2015年度 神奈川県公立高校入試【理科】解説

平均37.4点!(モードは21~30点)
61点以上10.6%。71点以上3.5%。81点以上0.7%。91点以上0.0%!
強敵揃いです。文系にとっては苦痛この上ない。
問題はコチラから→リセマムさん
いきます(;´Д`)

大問1(小問集合)

(ア)4  71.9%
*水力も火力も原子力もタービンという歯車みたいなものをグルグルまわして発電する
最後は、運動エネルギ- → 電気エネルギー
火力発電は、燃焼による化学エネ → 燃焼から生まれる熱エネ → 運動エネ → 電気エネ
ちなみに、水力発電は、水の位置エネ → 運動エネ → 電気エネ
原子力発電は、原子エネ → 熱エネ → 運動エネ → 電気エネ

(イ)5  18.3%!
*質量も速さも違う台車同士がぶつかったときの力の関係。
選択肢が5択もあって悩む。正解はバネの縮みは同じ。
作用・反作用の法則から、台車Aが台車Bから受ける力と、BがAから受ける力は同じ。

(ウ)3  13.7%!
*これも悩む・・。Aが浮いてBが沈む→Bの方が重い。重力A<重力B
また、Aが浮いて静止→重力Aと、それを受け止める浮力Aが等しい
重力A>浮力Aだと沈み、重力A<浮力Aだと浮く。(つまり、動く。)
静止するということは重力A=浮力Aとなり、重力と浮力が釣り合うから静止する。
ここまでを合わせると、重力A=浮力A<重力Bとなる。
浮力Bは重力Bを受け止めきれずにBは沈んだので、浮力B<重力B。
また、重力A<重力Bなので、重力を受け止める浮力の関係は、浮力A<浮力B。
以上をまとめると、重力A=浮力A<浮力B<重力B

(エ)10cm  5.5%!!
*まだ大問1なのに難問が目白押し。
中学生のやり方としては作図だと思われるが、慣れていないとかなり苦しい。
相似を利用。斜線部分の三角形で1:2。レンズの左側にある三角形の1:2。
流れとしては、○(斜線)→△(平行線と線分の比)→□(左側上下の三角形)。15×2/3=10cm

大問2(化学総合)

(ア)2  61.1%
*砂糖と食塩の粒の違いはは有機物か無機物か
砂糖は有機物なので、燃焼すると黒くコゲる。これは炭素
砂糖水も食塩水も中性なので4はひっかけ。

(イ)1  50.2%
*計算を要するので手際よく処理しないと時間ロスとなる。
金属と食塩水の密度がわかっていない。密度の単位がg/cm3となっているのでg÷cm3をする。
金属・・13.6÷5=2.72g/cm3  食塩水・・60÷50=1.2g/cm3
密度が小さいものが浮く!あとは表とにらめっこして、液体に浮く個体を調べる。

(ウ)3  45.9%
*2H2+O2 → 2H2O の化学式。これは有名。
1:分子の説明が逆。
2:単体は1つの元素から成り立つ。水は2種類以上の元素から成るので化合物。
3:モデルの絵に引き寄せられると間違える。右辺にも左辺にも●が2個ずつあるから、水分子100個ならば、酸素分子も同じ100個になりそうだが、2から2つのH2Oが生まれるので、酸素分子は50個で良い。
水素の数:酸素の数=2:1

(エ)1.6g  40.6%
*おなじみの定比例の法則。
銅4.0gから酸化銅5.0g。→ 酸化で結びついた酸素1.0g
よって、銅:酸素=4:1。酸化銅が8.0gだから、8×1/5=8/5g=1.6g

大問3(生物総合)

(ア)6  57.0%
*選択肢6つ。全ての組み合わせが選択肢にでてくるので、正確な知識が求められる。
先に5種類の植物を分類。
イヌワラビ→シダ植物、イネ→単子葉類、ゼニゴケ→コケ植物、
マツ→裸子植物、アブラナ→双子葉類。
花がつけないのは、胞子で増えるシダかコケ。コケには維管束がないが、シダにはある。
よってXはイヌワラビ。
胚珠を包む子房がないから、Yは裸子植物マツ。
ひげ根から、速攻で単子葉類イネ。

(イ)2  83.5%
*あまり見かけない問題でザワザワ。肘関節の位置が厄介。
肘関節の位置はA。人間の骨を図鑑でよーく観察すると手~肘間に2つの骨がある
外から触ると1本の骨しかなさそうですが、実は2本なんです。
これがわからない場合、Aは肘関節っぽくてBは手首っぽくみえるから、それで当てるしかない。
Yは、この骨がどっち方向に曲がれば、翼が閉じやすくなるかを考えればわかる。

