スポンサーリンク

2023年度 長野県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均51.5点(前年比;+4.6点)

100点―7人、0点―5人
問題はコチラ→PDFファイル

大問1(小問集合)

(1)
-3+4
=1

(2)
マイナス×マイナス=プラス
n=-6とすると、5-nだけ値が正の整数になる。

(3)
(3x-5y)/2-(2x-y)/4
={2(3x-5y)-(2x-y)}/4
=(6x-10y-2x+y)/4
=(4x-9y)/4

(4)
(x-3)2+2(x-3)-15 ←(x-3)=Xとすると
=X2+2X-15
=(X+5)(X
-3) ←X=(x-3)に直す
=(x-3+5)(x-3-3)
=(x+2)(x-6)

(5)
2+2x-1=0
解の公式を適用。xの係数が偶数なので、b=2b’が使える。
x=-1±√2

(6)
xとyの関係を式で表すと、y=12/x
反比例だからxの値が2倍、3倍…になると、yの値は1/2倍、1/3倍…になる。
xとyの積は比例定数12で一定。
イ・ウ

(7)
30.5の小数第1位を四捨五入すると31g。
31.5を同様に四捨五入すると32g。
30.5を含み、31.5は含まない→30.5≦a<31.5

(8)
5個の中から1個取り出し、それを戻さずに続けてもう1個取り出す。
5個から一度に2個取り出す52=10通り
赤2個から1個、青3個から1個を取り出す組み合わせ→2×3=6通り
確率は6/10=3/5

(9)
x+y=-1にx=2を代入。
y=-3
(x、y)=(2、-3)を代入して成り立つ式を選ぶ。
x-3y=2-3×(-3)=11

(10)

Aを通るBCに対して垂直な垂線の作図。

(11)

時計回りに外角を統一してみる
n角形の外角の和は360°だから、
x=360-(90+70+80+56)=64°

(12)
【球の体積V=4/3πr3
球Aの体積は、4/3π×33=36πcm3
円柱Bの高さは、36π÷(2×2×π)=9cm

大問2(データの活用&整数)

Ⅰ(1)
最大値がわかりやすい。
図2の最大値は38~40°の階級に含まれる。
図1で38℃以上は2020年しかない。

(2)①
データの散らばり…範囲=最大値-最小値
範囲が最も小さいのは2010年、2番目が2020年。


2005年の最大値は35℃を超えるので1日はある。
しかし、2日以上あるかもしれない。

(*31日間の第3四分位数は上から8番目。
これが32℃を超えており、35℃超えが複数日の可能性はある)

(3)
2015年の中央値(第2四分位数;31日間の上から16番目)が30℃超。
全体の50%以上が30℃を超えていた。
一方で、2010年の中央値は34℃超で、全体の50%以上が34℃超。

また、2015年の第1四分位数(下から8番目)が27℃なので、
全体の約25%が27℃以下である。
2010年は最小値が29℃もあり、全体を通してみると2010年の方が暑かった。
あ…イ、い…ア


Ⅱ(1)
a+b+c=3bの証明。

a=mn、b=m(n+1)、c=m(n+2)

a+b+c
=mn+m(n+1)+m(n+2)
=3mn+3m
=3m(n+1)
b=m(n+1)だから、3m(n+1)=3bである
(*したがって、a+b+c=3bが成り立つ)

(2)
連続して並ぶ5つの数についても、同様の関係が成り立つという。
仕組み①…(a+b+c)÷3=3b÷3=b
平均の要領で、3つの和を÷3すると真ん中のbになった。
5つの和を÷5すると真ん中のcになるはず
c=605÷5=121

仕組み②…b-m=m(n+1)-m=mn=a
c=m(n+2)である点に注意

c-a=m(n+2)-mn=2m
a=c-2m=121-2×11=99
う…5、え…c、お…99

大問3(数量変化&関数)

Ⅰ(1)①

弱⇒強へ切り替えたのは4時間後。
y軸の1目盛りは0.2L。
右に2目盛り(1時間)、下に1目盛り(0.2L)の傾きだから
1時間あたりの放出量は0.2L。


表より、Aの強運転の傾きは-0.4。
(4、1.2)から左に4移動すると、上に4×0.4=1.6
切片は1.2+1.6=2.8
y=-0.4x+2.8

(2)①

最初は水タンクに3L入れた。
スタートは(0、3)だから、これを通る-0.8の直線()をひく。
8時間後に水タンクの水がなくなる。
ゴールは(8、0)だから、これを通る-0.3の直線()をひく。
強から弱に切り替わった時刻は、2直線の交点のx座標である。
い…点(8、0)を通り、傾きが-0.3
う…交点、え…x座標


強;y=-0.8x+3 …①
弱;y=-0.3x+b
(x、y)=(8、0)を代入すると、切片b=2.4
y=-0.3x+2.4 …②

①と②の交点を求める。
-0.8x+3=-0.3x+2.4
0.5x=0.6
x=6/5時間後=1時間12分後

Ⅱ(1)
ABの長さは、Bのy座標からAのy座標を引く。
AB=1/2x2-1/4x2 
=(1/2-1/4)x2
=1/4x2
これにx=4を代入して、1/4×42==4

(2)

