角形ABGの高さが求めたい立体の高さにあたる。
大問5
(2)BFなので前問の△ABF∽△FEOから、△FEOの辺の比がヒントになる。
最大のポイントは半径CGが弦ODを二等分すること。
三角形の合同で説明がつくが、すぐ使えるように準備しておくのが望ましい。
90°の錯角で平行→同位角で等角を移すと△ACEが二等辺とわかり、EOにつながる。
(3)BFから四角形BFGEの何がわかるか。
∠BFE=90°、EFは△EOFから出せる→△BEFが求まる。
残りの△GEFは簡単に求まるが、高さOEがやや見つけにくいか。
大問6
大量失点者が多そうな予感。
(1)10秒周期はわかりやすいが、1秒後と11秒後の様子が異なる点に注意!
これを見落とすとE〇以降をすべて落とす。
最初はオフ。1秒後のBC●は11秒後以降は現れない。
また、1秒後になかったADEFの11秒後〇は21秒後以降も現れる。
(2)1周平均2未満×50周=合計100未満
(3)仕組みさえわかれば表にまとめて計算すればいいが…ここまでたどり着くのは困難。
(10n-2)秒は1周目でいうと8秒後。9~10秒もカウントして10n秒後にしておくといい。

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