(ウ)3  49.1%
*表とにらめっこ。数値が細かくて頭が痛くなる。
動脈(A)→腎臓→静脈(B)の順で、腎臓でろ過されたものは輸尿管へ。
ぼう胱に溜められてオシッコとなる。
1:ブドウ糖は全て静脈に戻っているが、AとBが逆。
2:尿素を見るとBに0.01戻っている。後半は正しい。
3:AとBを比べる。BがAよりも小さい成分(ブドウ糖以外)は、輸尿管にいってしまったので値は小さくなる。正文
4:Aと輸尿管を比べる。Aに含まれるブドウ糖、物質X、物質Yについては、10倍したらAの方が値は大きい。

大問4(地学総合)

(ア)4  49.2%
*1:示相化石・・環境、示準化石・・年代。他県でも頻出。
2:現代は、新生代の第四期。やや難。
3:アンモナイトは中生代。フズリナは古生代。
千葉でも出題されたが、忘れている人は多いかもしれない。
4:サンヨウチュウは古生代。恐竜は中生代。よって正文。示準化石狙い撃ち問題。

(イ)4  28.1%!
*等圧線の狭いところを絞る。といっても、1と5しか外しにくい・・。
文中の「台風を移動させる風の向きと同じになるとき大きくなる」とある。これは偏西風
一方で、風は高気圧から低気圧に向かって吹くが、北半球ではコリオリの力で右方向に傾斜し、反時計回りの渦ができる。これと偏西風を組み合わせれば、偏西風と風向きが等しくなる、台風の下側が強風。気象衛星からみた台風をみると、台風の上側は偏西風と逆らうようにウズるので、東側に雲がたなびいている。

(ウ)3  27.5%!
*やや難問。すでにこの時点で滅多打ちされた受験生は少なくないはず・・。
赤道をひいて、北半球が照らされる面積が広い4が夏となる。
公転の向きから、1春 2冬 3秋 4夏となる。
半月が上弦なのか、下弦なのかわかっていない(観察した時間帯も不明というダブルパンチ)。
しかし、半月ということは、太陽-地球-月が90°である
オリオン座は冬の星座なので、2の方向にある。
オリオンと月が同じ方向にあるので、地球に対して2の方向にオリオンと月がくる
つまり、月は1の右か、3の右のいずれかにある。
オリオンと月は東の夜空に見えた。1の夜の地点から、東の夜空は4の方向になってしまう。
3の夜の地点から、東の夜空は2の方向になる。北極を北に方位を厳密に判定する。ムズイ。



大問5(電磁力)

(ア)2  36.0%
*電圧を変えずにパイプが磁界から受ける力が大きくなる→全抵抗を小さくして電流量を増やす
これがわからないと死亡。電流量を大きくすることを考える。
障害物競走に例える。電流は走者。抵抗は障害物。
抵抗を直列につなぐと障害物の数が増えるので、走者がつまる。電流は流れにくい。
抵抗を並列につなぐと障害物の数が増えてもコースが分岐されるから、走者が別々のルートに向かうので、全体として短時間で多くの走者がゴールに到着しやすくなる。電流は流れやすくなる。
【あ、え】は、並列なので抵抗1個のときとくらべると電流が流れやすい。
【う】も並列だが、合流後に直列で抵抗があるので結局、直列2個分の全抵抗と一緒。

(イ)b/c・W  1.8%!!!
*やや難。知っていれば幸せ。知らない場合は熟考。
重力Wが坂道ではどのように分解されるか。
坂道の直角三角形と、重力とその分力で作られる直角三角形で相似
斜辺に平行な分力をXとおいて相似を活用すると、
W(重力):斜面に平行な分力X(パイプが受ける力)=c(斜辺):b(高さ)
Xについて解く。内項と外項の積から、cX=bW  X=b/c・W
斜面に平行な分力は、重力×(高さ/斜辺ということですね。

(ウ)解答例:U字型磁石を上下反対にして木の板に置き、電圧の大きさを大きくする。
(33字) 3.9%!
*これ35文字もいるんだろうか・・。
「U字型磁石を上下反対にして、電圧を大きくする。」(23字)で十分。
フレミングの左手の法則を要参照。力の向きを変えるには、電流の流れか磁力の流れを変える。
問題文から電流の流れは変更不可。磁力はN→Sなので磁石を上下反対にする。
板の角度が急勾配(角度が大きくなる)なので、磁力を強くする
前問の式でいえば、b(斜辺)が大きくなるから、X(斜面に平行な分力=パイプが磁界から受ける)も大きくしなければ等式にならない。磁力を強くするには、電圧を上げる。

