2015年度 東京都立高校入試【社会】解説

平均59.1点

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大問1(小問集合)-70.7%

(1)イ  83.8%
*地図問題。
果樹園はたくさんあるが、東に2つの山の間に広がる果樹園があって南に水田が見えるのはイ。
イの東に広がる地形は山形盆地の扇状地。日塔川は最上川に注ぐ。

(2)ウ  49.4%
*鳥羽・伏見の戦い京都)伏見稲荷大社(鳥居がいっぱいある神社)があるところ。
アは平泉。イは源平合戦の石橋山の戦い?エは壇ノ浦。

↑伏見稲荷退社の千本鳥居。外国人がぎょーさん来るそうな。
鳥居は神の世界へと通ずる入り口。

(3)デフレーション  79.0%
*最初の1行目で決着がつく。バブル経済崩壊後の金融政策。

大問2(世界地理)-69.0%

(1)エ  77.0%
*世界地理の雨温図。わかりやすいところから判定。
北半球と南半球は季節が逆。ADが南半球、Cが北半球。
Bは一年中を温暖→赤道付近?雨季と乾季がはっきりしている
モンスーンの影響を受ける④ムンバイ。
同じく一年中温暖で南半球のDは①リオデジャネイロ。
アマゾンに近いけど熱帯雨林気候ではないです。
南半球で残ったAが③シドニー。
オーストラリアの気候区分は、真ん中が砂漠性(乾燥)上が熱帯、下が温帯
残る北半球で②モントリオール。日本の太平洋側の気温傾向と似ている。
寒暖差があり、降水量が少ない。
リオ:熱帯(サバナ気候) モントリ:冷帯(亜寒帯湿潤)
シドニー:温帯(温暖湿潤気候) ムンバイ:熱帯(サバナ気候)

(2)ア  63.5%
*わかりやすいものから判定。全体的に生産量が少ないウはタイ。
天然ゴムの輸入先1位インドネシア、2位タイ
ちなみに、マレーシアでは合成ゴムの開発等で、
天然ゴムから油ヤシ(パーム油)への転換が勧められている。
全体的に生産力が飛躍したエは著しい経済発展を遂げた中国。
衣類の輸入と莫大な鉄鋼生産量もヒント

鉄鋼業は簡単にいうと鉄鉱石のあいだに石炭をつめて燃焼させればできるので、鉱産資源に富んでいる発展途上国、とくに中国では大規模に行われている。
次に鉄鋼生産量が多く、とうもろこしがあるイがアメリカ。コーンベルトがありますよね。
1985年当時に航空機も輸入品目に含まれている。アメリカの化学繊維生産量と自動車生産台数は減ったことになる。トヨタの進出とゼネラルモーターズ(アメリカ自動車産業を担ったビッグスリーの1つ)が経営破綻に追い込まれたからかな?
残るアが韓国。途上国でのやりやすさを考えれば鉄鋼生産量。ポスコという製鉄会社がある。
漢江の奇跡で韓国はアジアNIESの一角に登りつめた。
サムスン電子に代表されるIT産業も盛ん。

(3)イ  66.7%
*図で確認だが「ヨーロッパ最大の工業国」=ドイツと即答できる。
工業国のドイツ、農業国のフランス
なかでもドイツの自動車産業は世界に幅を利かせている。
メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、BMWなど。
2015年現在のGDPランキングはアメリカ、中国、日本、ドイツの順で、
ドイツはEU加盟国のなかでは首位の経済大国。日本人と同じ勤勉な国民性といわれる。
最近はシリアからの移民問題が課題になっている。

大問3(日本地理)-70.6%

(1)ウ  63.4%
*A:世界最大級のカルデラがあるのは阿蘇山なので④熊本。山地は九州山地。
B:都心回帰(都市部に人口が戻ってくる)から③大阪。大阪平野、人口密度が高い。
C:ブナの原生林から白神山地(自然遺産)。①秋田。秋田山地と男鹿半島。
D:最大の面積をもつ平野=関東平野。関東山地。後半はベッドタウン

(2)エ  78.5%
*Ⅱ-最も長い河川=信濃川。これと米の単作地帯からW新潟とわかる。
Ⅰ-食料品製造業事業者数が200を超えている点と、広大な田耕地面積からエとなる。
人口が最も多いアは福岡。輸送用機械器具~の多いウはスズキやヤマハの自動車・オートバイ→浜松。イは岡山。

(3)解答例:人口減少や少子高齢化に歯止めをかけるために、働き世代の定住化や子育てしやすい環境作りに努めている。  69.8%
*資料問題が続く。文字数の指定がないので書きにくい。
理由はⅠから町の現状を読み取る。人口減と少子高齢化。
目的はⅡの事業の具体的内容を読み取る。現役の働き世代や子供に奨励金が支給されている。
人口減少・少子高齢化対策は、つまるところ町の経済復興や活気を取り戻す目的であるが、
資料から読み取れる理由・目的なので書かなくても大丈夫。(書くなら理由の方がいい)

