2015年度 茨城県公立高校入試【国語】解説

平均69.9点

大問1(物語文)

字数は少なめ。スキージャンプの専門用語は注釈で確認する。
(1)①独特 ②暮  ③深呼吸
*「暮らす」がちょっと難しいかも・・。

(2)4
*1…「やっぱりお母さん、最前列にいた」からも、さつきは母親の存在をしっかり認識している。
2…笑みには相手への悪巧みを抱くニヤーとした意味合いをもつ場合もあるが、本問ではそのような負の感情は見当たらない。微笑みは、どちらかといえば肯定的な印象が多い
3…さつきは頷いて返事をしているので無視はしていないうえに、理子は恥じていはいない。
4…「競争相手として意識し始めている」。これは後の問題のヒントにもなりえる。

(3)解答例:自分よりスキージャンプを練習し始めた時期が遅いのに、結果を出すさつきに対して恐怖心を抱いている。(48字)
*やや長い記述問題。
文中にはストレートな表現がみあたらないが、状況から察することは可能である。
「あの、室井さつきさんって、本当にジャンプやり始めてから、七ヶ月くらいしか経っていないの?」
と理子に尋ねている。ここから甲斐選手は、短期間の練習で実力を発揮するさつきの存在を強く意識していると読み取れる。「そうなんだ・・・」の「・・・」からもガッカリ感が見受けられ、親指の爪をかむ。文章ラスト、さつきが20m超えの高記録を打ち出した際も、「甲斐選手がまた爪を噛んだのを、さらにはその手が震えている」とある。ここから、さつきという巨大なライバルに対する恐怖・畏怖いふ)が見受けられ、甲斐選手は心をかき乱されると爪をかむ癖(くせ)があると見抜く。自分の方が長く練習しているのに、いつかあの子に追い抜かされてしまうかもしれないという恐怖心を書けば良い。

(4)3
*(2)(3)からもわかるように、理子も甲斐選手も競争相手としてのさつきに強く意識している。甲斐選手は、その恐怖心からおののいているすらいる。その姿を見ないふりをしたのは理子のやさしさから。相手の弱い部分をあえて気づかないふりをするというやさしさ
爪をかみ、手が震えている甲斐選手に対し、理子はさつきに「飛ぶときは自分だけだよ」とエールを送ったり、甲斐選手との対話にしっかりと受け答えをしている様子から、緊張感のただよう場面でも大人な対応ができる、しっかりとした性格がうかがえる。

大問2(説明文)

(1)飼料 しりょう (2)祖先 そせん (3)煮る に(る)
*飼料は社会科でもでてくるが、それほど正答率は高くはないかもしれない。

(2)1
A:前文では、肉はすべて植物たちがつくりだせるもの。後ろには、”ウシやブタやニワトリ”は主に植物からできた飼料を食べたりして育つ。例示の「たとえば」が入る。この時点で1と絞れる。
B:一応検討。前の段落では、地球上にはじめて生まれた生物の答えは植物的な生き方をする生物でなければならない。Bをはさんで、地球上にはじめて生まれたのは「動物的な生き方」を生物をする生き物だったのです。
よって、逆接の「ところが」が入る。

(3)2
*文章差込み問題。難しい形式だが、本問は難しくはない。
1段落目終わりで「肉や魚は、植物たちがつくりだすものではない。」2段落目はじめで、「しかし、肉はそのものをたどると、すべて植物たちがつくりだすものです。」3段落はじめにも「魚も、そのもとをたどると、すべて植物たちがつくりだすものです。」2段落目と3段落目が、肉と魚の対比となっている。3段落目を読むと、魚も、もとをたどると植物プランクトンという植物の祖先を食べていることになる。よって2。

(4)解答例:はじめて生まれた生物が動物的な生き方をするのに必要な栄養のある成分を多く含む、原始の海のこと。(48字)
*またもや長い記述。解答用紙に書き始める前に、ある程度構想をねる必要がある。
地球上にはじめて生まれた生物は、植物ではなく動物であった。動物では何かを食べなくてはならないが、植物以外で何を食っていたかというと海に溶けていた栄養素であった。このような流れから解答文の骨子を作る。
「そのころの海は、”スープの海”」。そのころの海は、2つ前の「原始の海」。
書き方次第では「原始の地球にあった~~海であること」という使い方でも良いと思う。最終段落の、「スープの海とたとえられるのにふさわしい栄養のある物質が、多く含まれていた」も大きなヒント。物質を成分に置き換えてしまえばいい。公式解答は、現在の海との対比を使っているが、もともとスープの海の話題があがったのは地球上にはじめて生まれた生物が何を食っていたかという疑問からなので、そこから”栄養”や”成分”を使った方が文を組みやすいのではないかと思う。