大問6(水溶液)

(ア)1  47.9%
*問題を解く前に、A~Dの水溶液をあてる。
実験1から、フェノールフタレイン溶液が赤に変色したB、Dはアルカリ性。
塩酸と硫酸は酸性。水酸化ナトリウムと水酸化バリウムはアルカリ性。
BかDが、水酸化ナトか水酸化バリ。
実験2から、少量のAとBの混合から白い沈殿物がみられた。この白い沈殿物はなんだろう?
沈殿物は、中和反応によって生成された塩(えん;”しお”じゃないよ!
中和は酸とアルカリを相殺する反応だが、この作用で塩と水が生まれる
中和といえば塩酸+水酸化ナトリウムの組み合わせがよくでてくるが、
この中和によって生成される塩は塩化ナトリウム(食塩)で、食塩は水に溶ける。
よって、酸性-アルカリ性の組み合わせで残っているのは硫酸と水酸化バリウムである。
硫酸+水酸化バリウム→硫酸バリウム+水
硫酸バリウムは白く、水にも溶けずに沈殿する。沈殿物の正体は硫酸バリウム。
この反応式は中学生にとっては難問。食塩が水に溶ける性質から消去法で考える。
もしくは、実験4のCとDの混合実験で「マグネシウム」や「気体が発生」というワードがでてくるので、CとDが塩酸と水酸化ナトリウムの組み合わせだと推測する。
B、Dがアルカリ性なので、まとめると・・

A硫酸
B水酸化バリウム水溶液
C塩酸
D水酸化ナトリウム水溶液

・・となる。よって、Bは水酸化バリウム水溶液。
(ア)は、ここまで分からなくても、実験1からアルカリ性とわかるので、セッケン水となる。
酸性は酸味だが、アルカリ性は苦味を帯びる。セッケン水は苦いですよね。
牛乳が迷いやすいが、ほぼ中性。

(イ)1  31.4%!
*硫酸に水酸化バリウム水溶液を加えていく。白い物質は硫酸バリウム。
硫酸は電離する。水酸化バリウムも電離する。よって、電流が流れる。
しかし、中性のとき、硫酸バリウムが沈殿する状態でイオンがなくなってしまう。
ここらへんの正確な知識を中学生に問うのは厳しい・・。
表1のイメージから中性になるに従って電流が弱くなり、Bが30cm3(中性)となると電流ゼロ、中性を過ぎると再び電流が強くなっていくという傾向を感じ取る。
a:30cm3で中性になるから、それまで中和反応は起こっている。○
b:中性になるまで中和反応により硫酸バリウムの量が増加。中性になると硫酸がゼロになるので、中和反応が起こらず、硫酸バリウムは増加しなくなる。30~40cm3は増えない。×
c:20cm3は酸性、40cm3はアルカリ性。BTB溶液は黄色と青色で異なる。○
d:硫酸:水酸化バリ=25:20=5:4。
実験3で加えた硫酸は50cm3だから、水酸化バリは50×4/5=40cm3
電球の様子は「点灯するが暗い」で×。
dが違うをわかれば2択に絞られる。1つ1つに細かい判定を要するので時間がかかる。

(ウ)(i)2(ii)3  27.9%!
(i)完全解答。Cは塩酸。Dは水酸化ナト。典型的な中和実験のパターン。
ア→エにむけて、酸性が弱くなる
水素イオン(H+)が多いと強酸。本問では少なくなっていくので弱酸。

(ii)HCl+Na(OH)→NaCl+H2
HCl→H+(水素イオン)+Cl(塩化物イオン)
Na(OH)→Na+(ナトリウムイオン)+OH(水酸化物イオン)
NaCl→Na+(ナトリウムイオン)+Cl(塩化物イオン)
2O→H+(水素イオン)+OH(水酸化物イオン)
以上のイオン式は、代表的なものなので覚えておこう。
塩酸に水酸化ナトを加えていくと、Na+の数は増加、H+は中和で減少、Clは変化なし。
よって、イオンの数は全体として変化はない。
ちなみに中和を過ぎるとOHが増えてアルカリ性になる。