大問4(古代史~中世史)-63.3%

食文化が学べる。面白い雑学もあるので、興味のある方は問題文のはしばしまで読んでみよう。
(1)ア  74.5%
*並び替え方式だが基本問題。D:稲作から縄文後期~弥生。A:唐→遣唐使。飛鳥~平安。
牛乳の利用法伝来もインプット。C:栄西、臨済宗から新興宗教がおこる鎌倉。
B:南蛮(スペイン・ポルトガル)貿易やキリスト教布教(1549年~)から安土桃山。

(2)ウ  64.3%
*参勤交代から家光(江戸前期)。略年表は西暦で判断。

(3)解答例:松前藩から西廻り航路を通じて大阪に昆布が持ち込まれ、薩摩藩が昆布と黒砂糖を交換して琉球王国に運んだから。  59.9%
*昆布がどうやって沖縄に運ばれたかを問う記述問題。情報量が多いので、ささっと整理。
Ⅰで「沖縄でとれない食材」は昆布とわかる。Ⅱ&Ⅲから松前→西廻り航路→大阪→薩摩藩→琉球王国の流れ。これを”特産物の流通”に着目して述べる。1文が長くなったら2文にわけてもいい。
どの程度まで述べればよいか不安がよぎるが、塾の先生に聞いてみてください。

(4)エ  54.4%
*ワードから判断。
D:文明開化から明治初期→C:世界恐慌1929年10月24日(暗黒の木曜日)
→A:戦後。1951年サンフランシスコ平和条約、1956年日ソ共同宣言&国連加盟を果たし、
日本は国際社会に復帰。高度経済成長へ。1973年第一次オイルショックまで続く。
→B:1991年牛肉・オレンジ輸入自由化。高度経済成長期後半から日米の貿易摩擦問題が際立つ。



大問5(政治経済)-52.0%

(1)ウ  60.3%
*ブライスの言葉。民主主義とは国民・住民の意思(民意)に基づいた政治を行うこと

(2)イ  50.7%
*地方自治法のリコール(解職請求)。
一定の手続きをとれば住民の意思で首長や議員を辞めさせることができる。
ア:首長(行政)が地方議会に提出。ウ:地方議会の首長に対する権限。
エ:”解散”なので住民の地方議会に対する権利。

(3)エ  34.4%
*Ⅱの1つ目、割合が減少するアかイが地方税。イだと割合が0.2%しか減少していないが、
歳入総額は17兆円も増額しているので、金額ベースで大きな変動がないアが地方税となる。
2つ目、割合の変化が大きい順に並び替えるとエウイ。よって、エが地方債。
地方交付税交付金と国庫支出金の区別、三位(さんみ)一体改革の大まかな内容はおさえておこう。

(4)解答例:地域産業の活性化や産業基盤を強化するうえに、地域の人々の働く場が増える。 62.8%
*解答例は資料に述べてあるものをパッチワークのようにつなげただけ。たくさんの情報が資料に盛り込まれているので、問題文に注視しながら解答に必要な部分だけをまとめる。「新たな企業立地により期待できる効果」なので、具体例より効果を重視すること。それを産業と雇用の2つの側面から述べること。

大問6(世界経済)-48.5%

(1)ア  42.6%
*”中継貿易の拠点”や”金融や情報通信、先端技術産業”が手掛かり。マレー半島の南端に位置するシンガポールは多民族国家華人(中国人)が多く、マレーシアから独立を果たす。アジアとヨーロッパを結ぶ東西貿易の要所として栄える。リー・クアンユー主導のもと、土地区画を整備し、積極的に外国企業を誘致して経済を復興、アジアNIESの一角へ。金融・ITを中心に産業の高度化を遂げ、シンガポール国立大学はアジアの大学のなかでも高い評価を受けている。以上のことから、海上コンテナ取り扱い量が多く、インターネット普及率の高いアがシンガポール。
イ:外国人訪問者数とネット普及率からDフランス。フランスは観光立国として名高い
ウ:Cサウジアラビア。貿易収支額が高いのは原油。日本もシーレーンを通じて購入している。外国人労働者が多い(周辺諸国からの出稼ぎ労働者が多いんだと)。
エ:Aブラジル。2000年代の著しい経済成長でBRICs入り。国土が広いせいか、ネット普及率は高くはない。

(2)イ  41.2%
*円安・円高の意味さえわかれば解ける。用語もヒント。ア:冷戦終結から1989年マルタ会談。ウ:2008年リーマンショック。

(3)解答例:モノを援助する資金協力と比べ、ヒトを育てる技術協力の割合が高くなった。 61.6%
*技術協力が資金協力を上回った、が解答の骨子。あとはこれらの違いを踏まえて述べる。
解答例ではモノとヒトとの対比を意識したが、資金協力と技術協力の説明を表からパクるだけでOKらしい。
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