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2023年度 豊島岡女子学園中学過去問【算数】大問5解説

問題PDF
下の図のような階段があり、それぞれの位置に「右1段」~「右4段」、「5段」、

「左1段」~「左4段」と名前をつけます。

Aさんは、「右1段」から出発し、1秒ごとに1段とばしで階段を昇り始め、
「右1段」→「右3段」→「5段」→「左3段」→「左1段」→「左3段」
→「5段」→「右3段」→「右1段」→ …
と階段を昇り降りすることを繰り返します。

B、C、Dの3人は、それぞれある段からAさんと同時に出発し、
1秒ごとに1段ずつ階段を昇り降りします。

「右1段」~「右4段」、「左1段」~「左4段」から出発するときは、
まず階段を昇り始めます。「5段」まで昇ると昇ってきた階段とは反対側の階段を降り、
「右1段」か「左1段」まで降りると再び昇り始めます。

例えば、「左3段」から出発したときは、
「左3段」→「左4段」→「5段」→「右4段」→「右3段」→「右2段」
→「右1段」→「右2段」→「右3段」→…
と階段を昇り降りすることを繰り返します。

また、「5段」から出発するときは、「右4段」か「左4段」に降り、
「右1段」か「左1段」まで降りると再び昇り始め、「5段」まで昇ると昇ってきた階段とは
反対側の階段を降ります。

例えば、「5段」から出発して「右4段」に降りたときは、
「5段」→「右4段」→「右3段」→「右2段」→「右1段」→「右2段」
→「右3段」→「右4段」→「5段」→「左4段」→…
と階段を昇り降りすることを繰り返します。

このとき、次の各問いに答えなさい。

(1)
Bさんは「左1段」から出発し、AさんとBさんは8秒後に初めて同じ高さの同じ位置に立ちました。2回目にAさんとBさんが同じ高さの同じ位置に立っていたのは、出発してから何秒後でしたか。

(2)
Cさんはある段から出発しました。AさんとCさんは13秒後に同じ高さの異なる位置に立ちました。このとき、Cさんはどの位置から出発しましたか。

(3)
Dさんがどの位置から出発しても、〔  〕秒後にAさんとDさんは同じ高さの同じ位置にも、同じ高さの異なる位置にも立っていませんでした。このとき、〔  〕にあてはまる100に最も近い数を答えなさい。


(1)

Aは右1、Bは左1から昇る。
『8秒後に初めて同じ高さの同じ位置に立った』
確認すると、8秒後にAは折り返して右1、Bは片道で右1にいる。
1~7
秒後において、AとBは同じ位置で会わずにすれ違う

Aが再び左1に着くのは12秒後。
その後、AとBはすれ違い、16秒後にAは右1、Bは左1で最初の状態と同じになる
ということは、そこから8秒後にAとBが左1で再び出会う。
24秒後

(2)

13秒後のAは左3。
『CはAと同じ高さの異なる位置に立っていた』→13秒後のCは右3
13段手前は左4か右2だが、5段以外は昇りから始めるので
右2段となる。

(3)
AとDが同じ高さの同じ位置、異なる位置にも立っていない時間を考える。
『Dがどの位置から出発しても』の条件が厄介…。
同じ高さにいない時間でもAとDは周期的に動くので、周期の始めがどこで始まるかを探る
Aは8秒後に
右1に戻ってくる。
⇒1周目の1~7秒のあいだでAとDが同じ高さにこないのは何秒後か。

1秒後のAは右3。Dが右2か左2から昇り始めると同じ3段目に立つので不適。
2秒後のAは5段。Dが右3か左3から昇り始めると同じ5段目に立つから×。
このように調べていくと、6秒後のDは5段目にこれない→必ずAとDは違う段になる
6秒後から8秒ごとにAとD必ず異なる段にいる。
すなわち、求める解は100に近い〔8の倍数+6〕の値で
102となる。
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