平均56.7点(前年比;-1.6点)
問題はコチラ→PDFファイル
*逐語訳ではありません。
大問1(リスニング)
(1)B 57.1%
A:ナンシー、この写真を見て。僕だよ。
スタジアムでサッカーの試合を見ていたときに友達が撮ったんだ。
B:おぉ。ユウジ、とても楽しそうだね。
A:うん。好きなサッカー選手が見れて本当に楽しかった。
B:良いわね。
問題―彼らはどの写真について話している?
*「when we were watching a soccer game in the stadium」→過去進行形
スタジアムでサッカーの試合をまさに見ていた写真はB。
(2)A 88.4%
A:エリカのランチは美味しそうだね。ソーセージがうまそう。
B:ありがとう、トニー。あなたのも美味しそうよ。私のランチにはないイチゴがある。
A:実は昨日、スーパーで買ったんだ。とても甘いよ。
B:良いね。いちご好きだから、あとで買おう。
問題―エリカのランチはどれか?
*ソーセージがあってイチゴがない弁当。
『I don’t have any.』→not-any=1つも~ない(全否定)
(3)C 98.0%
A:今日は昼食の前に英語の授業があって、英語の歌を歌ったよ。面白かった。
B:うん。だけど、私は数学の授業の方が面白かった。
A:え、マジ?僕は数学の後にあった理科の授業も面白かった。
B:あなたが理科が好きなのは知ってるけど、音楽が一番好きじゃなかった?
午後の音楽の授業を楽しんでたわよ。
問題―彼らは何曜日について話している?
*昼食の直前が英語。数学→理科。午後に音楽がある日を選ぶ。
『just before~』=~の直前(beforeの強調)
『right after~』=~の直後
(4)A 91.1%
ケンタは午前中、学校でジェーンと話す。
彼女は昨夜遅くまでテストの勉強をしたと彼に話す。
また、そのせいでとても眠いと彼に話す。
問題―ケンタはジェーンに何という?
A:昨夜は何時に寝たの? B:どこでテレビゲームをしたの?
C:毎日テレビを見なきゃ。 D:毎日早く起きるべき。
*『because of~』=~のために、~のせいで
テストに向けて勉強した人に、毎日早く起きるべきは言い過ぎ。
『video game』=テレビゲーム
(5)D 85.8%
キャシーはトムの家に行く途中で道がわからなくなった。
彼女はトムに電話し、辺りにあるものを彼に伝える。
そして、家に着く方法を教えてと彼に頼む。
問題―トムはキャシーに何という?
A:素晴らしい。地図をどうもありがとう。 B:いや、何もいらないよ。
C:こんにちは。キャシーと話せますか? D:そこで待ってて。迎えに行くよ。
*『on one’s way to~』=~に行く途中
『Can I speak to~?』=(電話中に)~と話せますか?
comeはそこに近づく、goはそこから離れる。
(6)
(ブラウン先生は中学のALT)
こんにちは、皆さん。英語の授業を始める前に、先週末のことについて話しましょう。あなたたちは良い週末を迎えましたか?私は良い週末を過ごしたので、それを話させてください。前の日曜は天気が良かったので、家族とコバトン公園へ行きました。月に2回は行きます。町で最も大きい公園の1つです。楽しめるものがたくさんありますよ。
まず、子供たちとバドミントンをしました。公園にはスポーツができる広い場所があります。そのあと、桜の木の下でランチをしました。桜がきれいで、子供たちが作ったサンドイッチはとてもおいしかったです!ランチのあと、公園の周りをサイクリングして楽しみました。週末に公園で過ごすとリラックスできます。
OK、では、ペアを組んで、先週末について英語で話してください。数分間あげます。質問があれば聞いてください。準備はいいですか?
①B 97.4%
問題―ブラウン先生の家族は月に何回、コバトン公園に行くか?
A:月に1回 B:月に2回 C:月2回以上 D:4ヶ月ごと
*「We go there twice a month.」
『How many times~?』=何回(何度)~?
②D 97.7%
問題―ブラウン先生が公園で最初にしたことは何?
A:サイクリングを楽しんだ。 B:ランチをした。
C:他の家族と話した。 D:バドミントンをした。
*Firstの次。子供とバドミントン→桜の下でランチ→周辺をサイクリング。
③C 90.4%
問題―ブラウン先生の話について正しいのはどれ?
