スポンサーリンク

2021年度 山梨県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均59.1点(前年比;+5.2点)
最高点100点、最低点0点。

問題はコチラ→PDFファイル
出題範囲の除外は標本調査。

大問1(計算)

(1) 98%
(-13)+(-8)
=-13-8=-21

(2) 85%
(1/6-4/9)×18 ←分配法則
=1/6×18-4/9×18
=3-8=-5

(3) 90%
-42+72
=-16+49=33

(4) 90%
√10×√2+√5
=2√5+√5=3√5

(5) 96%
56x2y÷(-8xy)
=-7x

(6) 83%
6x+7y-2(x+3y-9)
=6x+7y-2x-6y+18
=4x+y+18

大問2(小問集合)

(1) 87%
2-7x-18
=(x+2)(x-9)=0
x=-2、9

(2) 92%
対称の軸の作図。
AとBは対応する点⇒ABの垂直二等分線が対称の軸となる。

(3) 77%

弧ADの円周角で、∠ABD=43°
△BDEで外角定理→∠CEB=43+52=95°

(4) 67%
反比例はxとyの積が比例定数aで一定。
a=xy=-3×5=-15
y=-15/xにx=12を代入して、
y=-15/12=-5/4

(5)① 74%
最頻値(モード)は最もあらわれている値。
10~20分の階級の階級値⇒15分。

② 78%
0分~20分の度数は7+9=16
相対度数は小数であらわす。
16÷32=0.5

大問3(数量変化)

(1) 80%
xが時間でyが道のり。
一次関数のグラフは直線で、傾きが速さである。
グラフが直線⇒変化の割合が一定⇒速さが一定。

(2) 73%
y=4/3xにy=20を代入。
20=4/3x
x=15(0≦x≦48)
xは9時から経過した分だから9時15分。

(3)グラフ―26%!(部分点42%)、式―42%(部分点15%)
求め方を記述する。
■グラフから求める方法
列車Pと列車Qの交点の座標を求める。
■式から求める方法
①と②の連立方程式を解く。
*「交点を求める」だけだと減点対象。

(4) 9%!

列車Pと列車Qをみると、下の部分が二等辺三角形に見える
Pの傾きは3/4。右に④上に③移動。
Qの傾きは-3/4。右に④下に③移動。
右上がりと右下がりの度合いが対称的⇒左右対称で二等辺三角形である
RはPと傾きが同じだから、こちらも二等辺三角形。
10時3分→x=63
二等辺三角形の頂点からおろした垂線は、底辺を垂直に二等分する。
72-63=9分
63-9=54分
したがって、9時54分。


大問4(方程式)

(1) 82%
チーズ59kcalがm個、ビスケット33kcalが2枚。
59m+33×2
59m+66kcal

(2)カレ-:25%!、サラダ:24%!
連立方程式。

カレーをxg、サラダをygとする。
800gで等式。
x+y=800…①

950kcalで等式。1gあたりのカロリーになおすこと
1gあたりカレー1.3kcal、サラダ0.7kcal。
1.3x+0.7y=950
13x+7y=9500…②

②-①×7をして、x=650、y=150
カレーライス…650g、サラダ…150g

@別解@
もし、800gすべてがカレーだったら、130×8=1040kcal
実際は950kcalだったから、1040-950=90kcal少なくすればいい。

カレー100gをサラダ100gに交換すると60kcal減るので、
交換すべき重さは、100×90/60=150g
つまり、サラダは150g。カレーは800-150=650gである。

(3)① 61%
『タンパク質だけ20gとる』なので、
4a+9b+4cにa=20、b=0、c=0を代入。
4×20+9×0+4×0
=80kcal

②記号―45%、説明―11%!(部分点26%)
解答では根拠を示して説明する。
総エネルギー量は、4×120+9×60+4×370
=480+540+1480=2500kcal

脂質のエネルギー比率は、540÷2500×100=21.6%
これは20%以上30%未満の望ましい範囲にある。(ア)

大問5(関数)

(1) 86%
y=1/8x2にx=-4を代入。
y=1/8×(-4)2=2

(2) 49%(部分点27%)
△ARQ∽△CPQの証明。

平行四辺形だけを抜き出せば、基本レベルの証明。
対頂角と錯角で2角相等→∽

(3) 51%

関数に代入して座標を確認。
D座標が不明。
AB//DCなので、DCと傾きが同じABの式を先に求めてみる
A(-4、2)⇒B(8、8)
右に12、上に6移動するから、ABの傾きは6/12=1/2
A座標から右に4上に2移動して、切片は2+2=4。
AB;y=1/2x+4

BとCのy座標の差が8だから、ABをy軸方向に+8平行移動すればDCとなる
したがって、y=1/2x+12

(4) 4%!!

平行四辺形ABCDを二等分する直線は、対角線ACとDBの交点(各々の中点)を通る
ACの中点をSとする。
AとCの座標からSのx座標は、(-4+8)÷2=2
y座標は、(2+16)÷2=9
S(2、9)
OP(OS)の式は、y=9/2x

Pはy=9/2xとy=1/2x+12の交点
9/2x=1/2x+12
9x=x+24
x=3(Pのx座標)

DとPのx座標の差は7、PとCのx座標の差は5。
DP:PC=7:5


大問6(空間図形)

(1) 80%(部分点1%)
三平方の定理。
√(82-62
=√28=2√7cm

(2)① 79%
ネジレ→交わらない、かつ平行でもない。
B・BOは一端がAかCだからACと交わる。
残りのBD・OBはACと交わってもないし、平行でもないのでネジレ。
ウ・オ

② 7%!(部分点0%)

高さは出ているので、底面積を求める。
円周上に3点が等間隔→3つの弧の長さは等しい→3つの弦も等しい→△BCDは正三角形
DOの延長線とBCの交点をEとする。
△BOEの内角は30°-60°-90°で辺の比は1:2:√3
OE=3cm、BE=3√3cm
正三角形BCDの面積は、6√3×9÷2=27√3cm2
よって、三角錐A―BCDの体積は、27√3×2√7÷3=18√21cm3

③ 3%!!

