問題PDF
次のように整数が並んでいます。
4、6、9、12、15、20・・・
この数の並びの中の隣り合う2つの数について、
左の数に、その数を割り切る最も大きい素数を加えたものが右の数となっています。
例えば、隣り合う2つの数4と6について、左の数4に、4を割り切る最も大きい素数2を加えたものが右の数6です。また、隣り合う2つの数6と9について、左の数6に、6を割り切る最も大きい素数3を加えたものが右の数9です。
このとき、次の各問いの〔 〕に当てはまる数をそれぞれ答えなさい。
(1)
15番目の数は〔 〕です。
(2)
この数の並びの中の数のうち、最も小さい47の倍数は〔 〕です。
(3)
この数の並びの中の数のうち、3500に最も近い数は〔 〕です。
@解説@
(1)
ルールの理解。
4を割り切る数⇒4の約数は〔1・2・4〕。このうち最大の素数は2だから、2+4=6
6の約数は〔1・2・3・6〕。このうち最大の素数は3だから、6+3=9
9の約数は〔1・3・9〕。最大素数は3だから、9+3=12
このようにやっていくと、
【4、6、9、12、15、20、25、30、35、42、49、56、63、70、77】
15番目は77。
(2)
先ほどの数列を観察すると、
4~6までが+2、6~15までが+3、15~35までが+5、35~77までが+7。
77の次は+11で88である。
項の差が変わる数に注目すると…
6=2×3
15=3×5
35=5×7
77=7×11
素数と次の素数の積で表される数である。
47の1個前の素数は43。
最初に現れる47の倍数(最も小さい47の倍数)は、43×47=2021
*年号問題ゆえ、計算結果を暗記していた生徒は多かったはず。
(3)
3500に近くなる素数の積を考える。
43×47=2021だから、43×47より大きい組み合わせである。
60×60=3600なので、試しに59×61を計算してみる。
59×61=3599
オーバーなので、59ずつ減らしていく。
(3599の次が+61、手前は-59)
3599-59=3540
3540-59=3481
3500に最も近い数は3481。
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