2017年度 横須賀高校・特色検査【問1~3】問題解説

<問1>
海外の人々が日本を訪れる理由をテーマとした英文問題。
問題文が長いので5題だけ。。
高校生のKazuko、Minoru、オーストラリアからの留学生Sophie、マレーシアからの留学生Alifの4人は、
授業の課題として出された「What brings foreign visitors to Japan?」というテーマについて、
4ページ目の表(訪日外国人消費動向調査)を見ながら話し合いをしている。

(ア)話し合いの中のA~Eに最も適する表現を選びなさい。

Kazuko:Look at this. This table shows that foregin visitors are interested in Japanese food the most.
Minoru:Wow! I didn’t know Japanese food was so popular.
Sophie:UNESCO registered Washoku as Intangible Cultural Heritage in 2013, right?
Minoru:Yes, but we eat Washoku every day, so ( A ).

1:we don’t think it’s difficult   2:we don’t think it’s easy
3:we don’t think it’s special  4:we don’t think it’s natural

カズコ:これ見て。この表によると、外国からくる人々は日本食に最も興味を抱いているようだよ。
ミノル:わぉ!日本食がこんなに人気だとは知らなかったよ。
ソフィー:2013年にユネスコが和食を無形文化財に登録したのよね?
ミノル:そうそう。だけど、僕たちは毎日食べているから、和食が特別だなんて思わないな。
*naturalは、『自然の、生まれつきの、ありのままの、普段と変わらない普通の』。


Sophie:Also, there are many Australian people who come to Japan to ski in Hokkaido.
Minoru:Why is that? ( B ), can’t you?
Sophie:I hear that the quality of snow is much better and it’s cheaper to ski in Japan than in Australia.

1:You can ski in Japan.     2:You can ski in Australia
3:You can travel in Japan  4:You can travel in Australia

ソフィー:しかも、日本に来る大勢のオーストラリア人が北海道でスキーをしにいくのよ。
ミノル:なんで?オーストラリアではスキーができないの?
ソフィー:オーストラリアより日本の方が雪の質がだいぶ良いらしくって、スキーをするのにお金もかからないそうよ。

*付加疑問文。SVの形でも使える。正解率は高い。


Kazuko:For my mother, it’s a lot of trouble to take out summer clothes in spring and

winter clothes in autumn every year. In your country, Alif, you don’t have to do that, do you?
Alif:( D ). All we need are summer clothes. I’ve never seen snow in my life.

1:Yes, we do   2:No, we don’t    3:Yes, you do   4:No, you don’t

カズコ:私の母は春に夏服を、秋に冬服を毎年とり出していて、すごく苦労しているわ。
アリフ、あなたの国ではそういうことしなくてもいいんでしょう?
アリフ:ええ、そうね。私たちに必要なのは夏服だけだわ。生まれてから雪を一度も見たことがないわ。

*否定疑問文への応答。否定疑問文ではない通常の疑問文に置き換えたほうが楽。
する必要があればYES、する必要がなければNO。
『All we need』は、「我々が必要なすべては」=「我々が必要なのは~だけ」とonlyと同義。


表から、台湾の人々は観光メインで日本にやってくる一方で、
日本文化に興味を持っているのは20%だけという統計に対して、

Alif:What do you think is the reason?
Minoru:I think it’s because our culture and theirs may have a lot in common.
That’s why ( E ).

1:they have less interest in it           2:they have more interest in it
3:they have the same interest in it    4:they have much interest in it

アリフ:その理由はなんだと思う?
ミノル:日本と台湾の文化に多くの共通項があるからだと思うわ。
だから、台湾の人々は日本の文化に興味が薄いのよ。
*同じアジア異の文化圏なので、欧米の人より日本文化に興味が薄いという流れ。
『That’s why~』=だから~。

(エ)
英文中の(   )に合うように次の1~7の語句を並び替えて、その順に記号で答えなさい。
冬がないマレーシアに住む留学生Alifに向けた会話文
Your country is very popular (      ) in warm countries after they have retired.
1:who  2:the rest  3:want to  4:Japanese people
5:of their lives   6:among   7:spend
6413725
*『あなたの国は、彼らが退職したあとで暖かい国~~~~とても人気です』。
選択肢の雰囲気から、whoを用いた関係代名詞を使い、
人物にあたるJapanese peopleを先行詞にして、これを後置修飾させる。
who節の動詞は、『want to spend』。restは休暇のほかに、冠詞を伴って残りという意味がある
『the rest of their lives』=彼らの人生の残り≒余生。
正文→You country is very popular〔 among Japanese people who want to spend the rest of their lives 〕in warm countries after they have retired.
訳;「退職後の第二の人生を暖かい国で過ごしたい日本人の間で、あなたの国が人気です」。
be popular with/among~=~に人気がある。


