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2018年度 吉祥女子中学過去問【算数】大問3解説

問題PDF
(1)
2つの容器X、Yがあり、容器Xには16%の食塩水が100g、
容器Yに6%の食塩水が300g入っています。
①容器Xの食塩水を、全部容器Yに移し、混ぜ合わせました。
食塩水の濃さは何%になりましたか。

②①でできた食塩水のうち、100gを容器Xにもどしました。
はじめと比べて、容器Xの食塩水に含まれる食塩の量は何g減りましたか。

(2)
3つの容器A、B、Cがあり、容器Aには6%の食塩水が600g、
容器Bには8%の食塩水が900g、容器Cには10.5%の食塩水が1800g入っています。
これらの容器について、次の操作をします。

【操作1】
容器Aからある量を取り出し、容器Cから同じ量だけ取り出して、それぞれに移しかえる。
【操作2】
容器Bからある量を取り出し、容器Cから同じ量だけ取り出して、それぞれに移しかえる。

【操作1】の後、【操作2】を行ったところ、
容器A,B、Cの食塩水の濃さがすべて同じになりました。

①容器A,B、Cの食塩水の濃さは何%になりましたか。

②【操作1】を行う前と後で、容器Cの食塩水に含まれる食塩の量は何g減りましたか。
途中の式や考え方なども書きなさい。


@解説@
(1)①
X:16%の食塩水100g→塩16g
Y:6%の食塩水300g→塩18g
X+Y:食塩水400g、塩34g
濃度は…34/400=8.5/100=8.5%


一定の濃度における食塩水の量と、それに溶けている食塩の量は比例関係。
Xに戻した食塩水100gに含まれる塩は、34×100/400=8.5g
減った塩は、16-8.5=7.5g

(2)①
操作1でAとCを同じ量でチェンジ。
操作2でBとCを同じ量でチェンジ。
結果、A・B・Cの濃度がすべて同じになった。

『濃度がすべて同じになった』→濃度が均一=溶解
2回の操作をせず、A・B・Cを一気に混ぜて溶解させたのと同じ
A:6%食塩水600g→塩36g
B:8%食塩水900g→塩72g
C:10.5%食塩水1800g→塩189g

A+B+C:食塩水3300g、塩297g
濃度は、297/3300=9/100=9%


A操作前:6%食塩水600g→塩36g
A操作後:9%食塩水600g→塩54g
54-36=
18g
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