平均47.6%(前年比;-8.1%)
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出題範囲の除外は三平方の定理の活用と標本調査。
*三平方の定理の意味を理解し、それが証明できることを知ることは出題に含まれる。
大問1(小問集合)-75.4%
(1) 97.1%
7+2×(-6)
=7-12
=-5
(2) 93.2%
3(2a+b)-2(4a-5b)
=6a+3b-8a+10b
=-2a+13b
(3) 91.5%
14/√2-√32
=7√2-4√2
=3√2
(4) 85.1%
(x+6)(x-5)=9x-10
x2+x-30=9x-10
x2-8x-20
=(x+2)(x-10)=0
x=-2、10
(5) 66.7%
4枚の硬貨を投げた結果→24=16通り
『少なくとも1枚は表』→全体からすべて裏の場合を引く。
すべて裏は1通りしかないから、『少なくとも1枚』は15通り。
確率は15/16
(6) 65.2%
y=1/2x2はa>0で下に凸のグラフ。
x=0のとき、最小値y=0
x=-4のとき、最大値y=8
0≦y≦8
(7) 70.9%
y=-6/xのグラフを描く。
反比例なので双曲線となる。
積xyは比例定数-6で一定。
a<0だから、グラフは左上(第2象限)と右下(第4象限)にある。
(8) 72.5%
∠A=90°である直角三角形ABC。
三平方の定理(辺の比が3:4:5)から、AC=8cm
(9) 36.4%
BOを延長して円との交点をEとする。
半円の弧に対する円周角∠BCE=90°
∠EBC=180-90-48=42°
二等辺ABCの底角である∠ACB=(180-48)÷2=66°
△BCDで外角定理→∠ADB=42+66=108°
大問2(データの活用)-71.2%
(1) 83.0%
図1の13m以上14m未満の度数は4回。
4÷30=0..133…≒0.13
(2) 63.4%
説明問題。
中央値の場合は『中央値がふくまれる階級』
最頻値の場合は『その数値』と書くべき要素が微妙にズレている(´・_・`)
30回の中央値(メジアン)は15番目と16番目の平均。
Aは11m以上12m未満の階級、Bは10m以上11m未満の階級でAの方が遠くまで飛んでいる。
最頻値(モード)は最もあらわれている値。
Aは9.5m、Bは11.5mでBの方が遠くまで飛んでいる。
モードが手っ取り早く書ける。
大問3(整数)-42.6%
(1) 48.9%
偶数は2m。
連続する2つの偶数は2mと2m+2。
2m(2m+2)+1
=4m2+4m+1
=(2m+1)2
mは整数だから、2m+1は奇数である。
したがって、連続する2つの偶数の積に1を加えた数は、奇数の2乗になる。
@余談@
↑連続する偶数を4・6とする。
4×6の青い長方形において、
右の★を上の★に移動して+1すると5×5の正方形になる。
(2)A…50.3%、B…45.4%
偶数は2n、奇数はその前後の『2n+1』や『2n-1』
連続する2つの奇数は『2n+1、2n+3』や『2n-1、2n+1』など。
nに係数のない『n、n+2』は、差が2である2つの整数。
n(n+2)+1
=n2+2n+1
=(n+1)2
n+1はnとn+2の間の数。
”もとの2つの数の間の整数”が答えになる。
A…エ、B…オ
(3) 30.6%!
先ほどは『差が2である2つの整数』をいじくると『あいだの数』になったが、
これら3つの整数は連続する3つの整数である。
連続する3つの整数をA、B、Cとすると、A×C+1=B×B
最終的に真ん中の数の2乗になるので、連続する5つの整数A、B、C、D、Eで、
計算結果がC×Cとなりそうな組み合わせを探す。
中央のCから距離が等しく、かつ±1ではないとするとAとEが怪しい。
Cをnとおいてみよう。
A…n-2、E…n+2
A×E+P=C2
(n-2)(n+2)+P=n2
n2-4+P=n2
P=4
X…ア、Y…オ、Z…ウ、P…4(X・Yは順不同)
@余談@
具体的な数値を適当にあてはめて検証してもいい。
8×12=96の長方形を10×10=100にするには+4する。
ちなみに、連続する7つの整数では、最小値×最大値+9=(中央値)2となる。
平方数を足していくことになる。
大問4(数量変化)-30.9%
(1) 65.3%
説明問題。
0≦x≦30のグラフは原点Oから(30、2400)を通過する。
傾きは2400÷30=80
y=80x
これにx=11を代入して、y=80×11=880m
図より家から駅までの距離は900mで、880<900だから家から駅までの間にいる。
ア
(2) 34.7%
希が図書館を出発した時刻がわからないのでBから決める。
60分後の駅からさかのぼる。
図書館~駅は2400-900=1500m
これを分速75mで歩くから、1500÷75=20分
希が図書館を出発したのは20分前の9時40分。
B(40、2400)
姉は2400mを分速200mで移動するので、2400÷200=12分
家を出発した時刻は12分前の9時28分。
A(28、0)
A…(28、0)B…(40、2400)
(3) 10.8%!
グラフの最後のほうを追記する。
兄は65分後の10時5分に家を出発。
駅で15分間おしゃべりしてから、行きと同じ速さで帰る。
行きと帰りの時間は同じ(図形は等脚台形)
兄が駅までかかる時間は、(10:38-10:05-15分)÷2=9分
家~駅を希は15分、兄は9分。
時間の比は希:兄=15:9=⑤:③
中学受験の戦法を使わせていただきます。
希と兄がすれ違う交点から垂線を下ろす。
この垂線の距離を移動する時間の比は希:兄=⑤:③
③=10分×③/⑧=3・3/4分=3分45秒
希と兄がすれちがったのは、10時5分から3分45秒後。
10時8分45秒
大問5(平面図形)-29.4%
(1) 42.4%
1つしか変更できないので、『1組の対辺が平行でかつ長さが等しい』を使う。
平行は変わらない。変わったのは上と下の長さ。
符号を入れ替えればいい。
エ:AD+DE=CB+BF
@余談@
私どこかでコレ見かけたことあるな(´ω`).。0
とデジャブにかられて記憶をたどると、3年前の全国学力テスト数学Bに酷似してました。
良い問題は記憶に残ります。
(2) 44.9%
△DGE≡△BHFの証明。
仮定より、DE=BF
AE//CFの錯角より、∠GED=∠HFB(●)
同じく錯角とAB//DCの同位角で、∠EDG=∠FBH(×)
1辺と両端角が等しく合同。
(3) 3.6%!!
面積の小さい△HBFに狙いを定める。
△HBF∽△HAEの相似比は1:4→BH:HA=1:4
△HBFの面積を【1】とおくと、△AHFは【4】
△AFBは【5】
△AFB:△AFC=FB:FC=1:4ゆえ、
△AFC=【5】×4=【20】
平行四辺形AFCE=△AFC×2=【40】
対角線ACとEFで分けると、平行四辺形の面積は4等分される。
△OFC=【40】÷4=【10】
四角形OHBC=【10】-【1】=【9】
したがって、12×【9】/【40】=27/10cm2
大問6(空間図形)-19.5%
(1) 65.3%
サボは③から考えました。
③底面の面FGHIと平行なのは青線の4辺。
②面BFIEと垂直なのは辺BCと辺DE。
①辺BCは辺ABと交わるので辺DEが答え。
@余談@
昨年の埼玉でも同じ図形が出ています。
『辺BFとネジレにある辺は何本か』という設問です。
学校選択問題という難関校を目指す生徒たちのなかで正答率が23.1%しかありませんでした。
正解は6本。
(2) 11.1%!
△AKJ∽△AEDより、KJ:ED=①:③
KJ//ED//FGより、FG=ED=③
四角形KFGJは台形(正面からみると左右対称の等脚台形)
下底FG(③)=6cmだから、上底KJ(①)=2cm
JLは台形の高さにあたる。
JK=16√5×2÷(2+6)=4√5cm
(3) 0.8%!!!
E・C・Hは直方体の頂点、Pだけ変な位置にある。
P方向から四面体PHECを眺めると、左右対称の立体である。
辺PHと面EIGCが交わる点をN、Nの真上にある面BCDE上の点をMとする。
正面方向の長方形BFHDで切り取るとCとEが重なり、図中のMNが求められそう。
Nの真下(IGとFHの交点)をOとする。
PF= 5-2=3cm
△PFH∽△NOHにおいてOはFHの中点だから、
中点連結定理でNO=3÷2=1.5cm
MN=5-1.5=3.5cm
MNは△ENC上の線分であり、辺BFと辺DHは△ENCと平行。
PをBへ、HをDへ等積変形して立体を変形する。
すると、四面体PHECは正四角錘N-BCDEとなる。
6×6×3.5÷3=42cm3
コロナ禍で全国的に易化が多いなか、福岡は難しかった。
大問1
計算問題はよくできている◎
(9)円がでてきたら、まずは円周角定理を想起。
半円の弧に対する円周角、二等辺三角形の底角。
大問2
(2)モードがオススメ。
示すべき値をかいて大小関係を比較すればOK。
大問3
(3)発想力も求められる。
真ん中の数から等しい距離にある数を狙う。
大問4
(2)既知の情報からどこがわかるか、展開していく。
(3)速さの比の逆比が時間の比であることを利用する。
大問5
(1)変化球のある出し方で正答率がやや落ちた。
(2)等角に印を打つこと!
(3)最も小さいところの面積比を①とするとやりやすい。
大問6
(2)等脚台形は公立入試でよく出題される。
(3)難しかった。できなくても問題無し。
正解した0.8%の方、おめでとうございます。
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コメント
わかりやすい解説をありがとうございます。
大問4の(3)の解説で、
兄が駅までかかる時間は、(10:38-10:05-15)÷2=9分
の÷2はどうしてですか?
あと、この文章の、、、
中学受験の戦法を使わせていただきます(´д`)
希と兄がすれ違う交点から垂線を下ろす。
この垂線の距離を移動する時間の比が希:兄=⑤:③
③=10分×③/⑧=3・3/4分=3分45秒
したがって、希と兄がすれちがったのは、10時5分から3分45秒後。
10時8分45秒
③=10分×③/⑧=3・3/4分=3分45秒 の計算がいまいちわかりません。
↑この辺り
すみませんが、教えてください。
まだここまでしか解いていないので、、、
また聞くかもしれませんが。
ブログへのご訪問、ありがとうございます。
(10:38-10:05-15)÷2=9分
兄のグラフは等脚台形で左右対称です。
駅での滞在時間15分を引くと、行きと帰りの時間の合計は18分。
行きと帰りの時間は同じなので、行きの時間は18÷2=9分となります。
希と兄の速さの比が3:5なので、時間は逆比で希:兄=⓹:⓷。
グラフの赤線は、家~希と兄がすれ違った地点までの距離です。
この距離を希は⓹、兄は⓷の時間をかけて移動します。
10:05~10:15の10分間が⓷+⓹=⓼なので、
兄が出発した10:05から、10分×⓷/⓼=8分45秒後に兄と希がすれ違うことになります。