平均54.5点
記述はそこまで具体的に書かなくても点がもらえます。
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大問1(世界地理)
(ア)2 61.9%
*正距方位図法(Ⅰ)で確認する。中心からの距離と方位が正確。
(イ)1 56.6%
*東京の反対を求める。北緯35度の反対は南緯35度。同じ緯度であれば赤道から離れる角度が等しい。
一方で、東経140度の反対は西経40度。
経度はグリニッジ天文台を基準として東西にどれほど離れるのかなので、
反対の経度と合わせると180度になる。
(ウ)7時間 26.5%!
*日付変更線をまたいで面倒くさい(´゚д゚`)
リマ時間で到着は2月15日午後11時。これを日本時間に直す。
東経135度(明石)から右に経度15度が10個分、つまり10時間分。
24-10=14時間、東京はリマより進んでいる。
時刻は午前/午後でわけるのが面倒なので、24時間制で計算する。
到着時刻を東京時間で示すと、
2月15日23時+14時間=2月15日37時間=2月16日13時
2月16日13時-2月15日16時(出発)=21時間・・移動時間
21時間-12時間-2時間=7時間
(エ)3 32.2%!
*サハラ砂漠南側の熱帯地域。ガーナやコートジボワールといえばチョコレートの原料であるカカオ豆。栽培には適度に高い温度と湿度が求められ、熱帯で育つくせに直射日光には弱い。そこで同気候帯で素早く育つバナナの木を隣に植えるのだとか(母の木というらしい)。熱帯なので年中高温。サバナ気候ゆえ雨季・乾季がみられる。よって、X。
Yは地中海性気候。理由は比較的温暖で、全体的に少雨だが夏より冬の方が降水量が多いから。(南半球の地中海性気候は12月頃の気温が高くなり、7月頃の降水量が多くなる。)ライ麦は冷涼な地域で広く栽培される。オリーブは地中海の名産品。
(オ)8 56.4%
*領海から12海里は国の領域内であり、その国の主権が及ぶ。排他的経済水域は200海里。
最南端島は沖ノ鳥島。うん百億円を投じた護岸工事で沈没を防いでいる。
大問2(日本地理)
(ア)2 59.7%
*1-農業出荷額が全般的に多い。北海道
2-これが群馬。栃木とともに地味に畜産業が盛んである。嬬恋村は高冷地農業で有名。
3-米所。秋田
4-米所。秋田より少ない。漁業は盛んだが、野菜や畜産はそれほどでもない。
(イ)3 32.7%!
*群馬が難しい。千葉を先に決めてしまう。
京葉工業地域に属する千葉は、市原の石油化学コンビナート、君津や千葉の鉄鋼業が有名。
機械は少ない。A-千葉、B-群馬となる。
関東内陸工業地域に属する群馬は地価が安いため、広い敷地を要する製造業に適しており、
高速道路が通ったことで都市部へのアクセスも良いことから工場の立地件数が増加した。C-群馬
(ウ)i:6 42.9% ii:1 50.0%
*i:2.5cm×25000=62500cm=625m
ii:Xから標高が上がって、平らな後背湿地や河川が長く続き、Yでさらに標高が上がる、
1と2で迷いやすいか。決め手はY側の地形。
(エ)4 33.2%!
*水芭蕉で有名な尾瀬が属する県名をあてる問い。
マップが近くによっているので、都道府県のアウトラインであてるのはやや難しい。
北関東2県がわかりやすい。左が群馬、右が栃木。
中部が新潟、東北は福島。
大問3(中世史)
略地図は南側にユーラシア大陸がある。
(ア)2 66.6%
*白村江の戦いで日本軍が大敗し、そのまま攻め込まれると考えた朝廷は北九州に防人を配置する。
資料Ⅱは鉄砲。1543年、種子島に伝来する。
(イ)3 46.9%
*遣唐使の航路。地図の向きがいやらしく、資料集をよく見てないと解けない。都に近い大阪湾から出航し、長崎の五島列島から東シナ海を横断する(南路)。はじめは対馬を経由して朝鮮半島の西側を北上し、山東半島で上陸していたのだが(北路)、白村江の戦いで敗れたことで朝鮮半島から離れた南路を利用しはじめた。
(ウ)4 67.0%
*北方の探検家。ロシアへの危機感から北方警備の重要性を認識した幕府が間宮林蔵に樺太の調査を命じる。間宮は樺太(サハリン)が島であることを確認した。ユーラシア大陸と樺太の間は間宮海峡と呼ばれている。(海外ではタタール海峡と呼称するらしい。)
一遍は時宗の開祖。松尾芭蕉は元禄文化の俳人。坂上田麻呂は平安の武将。蝦夷の征討、清水寺の建立。
(エ)お・・3 か・・1 24.8%!
*完全解答。水墨画を大成した雪舟は室町時代。
真言宗の開祖は空海(弘法大師)で平安初期。
(オ)勘合 63.2%
*形式的には朝貢貿易として明朝と交易を行った。正式な交易船と倭寇(海賊)を区別する手段として勘合を用いる。主な輸入品は明銭(永楽通宝)や生糸、輸出品は硫黄や銅。
明3代皇帝・永楽帝のときに発行された銅銭。
江戸前期に家光が国産の寛永通宝を発行すると、輸入銭の使用が禁止されるようになる。
大問4(近代史)
(ア)i:1 54.9% ii:3 53.9%
*i:不平等条約。領事裁判権のせいで外国人を日本法で裁けなかった。陸奥宗光が撤廃。
関税自主権の喪失でイギリスからの安価な綿製品が流れ込み、日本の綿産業に打撃を与えた。小村寿太郎が回復。
ii:関税自主権の回復は1911年。領事裁判権の撤廃は1894年。ポーツマス条約の締結が1905年なのでCとなる。
(イ)2 64.9%
*地価の3%を現金で納付する。負担が大きく、各地で一揆が勃発する。
3はGHQの農地改革。
(ウ)1 39.4%
*年号を正確に覚えていないといけない。
第一次世界大戦の勃発は1914年。
正解は中華民国の建国(1912)。辛亥革命(1911)の翌年。三・一独立運動は1919年。朝鮮の植民地支配に関して武断政治から文化政治へと融和策を図る。ガンジーを中心とした非暴力不服従運動(サティヤーグラハ)は1920年頃から。ソ連成立は1922年。
(エ)i:日本の生糸の輸出額が減少したことで、生糸の原料であるまゆの価格が下がったから。 22.9%!
