平均46.3点
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大問1(小問集合)-63.8%
(1)エ 84.6%
*「音を発しているもの」なので音源。
音は波なのですが、難しく考えすぎるとア・イを選びたくなる。
(2)エ 46.0%
*有機物とは炭素原子Cを含む物質。有機物以外は無機物。
ただし、一酸化炭素は無機物に分類されるなど例外もある。
有機物の特徴は、一般的に熱すると水と二酸化炭素を排出して焦げる。
お米はデンプンで、お釜で炊きすぎるとオコゲになりますよね。
(3)オホーツク海気団 45.7%
*夏頃にオホーツク海気団と小笠原気団がぶつかり合ってできる停滞前線が梅雨前線。
オホーツク海気団・・海洋性寒帯気団 小笠原気団・・海洋性熱帯気団
(4)ア 79.0%
*種子で増えない植物の分類。シダ・コケ・ソウ類。これらは胞子で増える。
大問2(人体)-50.3%
筋肉のない肺がどうやって運動するのかというモデル実験。
(1)エ 71.4%
*下にあるゴム膜が上下に動くわけだから、Dの横隔膜。
(2)イ 56.0%
*X:ゴム膜を引く→気圧が下がる→風船のゴムが外側に向かって引っ張られる
→膨らむ→ガラス管から空気が入る
Y:大きく息を吸ってみよう。ろっ骨が上がって横隔膜が下がり、胸が広がるはず。
(3)(a)組織液 63.3%
(b)解答例:栄養分と酸素を使ってエネルギーを発生させ、水や二酸化炭素を排出する働き。
4点―10.6%! 1~3点―4.1% 無答―11.0%
*(a)組織液は毛細血管の壁から染みだし、細胞のスキマを満たしている液。
細胞と血液は直接触れることはなく、毛細血管から染み出した組織液を通じてやりとりをする。
組織液の主な成分が血しょう。
(b)一般的にいわれる「酸素を取り入れて二酸化炭素を排出する呼吸」は外呼吸。
本問は内呼吸とよばれる細胞呼吸。生物学でいう呼吸は通常、細胞呼吸をさす。
生命活動に必要なエネルギーを細胞内で発生させる化学反応。
【栄養分(グルコース;ブドウ糖)】+【酸素】+【水】→エネルギー発生→【二酸化炭素】+【水】
よくみると光合成の逆に似ている。
大問3(電気)-48.2%
(1)公式解答参照 44.1%
*電流計は直列つなぎ、電圧計は並列つなぎ 。
電圧計は抵抗が大きいので、直列でつなぐと電流がほとんど流れなくなる。
色がついてる右側の+端子に+を接続。
(2)20Ω 77.3%
*オームの法則。R(抵抗)=E(電圧)÷I(電流)。4V÷0.2A=20Ω
(3)ウ→エ→ア→イ 23.1%!
*オームの法則から電流を計算する。
ア:直列の全抵抗は各抵抗の和。全抵抗は10Ω+10Ω=20Ω、8V÷20Ω=0.4A
イ:全抵抗は10Ω+30Ω=40Ω、8V÷40Ω=0.2A
ウ:並列の全抵抗の逆数は、各抵抗の逆数の和。
1/R=1/10+1/30=2/15 → R=15/2。 8V÷15/2Ω=16/15A
あるいは、並列は電圧が等しくなるので、8V÷10Ω+8V÷30Ω=16/15Aでもいける。
エ:並列は電圧が等しいので、8V÷10Ω=0.8A
@別解@
電流は水流に例える。抵抗は幅の狭い水路。狭いので水が流れにくい。
電流は+からスタートし、抵抗の狭い水路をくぐって-のゴールに向う。
抵抗の直列は水路の長さ。障害物が長いほど水がつまる。→直列抵抗は電流が流れにくい
アとイは2つの抵抗があるが、30Ωがあるイの方が3倍縦に長い抵抗なので、イが流れにくい。
抵抗の並列は水路の横の広さ。水路の横に広いほど水は流れやすい。
→並列抵抗は電流が流れやすい
ウとエは30Ωがあるウの方が3倍横に広がる水路なので、ウが流れやすい。
アとエはともに2つの10Ωだが抵抗は直列より並列の方が流れやすいから、エが流れやすくなる。
整理すれば、ウエアイ。
大問4(溶解)-43.1%
(1)溶解度 46.6%
(2)x:27.0 y:ウ 50.4%・59.4%
*x:最小目もりの1/10まで読めといわれているので、27ではなく27.0。
y:物質Aは27℃で溶解度41g。150gの水だから、41×150/100=61.5g
(3)ア 16.2%!
*濃度10%水溶液200gに物質Bは、200×10=20g溶けている。
水は200-20=180g
物質Bの溶解度は27℃で36gだから、
水180gでは、36×180/100=64.8gまで溶ける。
よって、64.8-20=44.8gまで物質Bを溶かすことができる。
大問5(地層)-46.0%
(1)堆積岩 36.7%
*マグマが冷えてできる岩石は火成岩。
(2)ア 61.8%
*礫(れき)・砂・泥は成分や密度ではなく、粒の大きさで決まる。
直径2mm以上がれき、0.06mm以下が泥、あいだが砂。
(3)ウ 39.6%
*地層の新旧を決める「鍵層」として有効である火山灰の層を観察する。
気をつけるべき点は、地点Bだけ標高が10m低いこと!