PQは△ABQ上の線分だから、△ABQを切り取って考える。
PはABの中点なので、AP=PB=4cm
前問の図よりBO=6cmで、OQは先ほどのOEと同じ3cm。

ここで、(1)AO=2√7cmを使う。
Pを通りAOに平行な線を引き、BQとの交点をFとする。
△AOB∽△PFBで、相似比はBA:BP=8:4=2:1
PF=2√7÷2=√7cm
BF=FO=3cm
最後に△PQFで三平方→PQ=√43cm

④ 0%!!!(部分点0%)
難問。
ここまでの見直しが済んで、時間を持て余した人用です。

(左)△ABCと△RTCで中点連結定理。PB//RT、PB=RT=4cm
(中央)△ABDと△PBS、△ACDと△RCQで中点連結定理。
PS//AD//RQ、PS=RQ=4cm
(右)△BCDと△TCQで同様。BS//TQ、BS=TQ=3√3cm
△PBSと△RTQの3辺の長さが等しく(合同)で、かつ平行

立体で一気に考えることもできる。
R、T、Qは中点だから三角錐C-ABD∽三角錐C-RTQで相似比は2:1。
△APBと△RTQの面積比は等しく、かつ平行である。

問題は△PBSと△RTQが斜めに傾いている点
もっとも、平行四辺形を切って貼り付けると長方形に変形できるように、
斜め柱体は垂直の柱体に置き換えることができる
立体PBS―RTQを底面△BCDに垂直な面で切りたい…。

ここで、(1)AO=2√7cmを活用する。
AOは円錐の高さだから底面△BCDに垂直で、Oは正三角形BCDを2等分するDT上にある。
そこで、ATに補助線をひき、面ATDで切り取って考えてみる。

ATとPRの交点をG、DTとSQの交点をHとする。
3辺の長さは前問の△ABQと同じで、TD=BQ=9cm
△APG∽△ABTで、AG:GT=1:1
同様に、△DSH∽△DBTで、DH:HT=1:1
GとHはAT、DTの中点である。

△ATD∽△GTHで、面積比は△ATD:△GTH=4:1
△GTHの面積は、9×2√7÷2×1/4=9√7/4cm2

斜め柱体PBS―RTQは底面積が9√7/4cm2、高さBT=3√3cmの柱体とみなせるから、
9√7/4×3√3
=27√21/4cm3

@別解@
実はサクッと出せる方法がある。
(2)で全体の三角錐ABCDを求めたので、ここから体積比で何とかできないものか。

ADの中点をUとする。
6点P、
Q、R、S、T、Uは三角錐ABCDの辺上の中点。
三角錐A―PRU(三角錐R―TCQ)∽三角錘A―BCDで相似比は1:2。
体積比は相似比の3乗。
三角錐A―BCDの体積比を⑧とすると、
三角錐A―PRUと三角錐R―TCQの体積比は①。
また、△PRUと△SQDは合同。
三角錐A—PRUと斜め三角柱PRU―SQDの底面積は等しく、高さの比も同じ。
三角錐の体積は三角柱の1/3だから、斜め三角柱PRU―SQDの体積比は③となる
求積すべき立体は、⑧-(①+①+③)=③
要するに、三角錐ABCDの3/8倍である。
18√21×3/8=27√21/4cm3


大問1
全問死守。
(2)分母の6と9は18の約数なので、分配法則がオススメ。
大問2
全問死守。ここまでで配点は36点。
(4)反比例は中1でやるよ!
大問3
(3)グラフの正答率が悪いのは「交点を求める」にとどまるのが多かったらしい。
グラフなので、『交点の座標』(x座標が時間、y座標が位置)まで言及しないと減点される
(4)王道は直線の式だが、二等辺三角形とわかれば72の18前で終了。
(式でも解けるようにしておいて下さい)
大問4
(2)カロリーの問題は他県でも何問か見たことがある。
(3)活用の問題。計算は複雑ではないが意味をつかめるか。
【2】代入して百分率を求める。2500kcal、21.6%を示し、これは範囲内であると指摘。
大問5
わりとオーソドックスな形式だった。
(2)邪魔な線を消して平行四辺形だけを見る。
(3)ABの+8がDC。
(4)平行四辺形の二等分線は対角線の交点を通過する。
平行四辺形の性質をあわせもつ菱形・長方形・正方形も同様である。
他県でもよくみかける形式である。
大問6
(2)②この正三角形の分割は覚えておくこと!頻出。
③PQは平面ABQ上にある→△ABQで切り取る。(1)AO=2√7を思い出したい。
④難しいので撤退しても良い。
体積比での算出は難関中の算数で見かけた。
公立高校入試解説ページに戻る

◆menu◆ 公立高校入試…関東圏メイン。千葉だけ5教科あります。%は正答率。
国私立高校入試…数学科のみ。ハイレベルな問題をそろえてみました。
難関中算数科…中学受験の要。数学とは異次元の恐ろしさ(;´Д`)
難関中社会科…年度別。暗記だけじゃ無理な問題がいっぱい!
難関中理科…物化生地の分野別。初見の問題を現場思考でこなせるか。
難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ(^-^;ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記φ(・・。)
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
noteも書いています(っ´ω`c)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
気軽にお立ち寄り下さい(*^^*)→サボのnote
サボのツイッターはコチラ→

コメント

タイトルとURLをコピーしました