ii:米の収穫高が増加したことで、米の価格が下がったから。 40.7%
*グラフの指し示す通りに書くだけ。細かいつながりは不要。
どちらも「農家の収入が減った理由」を尋ねる。
それは、まゆ・米の価格が下がったから。
しかし、原因が異なる。当時、富岡製糸場に代表されるように日本の生糸は輸出の主力品であったが、世界恐慌の影響を受けて生糸の輸出量・額が減少し、生糸の原料である蚕のまゆは需要減で価格が下がってしまった。
一方、米は豊作貧乏による供給増で米の価格が下がった。
(オ)1 77.4%
*自衛隊の前身。日本に駐在していた米軍が朝鮮戦争のために朝鮮へ出向き、防衛が手薄となった日本にソ連軍が攻め込む危惧から、GHQの命を受けて警察予備隊を組織した。米軍から物資の調達を依頼され、日本は特需に恵まれる。戦争は金になる。
大政翼賛会は戦時下で共産党以外の政党が解散して1つに合流した、挙国一致に似た組織。原油価格の上昇で、高度経済成長が終了した出来事は第一次オイルショック(1973)。
大問5(政治)
(ア)4 71.4%
*憲96条、憲法改正手続きに関する問い。
各議員総議員の3分の2以上の賛成による発議→国民投票による過半数の賛成で承認→国民の名で天皇が発布
(イ)3 69.5%
*日本は議院内閣制を採用する。国会のなかで内閣総理大臣を互選して指名し、内閣総理大臣が国務大臣を任命、内閣を組閣する。内閣は行政権の行使につき国会に対して連帯責任を負うので、国会の内閣に対する信任が崩れたら、衆議院の不信任案の可決(もしくは信任案の否決)で内閣は解散される。一方で米国は大統領制を採用しており、国民から直接選ばれるので行政は議会に対する信任を基盤として成り立っているわけではない。ゆえに、議会は大統領に対する不信任決議権がなく、大統領は弾劾裁判のみ罷免されうる。
(ウ)4 70.5%
*1:無罪推定原則。起訴をするのは司法試験をパスした法律のプロである検察官。
2:補強法則。本人の自白以外の証拠がなければ有罪認定ができない。もし補強法則がないと、自白のみで有罪に持ち込めるので自白の強要に繫がる。
3:裁判員は罪否認定だけではなく、量刑判断も行う。
4:刑事補償
(エ)i:3 76.5% ii:5 69.8%
*i:日本よりも左下にある国。
スイス・アメリカ・韓国・チリ・メキシコ。正の相関関係。
ii:正確な区分の知識が求められる。社会保険のなかに5つの保険制度があり、そのうちの1つが年金保険。
社会福祉は老人福祉や児童福祉といった社会的弱者の福祉拡大制度。
大問6(国際・労働)
(ア)2 80.7%
*1:日本は常任理事国入りを狙って積極的な国際貢献を果たしているが、5ヶ国がケチだから認めてくれない。
3:国連の分担金は各加盟国の経済規模に応じて負担するはずだが、GDP2位の中国はセコくて安い分担金しか払っていない。
4:加盟はしているが、セコいので十分な分担金を支払っていない。
(イ)4 74.8%
*温室効果ガスの削減は、今までの経済成長でCO2を多量に排出してきた先進国がひとまずお手本を示すべきだとして、京都議定書では排出削減目標の数値は先進国のみに課された。環境保護政策はしばし経済活動の抑制につながるので、地球環境を保護すべき要請と、途上国の経済発展を妨げられない権利との調和の観点から、1992年の地球サミットでは「持続可能な開発」(持続可能=sustainable:サスティナブル)が打ち出された。経済発展=効率
(ウ)2 54.0%
*表をみると、正規の数が減って非正規の数が増えている。問われているのは「このような推移をもたらした企業の意図」。雇う側からすれば、正規社員は一度雇えば原則定年まで面倒を見なければならないが(首にすることが難しい)、非正規は雇止めという形で派遣を打ち切られ、パートやアルバイトは正社員より首にしやすい。つまり、景気・不景気といった経済状況の変化に応じて、柔軟に労働力の調整を行えるメリット(雇用の調整弁)が会社側にある。
3:企業の社会的責任(CSR)の1つ 4:年功序列
(エ)公式解答参照 25.5%!
*ラストは長文記述。与えられたグラフから「課題」を書き、資料を踏まえた上で政府がハローワークを通じてどのように課題を解決しようとしているのかを論述する。
課題は”地方圏の人口減少”。いわゆる過疎化で、このままでは地方経済は衰退してしまう。しかし、地方への移住を検討している人たちは地方での働き口があるにも関わらず、働き口が見つからないのではないかと不安を感じている。そこで、政府はハローワークを通じて情報提供を行い、地方への移住を促す取り組みをしている。
一文が長くなったときは、複数の文に分割しても良い。問題文から『何を書くべきか』を正確に捉える。
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