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大問1(小問集合)
(1)蒸散
*酸素や二酸化炭素の出入り口にも。”水蒸気”という状態も覚えておこう。
(2)オ
*丸い種子をつくる純系をAA、しわのある種子をつくる純系をaa。
これを掛け合わせるとAaとなり、優性の法則から全て丸い種子となる。
(3)ア
*地球の自転により星は1日360度動いて見えるが、
地球の公転からさらに1日約1度ずつ西へ動いてみえる。
つまり、1日約361度回転。
同じ地点で観測した同じ星が、昨日と同じ場所にくる時間は次第に早まっていく。
同じ時刻に同じ地点で観測した同じ星は、次第に西側に移動していく。
北半球の南の空で季節によって星座が変わる理由。
(4)等粒状組織
*記述式。千葉でも同じ問題がでた。
(5)吸熱反応
*水酸化バリウム+塩化アンモニウム→アンモニア+塩化バリウム+水
この反応式がわからなくても、「温度が下がる反応」で察知。
(6)220g
*公式を忘れても、密度の単位がg/cm3(密度=質量÷体積)とわかるから、
密度×体積=質量とわかる。
(7)①ア ②ウ
*入射角の位置は間違いやすい!教科書を確認してみよう。
物体と光の道の間ではなく、法線と光の道との間の角が入射角・反射角である。
(8)6W
*けっこう処理が多い。
斜辺と平行な分力(モーターが物体をひっぱり上げる力)=質量×高さ/斜辺
3kg×4/8=1.5kg=1500g=15N
仕事(J)=N×mだから、15N×8m=120J
仕事率(W)=仕事(J)÷時間(秒)だから、120÷20=6W
大問2(小問集合2)
A(1)解答例:蒸留水ではデンプンが分解されないこと。
*解答はそのままだが、他のことを書いてしまった人も少ないないのではと思う。
「デンプンがあればヨウ反応で青紫色になる」「微生物がいないとデンプンは食べられない」など。
しかし、比較実験では調べたいもの以外は同じ条件にしなければならない。
Aは蒸留水のみ、Bは蒸留水+上ずみ液。
もし、蒸留水でヨウ素反応が起こってしまったら比較ができない。
比較実験の前提条件を書くべき。実験結果を書いてしまっても×。
(2)解答例:微生物がデンプンを分解したから。
*デンプンは炭水化物。生物のエネルギーとなる物質。
”微生物のはたらきに着目”なので分解があった方がベター。
(3)①無機物 ②分解者
*食物連鎖のお話。意外と①を書けなかった人は少なくないかもしれない。
植物は光合成により無機物(水・酸素など)から有機物(デンプン)を生成する。
それを動物が摂取する。一般的に、有機物は無機物よりエネルギーが大きい。
動物の死骸(有機物)を分解者が細かく分解し、無機物として土に戻っていく。
B(1)ウ
*助燃性。可燃性だと水素。
酸素自身は燃えません。イは窒素(ちっそ)。
(2)①2 ②2
*化学反応式。物質の化学式が書かれてあるので、あとは係数の記入だけ。
HとOの数が右辺左辺で等しくなるように調節する。
(3)質量は減少する。 解答例:フタをあけると気体が容器の外に出ていくから。
*質量保存の法則から化学反応の前後で質量の変化なし。
ただし、化学反応で気体が発生すると空気中に気体が逃げてしまえば、その分質量が減る。
二酸化マンガンとオキシドールとの反応で酸素が発生し、容器内の気圧は上昇する。
フタをあけると、酸素など容器内にもともとあった空気がプシューと抜けていく。
C(1)熱帯低気圧
*熱帯で発生した低気圧だから。
平均最大風速が17.2m/s以上になると台風と呼ばれる。
(2)偏西風
*ジェット気流として航空で利用。
(3)イ 解答例:北半球で低気圧は反時計回りで渦をまき、9時を境に南東よりから南西よりの風となったから。
*風は高気圧から低気圧に向かって吹く。
また、北半球では風向が右に傾斜して台風は反時計回りにウズる。
これはコリオリの力とよばれる。”反時計回り”を意識すればイとわかりやすい。
理由が書きにくい。9時を境に東から西に変化するので、これが書きやすいかもしれない。
また、”反時計回り”に注意すれば、アの地点であれば9時の段階で、やや東北東。
12時では北東の風向となるはず。そこから消去法でイと判断してもOK。
D(1)A:5cm B:6cm
*表をみると、0.25Nのおもりをつるすたびに、Aは2cm、Bは1cmのびている。
0.25Nのとき、Aの長さは7cm。よって、Aは7-2=5cm
同様に、0.25Nのとき、Bの長さも7cm。7-1=6cm
(2)公式解答参照
*「0.25Nのおもりをつるすたびに、Aは2cm、Bは1cmのびている」。
表を見ながらプロット。Aと比べて傾きが半分になるはず。
(3)①Aに75g=0.75Nつるすので、(2)のグラフから6cm
②滑車の質量は75gだが、この定滑車は天井が支えてくれている。
ばねBは、おもり75gの力がかかる。