(エ)X:7 Y:アルカリ  21.7%!
完全解答。なんと8択もあるw(゚ロ゚)w
グラフの最初の3点は直線でひける。延長すると、D(水酸化ナト)が70cm3
つまり、塩酸100cm3に対して水酸化ナト70cmで中性となる
エは水酸化ナトが80cm3なので、10cm3分水酸化ナトが多い。よって、アルカリ性。
溶液中のイオンは、塩酸と水酸化ナトの組み合わせなので、
SO42-(硫酸イオン)やBa2+(バリウムイオン)は除外。
食塩水に水酸化ナトが含まれるので、イオンはNa+、Cl、OH+となる。



大問7(遺伝)

千葉後期の遺伝より難問。
(ア)3  16.5%!
*卵細胞は減数分裂で遺伝子が1個。
問題文から、しわのある種子をつくるので、卵細胞の遺伝子は劣性aでなければならない。
精細胞にAが含まれているかもしれないので、おしべのやくを取り除く。

(イ)4  44.3%
①でAA×aaを交配。すべてAaができる。
②でAa×Aaを交配。AA:Aa:aa=1:2:1ができる。
1:丸い:しわ=3:1となる。×
2:1と同じ。全て丸、全てしわになるとは限らない。
3:遺伝子の組み合わせは、AA・Aa・aaの3種類。
4:親がAa。子の半分もAaとなる。正文。

(ウ)X:2 Y:P Z:しわのある種子ができる  22.4%!
ここだけでも問題文が長い・・。
Pは純系のしわなのでaa。QとRは、一方がAA、他方がAa。
AAがどちらかを特定したいので、QとRをかけ合わせても優性の丸がでてくるので比べても意味なし。よって、劣性PをQとRにかける。Xは2、YはPとなる。
aa×AA→Aa×Aa(全て丸) aa×Aa→Aa×aa(丸としわが1:1)
あとは読解力。
Pとかけ合わせを行った結果、〔Z〕を確認できれば、かけ合わせに用いなかった種子が丸い純系
しわの種子ができたら、それはaa×Aaのかけ合わせということとなるので、
そのかけ合わせに用いなかったのが、丸い種子をつくる純系の種子AAとなる。

(エ)あ:1 い:3  21.4%!
完全解答。茶色B、黒色b。
両親ともに劣性bがなければ、子供にも劣性bがあらわれない。
両親の遺伝子は、B×bか、b×bのどちらか。

大問8(岩石&天候)

(ア)5  60.2%
*晴れの雲量が2以上8以下
2なので数値が微妙。晴れか快晴かで迷う。
天気記号の○は快晴、◎は曇り。

(イ)1・5  50.1%
完全解答。無色鉱物を選ぶ。カタカナで書かれているので少しビビる。

(ウ)X:3 Y:5  28.5%!
*完全解答。やや難。
白っぽい=粘り気が強くて、山の形はドーム。
黒っぽい=粘り気が弱くて、山の形は平べったい。
ここから、1・6の組み合わせでは??と思う。
しかし、これらは火口からドカンと噴火して、地表付近で固まって形成された火山の話
火山岩にみられる斑状組織となるはず。
スケッチでは等粒状組織になっている
よって、Kさんが観察した岩石は地中深くにあった深成岩が地上に隆起したものと考えられる。

(エ)Z:10 グラフ:公式解答を参照  5.2%!
最後に計算があらわる。
標高1000m、気温18℃、湿度61%。
表から気温18℃飽和水蒸気量15.4g/cm3の61%は、
概算して、15.4g/cm3×60超/100=9.24g/cm3
これがKさんのいるところの水蒸気量。
この値が飽和水蒸気量に達するのは、表から10度が最も近い。
よって、露点は10℃となる。Z=10
グラフは標高1000mで18℃の点から出発。温度は低下していくので左上にのびていく。
問題文から100mで1℃低下する。
18℃~10℃で8℃低下。露点に達する標高は、8×100=800m高くなる。
(18.1000)から(10.1800)まで直線。
ちょうど1左にいって1上にあがっていく。
そこから、100m0.5℃下がるので、傾きは2倍。1左にいくたびに2上にいく。
ちなみに、空気の温度が周囲の大気と同じ温度になると、
それ以上空気は上昇しなくなるので雲頂(雲のテッペン)となる。

問題の量・質ともに不適ともいえるほど難しい・・・。
春には詳しい結果が公表されると思うが、平均点がかなりヤバいことになるのではないだろうか?
長い時間をかけてもいいので、設問を1個ずつ丁寧に理解できれば、それで十二分だと思います。
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