A:彼女は生徒たちに、公園での体験について話してほしいと思っている。
B:彼女が毎日、天気について考えることは重要だ。
C:先週の日曜に彼女の家族が公園でどう過ごしたかを生徒たちに話している。
D:彼女の家族と過ごす最善の方法は家にいることだ。
*CはSVOOの第四文型。
『want 人 to~』=人に~してほしい
@コバトン@
埼玉県のマスコットだそうです。
(7)
(アリスはアメリカからきた生徒)
トモキ:アリス、この写真を見て。去年の夏、アメリカに旅行したときに撮ったんだ。
アリス:わぉ。たくさん撮ったわね。待って。トモキ、この男性は誰なの?
トモキ:アメリカの友人のディビッドだよ。サンフランシスコでバスに乗ってたとき、
僕の隣に立っていて、「こんにちは」と笑顔で言ったんだ。
そして、僕がバスを降りるまで、英語でお互いに話し始めた。
アリス:楽しく話せたの?
トモキ:うん。趣味や故郷について話したよ。
アリス:良いわね。
トモキ:実は面白い話があるんだ。
アリス:え、何?
トモキ:翌日、日本へ帰国するためにサンフランシスコの空港に行ったら、そこで彼と会ったんだ!
また会えてとても驚いたよ。彼は「またアメリカにくる機会があったら会いに来てよ」と言った。
そしたら彼のメアドをくれた。
アリス:わぉ!
トモキ:それから彼と連絡を取ってるよ。週に1度はメールを送っている。
アリス:アメリカで素晴らしい体験をしたわね。「こんにちは」があなたと彼の友情を結んだのよ。
① 27.7%!(一部正答12.9%)
She ( asked him who ) the man in the pictures was.
問題―トモキがアリスに写真を見せたとき、彼女は彼に何を尋ねたか?
*answer;彼女は写真に写る男が誰かを彼に尋ねた。
第四文型。
『ask O1 O2』=O1(人)にO2のことを尋ねる
who節は間接疑問文。
② 23.1%!(一部正答4.3%)
They kept talking until Tomoki ( got off ) the bus.
問題―トモキと友人のディビッドはどれくらいバスで話したか?
*answer;トモキがバスを降りるまで彼らは話し続けた。
『get off』=(電車・バス・飛行機から)降りる
「車から降りる」だと『get out of the car』になる。
③ 30.0%!(一部正答12.2%)
Because she felt the word “Konnichiwa” created a ( friendship between ) Tomoki and David.
*問題―なぜ、アリスはトモキのアメリカの体験が素晴らしいと感じたのか?
answer;なぜなら、「こんにちは」がトモキとディビッドの友情を結んだと彼女は感じたから。
「こんにちは」が何をcreateしたのか。
『between A and B』=AとBの両方
『friendship』は抽象的な概念で不可算名詞だが、具体的な友情関係で扱われると可算名詞になる。
大問2(対話文)
【1】
〔クラスで伊藤先生が生徒たちと遠足について話す〕
イトウ:来月、ケヤキ市に遠足にいくよ。行くべき場所がたくさんある。
遠足の日は午前9時、ケヤキ西公園に集合。それぞれのグループは公園からスタートして、
午後3時までに公園に戻ってくる。だから、グループでの時間は6時間だね。
ケン:どこに行くかは僕たちが決められますか?
イトウ:うん。だけど、表にある4つのチェックポイントのうち1つには行かなきゃダメだから、
先生たちには君たちの様子がわかるよ。
今日はどのチェックポイントに行くか、グループで話し合って選んで欲しいんだ。
ケン:うーん、選ぶのが難しいな。もっと詳しく知りたいです。
イトウ:詳しく知るには本かネットを使うのがいいよ。
エマ:タクシーには乗れますか?
イトウ:ダメ。移動は徒歩かバスか電車だね。
ユイ:遠足にはどのくらいお金を持っていけますか?
イトウ:運賃と入場券、昼食代で3000円まで持っていけるよ。
ユイ:わかりました。
イトウ:遠足では写真を撮ることと、やったことをメモすることを忘れないで。
あとでプレゼンをするときに役立つからね。OK、グループで話し合ってください。
(1) 30.0%!(一部正答0.3%)
Today, I〔 want you to choose which place to visit 〕as a check point in a group discussion.
