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2023年度 長崎県公立高校入試問題過去問【数学】解説

問題はコチラ→PDFファイル

大問1(小問集合)

(1)
3+2×(-3)2
=3+2×9
=21

(2)
2(x+3y)-(x-2y)
=2x+6y-x+2y
=x+8y

(3)
(√2+1)/3-1/√2
=(√2+1)/3-√2/2
={2(√2+1)-3√2}/6
=(2-√2)/6

(4)
2+5x-6
=(x+6)(x-1)

(5)
2x2+3x-4=0
解の公式を適用して、x=(-3±√41)/4

(6)
y=-2x+1について、
x=-1のとき、最大値y=3
x=2のとき、最小値y=-3
-3≦y≦3

(7)
2023=7×17×17と素因数分解が提供されている。
2023を割り切れる自然数⇒2023の約数
素因数から2023の約数は【1、7、17、7×17、17×17、7×17×17】
2023の次に大きいのは、17×17=
289

(8)

直径に対する円周角→∠DCB=90°
弧BCの円周角→∠BDC=47°
△BCDの内角で、x=180-(47+90)=43°

(9)
回転体は半径3cmの半球。
【円の体積V=4/3πr3
4/3π×33÷2=18πcm3

(10)

3点を通る円の中心Oの作図。
AB、BC、CA、いずれか2本の垂直二等分線の交点がO。

大問2(小問集合2)

問1(1)
12個の中央値は6番目と7番目の平均。
14と14の平均→14冊

(2)
①第1四分位数は下位6個の真ん中、下から3番目と4番目の平均で11.5冊。×
②最頻値(モード)は最もあらわれている値で14冊と17冊。×
③四分位範囲=第3四分位数-第1四分位数=17-11.5=5.5冊〇 
④(9+10+11+12+13+14+14+16+17+17+20+21)÷12
=174÷12=14.5冊×

(3)
最大値21冊→①×
中央値14冊→②×
第1四分位数11.5冊→③×

問2(1)
4個中1個だから、確率は1/4。

(2)
1回目で4以外を出す→確率は3/4
2回目で残った3個から4を出す→確率は1/3
3/4×1/3=1/4

(3)
ルールを確認する。
①1回目<2回目→2回目を4にする。
②1回目>2回目→3回目を4にする。

1回目と2回目の取り出し方のみ考える
全体は4×4=16通り
①(1回目、2回目)=(1、4)(2、4)(3、4)
最初の2回は4を出さない。3回目で4を出す予定にする
(1回目、2回目)=(2、1)(3、1)(3、2)
合計6通り。
確率は6/16=3/8

問3
「nを整数とし、2つの続いた偶数のうち、小さいほうの偶数を2nとすると、」
大きいほうの偶数は2n+2となる。
2n(2n+1)+1
=4n2+2n+1
=(2n+1)2
nは整数だから、2n+1は奇数。
よって、題意は示された。


大問3(関数)

問1
y=1/4x2にx=-4を代入。
y=1/4×(-4)2=4

問2
同様にB座標を出すと(2、1)
A(-4、4)→B(2、1)
右に6、下に3だから、傾きは-3/6=-1/2

問3(1)

四角形ABCDは平行四辺形。
x座標だけを考える。
Aから右に4でD。同様にBから右に4でC
Cのx座標は2+4=6

(2)

y=1/4x2にx=6を代入→C(6、9)
y座標だけを考える。
Bから3上がってA。Cから3上がってD。
Dのy座標は、9+3=12

(3)

△ADE=△BCE
平行四辺形の対辺は等しいので、AD=BC
面積が等しく、底辺も等しい→高さも等しい

Eを通るADに平行な線をひき、ABとの交点をFとすると、
2つの三角形は高さが等しいから、3直線は等間隔に並ぶ→
FはABの中点

F座標はA座標とB座標の平均で、F(-1、5/2)
A(-4、4)→D(0、12)
右に4、上に8だから、ADの傾きは2。
平行からFEの傾きも2。
Fから右に1、上に2移動して、Eのy座標は5/2+2=9/2

大問4(空間図形)

問1
2×2÷2×4÷3=8/3cm3

問2

△EPQで三平方→直角二等辺の1:1:√2より、PQ=2√2cm
△BPFで三平方→BP=2√5cm
PQ=2√2cm BP=2√5cm

問3(1)

四角形BDQPは等脚台形で左右対称。
RS=PQ=2√2cm
BR=(4√2-2√2)÷2=√2cm

(2)
△BRPで三平方→台形の高さRP=3√2cm
(4√2+2√2)×3√2÷2=18cm2

(3)

AE、BP、DQを延長した交点をIとする。
三角錐I―EPQ∽三角錐I―ABDの相似比は、EP:AB=1:2
体積比は相似比の3乗、三角錐I―EPQ:三角錐I―ABD=①:⑧
求めるべき角錘台の体積は⑦に相当する

よくみると、三角錐I―EPQ(①)は問1で求めた三角錘A―EPQと合同なので、
8/3×⑦=56/3cm3

問4

先ほどの立体の体積⑦から三角錘A―EPQ(①)を引くと、
四角錘A―BDQPの体積は⑥である
体積は、8/3×⑥=16cm3
底面積の四角形BDQPは問3(2)より18cm2
高さATの長さは、16×3÷18=8/3cm


