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2023年度 海城中学過去問【算数】大問5解説

問題PDF
2つの鏡LとMではさまれた区域があります。LとMがつくる角の大きさはxです。

図のように、光線はLと平行に入ってきて、鏡に反射して直進します。
ただし、光線が鏡に反射するときには、図のように角アと角イが等しくなります。

(1)
xが30°のとき、光線は鏡に何回か反射して、LとMのどちらかと平行に出ていきます。
それは何回で、LとMのどちらと平行ですか。

(2)
xが20°のときも、光線は鏡に何回か反射して、LとMのどちらかと平行に出ていきます。
それは何回で、LとMのどちらと平行ですか。

(3)
光線が、鏡に何回か反射してLと平行に出ていくのは、xが次のうちどの角度のときですか。
すべて選びなさい。
〔5° 15° 25° 35° 45° 55° 65° 75° 85°〕


@解説@
(1)
反射の問題は鏡の世界をつくる。

光はLと平行に入ってくる。
最初のLを基準として時計回りに30°の角を6個並べると180°になる。
この一直線と光は平行で交点がなくなり、光が反射しなくなる
交点の数は5個→反射の回数は5回。
時計回りにL・M・L…と打っていくと、最後はLと平行である。
5回、L

(2)

同様に調べる。
180÷20=9個の角を合わせると光と平行になる。
交点の数は8個→反射は8回。最後はMと平行。
8回、M

@余談@
反射の回数は〔角の個数-1〕回。

(3)

たとえば75°だと平行線が作れない。
鏡Lか鏡Mに対して光が平行にならないので、どこかで反射が続いてしまう。
180の約数である角でなければ光線は平行に出ていかない
この時点で5°、15°、45°に絞られる。

前問を振り返ると、角の個数が偶数個でL平行、奇数個でM平行となる
180÷5=36個→L平行
180÷15=12個→L平行
180÷45=8個→L平行
全部L平行!
よって、5°、15°、45°。
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