2017年度 千葉県公立高校入試【前期】理科解説

平均56.4点

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大問1(小問集合)-81.8%

(1)イ  67.9%
*大気の成分の約8割は窒素(N2)、約2割が酸素(O2)、
残りのわずかにアルゴンや二酸化炭素その他もろもろがある。

(2)エ  81.3%
*化学エネルギーとは、化学結合という形で物質に蓄えられているエネルギー。
化学結合とは原子同士が結びついている力で、化学反応によってエネルギーを
取り出すことができる。石油や石炭といった化石燃料は、太古の動植物が
大地の圧力や熱によって化学的に変質したもので化学結合をしている。
 
@石炭と石油@
石炭は古生代の造山活動で生まれた古期造山帯の付近で採取される。
これは石炭が古生代(主に石炭紀)に繁殖していたシダ植物が炭化してできたものだから。
他方、石油は新生代の造山活動で生まれた新期造山帯の一部で採取される。
新期造山帯は地殻変動が激しく、褶曲(しゅうきょく)の背斜部(もっこりと山になったところ)に
石油や天然ガスが集まりやすいからである。

(3)ア  84.3%
*流星とは、主に彗星から放出されたチリが地球の大気と衝突して発光する現象
ウと迷うかもしれない。彗星は天体だが、流星は現象である
彗星は太陽の熱で氷が溶け、同時に表面から放出される微粒子が太陽からの影響を
受けて淡い光となる。流星のように大気の衝突から発光しているわけではない。
イ:落雷  ウ:彗星  エ:木星型惑星

↑彗星の尾は太陽風とよばれる、太陽から発せられた強力なプラズマの流れで生まれる。
尾の方向は彗星の軌道によらず、太陽の反対方向にできる。

(4)イ  93.7%
*ひげ根は単子葉類。根毛は単子・双子いずれにもある。

大問2(地震)-67.4%

(1)ウ  83.1%
*「階段状」からなんとなくわかる。川だと河岸段丘で海バージョンもある。
海嶺かいれい)は上昇するマントル物質が海水で冷やされたことで
形成される巨大な海底山脈。プレートが離れる境界にできる。

(2)イ  78.1%
*ほぼ読解問題。本問は沈降で、それ以外は隆起
風化は岩がボロボロに破壊されて、土へと変わる現象。

(3)①6.1km/s        61.7%
②例:ある地点での揺れの大きさ 4点―46.8% 1~3点―14.7% 無答―2.5%
*①km÷秒をするだけ。距離は85.3。
秒は13:42:51-13:42:37=14s
85.3÷14=6.09・・ →6.1km/s
②『簡潔に』だから、いらんこと書いて減点されないように。
震度は観測地点によって値は異なるが、マグニチュードは地震の規模。
その地震がもつエネルギーの大きさなので、1回の地震につき値は1つだけ。

大問3(還元)-52.8%

(1)(a)還元 (b)2CuO+C→2Cu+CO2   73.8%・41.1%
*a:酸化銅の還元で取り除いた酸素を、炭素に結び付けて酸化 させている。

(2)ウ  78.2
*ア:塩素、二酸化硫黄、硫化水素(漂白作用) イ:酸素(助燃性) エ:水素(可燃性

(3)公式解答参照  4点―18.2%! 1~3点―5.6%  無答―30.4 %!!
*計算しなくてもできてしまう。
炭素0gでは還元が行われないので、二酸化炭素は発生しない。
炭素0~3gまでは反応した分だけCO2が発生。銅と酸化銅が混じる。
炭素3gで全ての酸化銅が銅に変わる。
炭素3g~は炭素だけが増え、CO2は発生せず。
よって、0~3gまで増え、3~5gは一定となる
計算は、【酸化銅4g+ 加えた炭素 -A内に残った個体】




大問4(圧力)-39.1%

(1)2400Pa  42.5%
*計算式を忘れてもN/m2からN÷m2をすれば良いとわかる。
1N=100gだから、2.4kg=2400g=24N
Aの底面積は5×20=100cm2=0.01m2
24N÷0.01m2 =2400Pa