*前文では、チェックポイントとして表にある4つの場所の1つに行かなくてはならないとある。
グループで話し合って、どのチェックポイントに行くべきかを選ぶ。
choose place(場所を選ぶ)…placeを後置修飾してplace to visit as a check point…
which to visit=どこに行くべきか、whichの後ろに名詞を添えてwhich place to visitで固まる。
which place~をchooseする。文頭は『I want you to~』で、to以下のことをしてほしい。
(2)ア 68.6%
ア:生徒たちは遠足の日に2度、同じ公園に来なければならない。
イ:生徒たちは、宿題として表の場所について勉強しなければならない。
ウ:生徒たちは、ケヤキ西公園で何を買うのか話し合いで決める。
エ:生徒たちは、教室で伊藤先生からもらったバスの1日乗車券を使う。
*午前9時と午後3時の集合時間に2回、ケヤキ西公園を訪れる。
【2】
〔ケンが別の考えを話す〕
エマ:ケンはどの場所に興味があるの?
ケン:ケヤキ西公園から歩いていける桜草タワーだね。この場所の中では一番高い建物だから、
展望デッキから素晴らしい景色を楽しめるよ。晴れていれば、美しい山も見える。
タワーではプラネタリウムを楽しめて、90分ごとに約30分間上映するね。
タワーにはたくさんのレストランやお店もある。
エマ:それは面白そう!
ケン:本当にオススメだよ。
ユイ:展望デッキとプラネタリウムを合わせたチケット代はいくらなの?
ケン:ここに入場券の価格表があるよ。
ユイ:2つのアトラクション代は最も安いチケットで〔2430〕円ね。
うーん、私たちがやりたいことをすべてやるのは難しいわね。
エマ:ユイの言う通りよ。学割がきいても、まだ高いわ。
タワーですることは1つに絞った方がいいね。
ケン:なるほど。
(3)イ 45.5%
*both attractions=展望デッキとプラネタリウムの両方。
中学2年生はadult、セット料金で2700円。学割がきいて、2700×90%=2430円
(4) 28.4%!(一部正答25.4%)
It’s difficult to do( everything we want ).
*空欄には「私たちが望むすべてのこと」が入る。
私たち→we
望むはhopeがよぎるが、望むことをする→したいことをする(欲望)→want
すべてはallもあるが、”望むことのすべて=何もかも、あらゆるもの“はeverythingがベスト。
【3】
〔ユイが自分の考えを言う〕
エマ:ユイはどう思う?
ユイ:私は動物や植物が好きだから、ケヤキ動物園かケヤキ大学科学博物館に行きたい。
とくに科学博物館に興味があるわ。
キャンパスの中にあって、ケヤキ西公園からバスで10分くらい。
博物館では農業の歴史や日本の伝統料理の展示があって、その料理を出すレストランもある。
それに大学のキャンパスに1度も行ったことがないから、キャンパスを歩いてみたいな。
ケン:良いね。そこで日本の伝統料理を食べてみたいな。
エマ:私もキャンパスにある伝統的な建物に興味ある。ガイド付きキャンパスツアーで中に入れるよ。
ユイ:良いね!ツアーのチケットは買わなきゃダメ?
エマ:参加したいならそうね。キャンパスを歩くだけならタダよ。
ケン:じゃあ、ケヤキ動物園はどうかな?幼いときに行ったよ。丸一日過ごせるほどすごく広い。
ユイ:オンラインで買うと入場券は600円ね。だけど、動物園は公園から遠いわ。
(5)Because she has never been to a university campus. 67.3%(一部正答24.1%)
*なぜ、ユイはキャンパスを歩きたいのか?
見つけやすい。「because I have never been to a university campus.」現在完了の経験用法。
代名詞をsheに変えると三単現のS(have→has)になる点に注意!
universityは母音uから始まるが、発音は子音のユー[jùː]なので冠詞はaとなる。
【4】
〔ケンはエマの考えを話すよう求める〕
ケン:エマはどの場所に行きたい?
エマ:私は日本の伝統工芸が好きだから、しらこばと工芸センターに行ってみたい。
雛人形とか伝統工芸がたくさんあるの。
工芸教室に参加して、伝統的な和紙を使った自分だけの扇子が作れるよ。
教室は午前10時と午後2時に始まって約2時間ね。
ユイ:その教室はどのくらいお金がかかるの?