<問2>
◆(ア)
ある鉄道の路線では、乗車距離と大人の片道の乗車料金が図1のように定められている。
子どもの片道の乗車料金は大人の料金の半額である。
この図中の「○」は「含まない」、「●」は「含む」ことを表している。
次の表は、路線における始発駅A駅からG駅までの各駅間の距離を表したものである。
列車はA駅から出発し、B駅、C駅、D駅、E駅、F駅、G駅の順で停車する。


設問1
A駅からG駅へ向かう列車に大人と子ども合わせて8人がA駅で乗車した。

子どもは全員途中のB駅で降車し、大人は全員D駅で降車したところ、
8人の乗車料金の合計が1860円であった。このとき、子どもの人数を求めなさい。

*グラフの読み取り。
子どもはA~B駅。3.8kmなので、1人あたりの乗車料金は240÷2=120円。
大人はA~D駅。11.7kmなので、1人あたりの乗車料金は300円。
あとは方程式。子どもの人数をx人とおくと、
120x+300(8-x)=1860
これを解いて、x=3  3人

設問2
A駅からG駅へ向かう列車に大人6人と子ども4人のグループがある駅で乗車し、

ある駅で降車したところ、乗車料金の合計が2640円であった。
このグループはどの駅で乗車し、どの駅で降車したか答えなさい。
乗車―駅、降車―
*子ども料金は大人の半分なので、子ども4人の乗車料金は大人2人分
『大人8人のグループ』で考える。
1人あたりの乗車料金は、2640÷8=330円。
これは15km以上19km未満の範囲。
表からこの範囲にあたるのはA―F間しかない。
B―F間は14km。F―G間は5.2kmと最も長く、19kmをオーバーしてしまう

◆(イ)
図2のように、直線ℓ上にAB=5cm、BC=12cmの長方形ABCDがある。
この長方形を図の矢印の方向に滑らないように回転させる操作を、再びBCが直線ℓ上に重なるまで行う。このとき、点Bが描く曲線の長さを求めなさい。ただし、円周率はπとし、解答にもπを用いることとする。

15πcm
*中学入試の算数でお目にかかる回転問題。
Bの軌跡を描く。

長方形の対角線は、5:12:13の直角三角形から13cm。
4分の1円が3つあらわれる。
5×2×π×1/4+12×2×π×1/4+13×2×π×1/4
=(5+12+13)×2×π×1/4
=30×2×π×1/4=15πcm

◆(ウ)
図3のように、円Aが与えられた図形に接しながら滑らずに回転し、
円Aに描かれた矢印が再び同じ方向を指したとき、円A自体は1回転したと考える。

いま、図4のように、半径1cmの円Aと半径が2cmの円Bがある。

円Aが時計回りに円Bの円周上を滑らずに回転し、もとの位置まで戻ったとする。
このとき、円A自体は何回転するか答えなさい。
回転
*間違える人、多そう(´゚д゚`)
Aの円周が2πcm、Bの円周が4πcmなので、4π÷2π=2回転・・ではない!!!
同じ大きさの2つの円で片方が他方の周りを滑らず回転すると、
1回転ではなく、実は2回転します!!
わかりやすい解説があります。こちらを参考にどうぞ→学び場.com
4分の1ごとに記号をふって調べる方法です
転がる円の中心の移動距離÷転がる円の円周

図3がヒントになる。円Aの中心の移動距離は赤線。円Aが接した長さは青線。
一緒ですな(σ’д’)σ
図4にうつり、転がる円Aの中心の移動距離は半径3cmの円周
したがって、3×2×π÷(1×2×π)=3回転

◆(エ)
一郎君、二郎君、三郎君、四郎君の4人が文化祭での劇の発表に向け、係を決めることになった。
係は、台本係、照明係、装飾係、会計係の4つで、1人につき2つの係を選び、
1つの係につき2人をあてることになり、次のア~オのように決まった。
  ア:一郎君と二郎君は照明係になった。  イ:三郎君は装飾係になった。
  ウ:二郎君は台本係にならなかった。    エ:四郎君は会計係になった。
  オ:一郎君と四郎君は一つは同じ係になった。
以上のことから、確かに言えることを次のなかから選びなさい。
1:一郎君は台本係になった。  2:一郎君は会計係になった。
3:二郎君は装飾係になった。  4:三郎君は台本係になった。
5:三郎君は会計係になった。  5:四郎君は装飾係になった。