大問5(平面図形)

問1
長方形の対辺は等しい。EC=3cm
BE=6-3=3cm

△ABEの面積は、3×4÷2=6cm2

問2
△DAF≡△BEFの証明。

DA=BE=3cm

AD//BCの錯角で、∠ADF=∠EBF(
∠DAF=∠BEF=90°
1辺と両端角が等しいから合同。

ア…錯角、イ…1辺と両端角

問3(1)

PQを折り目(対称の軸)としてBとDは対応する点。
BD⊥PQだから∠PFB=90°
△PBFの内角より∠BPF<90°なので、∠APF>90°
△FPAは直角三角形ではなく、△DAFと相似ではない。

∠ADF=、∠DFA=×とする。
∠DFQ=90°、
×=90°から∠EFQ=
2角相等で△DAF∽△FEQ


前問の△DAF≡△BEFより、AF=FE=4÷2=2cm
BE:EA=3:4、FA:AD=2:3
2辺の比が異なるので、△AEBと△DAFは相似ではない。

また、線対称から∠PBF=∠PDF<∠FDA
△DAFと△BFPは2角が異なり、相似ではない。

(2)

△DAF∽△FEQより、DA:AF=FE:EQ=3:2
EQ=2×2/3=4/3cm

(3)

問2の△DAF≡△BEFから、AF=EF
DAとQPを延長、交点をRとする。
1辺と両端角が等しく△ARF≡△EQF→AR=EQ=4/3cm

△ARP∽△BQPより、AP:PB=AR:BQ=4/3:13/4=
4:13

大問6(規則)

問1
【1、4、8、12、16…】
2番目以降は4個ずつ増えているので、6段目は20個(ア)

@余談@

なぜ4個ずつ増えるのか、魔方陣で考えるといい。
1つの固まりが1個ずつ増えるので、計4個ずつ増えていく。

6段目までの和は、1+4+8+12+16+20=61個(イ)

1つ前の奇数段目を正方形の中にいれると、ちょうど正方形が埋まる。
1段目までの和―1個
3段目までの和―3×3=9個
5段目までの和―5×5=25個
39段目までの和は39の平方数(ウ)

偶数段目も同様にできるという。
試しに計算してみると、
2段目までの和―2×2=4個
4段目までの和―4×4=16個(=4+12)
6段目までの和―6×6=36個(=4+12+20)
40段目までの総和
39段目までの奇数段目の和+40段目までの偶数段目の和
=39×39+40×40=3121個(エ)
ア…20、イ…61、ウ…39、エ…3121

問2

真ん中の穴を埋められる組み合わせを見つける。
オ…1段目と4段目、カ…2段目と5段目、キ…3段目と6段目

問3

正三角形の1辺は7個。図は7段目までを示している。
同じ正三角形を点対称に並べて平行四辺形をつくる。
これを÷2にすればいい。
7×(7+1)÷2
ク…7、ケ…2

問4

問4で3組に分けると、それぞれの正三角形が埋まった。
40を3で割ったときの余りでグループ分けする。
終わり数は余り+1のグループが40、余り+2のグループが38、余り0のグループが39。
1辺が38、39、40である3つの正三角形の合計が答えになる。
求め方は問3の解法に倣う。
38×39÷2+39×40÷2+40×41÷2
=(38×39+39×40+40×41)÷2
={1482+(39+41)×40}÷2
=(1482+3200)÷2
=2341個
コ…2341

@別解@
【1、3、6、9、12…】
最初が1で、2番目から3の倍数が続く。
最後の数は39番目の3の倍数である。
1+3×(1+2+3…+39)
=1+3×{(1+39)×39÷2}
=2341個


小問数が多く、前半は手堅く稼いでおきたい。
後半の誘導にもなっているので間違えられない。
大問1
(6)右下の一次関数だから、x=-1がyの最大値。
(7)2023の約数のうち、2023の1つ下が答えになる。
(8)直径BDに対する円周角を見る。
大問2
問1:データの活用は基礎レベルで判断しやすかった。
問2(3)まずルールを把握する。
3回取り出すが、1回目と2回目の取り出し方で決着できる。
「3回目で4を出す」は「1回目と2回目で4を出さない」でクリア。
大問3
問3(1)(2)この操作は公立入試の世界で見かける。
(3)ADとBCの真ん中の直線上にEがあると見抜けるか。
大問4
問4:ここも前の小問が誘導になっている。
体積は体積比から計算すると求めやすい。
大問5
問3(1)なぜ他の三角形は△DAFと相似ではないのか、確認しておきたい。
(2)問2の合同からFはAEの中点。
(3)平面のラス問では取りやすい部類にはいる。
AP、PBを1辺とする三角形の相似を見つける。
大問6
まとまった問題文ゆえ、時間配分をミスると完走が難しくなる。
問1ウエ:図をよく観察すること。
問2:図3の並びがありがたい。
問3:クは正三角形の1辺の個数。
等差数列の和の公式は小学生でも理解できるものだが、
公立高校入試では禁忌なのか、小問として出題された。
問4:誘導にのらない方が早い(;^ω^)
記述問題ではないので良いかと。
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