エマ:材料費を含めて、だいたい1000円ね。安くはないけど、この体験は良い思い出になるわ。
ケン:扇子は家族へのお土産になるね。
エマ:私もそう思う。私のお母さんは扇子を喜んでくれそう。
ユイ:素敵ね。ケヤキ西公園の近くなの?
エマ:いえ、バスに乗る必要があるわ。
ケン:さて、僕たちの考えは共有されたね。遠足でどこに行くか決めよう。
(6)①イ 81.8%
生徒たちの話し合いによると、
ア:ケヤキ動物園は動植物の歴史を展示する。
イ:生徒たちがしらこばと工芸センターへ行くにはバスに乗らなければならない。
ウ:ユイは2時間で工芸を作り終えられないと不安に思っている。
エ:ケンはエマの考えに反対だ。なぜなら、扇子が高いからだ。
*ア:【3】ユイのセリフ。『The museum shows the history of agriculture~』
博物館が農業の歴史を展示している。
イ:【4】でしらこばと工芸センターが出てくる。
最後のエマのセリフ『No, we have to take a bus.』
ウ:そのような文はない。
エ:【2】ケンのタワー案で、ユイが展望デッキとプラネタリウムのセット料金の高さを指摘し、
それにエマが同調している。
②エ 60.4%
話し合いでエマが不安に思っているのは…
ア:チケットが安くても、ケヤキ動物園はケヤキ西公園から遠すぎること。
イ:生徒たちが工芸教室に参加しそこねると、2時間待たされること。
ウ:生徒たちが展望デッキとプラネタリウムの両方を訪れるための割引をうけること。
エ:学生割引を使っても、なお桜草タワーのセット料金が高いこと。
*【2】後半にある。
イ:『miss』=~しそこなう。ここではworkshopに出席しそこなう。
(7) 3.0%!!(一部正答10.2%)
( Who recommended the )place to the other students in your group?
イトウ:どこのチェックポイントに行くかもう決まったかい?
エマ:はい。しらこばと工芸センターに行くつもりです。
イトウ:良いね。君たちのグループで他の生徒にその場所を勧めたのは誰なの?
エマ:私です。皆が私の考えに賛成してくれました。
*目的地はしらこばと工芸センターに決まった。
「君たちのグループで他の生徒に場所を〇〇〇?」
エマの受け答えが『I did.』
受験英語の世界では、Yes/Noで答えない場合は疑問詞を伴う疑問文である。
しらこばと工芸センターはエマの発案(=idea)で、エマが『I did=自分がやりました』。
疑問詞Whoを主語とし、誰がその場所(idea)を出したの?
公式解答では『suggest』=提案する、を使っている。
大問3(長文読解)
あなたは雨の日にどうするか?私は傘を使う。傘をさすときはいつも、なぜ傘の形は少しも変わらないのかと疑問に思う。手に持つ必要のない傘があれば良いのに。しかし、そのような傘はない。今まで通り傘は同じ形を保っている。私が傘をさすとき、傘を開いて持つ。人々はいつから傘を使い始めたのか?海外の人は雨の日にどうしているのか?なぜ傘の形は変わらないのか?私は自分の疑問に答えを出すために、傘の歴史や文化を調べた。
初期の傘は棒のついた天蓋のようで、閉じることができなかった。(写真1)王のような持ち主の権威を(A)示すために用いられていたようだ。
日本における傘の最古の形跡は古墳時代にある。しかし、和傘がどこで誕生したのかを見つけるのは困難だ。外国から伝来した傘とする説や、だいぶ昔に日本で作られた傘とする説もある。
いくつかの記事や本を読み、江戸時代半ばから人々が傘を使い始めたことを知った。和傘は油紙で覆われた竹の軸や骨で作られた。値段がとても高く、裕福な人しか買えなかった。開閉はできたが、重くて(B)壊れやすかった。だから、江戸時代まではほとんどの人が雨の日は蓑や菅笠を使っていた。(写真2)和傘の作り方が広まると、より手軽にかつ安価に作れるようになった。傘の文化は歌舞伎や浮世絵に見られたので、多くの人々に広まった。和傘職人は和傘が大衆化したと思ったが、洋傘が日本に伝来したことで状況が変わった。
大勢の日本人が最初に洋傘を目にしたのは、ペリー提督が日本に来航したときだ。彼と来日した船員が使っていた。明治時代以降、洋傘が日本に持ち込まれて売られた。軽くてかっこいいデザインだったので人気が高まり、すぐに日本中に普及した。
20世紀、ある日本のメーカーは和傘を作り続けたが、別のメーカーは洋傘を作り始めた。だが、独自の傘を作ろうとするメーカーもあった。1950年頃、ドイツで開発された傘をもとに折り畳み傘をつくったメーカーも現れた。およそ10年後、ある傘メーカーがビニール傘を発明した。1964年の東京オリンピックで世界中の人々にお披露目された。国内外で人気になった。透明で良好な視界が好評の理由だろう。このように、①日本のメーカーによっていくつかの種類の傘が作られた。