*論理問題。
情報整理が鍵!
1人が2つの係を兼任、1つの係には2人。

↑ア~エまでの条件を書き込むとこうなる。
オから、一郎と四郎が重複する係を考える
照明係は2人決まっている。装飾係は三郎で1人決まっている。
となると、一郎と四郎が重複できるのは台本係か会計係

台本係で重複するパターン

こうなる。×は”もう2つ埋まったよ”という印。

会計係で重複するパターン

2パターンあるので、面倒臭いがもう1つ書かなくてはならない(´・ω・`)
本試験の設問数が多いので、ササっと調べてしまおう。

2つのパターンを照らし合わせると、次郎がは照明係の他、装飾係となる。


<問3>
花子さんは歴史の授業で、『読史余論(とくしよろん)』について学習した。
『読史余論』は、江戸時代の人物である新井白石が書いた歴史書で、
その冒頭部分には平安時代から江戸時代までの歴史の移り変わりが記されている。
花子さんはその部分を現代語風に書き直した。これを読み、あと各問いに答えなさい。

わが国の天下の大勢が九回変化して武家の代となり、
武家の代がまた五回変化して今の時代(江戸時代)に及ぶまでの総論
(い)五十六代の清和(せいわ)天皇は幼い君主であったため、母方の祖父である藤原良房(よしふさ)が摂政となった。これが外戚(がいせき:母方の親族)による権力独占の最初であった。
<天下の大勢 一回目の変化>

(ろ)藤原基経(もとつね)は、陽成天皇の母方の伯父という関係を利用して陽成天皇を退位させ、光孝天皇を即位させたので、天下の権力は藤原氏に帰した。その後、関白を置く代も置かない代もあったが、藤原氏の権力は自然と日に日に盛んになった。<天下の大勢 二回目の変化>
(は)六十三代冷泉(れいぜい)天皇から、円融天皇・花山天皇・一条天皇・三条天皇・後一条天皇・後朱雀(ごすざく)天皇・後冷泉天皇までの八代およそ百三年の間は、外戚が権力を独占した。<天下の大勢 三回目の変化>
(に)後三条天皇と白河天皇の代には、天皇が自ら政治をおこなった。
<天下の大勢 四回目の変化>

(ほ)堀河天皇・鳥羽天皇・崇徳(すとく)天皇・近衛(このえ)天皇・後白河天皇・二条天皇・六条天皇・高倉天皇・安徳天皇の九代およそ九十七年の間は、上皇が政治をおこなった。
<天下の大勢 五回目の変化>

(へ)後鳥羽天皇・土御門(つちみかど)天皇・順徳天皇の三代およそ三十八年の間は、鎌倉将軍が天下の軍事力を掌握した。<天下の大勢 六回目の変化>
(と)後堀河天皇・四条天皇・後嵯峨(ごさが)天皇・後深草(ごふかくさ)天皇・亀山天皇・後宇多(ごうだ)天皇・伏見天皇・後伏見天皇・後二条天皇・花園天皇・後醍醐天皇・光厳(こうごん)天皇の十二代およそ百十二年の間は、北条氏が将軍の臣下でありながら国政を握った。
<天下の大勢 七回目の変化>

(ち)後醍醐天皇が天皇として再び即位したが、政権が朝廷に戻ったのはわずか三年であった。 <天下の大勢 八回目の変化>
(り)その後、後醍醐天皇が都を追われ、足利尊氏が光明(こうみょう)天皇を即位させて以来、天下はながく武家の代となった。 <天下の大勢 八回目の変化>
(ぬ)武家は源頼朝が幕府を開き、父子三代が天下の軍事力を掌握した。この間およそ三十三年。 <武家の代 一回目の変化>
(る)北条義時は承久の乱後、天下の権力を掌握した。そののち七代およそ百十二年を経て、北条高時の代に至って滅びた。 <武家の代 二回目の変化>
(を)後醍醐天皇の建武の新政の後、足利尊氏が反乱を起こして天皇は都を追われることになった。尊氏は光明天皇を北朝の君主として即位させ、自ら幕府を開いた。尊氏の子孫があとを継いで十二代室町幕府の将軍は十五代だが、ここでは原文に従った)におよんだ。その間およそ二百三十八年。<武家の代 三回目の変化>
(わ)室町幕府の末期、織田信長が勢力を伸ばして足利将軍を廃し、天皇を利用して天下に号令しようと謀ったが、それを成し遂げないまま、およそ十年ほどして、その臣下の明智光秀に殺された。豊臣秀吉は信長の手法を真似し、自ら関白となって天下の権力をおよそ十五年間独占した。 <武家の代 四回目の変化>

