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次の会話文は、E中学校の2名の生徒会役員A、Bの会話の内容です。
この会話文を読み、次の問いに答えなさい。
A:これから1年生のクラスで文化祭で使う鉛筆の準備をしよう。
B:1箱に1ダース(12本)の鉛筆が入った箱をたくさん用意したよ。
A:1クラスに65本ずつ必要なので、分けられるように準備を始めよう。
B:では、1箱ずつ箱を開けていき、65本より少ないときはもう1箱開け、
65本以上であるときは65本を必ず袋に入れるようにしよう。
A:あと、箱から鉛筆を出すときは、12本同時に出すようにしよう。
(2人は作業を行います)
A:これで17箱つかったね。いま鉛筆が入った袋はいくつあるかな?
B:【 ア 】袋あるよ。そして袋にも箱にも入っていない箱は【 イ 】本あるね。
(2人は作業を行います)
A:さあ、1年生の全クラス分の袋が準備できた!
B:いま袋にも箱にも入っていない鉛筆は1本だけになったよ。
A:ここまで作業してきて、袋にも箱にも入らない鉛筆が1本だけになることは初めてだね。
B:鉛筆の箱は何箱使ったかな?
A:【 ウ 】箱使ったよ。
B:袋の数は全部で【 エ 】袋できたので、
これを1年生の各クラスに配って作業を終わりにしよう。
(1)
【 ア 】~【 エ 】にあてはまる整数を答えなさい。
(2)
もしこの作業を続けたとき、袋にも箱にも入っていない鉛筆が1本だけになることが何回もあります。
このときにできる袋の数に注目すると、ある条件を満たす整数になります。
その条件の【 オ 】【 カ 】にあてはまる整数を答えなさい。
ただし、【 オ 】にはできるだけ大きい整数を答えなさい。
条件:袋の数は【 オ 】でわると【 カ 】あまる整数になります。
(*実際の答案では途中経過も記述します)
@解答@
(1)
12×17=204
204÷65=3・・9
ア…3 イ…9
ここから差がつく。
65×(袋の数)+1=12×(箱の数)
12の倍数より65の倍数の方が固まりが大きいので、
検討回数を少なくするために左辺から検討する。
右辺は偶数(12)をかけるので、必ず偶数になる。
左辺も偶数で偶数-奇数(1)=奇数から、65×(袋の数)は奇数となる。
積が奇数だから(袋の数)は奇数。
先ほど、袋の数が3で鉛筆が余ったので、
今度は袋の数を5にして計算する。
65×5+1=326
326÷12=27…2 ←12で割り切れない!
袋の数を7にする。
65×7+1=456
456÷12=38 ←割り切れた!
よって、袋の数は7、鉛筆の箱は38箱。
ウ…38 エ…7
(2)
65×(袋の数)+1=12×(箱の数)
上の式が成り立つ条件を答える。
どうやら、袋の数をある数で割ったとき、
余りの数が何かになったときに成立するらしい…。
ポイントは、65=60+5=12×5+5に分解する。
5×12の長方形は12の倍数なので、12で割り切れる。
最後の○の合計が12の倍数個になれば、全体で12で割り切れる。
1本余る鉛筆を最初の○として、65の固まりに○は5つある。
言い換えれば、1+5×(袋の数)=12の倍数になればいい。
前問より、袋が7つだと等式が成り立った。
1+5×7=36(=12×3)
次に等式が成り立つには、袋の数を12足せば右辺が12の倍数となる。
1+5×(7+12)=1+5×19=96(=12×8)
袋の数に注目すると、【7、19、31、43、55・・】
7から始まり、12ずつ増える等差数列。
したがって、袋の数を12で割ると7余る整数となる。
オ…12 カ…7
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