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2018年度 桜蔭中学過去問【算数】大問4解説

下の図のように、立方体A、Bをはなれないようにくっつけて重りを作り、直方体の透明な水そうの中にひもでつるします。
重りの下の面は水そうの底面から5cmのところにあり、常に水そうの底面と平行です。
水そうの中は、最初水で満たされていて、底面の排水口から毎秒50cm3の割合で排水します。また、排水を始めると同時に、重りをつるしたひもを毎秒1/2cmの速さで、上にひきあげます。ただし、水の浮力やひもの体積、水そうの厚みは考えないものとします。ひもはのびたり、たるんだりしません。

(1)
水面の高さがAの上の面より1cm上になるのは、排水を始めてから何秒後ですか。

(2)
水面の高さがAの上の面より1cm上になったとき、今度はひもを毎秒1/2cmの速さで下ろすことにします。排水は変わらずに続け、重りは排水口をふさぎません。重りが水そうの底面に着地した後は、ひもを動かさず、排水だけ続けます。

重りが水そうの底面に着地したとき、水面は水そうの底面から何cmのところにありますか。


排水を始めてから75秒後、残っている水の体積は何cm3ですか。
このとき水面は水そうの底面から何cmのところにありますか。


@解説@
(1)
横から眺めると以下の感じ。

水槽の底面は15×15cm2なので、
1秒間に下がる水面の速さは、50cm3÷(15×15cm2)=2/9cm
Aの上面と水面は毎秒2/9+1/2=13/18cmずつ縮まっていく。
9cm縮まるのは、9÷13/18=162/13秒後(12・6/13秒後)

(2)①
初期状態(重りを上げ始めて)から(1)までに162/13秒後。
そこから下がって初期状態までは162/13秒後。
さらに10cmを毎秒1/2cmで下がるので、重りが底面に着地するのは、
162/13×2+10÷1/2=454/13秒後
水面は毎秒2/9cmずつ下がり、これは重りを下げるスピードより遅い。
(重りは常に水面下にある)
水面が下がる高さは、毎秒2/9cm×454/13秒=908/117cm
よって、重りが着地したときの水面の高さは、
30-908/117=2602/17cm(22・28/117cm)
イライライライラ~(#゚Д゚)


水槽の体積…15×15×30=6750cm3
2つの重りの体積…10×10×10+5×5×5=1125cm3
はじめにあった水の体積…6750-1125=5625cm3
75秒間に排水された水…50×75=3750cm3
残る水…5625-3750=1875cm3

重りBの周りの体積…
(15×15-10×10)×10=1150cm3
残りの水…1875-1150=725cm3
重りAがあるところの底面積…15×15-5×5=200cm2
したがって、10cm+725cm3/200cm2=10+25/8=105/8cm(13・1/8cm)

桜蔭は他の設問でも忙殺する計算量が求められるので、
我慢強さと集中力、処理能力がないと心が折られます。。。
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