2019年度 渋谷教育学園幕張中学入試問題【理科】大問4解説

地層について、問いに答えなさい。

図1の地域では、川が蛇行しながら流れており、
写真1のように、川の岸壁には地層が見えています。
崖は垂直に切り立っています。
この地域の地層で、火山灰層の広がりを、3つの崖A~Cで調べました。
崖Aは、図のほぼ中央に位置しています。
崖Bと崖Cは、崖Aからそれぞれ北に70m、南に70mの位置にあります。
図中の「A51m」とは、崖Aの一番下の位置(川の水面)が、
海面から51mの高さにあることを表しています。
図中の矢印は、観測者が崖の正面に立って見ている方向を示しています。
観測者は、崖Aでは南東を、崖Bでは南西を、崖Cでは北を向いています。

下の図は崖Aと崖Bを観察したときの、地層の傾きを表したものです。
この地域では、砂や泥がたい積した地層が一定の傾きで広がっています。
断層はなく、各層の厚さはどの地点でも一定です。
砂や泥の層にはさまれた火山灰層(X)に注目します。
火山灰層(X)は、短期間にたい積したもので、他の層と同じように広がっています。
火山灰層(X)の厚さは考えないものとします。

(1)この地域において火山灰層(X)の傾きの方向(最も低くなっていく方向)は、
次の8方位の1つとして一致しています。最も適切なものを選びなさい。
(ア)北 (イ)北東 (ウ)東 (エ)南東
(オ)南 (カ)南西 (キ)西 (ク)北西

(2)崖C(海面から53m)の面は南に向いていて、火山灰層(X)を含む層が見えています。
崖Cを正面から見たとき、火山灰層(X)はどの方向に傾いていますか。
(1)にもとづいて適するものを選びなさい。
ア:向かって右手側が低くなっている
イ:向かって左手側が低くなっている
ウ:ほとんど傾いていない。

(3)図3のYにおける断面を東側から見たときを考えます。

解答用紙のグラフに、次の1、2を書き入れなさい。
1:崖B、Cの海面からの高さを●印で書き入れ、横にBまたはCと書きなさい。
 (記入済みの崖Aにならうこと)
2:崖B、Aにおける火山灰層(X)の海面からの高さを求め、○で記入しなさい。

(4)崖Cの火山灰層(X)は、川の水面から何メートルの所に見えますか。
前問のグラフに作図して求めなさい。


@解説@
地層の作図問題が出題された。
(1)ア
地層面の方向を問う。
算数でもシブマクレベルだと立体図形の難しい断面図問題がでてくるので、
ここでもその力を発揮しておきたいところ。
Aでは、北東方向に下がっている。
Bでは、火山灰層(X)が見えてはいないものの、水面下にあることがわかっている。
傾きの度合はAと同じで、火山灰層(X)は北西方向に下がっていると考えられる。
問題文より、火山灰層(X)の厚さは考えないので、線ととらえる。

AとBで傾きの方向が異なるのは、地層の切り取られ方が違うから。
イメージでいうと、下敷きで坂をつくり、坂となる面を斜め右上で切るか、
斜め右下で切るか(×印のように)で、下敷きの断面(線)の下がる方向が異なる。
AとBの2つの線を統合すると、面となる地層はAとBの間である北側に下がっていく。

(2)ウ
前問さえ解ければ、イメージしやすいかと。
北側に下がっていく面を、面と平行して切り取ると真横になる。

(3)下図(Cの〇は不要、次の問題で使う)。

地層の作図。BとCはAから70m離れている。
●は海抜で、すべて図で情報が与えられている。
●を基準にAの〇は+2、Bの〇は-4をする。

(4)9m
上の図を利用する。
地層は面なので、断面図では線となる。
AとBの〇
を結んで伸ばし、南70mとの交点がCの〇。
Cの●と〇の差で9m。
崖Cでは、水面から9m上のところに火山灰層(X)が見えるということになる。
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