スポンサーリンク

2014年度 群馬県公立高校入試【数学】解説

群馬県の数学解説です。記述が多め。
最後の大問は、今年の関東での公立高校入試の中で難易度が高い問題でした。
問題はコチラから→PDFファイル

大問1(小問集合1)

(1)
①(-2)+11=9
②(-4)2×(-3)
=16×(-3)=-48
③(6a-15b)÷3
=6a÷3-15b÷3
=2a-5b

(2)無理数は分数にできないもの。イエ。

(3)(2x-1)(x+3)
=2x2+5x-3

(4)x2-(y+3)2
={x+(y+3)}{x-(y+3)}
=(x+y+3)(x-y-3)

(5)両辺12倍して、xについて解く。
(x-2)/4+(2-5x)/6=1
3(x-2)+2(2-5x)=12
x=-2

(6)y=a/xに2と-3を放り込みaを求め、反比例の一般式に代入。
-3=a/2 a=-6
y=-6/x

(7)①(2、2)の点を通る。ア。
②xが負の値で変化の割合が大きくなる→上に凸の放物線で、広がりが狭い放物線。
よって、エ。
変化の割合は、グラフをみれば計算しなくても3とわかる。

(8)①1回目にでる目は何でもよい。
2回目にでる目が1回目にでる目と同じになるのは1/4
②やや難。問題を作り出すというユニークな問い。
地道に調べる方法が手堅いかもしれない。
0,0→0  2,0→0
0,1→0  2,1→2
0,2→0  2,2→4
0,3→0  2,3→6
1,0→0  3,0→0
1,1→1  3,1→3
1,2→2  3,2→6
1,3→3  3,3→9
以上、16通り。1/4になるということは4通りの結果になるもの。
分かりやすいのは奇数。他にも素数、4の約数が解答例に挙げられている
無理やりだが、「1か2か9」でも正解になる。
*積が奇数ということは奇数×奇数ということから、
2/4×2/4=1/4と勘のイイ人は即答できたかもしれない。

(9)意外とつまづきやすい。
立面図から、どちらの方向から眺めているかを見極める。
CDがある面を正面としたときに真上からみるとADが右下に向かう。
よって、平面図では実線(CD)は右上に向かい、点線は左下に向かう。
ここまでで45点。

大問2(小問集合2)

(1)①x=0を式に代入。 y=1/3
y=1を式に代入。 x=1
よって、a=1/3、b=1

②yについて解く。y=2/3x+1/3
x軸に-1/2、y軸に1/3らへんを通るようにグラフを描く。

③ℓ:y=-x+4
先ほどの式と合体。
2/3x+1/3=-x+4
これを整理してxについて解く。x=11/5
ℓに代入、y=9/5  よって、(11/5、9/5)

(2)高さの比=15:9=5:3
体積の比は3乗なので、5:3=125:27
%にひきなおす。27×100/125=21.6%


大問3(文字式)

(1)周が24cm→縦と横の和が12cm
1×11=11cm2 2×10=20cm2など、異なる2種類の縦横の長さを作り、
面積が異なる例を示せばよい。

(2)縦と横の和は12cm。
縦がxなので、横は12-x

(3)x(12-x)=12x-x=30
-12x+30=0
解の公式を用いる。x=6±√6
0<x<12なので、x=6-√6、6+√6
いずれも成り立つ。
縦が6-√6cmの場合、12-(6-√6)=6+√6cm
縦が6+√6cmの場合、12-(6+√6)=6-√6cm
どちらも成り立つことから、戸惑った受験生もいたのでは?

大問4(図形証明)

ア…360 イ…∠B=∠DなのでD ウ…一直線なので180
@証明続き@
詳細は解答例参照。
∠CBE=∠A(同位角)→ABとDCが平行
∠CBE=∠C(錯角)→BCとADが平行
2組の対辺が平行→四角形ABCDが平行四辺形

大問5(数量変化)

(1)やや難。
点PがAから弧を描くようにBまで動く。イメージすると半円のような形になる。
仮にABを直径とする半円であるとすると、∠P=90°であり、
その角度は移動中常に一定である。ここから”円周角の定理の逆”が使えると推測。
つまり、点Pは直線ABと同じ方向で移動するとき、常に一定の角度(90°)を保つ。
それは弧に対する円周角が常に等しいのと一緒であり、これを円周角の定理の逆という。
また、∠Pが90°なので、”ABを直径とする半円”の円周上を動くことになる。

(2)やや難。
基本的に前問と同様の考え。
∠Qが常に一定の角度。それが弧を描くように周る。
円周角の定理の逆で、弧ABに対する円周角Qは常に一定。
作図する図は、点A、B、Qの3点が通る円
つまり、ABの垂直二等分線、AQの垂直二等分線、BQの垂直二等分線のいずれかの2本を書き、その交点が円の中心となる。中心からA~BをクルっとまわせばOK。

(3)(1)と(2)の図を合体。横からみると太った三日月のような形。
中心をOとする。△OABは直角二等辺三角形。
ABが4cmなので、直線ABと点Oとの距離は2cm。
三平方の定理より、OA(半径)=2√2cm
円Oの面積から扇型OABを除いた部分は、
2√2×2√2×π×270/360=6πcm2
残りの部分は半径2cmの円の半円から△OABをひいたもの。
2×2×π×1/2-4×2×1/2=2π-4
よって、6π-(2π-4)=4π+4cm2
公立高校入試解説ページに戻る

◆menu◆ 公立高校入試…関東圏メイン。千葉だけ5教科あります。%は正答率。
国私立高校入試…数学科のみ。ハイレベルな問題をそろえてみました。
難関中算数科…中学受験の要。数学とは異次元の恐ろしさ(;´Д`)
難関中社会科…年度別。暗記だけじゃ無理な問題がいっぱい!
難関中理科…物化生地の分野別。初見の問題を現場思考でこなせるか。
難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ(^-^;ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記φ(・・。)
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
noteも書いています(っ´ω`c)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
気軽にお立ち寄り下さい(*^^*)→サボのnote
サボのツイッターはコチラ→

コメント

タイトルとURLをコピーしました