問題PDF
ある国には、貨幣として4円玉、9円玉、12円玉、25円玉の4種類の硬貨しかありません。
次の問いに答えなさい。
(1)
ちょうど支払うことのできない金額は全部で何通りありますか。
(2)
2023円の商品を買うとき、ちょうど支払うために必要な硬貨は最も少なくて何枚ですか。
(3)
Aさんがもっている硬貨の枚数は、Bさんがもっている硬貨の枚数より1枚少ないですが、
その金額は同じでした。このような金額のうち、最も少ないのは何円ですか。
(4)
PさんとQさんはそれぞれ組み合わせが違う4枚の硬貨をもっていて、
その金額は同じでした。このような金額のうち、最も少ないのは何円ですか。
@解説@
(1)
金額を小刻みに調節しやすいのは安い硬貨である。
そこで、4円と9円を使って支払えない金額を求めてみる。
1行4つの数列を書く。
右の列は4の倍数だから、4だけで作れるので除外。
残りの3列で9の倍数以下を消すと、23が支払えない最大の金額である。
12円は4の倍数だから除外されている。23円は25円より安い。
除外されない〔1・2・3・5・6・7・10・11・14・15・19・23〕が支払えない金額。
12通り
(2)
すべて25円硬貨で支払ったとすると、2023÷25=80枚…23円
前問より、23円は4枚の硬貨で支払えない金額であった。
そこで、25枚硬貨を79枚とすると、残りの金額は23+25=48円
48円=12円×4枚
79+4=83枚
もし、25円硬貨を78枚とすると、残りは48+25=73円
73円を25円硬貨以外で払おうとすると、6枚以上は必要である。
よって、最も少ない枚数は83枚。
(3)
3種類以上の硬貨を使うパターンもあるので迷う..。
(1)より答えは24円以上である。
4と12は4の倍数、9と25は4の倍数+1。
4×3=12→4円硬貨と12円硬貨は2枚差で同額になる→1枚差で同額は作れない。
4の倍数+1である9円硬貨と25円硬貨同士でも無理。
そこで、4の倍数と4の倍数+1の組み合わせを考える。
25円硬貨を1枚使うとき、25=4+9+12(1枚と3枚)→2枚差で不適。
25円を2枚使うと金額が大きくなるので、9円硬貨に絞って考えてみる。
9円硬貨を4枚集めると4の倍数になる。
9×4=4×9=12×3
9円硬貨4枚と12円硬貨3枚で1枚差の同額となる。
よって、36円。
@余談@
25円硬貨を1枚使うと不可能。
残りの4・9・12の最小公倍数36から、これに当たりをつけてしまうのも手かな…。
(4)
4枚の硬貨の種類が異なりつつ、金額が同じになった。
たとえば、1枚目はPの方が5大きい、2枚目も5大きい、3枚目は3大きく、
4枚目はQの方が13大きい場合、+13と-13で差の合計がプラスマイナスゼロになる。
つまり、差の合計がゼロになると4枚の硬貨の合計は等しくなる。
そこで、各硬貨の差をとってみる。
金額を少なくするので、4円と9円の組み合わせをできるだけ増やす。
差【5+5+3=13】
P;4+4+9+25
Q:9+9+12+12=42円
・・と思ったのですが、コメ欄にてご指摘がございました。
1枚は互いに4円硬貨を持って差を0にするパターンがありました。
差【0+5+8=13】
P;4+4+4+25
Q;4+9+12+12=37円
答えは37円。コメント感謝です。
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コメント
⑷ですが、Pさんが4円玉×1、9円玉×1、12円玉×2で、Qさんは4円玉×3、25円玉×1の37円の方が少ないのではないですか?
コメントありがとうございます。
リンクは貼らなくて大丈夫ですよ!
あ゛あ゛あ゛っ!!
同種の4円で差0をつくる視点が抜けておりました。
あとで訂正を加えさせて頂きます。ご指摘して頂き、感謝でございます。
⑷についてですが、Pさんが4円玉×1、9円玉×1、12円玉×2、Qさんが4円玉×3、25円玉×1の37円の方が安いのではないですか?
(先程リンクが欠落したまま送信してしまいました。申し訳ごさいません。)