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2019年度 清風南海中学校・A過去問【算数】大問5解説

問題PDF
Aさん、Bさん、Cさんの3人は同時にS地点をスタートし、
G地点にゴールするまでの40kmのマラソンコースを次のように走りました。

Aさん:S地点からG地点まで一定の速さで走りました。
Bさん:S地点から20km地点まで一定の速さで走り、
20km地点からG地点までは速度を落として一定の速さで走りました。
Cさん:S地点から【X】km地点までは一定の速さで走り、
【X】kmからG地点までは速度を上げて一定の速さで走りました。

その結果、10kmごとの順位と前走者との差は下の表のようになりました。
例えば10km地点では、1番にBさんが通過し、その2分後にAさんが通過し、
さらにその2分後にCさんが通過しました。次の問いに答えなさい。

(1)
アに当てはまる数を答えなさい。

(2)
下のグラフは、Cさんのスタートしてからゴールするまでの時間と
S地点からの距離の関係を表したものです。正しいものを選びなさい。

(3)
イ・ウに当てはまる数を答えなさい。

(4)
CさんがAさんに追いついたのはS地点から何kmの地点ですか。

(5)
【X】に当てはまる数を答えなさい。

(6)
Cさんの20km地点からG地点までかかった時間は、
S地点から20km地点までかかった時間の0.9倍でした。
CさんはS地点からG地点まで何分で走りましたか。


@解説@
むづかしい:;(∩´_`∩);:
各々の速さと、どこからどこまでかかった時間が不明。
(1)
わかっているのは、10km地点ごとにおける他者との時間差。
Bは20kmまで速さは一定。


2人の速さがわからなくても、速さが一定であれば距離と時間は比例
距離が2倍になれば、時間も2倍になる。時間の差も2倍になる
10km地点でBとAの差は2分だったので、20km地点では4分。
ア…4

(2)
10km地点ではAがCより2分先に着いた。
20km地点ではAがCより4分先に着くところ、3分になっている。
ということは、Cが速度を変えたのは10~20km地点のあいだとなる。

(3)
先にウから。
Bは20km地点で速度を落とし、その後の速さは一定。
20km地点でBはAに4分差であったが、30km地点で1.5分の差となり、
4-1.5=2.5分、差が縮まっている。
40km地点でも2.5分差で縮まるので、2.5-1.5分=1分、AがBより先に着く。
ウ…1

イも同様。
Cは20km以降は速さが一定。
20km地点でAがCより3分早かったが、30km地点ではCがAより0.5分早く着いた。
時間の差は、30.5=3.5分縮まった。
よって、40km地点では、0.5+3.5=4分先にCが着く。
イ…4

(4)
ここらへんから、きつくなってくる。
本問以降でBは使わないので、AとCだけで考える。
AとCは10km地点ごとの時間差しかわかっていない。
AとCの順位が逆転するのは20~30kmの範囲内にある。

Aが20km地点についたとき、その3分後にCが20km地点につく。
どこかでCが追いつき、Cの到着から0.5分後にAが30km地点につく。
AとCの速さは一定で、青と赤の矢印はそれぞれ走った時間が同じ
CはAに追いつく前は3分、追いついた後は0.5分の時間をAより多く歩いている。
この時間の差が追いつく前後の距離の比にあたる
3:0.5=6:1
20+10×6/7=200/7km

@別解@

グラフだと視覚的にわかりやすい。
2つの三角形の相似から、3:0.5=6:1となる。

(5)
きつい(´゚д゚`)
時間差をうまく使う。
AとCが同じ距離(10km)を走ると、
Cが速さを変える前は、AがCより2分早い。
Cが速さを変えた後は、CがAより3.5分早い。

青線はA
変速前と変速後の速さは、2:3.5=④:⑦
0~変速まで④ずつAが先に行き、開いた差を変速後に⑦ずつCが埋めて0にする。
時間の比は逆比で、変速前:変速後=7:4となる。
△を時間とすると…④×△7(ひらいた差)=⑦×△4(縮めた差
一方、Aの速さは一定で、時間と距離は比例
すなわち、距離の比は7:4
200/7×7/11=200/11km
距離と時間と速さと時間の差と、関係性がごっちゃになりやすい。

(6)
最後まで悩みました。。:;(∩´_`∩);:
一応、解けたのですが、文字式を使っていないにせよ、
負の数と移項を使ってしまったのが気がかりなところ。
グラフを活用する。

Cは、0~20kmまで□10、20~40kmまで□9の時間がかかった。
Aは20km地点までに、□10-3分かかったことになる。
20kmは全体の半分だから、Aがゴールした時間は、
(□10-3)×2=□20-6分
Cの到着時刻は、□20-6-4=□20-10分
これが□19に相当する。
□20-10=□19
□1=10分
□19=190分
*別解を思いついた方は、ぜひお問い合わせの方よりご教示くださいませ。
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