AB=1/4a2、BC=2aの長さが等しい。

1/4a2=2a
1/4a2-2a=0 ←4倍
2-8a
=a(a-8)=0
a>0だから、a=8

(3)①

△BCP=△ABC→底辺がBCで共通→高さが等しい
AB=1だから、PとBCとの距離も1
Pのy座標は2+1=3
P(0、3)



△ACP=△ABCを等積変形で捉える。
Bを通るACに平行な線をひき、y軸との交点がPである

ACとy軸とのQとする。
AとCのx座標は等しいから、QはACの中点→y座標はAとCの平均で3/2
四角形ABPQは2組の対辺が平行なので平行四辺形
対辺は等しく。AB=QP=1
Pのy座標は、3/2+1=5/2
P(0、5/2)


大問4(平面図形)

(1)

BP=6-2=4cm
右の大きい円に注目すると、半径よりBP=BC=4cm

(2)①

∠ACP=とする。
半径よりPA=PC→△APCは二等辺だから、∠CAP=
△APCの外角定理で∠CPB=●●

2つの円の半径より、△PBCは3辺が等しい正三角形
その内角は等しく、∠PCB=●●
直径ABに対する円周角の∠ACB=●●●=90°
∠ACP=90÷3=30°


△PECの内角は30°―60°―90°だから、辺の比は1:2:√3
直径ABを対称の軸とすると、CとDは円周上にあってAB⊥CD。
対称性からCE=DE
(すなわち、△PBC≡△PBD。円の半径から辺の長さがすべて等しい
CD=3×〇2√3/②=
3√3cm

(3)①
△ABC∽△CBEの証明。

直径に対する円周角から、∠ACB=90°
あ…∠ACBは円Oの半円の弧に対する円周角


AB⊥CDから、∠CEB=90°
∠ACB=∠CEBまでは問題文に記載済み。

共通角で、∠ABC=∠CBE(×
2角が等しいから∽。


CPが∠ACEを二等分する証明。
∠ACB=90°だから、∠ACP=90-∠PCB…①
一方で、AB⊥CDだから、∠CEP=90°
△CPEの内角より、∠PCE=90-∠CPE…②

半径からBC=BP、△BCPは二等辺三角形である
∠PCB=∠CPE()…③
①②③より∠ACP=∠PCE(
ゆえ、CPは∠ACEを二等分する。
う…下線部参照、え…CPE

(4)①

BP=6-4=2cm
半径BP=BC→△BCPは二等辺だから、BC=2cm

(3)でPがAB上のどこにいても△ABC∽△CBEが成り立つとあった。
AB:BC=CB:BE=3:1
BE=2×1/3=2/3cm

PE=2-2/3=4/3cm

△CBEの辺の比に注目する
CB:BE=③:①だから、三平方の定理でCE=〇2√2
CE=2/3×〇2√2=4√2/3cm
△CEPの面積は、4/3×4√2/3÷2=
8√2/9cm2



△GAPはAP=4cmしか情報がなく、Gが離れている場所にある…。
そこで、△GAPと相似にあたる図形を探す。
(2)②で触れた通り、直径ABを対称の軸とすると、対称性から△BCP≡△BDP
対頂角と円周角から2角相等で△GAP∽△BDP
APに対応するDPがわかれば相似比が出せる


DE:PE=4√2/3:4/3=〇√2:①
△DPEの辺の比で三平方→CP=〇√3
DP=4/3×〇√3=4√3/3cm

△BDPと△GAPとの相似比は、DP:AP=4√3/3:4=√3:3
面積比は相似比の2乗だから、△BDP(△BCD):△GAP=(√3)2:32=1:3


大問1
(6)選択肢の構造から、アorイ/ウorエで選ぶ。
(7)苦手意識のある子は多そう。30.5と31.5を小数第1位で四捨五入してみる。
(8)玉は戻さないので、一度に2個とったとみなす。
(11)外角の向きをそろえる。
大問2
Ⅰ(2)①散らばり=範囲
(3)空欄補充なので答えやすい。その温度は第〇四分位数か。
Ⅱ(1)b=m(n+1)で、a+b+c=3bを証明したのだから、
最終的に3m(n+1)の形になればいい。
(2)差がつく。真ん中の数はcだが、aとcは距離が2離れる点に注意!
大問3
Ⅰ(1)①横軸と縦軸の目盛りに気をつける。
(2)①スタートとゴールからそれぞれ直線を引く。
Ⅱ(3)①AB⊥BC、y軸⊥BC
②△ACPと△ABCはACが共通辺。ACと平行な線を描く。
大問4
(1)左の小さな円で角度調査したくなるが、右の円の半径で終わる。
(2)①等角に印をつけていく。
②直径を折り目にすると重ねられる。
(4)辺の比で三平方をすると処理が楽になる。

公立高校入試解説ページに戻る

◆menu◆ 公立高校入試…関東圏メイン。千葉だけ5教科あります。%は正答率。
国私立高校入試…数学科のみ。ハイレベルな問題をそろえてみました。
難関中算数科…中学受験の要。数学とは異次元の恐ろしさ(;´Д`)
難関中社会科…年度別。暗記だけじゃ無理な問題がいっぱい!
難関中理科…物化生地の分野別。初見の問題を現場思考でこなせるか。
難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ(^-^;ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記φ(・・。)
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
noteも書いています(っ´ω`c)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
気軽にお立ち寄り下さい(*^^*)→サボのnote
サボのツイッターはコチラ→

コメント

タイトルとURLをコピーしました