よって、(2)のグラフから0.75Nのところをみて3cm。
③おもり+動滑車=75g+75g=150g
これを、ばねBと糸で支えるから、ばねBにかかる力は150÷2=75g
(2)のグラフより、3cm。
大問3(脊椎動物)
(1)A:エラ B:変温
*A魚類から即答。B鳥類と哺乳類のみ恒温。
(2)①解答例:魚類や両生類の卵にはカラがないが、ハチュウ類や鳥類の卵にはカラがある。
②C、D
*①やや難。
知っていればラッキーだが、知らなかったらイクラやカエル、ニワトリの卵を思い浮かべる。
表Ⅰにもあるように、魚類や両生類の卵は水中だが、ハチュウ類や鳥類の卵は陸上で生む。
陸上の卵にカラがなかったら、つぶれたり乾燥していまう。これを防ぐのがカラの役割。
②鳥類と哺乳類の違い。人間と鳥を思い浮かべればいい。
肺呼吸で恒温動物であるのは同じ。
哺乳類は胎生。母体から産まれる。表面は毛・皮膚でおおわれ、羽はない。
(3)①相同器官 ②ウ、カ ③解答例:各々が生息する環境に適するような進化をとげたから。
*①外見や働きが似ており、起源が同じ器官のこと。
反対に、相似器官は外見や働きは似ているが、起源が異なる器官。
②人間の肘~手の間は2本の骨がある。つまり、2本平行して並んでいるものを選べばGOOD。
③生物と環境の関係。
ダーウィンの「種の起源」によれば、環境に適合しないものは自然淘汰(とうた)で絶滅する。
現在の生物のつくりは、環境に適合するように進化していったといわれている。
生物の基本の考え方なので覚えておこう。
大問4(地震)
(1)主要動
*S波到着による振動。横揺れでエネルギーが大きい。
(2)活断層
*原子力規制委員会の原発再稼動のニュースでよく出てくる。
(3)①120km ②16時22分53秒
*①初期微動継続時間は、23:28-23:13=15秒。
図Ⅱから、P波とS波の間が15秒となる地点は、震源から120km地点。
②前問から、観測地点Aは震源120km地点であり、
グラフからP波は地震発生から20秒後に到着。
観測地点Aの初期微動がはじめて観測されたのは16時23分13秒だから、
ここから20秒をひく。
(4)7.5秒
*震源距離が30kmの地震計がP波をとらえるのは、グラフから地震発生後5秒後。
地震計のP波キャッチから速報が流れるまで、さらに5秒かかる。
よって、地震発生から10秒後に速報が流れることになる。
グラフで震源距離60kmをみる。
地震発生から10秒後に速報(同時にP波がやってきて初期微動)。
地震発生から17.5秒後にS波が到着し主要動。よって、17.5-10=7.5秒
思考型の問題が続き、知恵熱がでる。
大問5(電気分解)
(1)①ア ②H+
*塩酸の電気分解。HCl→H+(水素イオン)+Cl-(塩化物イオン)
陰極だから、陽イオンである水素イオンが移動していく。イオン式で記入なのでH+。
酸性は青リトマスを赤に変える。水素イオンが酸を示すので、陰極に赤色の染みが広がる。
(2)HCl+NaOH →NaCl +H2O
*化学反応式。代表的な中和反応の化学式なので覚えておこう。
(3)解答例:水酸化ナトリウムとの中和反応によって、水素イオンの数が減少したから。
*水素イオンがないと×。酸が弱まっていく。
(4)解答例:水酸化物イオンが残り、アルカリ性となったから。
*これも水酸化物イオン(OH-)がないと×。BTBが青=アルカリ性。
大問6(電磁誘導)
(1)①電磁誘導 ②誘導電流
*ファラデーの電磁誘導。誘導電流もきちんと書けたかな?
(2)エ
理由)解答例:台車はコイルAよりコイルBを速く通過するので、磁界の変化が大きくなり、電圧も大きくなるから。
*Bの方が速く通過するのは加速度。加速度は時間に比例する。
また、力学的エネルギー保存の法則から、コイルBの通過時は運動エネルギーが大きいと説明できる。
台車(磁石)が速く動くと磁界が素早く変化し、電圧も大きくなる。
記号はイかエで迷うかもしれない。
コイルBはすぐ通過するので、Aと比べて電圧が変化する時間が短い。
(3)イ
*電磁誘導の基本は、近づこうとすると離そうとする。離れようとすると近づこうとする。
面倒くさい人間みたいですね(笑)
コイルの上側の極を考える。
初期値の電圧は0。
Nが近づくのでN。90°回転で0。Nが遠ざかろうとしてS。180°回転で0。
Sが近づくのでS。270°回転で0。Sが離れようとしてN。360°回転で0。
以下、繰り返し。
整理すると、コイルの上側は、0→N→0→S→0→S→0→N・・・
この並びはイしかない。
図Ⅴで使用するコイルの巻き方が実験1、2で使用するコイルと同じ方向の巻き方なのか定かでないが、
同じであるとすればオシロスコープからN極がつっこむと電圧が+に向かうのでイとなる。
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