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2021年度 宮崎県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均50.5点(前年比;-3.4点)
最高点97点、最低点0点

問題はコチラ→PDFファイル
出題範囲の削減は〔啓林館 未来へひろがる数学3〕194ページ以降。

大問1(小問集合)—77.3%

(1) 98.4%
-3-6
=-9

(2) 93.8%
-7/10×(-5/21)
=1/6

(3) 91.6%
1-(-3)2
=1-9
=-8

(4) 94.6%
-4(a-b)+5(a-2b)
=-4a+4b+5a-10b
=a-6b

(5) 80.7%
(√8+√18)÷√2 ←根号同士で割れる!
=√4+√9
=2+3=5

(6) 85.9%
2-10x=-21
2-10x+21
=(x-3)(x-7)=0
x=3、7

(7) 59.8%
a>0で、グラフは下に凸。
x=0のとき、最小値y=

x=-2のとき、最大値y=4
0≦y≦4

(8) 53.3%
ア:15人の中央値は8番目の値だが、表では不明。×
イ:2年生の合計24×15は、3年生の合計25×15より小さい。〇
ウ:範囲(レンジ)=最大値-最小値。いずれも範囲は15。〇
エ:最も多く現れる値は頻出値(モード)だが、表では不明。×
イ、ウ

(9) 31.9%!

△ABPの面積を最小にする→Pと直線ℓの距離(△ABPの高さ)を短くする
Oを通る直線ℓの垂線をひき、円周との交点がPである。

大問2(確率&方程式)—51.9%

(1)① 44.8%
あくまでも確率なので絶対ではない。
同様に確からしいとは、結果が同じのように起こると期待できること。
ア『かならず』イ『少なくとも1回』『ちょうど』とは断言できない。

② 75.1%
答案では説明も書く。
玉の取り出し方は、3×4=12通り
和が5になる組み合わせは、(1、4)(2、3)(3、2)の3通り。
確率は、3/12=1/4

(2)① 77.0%
6人なので団体割引はなし。
A~D間は660円、A~F間は1200円。
660×3+1200×3
=(660+1200)
=1860×3=5580円

② 17.4%!
答案では過程も記述する。
1人あたりの通常運賃さえわかれば、表から何駅から何駅まで移動したかがわかる。
そこで、1人あたりの通常運賃をx円とする
団体割引が適用されるから、大人1人は0.7x円、中学生1人は0.5x円。
0.7x×5+0.5x×15=6600
11x=6600
x=600

『列車はA駅からF駅に向かって進む』。
表より、通常運賃が600円となるのは、B駅で乗ってE駅に降りた。
乗った駅…B駅、降りた駅…E駅


大問3(関数)—40.5%

(1) 28.1%!
反比例の例を挙げる。
〔面積が18cm2の長方形の縦をxcm、横をycm〕とすると、
yはxに反比例する。
y=18/x

〔18kmの道のりを歩く速さを時速xkm、時間をy時間〕とすると、
y=18/x

〔18mのリボンをx等分したとき、1本あたりの長さをym〕とすると、
y=18/x

(2)① 75.3%
反比例の比例定数aはxとyの積。
Aの座標から、a=-2×6=-12

② 47.8%

A(-2、6)⇒C(4、9)
右に6、上に3だから傾きは1/2。
Aから右に2、上に1の移動で格子点を通過する
4個。

③ 10.8%!
y=-12/xにx=4を代入して、B(4、-3)

Dを通る△ABCを2等分する直線は、DからAC方面に向かうはず。
試しにADに補助線をひくと、BD:DC=3:9=1:3だから、
△ABDの面積を①とすると、△ADCは③。
△ABCの面積は④だから、②ずつに配分すれば2等分になる

△ADCを①と②に分割
ACを1:2に内分する点をEとすれば、△ADE=①、△EDC=②となり、
直線EDで△ABCの面積が2等分される
Eの座標は実は前問で既に判明している。4つ格子点の左から2番目である。
E(0、7)→D(4、0)
右に4、下に7だから、傾きは-7/4。
切片はEのy座標7。
y=-7/4x+7

大問4(平面図形)—31.9%

(1) 81.3%

∠DAB=∠ACBから90°を移動させると、△ABCの内角で決着がつく。
∠DAG=∠DAB(90)+∠BAC()=∠ACB(90)+∠BAC()=180-35=
145°

(2) 35.7%
△ABF≡△EBCの証明。

正方形の1辺で、AB=EB
同様に正方形の1辺で、BF=BC
∠ABF=90+=∠EBC
2組の辺とあいだの角が等しいから合同。

@余談@
△ABFをBを回転の中心として反時計回りに回転移動すれば△EBC。

(3)① 5.7%!!

△ABCの面積は、3×2÷2=3cm2
△ABCで三平方→AB=√13cmより、正方形ABEDは13cm2
五角形ACBEDが13+3=16cm2で、これから△EBCをひけば四角形ECADが求まる

△EBCの底辺が3cm。高さをどうするか。。

高さを作っちゃう。
CBの延長線とEからおろした垂線の交点をIとする。
×=90°で角度を調査すると2角が等しく、
正方形の1辺でAB=BEだから、1辺両端角相等で△ABC≡△BEI
△EBCの高さはEI=3cm
求積すべき四角形ECADの面積は、16-3×3÷2=
23/2cm2

@余談@

↑この形は三平方の定理の証明にもでてくる。
同じ直角三角形を一周してグルっと敷き詰めると、
中央の正方形ABEDの面積は、5×5-3×2÷2×4=13cm2で、
1辺は√13cmとなり、22+32=(√13)2が成り立つ。

② 4.2%!!