(5)4
*他の選択肢が明らかな誤文なので、容易に判断できる。
結局、原始の海がスープの海になれた原因は何なのだろうか・・・。

大問3(古典)

(1)功
*難しい場所に注釈がうたれてあるので内容は理解できたと思う。
学問は継続が第一であり、学び方はどのようなものでも良く、それほどこだわることはない。
どんなに学び方がよくても、怠ってしまうと成果はあがらない。・・
前文をおおざっぱに訳すをこんな感じに。
その後ろ、才能のある者とない者、晩学(歳をとってから学問に努める)でも、
最後の文に「功」がある。

(2)おもいくずおれて
*3箇所も変わる。①先頭以外のハ行は、わ・い・う・え・おに変換。②づ→ず③を→お
すべてひがらななので、「思ひ」もひらがなにする。

(3)3
*選択肢を前半後半に正誤判定をしていけば容易。
3の「それだけで」にひっかかりを覚えるかもしれないが、2段落後半に「それだけの功」と、もとに書いてある。

大問4(俳句)

俳句と鑑賞文。面白みがある。
(1)右往左往
*菓子器は、お菓子を入れる容器。揺れ具合を示す、俳句にある言葉はこれしかない。

(2)3
*慣用句。ことわざより覚えにくい。
「涙をのむ」は悔しさ。「息をのむ」は、何かしらの衝撃で言葉につまる。
うしろに「心が震えるほどの感動」とあるので息が正解。

(3)1
*鑑賞文の筆者が虚子の俳句に最も感動した気持ちをあらわした一節を探し出す。
普段は、日常的でありふれている光景に散文的と思ってしまうところを、「みずみずしい感動をもう一度ほりおこしてくれた。これが虚子のいう写生の力であり、もっといえば詩の力です。」
ここから1と判断できる。
4は「非日常」が誤り。日常の場面を、より掘り下げて感動を呼び起こした点に感動している。

大問5(自由作文)

(1)4
*文法問題。活用について多少国文法にかじってないといけない。
「届いた」は、過去形助動詞にかかるので連用形。マス・タに連なれば連用形
「降らない」は、ズ・ナイに連なるので未然形
「思うらしい」は、言い切りで終止形。句点以外にも終止形はくる
「聞かれた」は、ズ・ナイに連なるので未然形。
「書きたい」は、マスに連なるから連用形。

(2)2
*「来週実施」「ビデオカメラで撮影したものを紹介すると迫力があって楽しく見てもらえる」から推測する。

(3)演
*まさかの総画数問題。歴=14画、窓=11画、筒=12画、絵=12画、演=14画。
紛らわしいのはないけど、楷書体ではなく書かれている。

(4)ご覧になる
*謙譲語では『拝見する』。
相手が動作の主体だと尊敬語、相手以外が動作の主体だと謙譲語。

(5)公式解答参照。
グループでの話し合いで、みんなが意見と理由、具体的な方法を紹介しているので、それになぞらえて記述する。目的は「B市の良さをA中学校の生徒にアピールする」ことなので、そこを表現に盛り込めばGOOD。
話し合いで結構ネタが出尽くされてしまっているので内容が重複しても大丈夫。
というか、想像力を試すのであれば、あらかじめ問題文でこんなに意見を出さないで欲しい(汗)
1であればA中学校の生徒が最も知りたいから。2は話し合いのように、イベントがあるなど新たな設定を持ち出してくる。
4も本文にあるが、A中学校の生徒が知りたいこととB中学校の生徒が紹介したい割合に差があることに注目して、相手にB市の意外な魅力があることを伝えたいともっていく。
また、話し合いのように2と3のような複合技をつかう。
紹介方法はインタビュー結果を表やグラフでまとめる、プロジェクターで映像を流す、実際に人を招く、A中学校の生徒さんにも食べてもらう、体験してもらう、など社会科の発表でやるようなものを適当に選べばいい。
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