ところで、海外の人々は雨の日にどうしているのか?ある国では雨季と乾季がはっきりしている。雨季には突然雨が降りだし、しばらくすると止む。このため、多くの人々が「傘は使わないよ。なぜなら、②すぐ雨が止むからね」と言う。
日本はどうか。言うまでもなく、日本は雨が多く、梅雨がある。だが、インターネットで面白いニュース記事を見つけた。日本では1人あたり平均3.3本、海外では平均2.4本の傘を持つとあった。つまり、日本人は雨が降ると、よく傘を使う傾向にある。しかし、ニュージーランド人は③日本と同じくらいの雨が降るにも関わらず、雨が降ってもあまり傘を使わない。この違いの理由は何なのか?私は2ヶ国の湿度を比較したら、日本の方が湿度が高いことがわかった。高い湿度のため、濡れたら乾き切るまで時間がよりかかるから、日本人は外国人よりも傘をよく使うというのが私の見解だ。傘に対する考え方は住んでいる国の天気に寄りけりのようだ。
傘に関する記事や本を読む前は、傘の形が変わっていたとは思わなかった。だが、傘の歴史を調べて、実際は傘の形が変わったことを知った。初期の傘は棒のついた天蓋であったが、現在の傘は開閉ができるし、折り畳み傘もある。未来では傘は形を変え続けるだろう。時々、〔私は未来の傘がどんなものになるか想像する〕。たとえば、頭上を飛んだり、バリアを張る傘になるかもしれない。未来の傘について考えていると、面白いことに気づいた。私が想像する傘は、ひょっとすると形の違う菅笠かもしれない。傘の歴史を学ぶと新しい傘を考案するヒントが得られることもある。
(1)Because they were light and cool. 19.8%!(一部正答48.5%)
*問題―明治時代以降、なぜ洋傘が日本で人気になったのか?
第5段落最後「They became popular because of their light weight and cool design,」
この部分の形容詞を抜き出せばいい。
(2)日本は湿度が高く、ぬれたら乾くまで時間がかかるから。35.6%(一部正答19.1%)
*8段落最後の方。「In my opinion, because of the high humidity,
it takes longer to dry off if they get wet, so Japanese people use umbrellas more often~」
『in my opinion』=私の意見では
(3)A:show 66.7%(一部正答7.3%)
*初期の傘は、王のような所有者の権威を〔 A 〕ために使われたようだ。
→傘は権威の象徴に使われていた。権威を”示す”→show
to不定詞の副詞的用法〔to+動詞の原形〕
B:broken 38.9%(一部正答11.9%)
*(江戸時代半ばから使われ始めた)和傘は開け閉めはできたが、
重くて〔 B 〕しやすかった。だから、多くの人々は雨の日に蓑や菅笠を使った。
→傘が使われなかった理由を考える。
壊れやすかった→容易く壊れる=easily broken。breakを過去分詞にする。
(4)①ウ 44.9%
ア:多くの傘のメーカーが新しい傘を作るのを止めた
イ:より高価格で売られる
ウ:いくつかの種類の傘が日本のメーカーによって作られた
エ:日本と同じくらいの雨が降る
オ:雨が降るとき、皆が傘を使う
カ:すぐに雨が止む
*『in this way』=このようにして
6段落のまとめの文。20世紀の日本では、昔ながらの和傘を作り続けるメーカーや、
洋傘を作り始めたメーカーもいれば、独自の傘を作るメーカーも現れた。
いくつかの種類の傘が日本のメーカーによって作られた。
②カ 82.5%
*ある国の雨季では、突然雨が降ってはしばらくすると止む。
『after a short time』=しばらくすると、まもなく
すぐに雨が止んでしまうので、人々は傘を使わない。
③エ 60.7%
*前文では、日本人は雨が降ると、よく傘をさす傾向にあると書かれている。
しかし、ニュージーランド人は雨が降っても傘をあまり使わない。(③)であっても。
日本とニュージーランドを比較するには、両国の降水量が同程度である前提が求められる。
『not-very~』=あまり~でない
(5) 26.4%!(一部正答1.3%)
Sometimes〔 I imagine what umbrellas will be like in 〕the future.