◆(ア)
図1は天皇家と藤原家の間を示す系図である。
空欄(a)と(b)に当てはまる人名をそれぞれ本文の中から抜き出し、漢字で書きなさい。
なお、読みがなは不要とする。
注意…系図の中で、天皇は楕円(だえん)、長方形の角が垂直は男性、丸みを帯びているのは女性を示している。また、一重線は血縁関係を示し、二重線は婚姻関係を示している。
a・・(藤原)良房  b・・(藤原)基経
*家系図問題(;’∀’)
はじめましてな登場人物も多く、短時間で切り口を見い出すのが難しい。
しかし、実は最初の2つで解けてしまう。
本問は天皇家と藤原家の家系図なので、〔藤原家の摂関政治〕が記されている部分、
とくに【藤原】とある(い)と(ろ)に的を絞る。
a: (い)五十六代の清和(せいわ)天皇は幼い君主であったため、母方の祖父である藤原良房(よしふさ)が摂政となった。これが外戚(がいせき:母方の親族)による権力独占の最初であった。 <天下の大勢 一回目の変化>
aは清和天皇の母方の祖父にあたる。
b:(ろ) 藤原基経(もとつね)は、陽成天皇の母方の伯父という関係を利用して陽成天皇を退位させ、光孝天皇を即位させたので、天下の権力は藤原氏に帰した。その後、関白を置く代も置かない代もあったが、藤原氏の権力は自然と日に日に盛んになった。 <天下の大勢 二回目の変化>
bは陽成天皇のuncle。

◆(イ)
次の図2は花子さんが本文の内容を年代順に整理して作成した年表である。
年表中のAの期間について述べられている段落を(い)~(か)の中から二つ選びなさい。
なお、記号の順序は問わない。
と・る
*承久の乱(1221)以後、建武の新政(1333)前までの出来事を選ぶ。
(に)で藤原家の関係の薄い後三条天皇が即位したことで摂関政治に陰りができ、
1086年の白河から院政がはじまり、(ほ)が院政時代。
(へ)で『鎌倉将軍が天下の軍事力を掌握した』とあるので鎌倉時代がはじまり、
(と)に『北条氏が将軍の臣下でありながら国政を握った』、すなわち、執権政治を述べている。
(ち)で『後醍醐天皇が天皇としして再び即位した』とあるので、建武の新政を表す。
よって、(と)が答え。
注意すべきは、<天下の大勢>の他に<武家の代>もあること!
(ぬ)は源家の将軍三代の話が書かれているので、執権政治の前。
(る)で『承久の乱後』、(を)で『建武の新政の後』とあるから、(る)が答えとなる。
落ち着けば解ける問題だが、いかんせん文字量があるので短時間で紐解くのは厳しい。

◆(ウ)
本文の内容と一致するものを次の中から選びなさい。
1:新井白石は、北条義時が承久の乱で天下の権力を握ったために、
  後醍醐天皇の建武の新政はわずかの期間で終わったと指摘している。
2:新井白石は、源頼朝が幕府を開いた時期を武家の代の始まりと考えており、
  足利尊氏が光明天皇を即位させた後はながく武家の代になったと指摘している。
3:新井白石は、天皇を利用して実権を握るという豊臣秀吉の手法は、
  明智光秀を真似たものであったと指摘している。
4:新井白石は、後三条天皇の時代には院政がおこなわれ、
  堀河天皇から安徳天皇までの時代には天皇が直接政治をおこなったと指摘している。

*1:前段は(る)。(を)で後醍醐天皇が登場しており、時代が異なる。建武の新政は(ち)で『わずか三年』とあり、その原因は(を)の『足利尊氏の反乱で都を追われたため』。
2:(ぬ)<武家の代 一回目の変化>のはじめに源頼朝が幕府を開いたことが記してあるので、新井白石はこれが武家の代の始まりと考えた。後段は(を)。十二代、およそ238年も続いたと書かれている。
3:歴史の知識でも誤りだと解けてしまう。(わ)『豊臣秀吉は、信長の手法を真似し』。
4:(に)後三条天皇は自ら政治をおこなった。(ほ)堀河~安徳は上皇が政治をおこなう院政。

難問特色検査の解説ページに戻る


note書いています(*'ω'*)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
気軽にお立ち寄り下さい(*^^*)→サボのnote

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA