2019年度 女子学院中学入試問題【理科】大問3解説

1:メダカについて次の問いに答えなさい。
(1)メダカの飼い方について、次の①~③のA、Bからどちらが良いか選び、
最もふさわしい理由をア~エから選びなさい。
①水そうは、(A:日光が直接当たる、B:日光が直接当たらない)明るいところに置く。
ア:中に入れた水草の光合成によって、水の中の酸素を増やすため。
イ:メダカの体についている細菌を、日光で殺菌するため。
ウ:水の温度が大きく変化しないようにするため。
エ:日光によってメダカが日焼けしないようにするため。

②水そうの水をかえるときは、
(A:水道水を2~3日置いておいたもの、B:新鮮な水道水)を使う。
ア:水がくさる前に使うため。
イ:水道水に溶けている薬品が空気中に抜けてから使うため。
ウ:水道水に溶けている酸素が減らないうちに使うため。
エ:ゾウリムシやミジンコを水の中に発生させてから使うため。

③エサは(A:少なめに、B:多めに)あたえる。
ア:エサをあたえる回数を減らせるから。
イ:残ったエサがあると、水が汚れるから。
ウ:エサが少ないと、メダカどうしがエサを取り合うから。
エ:メダカは食べ過ぎると太って病気になるから。

(2)
めすが産んだ卵は、おすが出した精子と結びつくと育っていく。
卵と精子が結びつくことを何といいますか。

(3)
メダカの産卵行動について、次の①~⑥から正しいものを選んで行われる順に並べたものを、
ア~カから選びなさい。
①めすが卵を産む ②めすが卵を腹につけてしばらく泳ぐ ③おすが卵を腹につけてしばらく泳ぐ
④めすが卵を水草につける ⑤おすが卵を水草につける ⑥おすが卵に精子をかける
ア:①②④⑥ イ:①②⑥④ ウ:①③⑤⑥ エ:①③⑥⑤ オ:①⑥②④ カ:①⑥③⑤

(4)
おすが卵に精子をかけるときにおすはひれをどのように使っているか、選びなさい。
ア:出した精子を尾びれで卵につける。
イ:精子が卵の方に行くように、尾びれを動かし水の流れをつくる。
ウ:しりびれと背びれでめすの腹を包む。
エ:精子が卵の方に行くように、胸びれと腹びれを動かし水の流れをつくる。

(5)
メダカのめすが一度に産む卵の数はどれくらいか、選びなさい。
ア:1~3個 イ:10~40個 ウ:200~300個 エ:1000~2000個

(6)
成熟したおすとめすはひれの形が異なっているが、ひれの他におすとめすのからだの形で異なるところがある。どこがどのように違うのか、おす、めすの違いがわかるように答えなさい。

(7)
メダカのうろこ」をはがして見てみると、丸い形をしている。うろこは全部が表面に流れているのではなく、図1のように、他のうろこの下にもぐりこんでいる部分(被腹部;ひふくぶ)の方が大きく、たくさんのうろこがかわら状に重なり合って体表をおおっている。
図1のAの向きは体のどの部分に向いているか、選びなさい。
ア:頭 イ:尾 ウ:背 エ:腹

2:メナダは日本付近の海に生息し、全長が最大100cmになる魚である。うろこをよくみると図2のように環状の模様が何本も見られ、これを隆起線という。メナダについて、ふ化からふ化後80日まで、魚の全長、うろこの大きさ、うろこの隆起線を調べた。うろこは胸びれの下の部分からとったものを用いた。また、うろこの大きさは図2のBの長さで示す。

図3はふ化後の日数と全長との関係、図4は全長とうろこの大きさとの関係、図5は全長と隆起線の数との関係、を示したものである。

(1)
次の①、②について、【X:ふ化してから20日までの20日間】と【Y:ふ化後50日から70日までの20日間】とを比べた。図3から考えて、それぞれ正しいものを選びなさい。
①20日間での成長率(全長がもとの何倍になるか) ②1日あたりの全長の増加量
ア:X>Y ②X=Y ③X<Y

(2)
ふ化後50日のうろこの大きさは何mmか。最も近い数字を下の【 】の中から選びなさい。
【0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6】

(3)
うろこの大きさが0.2mm大きくなるごとの隆起線の増える本数につき、正しいものを選びなさい。
ア:うろこの大きさが大きくなると、隆起線の増える本数は多くなる。
イ:うろこの大きさが大きくなると、隆起線の増える本数は少なくなる。
ウ:うろこの大きさが大きくなっても、隆起線の増える本数は同じである。
エ:うろこの大きさが変わると、隆起線の増える本数は変わるが規則性はない。

(4)
隆起線の数が15本のうろこは、ふ化してからおよそ何日後のメナダのものだと考えられますか。


@解説@
ここまでメダカが狙い打ちされるとはね(; ̄Д ̄)
1:(1)①B・ウ
*誤答がそれっぽいので迷う:;(∩´_`∩);:
メダカにとって適度な日光は必要だが、直射日光をあて過ぎると水温が上昇し、
水槽内に藻が大量繁殖するおそれがある。

②A・イ
*水道水に含まれるカルキ(塩素)を抜くために、2~3日置いた水道水を用いる。

③A・イ
*エサを与えすぎると、食べ残しで水質が悪化する。

(2)受精

(3)オ
*〔メスが卵を産む〕→〔メスが卵に精子をかける〕→〔メスが卵を腹につけてしばらく泳ぐ〕→〔メスが卵を水草につける〕
高校受験や大学受験では出てこない、中学入試ならでは(;^ω^)

(4)ウ
*尻びれと背びれでメスの腹を包むのは、精子が卵にきちんとかかるようにするためだと思う。

(5)イ
*1日で10~40個、良質な個体で飼育環境が良ければ年1000個以上も産むという…。
けっこう多い(^^;
数で子孫を残す生存戦略で、魚類によくみられる手法。

(6)メスの腹は丸みを帯びている。
*背びれと尻びれが使えないなんて意地悪だし(´゚д゚`)

のんびりおやぢのブログより。

(7)イ
*エラ呼吸の仕組みを理解しているかどうか。

mega aquariumより。魚は口から水を飲み込み、後ろのエラから出すときに酸素を吸収する。
エラぶたは口の反対、尾の方向を向く。

2:
グラフ問題。結構あなどれない(´Д`)

(1)①ア ②ウ
*〔X:ふ化~20日〕と〔Y:50~70日〕の20日間を比べる。
使うのは図3のみ。数値は概算でOK。
①X:3mm→7mm、Y:23mm→35mm
  7/3>35/23なので、X>Y
 ふ化時の体長は小さいので、成長率はXが大きくなる。
②XよりYの方が傾きが急なので、1日あたりの増加量はYの方が多い。
 体がグングン伸びる成長期にあるY。

(2)0.6
*図3より、50日後の全長は23mm。図4より、0.5後半→0.6mm

(3)ウ
*図4で、うろこの大きさと全長は比例。図5で、全長と隆起線の数も比例。
ということは、うろこの大きさと隆起線の数も比例関係。
うろこが大きくなると隆起線の数は増えるが、増える本数は変わらない(増加量に変化なし)

(4)60日後
*図5より、隆起線15本は全長30mm。
図3から全長30mmは、ふ化60日後。
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