単位換算が苦手な人は、式に単位を書く

(2)エ  62.5%
*各々の底面積を出しておく。(cm2 で統一)
A:100cm2  B:50cm2  C:200cm2
同じ質量ならば、底面積が広くなると圧力は小さくなるので、
PC<PB<PA
Dの底面積は100cm2だが、物体1の質量は物体2の2倍なので、
物体1を基準として比較するためにDの表面積を2倍しておく。
D:200cm2でPC=PDとなる。

(3)アとイ、ウとオ  44.9%
*完全解答
どう積もうが質量に変化はないのだから、底面積を同じにすれば圧力も同じ

(4)公式解答参照  4点―6.3%! 1~3点―3.3% 無答―15.8%
*面Bの方が面Aより面積が小さいので、スポンジにかかる圧力は大きくなる。
スポンジのへこむ大きさが面Aを下にしたときと同じになったということは、
圧力が下がった分だけ物体1を上に引き上げたBの底面積が半分→圧力2倍なので、
上に引き上げる力は物体1の質量(24N)の半分である12Nとなる。
(以下、詳細)
面Bを下にしたときの圧力・・24N÷0.005m2=4800Pa
面Aを下にしたときの圧力・・(1)より2400Pa
上に引き上げる力・・4800Pa-2400Pa=2400Pa、N=Pa×m2=2400×0.005m2=12N
(おわり)
あとは力の分解

45°から左右同じ力で引っ張り合るのはわかりやすいが、問題は矢印の長さ。
1:1:√2の直角二等辺三角形から6√2Nずつ引っ張る。
1マスは3Nなので、2マス分の正方形の対角線が答えとなる。

大問5(植物)-60.2%

(1)蒸散  82.1%
*森林の蒸散作用で土壌の水分が消費されるおかげで、水害が起こりにくい。

(2)イ  49.6%
*水が通る道管の位置。双子葉類の維管束は輪っかの形。
縦に切断するので縦線となる。

(3)解答例:蒸散は、葉の表より裏の方でよく起こること。
4点―52.6%  1~3点―8.1%  無答―6.1%
*「葉の裏側に気孔が多いこと」では、満点はもらえない。
『実験結果からわかること』を書くので、
”葉の表面より裏面からの蒸散量が多いこと”しかわからない

なぜ、裏面の蒸散量が多くなるのか、

その理由が「葉の裏側に気孔が多いこと」となる。
気孔の存在は実験からはわからない。知識ありきで書いてはダメ。

(4)ア・イ  56.3%
*対照実験は調べたいテーマに関する条件だけを変え、それ以外の条件を等しくする
茎からの放出の有無を知りたいのであれば、茎にワセリンを塗ったものと、
茎にワセリンを塗らなかったものを比較する。邪魔な葉はいらない。

大問6(水溶液)-62.5%

(1)ウとエ  71.3%
*砂糖とエタノールは非電解質

(2)ア  70.3%
*塩化水素の電気分解
HCl++Cl
水素イオン)は+の電気を帯びているので陰極側へ移動する。

Cl塩化物イオン)は-の電気を帯びているので陽極側へ移動する。
pH試験紙は一般的に赤に近づくと酸性、青に近づくとアルカリ性。

(3)a:中和 b:X-ウ、Y-イ  84.4%・23.6%
a:中性じゃないよ!中性は性質。反応は中和
b:完全解答なので、両方正解しないと4点も失う。
塩酸10cm3に対して水酸化ナト4cm3を加えると
BTB溶液が青になった→水溶液はアルカリ性になった。
pH(ペーハー )は水素イオン指数という。細かい式は高校化学で習うとして、
中学生は「7が中性、7未満は酸性、7より大きいとアルカリ性」と覚えておこう。
水素イオン)はOH水酸化物イオン)との中和反応で相殺され、
アルカリになったということは、は0、OHは少し残っている
塩酸の量はそのままだからCl塩化物イオン)は一定
Naナトリウムイオン)は水酸化ナトをいれる度に増加する。
アルカリ性になったので、Na の方が多い。