AとCだけを比べてもいけてしまうのですが、3点が決まれば地層面の方向性が確定するので一応チェック。
地点A:地表から90-15=75m 地点B:80-5=75m
地点C:90-5=85m
A-Bは東西の関係、B-Cは南北の関係。よって、北に向うほど火山灰の層が上がる。
露頭Dを道路側(西側)からみたとき、右下がりになる。
大問6(浮力)-26.6%
(1)イ 23.8%!
*選択肢の構造からイだけ浮力が先で、浮いている選択肢のようにみえるがこれが正解。
何もしないと物体Bが勝手に浮いてしまうということは、浮力>重力の関係。
浮力が重力に勝ってしまうから、物体Bを沈めるには下から引っ張らなければならない。
バネばかりが引っ張る力(0.8N)は、浮力-重力となる。
(2)0.08J、ウ 9.4%!、45.7%
*仕事(J)=N×m。0.8N×0.1m=0.08J
アルキメデスの原理によると、物体にかかる浮力は、物体が押しのけた液体(水)の重さに等しい。
水面から部分的にはみ出ている物体を水中に押し込むと、より大きな浮力を得られ、浮いて元に戻る。
物体Bは図4の状態で、すでに全てが水中に浸かっているので、いまさら浮力は変わらない。
(3)2.4N 7.5%!
*図3から物体Aを沈めると、下方向に3.2N。
図4から物体Bを強引に沈めると、浮力で上方向に0.8N。
図5は、下に3.2N、上に0.8Nだから、3.2-0.8=2.4N下方向に力がかかる。
よって、力をつりあわせるには、ばねばかりが上から2.4Nひっぱり上げる。
(4)解答例:上のゴム膜にかかる水圧より、下のゴム膜にかかる水圧の方が高いから。 46.4%
*水圧は深くなるほど高くなる(比例)。上に乗っかってる水の圧力で押しつぶされる。
また、水圧はどの方面からでも垂直にかかるので、下のゴム膜であってもその深さに応じた水圧がかかる。
大問7(天体)-60.6%
(1)(a)南中高度 (b)ア 94.6%・71.7%
*地軸も自転軸も同じ・・。やらしい。
(2)ウ 65.1%
*観測地は千葉県(北半球)なので、東→南→西。これだけでウと決まってしまう。
夏至は日中時間が長く、北よりの東からのぼって、北よりの西に沈む。
冬至は南よりの東→南よりの西。
(3)公式解答参照 4点―10.9%! 1~3点―3.4% 無答―4.8%
*答えは右半分が影になる。
春分・秋分は昼の時間と夜の時間が、ほぼ同じになる。
天球でいえば真東から昇り、真西に沈む。
昼夜の時間がほぼ等しいということは、地球が照らされる部分と影ができる部分の表面積は各々半球で等しくなる。図4は午前6時で左半分が影だから、12時間後の午後6時は昼夜が逆転するので影は反対側にくる。
大問8(生殖)-65.6%
味や品質を同じくするために、無性生殖を利用してサツマイモを増やすというリード文。
(1)栄養生殖 47.4%
*根・茎・葉から子を作る無性生殖を栄養生殖という。
(2)イ・ウ 73.5%
*完答。受粉・受精・受精卵といった精細胞や卵細胞がないとできない生殖は有性生殖。
ジャガイモはサツマイモと同じ栄養生殖。アメーバは分裂。
(3)45 64.0%
*減数分裂。90÷2=45
(3)ウ 77.5%
*メンデルの法則。交配すると品種Aと品種Bの染色体が混ざる。
ウは品種Bの染色体がない。
大問9(電池)-33.5%
(1)エ 49.7%
*赤が+、黒が-。黒の導線でつながれた亜鉛版がマイナス。
電子の流れは電流の流れと逆。よって、【い】の方向が電子の流れ。
(2)イ 46.5%
*ボルタの電池(ボルタは塩酸ではなく硫酸)。
頻出だが化学アレルギーのある人にとっては苦悶する分野。
亜鉛が塩酸と反応、イオン化して溶ける。
このとき、-電子を亜鉛板に残し、亜鉛イオン(Zn2+)が塩酸へ放出。
-電子は銅板に流れる。この電子の流れが電流の源となる。
電流の流れと電子の流れは逆なので、電流は銅板→亜鉛板、
つまり、銅板が+極で亜鉛板が-極になる。
(3)解答例:電離した水素イオンが銅板で電子を受け取って水素原子に変わり、
2個の水素原子が結合して水素分子となって、気体で発生した。
4点―18.9%! 1~3点―1.9% 無答―20.4%
*前問解説の続き。水素(H2)が発生する仕組みを指定語句を使って説明する。
水素イオン(H+)が電子を受け取る→水素原子(H)→水素分子(H2)と丁寧に記述する。
(4)ア 19.0%!
*あまり見かけない実験。
なんとなく炭とアルミのところを繋げると予測できるので、アイで迷うんじゃないかな。
アルミがイオン化して溶け、-電子が導線に伝ってオルゴール、木炭に移動する。
電流の流れは木炭→アルミになるので、木炭が+(陽極)、アルミが-(陰極)となる。
(1)から赤が+なので、aを木炭に、bをアルミにつなぐ。よって、ア。
アルミがボロボロになったのは、イオン化して溶けたからである。
細かい仕組みを理解するのは難しい。
イオン化するときにアルミが食塩水に溶ける。イオン化しなければ食塩水にアルミホイルをいれても溶けない。
また、木材は電気を通さないが、加熱して十分な備長炭にした場合、炭素の性質が変化して電気を流す。鉛筆の芯も電気を通します。
↑備長炭電池の実験。
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