*未来の傘に関する話になる。後ろの文では筆者が空想する傘の例が挙げられている。
「ときどき、私は未来の傘がどんなものになるかを想像する」
基本の形は『I imagine umbrellas in the future.』
”どんな傘か”。howがよぎるが人の性格や物の特徴・見た目を示す場合は『what-like』を用いる。
『what umbrellas is like』what節の中身を未来形にしてin the futureにつなぐ。
(6)
マユミはなぜ傘は形が変わらないのか不思議に思った。彼女は傘の歴史や文化を調べた。江戸時代半ばから日本人は①(傘を使い)始めたことを知った。明治時代から独自の傘を作る日本のメーカーがあった。彼女は傘の使用について日本人は外国人と(違う考えを持っている)ことも知った。調べ終えて、実は傘は形が変わっていたことを知った。ときどき、彼女は未来の傘を想像する。自分が想像する傘は形の違う菅笠かもしれないと気が付いた。彼女は傘の歴史を学ぶことが新しい傘をつくるヒントを③(与える)と考えた。
①using them 38.9%(一部正答11.6%)
*江戸時代半ばから日本人は何を始めたか。
第4段落『I learned that people began to use umbrellas after the middle of the Edo period.』
→傘を使い始めた。
startは動名詞、to不定詞いずれも目的語にとれる。umbrellasの代名詞はthem。
②different ideas 1.0%!!!(一部正答1.3%)
*傘の使用に関して、日本人は外国人と何なのか。抽象的な問いで難しい。
people in other countriesが出てくるのは後半、日本の話題を述べる8段落に注目する。
日本人は外国人より傘を多く持ち、雨が降るとニュージーランド人よりも傘を差す。
最後のまとめの文。『It seems that the way of thinking about umbrellas depends on the weather of the country which you live in.』
傘に関する考え方は住んでいる国の天気による→傘に関する考え方は国によって違う。
『be different from~』=~と異なる
『have different ideas from~』=~と違う考えを持っている
③ give us 19.1%!(一部正答3.0%)
*傘の歴史を学ぶことは、新しい傘を作るヒントをどうするのか。
最後の文『We may get a hint for creating a new umbrella by learning about its history.』
傘の歴史を学ぶことによって、新しい傘を作るヒントが得られる。
→傘の歴史を学ぶことが、新しい傘を作るヒントを与える。
「We get a hint by 〇」≒「〇 give us a hint」
@@
>なぜ傘は進化しないのか? 傘の歴史4000年を遡って考察してみた!(和楽)
リンク先に傘の歴史がわかりやすくまとまっています。
ポツポツ雨でも傘を差す日本人。これが世界の標準ではなかったのか(;`ω´)
大問4(自由英作文)
22.8%!(一部正答70.6%、無答5.6%)
どんな場所に住みたいかを考えるのは重要だ。ある人は山よりも海が良いから海の近くに住みたいという。もちろん、海の近くよりも山の近くが良いという人もいる。住む場所を決めるときに考えなければならないことはたくさんある。あなたは海と山のどちらの近くに住みたいか?
例;I prefer living near the sea. l can catch fresh fish such as sardines and eat them every day. At the beach, I enjoy picking up shells while listening to the sound of the waves. Also, I’d like to try sailing.(41語)
『私は海の近くに住みたい。イワシなどの新鮮な魚をとって毎日食べることができる。ビーチでは、波の音を聞きながら貝殻拾いを楽しむ。それにヨットにも挑戦したい。』
*山か海、どちらの近くに住みたいかを40語以上の単語で述べる。
はじめに結論を書いて理由を続ける。それっぽい理由であれば何でもいいが、
40語に届くには3つ以上のネタを探さないと厳しいと思う。
(なお、採点上の注意によると、40語に満たない答案でも採点してくれる)
『while v-ing』=~している間に、~しながら
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