スポンサーリンク

2020年度 慶應義塾中等部過去問【算数】大問6解説

問題PDF
1辺が1cmの2種類の立方体A、Bがあります。

立方体Aは重さが5gで表面が白く塗られていて、
立方体Bは重さが7gで表面が黒く塗られています。
次の〔  〕に適当な数を入れなさい。

(1)
立方体Aと立方体Bを合わせて27個使って、
〔図1〕のような1辺が3cmの立方体を作りました。
この立方体全体の重さは最も軽い場合で〔 ア 〕g、最も重い場合で〔 イ 〕gです。

(2)
次に、立方体Aと立方体Bを合わせて64個使って、1辺が4cmの立方体を作ったところ、
その重さは378gでした。この立方体の表面全体のうち、黒く塗られている部分の面積の和は、
最も小さい場合で〔 ア 〕cm2、最も大きい場合で〔 イ 〕cm2です。


@解説@
(1)

黒は見える部分だけにあるとする。
黒は6個で、7×6=42g
白は27-6=21個で、5×21=105g
最も軽い場合は、42+105=147g(ア)

図1の状態で見えない立方体は左奥の8個
1個の白を黒に切り替えると2g増える。
147+2×8=163g(イ)

(2)
まずは各々の個数を求める。

白5g、黒7g、計64個で378g。
鶴亀算の材料がそろっているのでツルカメ。

64×7-378=70
70÷(7-5)=35
白は35個、黒は29個となる。

続いて、黒29個の配置を考える。

◆黒の面積の和が最も小さい場合
黒が表にでないようにする。
まず4×4×4の立方体の内部にある8個を黒にする。
残りの21個は、1面のみ現れる赤い斜線に配置。
本問の図には床が描かれていないので、底面の表面も塗られる。
4×6=24面あるので、21個すべての黒を置くことができる。
1×21=21cm2
(ア)

◆黒の面積の和が最も大きい場合

黒を目立たせる。
3面あらわれる角の8つに黒を優先的に配置。
残りの21個は2面あらわれる赤い〇のところ。
これは立方体の1辺に2つずつあるので、
2×12辺=24個あるから、すべての黒を置くことができる。
3×8+2×21=66cm2(イ)
難関中(算数科)解説ページに戻る

◆menu◆ 公立高校入試…関東圏メイン。千葉だけ5教科あります。%は正答率。
国私立高校入試…数学科のみ。ハイレベルな問題をそろえてみました。
難関中算数科…中学受験の要。数学とは異次元の恐ろしさ(;´Д`)
難関中社会科…年度別。暗記だけじゃ無理な問題がいっぱい!
難関中理科…物化生地の分野別。初見の問題を現場思考でこなせるか。
難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ(^-^;ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記φ(・・。)
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
noteも書いています(っ´ω`c)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
気軽にお立ち寄り下さい(*^^*)→サボのnote
サボのツイッターはコチラ→

コメント

タイトルとURLをコピーしました