弧の長さを求めるので、円の中心を探す。
左上の方にありそう・・。
なんとなく、AFとECが直交しているように見える

BCとAFの交点をJとする。
△BJFと△HJCにおいて×=90°で角度を調査すると、
対頂角(×)と合同による対応する角()で2角で等しく∽。
∠JHC=∠JBF=90°だから、予想通りAFとECは直交していた。

中心の探索は円周角定理の逆を使う。
AEについてBとHが同じ側にあって∠ABE=∠AHE=90°だから、
4点A・H・B・Eは同一円周上にある。
また、直径に対する円周角は90°だから、円の直径はAEでこの中点が中心Oである

正方形の半分である△ABEは直角二等辺。
1:1:√2より、直径AE=√13×√2=√26cm
Hを含む弧ABの中心角は∠AOB=90°で、
√26×π×1/4=√26/4πcm


大問5(空間図形)—30.0%

(1) 80.5%
△ABCで三平方。
辺の比は3:4:5で、AC=10m

(2) 39.2%

ACとBDの交点をHとする。
Pから垂線をおろすと、その足はHにあたる。
HC=10÷2=5m
△PCHで三平方→5:12:13の直角三角形でPH=12m
正四角錘PーABCDの体積は、8×6×12÷3=192m3

(3)① 0.0%!!!
難しい⊂( ・∀・) 彡 =͟͟͞͞(✹)`Д´)

四角錘の底面ABCDを45°傾けると台形ABEFに変わった。
この45°が本問の重要なキーになるので、まず、45°を図示したい。

そこで、四角錘を真正面からみたときの様子を考える。
AB・CD・EFの中点をそれぞれQ・
R・Sとすると、
△PQRは底面ABCDに対して垂直な面にある。
長方形ABCDを台形ABEFに45°起き上がらせるとRQがSQになるから、
SQとRQがなす角度、すなわち、∠SQR=45°である

PHとQSの交点をTとする。
△THQは内角は45°ー45°ー90°で直角二等辺三角形。
TH=QH=4m
PT=12-4=8m

PHが中線(Pと対辺QRの中点を結んだ線)で、PT:TH=8:4=2:1だから、
Tは△PQRの重心である⇒重心を通過するQSは中線で、SはPRの中点

『重心?高校生の範囲でしょ?(`д´)メッ』という人は、TRに補助線を引き、
△QPT:△QTH=②:①。QH:HR=1:1より△RTH=△QTH=①だから、
高さの比で、PS:SR=△QPT:△QRT=②:②=1:1と出ます。

SがPRの中点であることをふまえ、再び立体に戻る。
△PEF∽△PCDより、EF=6÷2=3m
Sから垂線、足をUとすると、UはHRの中点だからHU=2m
直角二等辺SUQより辺の比は1:1:√2だからQS=6√2m
これが台形ABEFの高さにあたる。
その面積は、(3+6)×6√2÷2=
27√2m2

② 0.4%!!?

前問で台形ABEFを求めたので、これを底面としたときの高さがわかればいい。
QSを延長、Pからの垂線との交点をVを
すると、PVが四角錐の高さにあたる
対頂角で45°を移すと、△PVTは直角二等辺
1:1:√2より、PV=8×1/√2=4√2m
したがって、四角錐PABEFの体積は、27√2×4√2÷3=72m3

@余談@

台形ABEFの面積を経由せず、△PQSの面積から体積を求めることもできる。
△PQSの面積は△PQRの半分だから、8×12÷2÷2=24m2

四角錘PーABEFは△PQSを挟んで、三角錐E―PBSと三角錐F―PBSに2等分される。
底面積を△PQSとして、高さの合計から1つの三角錐とみなす。
あとは断頭三角柱の考えで、BA=6m、EF=3m、Pは0mだから、
高さの平均が(6+3+0)÷3=3m
24×3=72m3
難しいですけど、このようなタイプの問題で断頭三角柱を使うものがあります。

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2022年度 甲陽学院中学2日目過去問【算数】大問3解説
問題PDF 下の図のような直方体ABCD―EFGHがあり、AB=AD=6cm、BF=8cmです。 正方形ABCDの2本の対角線AC、BDの交点をPとします。 4点A、F、G、Dを通る平面と四角すいP―EFGHの辺PE、PHとの交点を それぞ...

甲陽学院で類題が出題されました。
難問ですが、余力のある方は挑戦してみてください。


大問1
正答率は高い。
後半戦を考えるとここで失点しない。
(9)底辺ABの長さが固定なので、高さを最小にする。
大問2
(1)①もう少し正答率があっても良いと思うのだが。
(2)②何を文字におくか。表では300と480以外は数値がバラけている。
通常運賃をxとおけば、団体割引が適用された運賃もxで表せる。
大問3
(1)反比例の具体例をあげる。よく経験してきたと思うが正答率は悪い。
(2)③いろんなやり方がある。本解説では①:③が見えたので、それを②:②にした。
大問4
(2)頻出の証明です。
(3)①合同の直角三角形をくっつける発想はどこかで経験しておきたい。
②中心点は円周角定理の逆をよぎらせる。90°があれば直径が見つかる。
なんとなく垂直っぽいという着眼は大事。あとは検証。
大問5
(3)①難問。45°をどの平面で記述するか。
台形ABEFと長方形ABCDを2等分する軸に目をつける。
また、四角錐全体を正面からみた図だと面の移動がつかみやすい。
SがPRのちょうど真ん中にくる。
②なんで0.0%から0.4%に上がったのかな?(‘Д’)
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QUIZ…☆4以上はムズいよ!
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