大問7(星)-41.7%

(1)ア  34.8%
*星は西と移動する。
北半球では北極線を中心に反時計周りに星は動く
緯度が高いと北極星の高度は高くなり、回転の中心は天頂(天球の上)に近づく。
すると、南の空に見えるオリオン座はより南側を通り 南中高度は低くなる。
緯度が低いと北極星の高度は低くなり、回転の中心は天頂から遠ざかる。
すると、南の空に見えるオリオン座は天頂に近づき、南中高度は高くなる。
北極点や赤道上での星の日周運動を描いた天球を資料集で確認してみよう。

↑左が北極、右が赤道。☆が北極星。
Hi-HOより。わかりやすい画像付きで解説してくれています。

(2)①黄道 ②エ ③エ  74.8%・24.6%!・32.6%!
*①あくまでも天球上での通り道。月の通り道は白道という。
②x:太陽は黄道上を1年で一周するので、1カ月では360÷12=30°
y:星の日周運動は、地球の自転で360°+地球の公転で1°=約361°動き、
同じ時間に観測すると1日1°ずつ西側へズレていくからAを選択したくなるが、
問題文は『星座の星の位置を基準にすると』、太陽はどう動くかを問うている。
つまり、星が西側へズレていくのではなく、太陽が東側へズレていく。よって、B。
③オリオン座は冬の星座だが、夏でも観測することができる。
しかし、夏至(6月)のオリオン座は太陽を挟んだ反対側にくるので見えづらい。
図3でいえば、6月の太陽はオリオン座に近い黄道上にくる。
8月であれば、そこからB方向に60°ズレて図3の位置に太陽がくる。
荒っぽい図ですが、こうなります。太陽の右側からオリオンを眺める感じ
あとは朝・夕と方位を定めれば終了。

大問8(進化)-75.9%

(1)ウ  71.5%
*イギリス人。『種の起源』を著し、進化論を唱えた。
リンネは生物の分類、ドルトンは原子説、メンデルは遺伝の法則。

(2)相同器官  76.0%
*相同器官とは、形や働きは異なるが、起源が同じである器官。
相似器官は、起源は異なるが、形や働きが似ている器官。

(3)エ  84.0%
*『もとは同じものであったと考えられる器官』があるということは、過去のある生物が進化の過程で分化していき、現在の多様な脊椎動物に変化したといえる。

(4)エ  72.1%
*爪-爬虫類。鳥にも爪はあるが、始祖鳥には翼の指?(aの場所)にも爪があった。
歯-爬虫類。鳥はクチバシ。
羽毛-鳥。爬虫類の表皮はウロコ。

大問9(発熱)-47.8%

(1)1200J  44.1%
*ジュールの法則 ・・Q(J)=E(V)×I(A)×t(秒)
オームの法則から4V÷4Ω=1A
Q=4V×1A×300秒=1200J

(2)エ  72.0%
*発砲ポリスチレンは発砲スチロール、断熱材として利用されている。
図2から、あからさまな比例関係。

(3)M:ア N:ウ  60.2%
*完全解答。オームの法則を使わずに攻略できる。
並列の電流は流れ込む電流の和と流れ出す電流の和が等しい(キルヒホッフ第一法則)
直列の電流はどこも一緒。

(4)P→Q→S→R  14.8%!
*どれも300秒で時間が等しいから、ジュールの法則に照らせば、
E(V)×I(A)=P(W)の値が決め手となる。オームの法則を駆使して頑張る。
P:並列の電圧は等しい。6V÷2Ω=3A、6V×3A=18W
Q:6V÷4Ω=1.5A、6V×1.5A=9W
R:直列の電圧は全電圧÷全抵抗=電流、6V÷(2Ω+4Ω)=1A
2Ω×1A=2V、2V×1A=2W
S:4Ω×1A=4V、4V×1A=4W
直列の電圧は比例配分でも求められる。抵抗値がa:b=1:2であれば電圧も1:2。
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